トイプードルがなりやすい病気|パテラ・骨折など高リスク疾患の予防法

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【保存版】トイプードルがなりやすい病気|パテラ・骨折など高リスク疾患の予防法

人気の犬種ランキングで1位のトイプードル

活発で賢く抜け毛も少ないため、飼いやすい犬種として多くの家庭で愛されています。

この記事では、トイプードルがかかりやすい病気や平均寿命について紹介します

愛犬の異変に早く気づけるように、病気のリスクを理解し、早期治療を心がけて健康寿命を延ばしましょう。

トイプードルについて

トイプードルについて

トイプードルは、カールした被毛が特徴的な犬種で、体高は約25cm、体重は約3kgの超小型犬です。

被毛の色は、人気のアプリコットをはじめ、ブラウンやホワイト、ブラックなど、7色に分かれます。

非常に賢くて運動能力も高いため、しつけがしやすいのも特徴。

飼いやすい犬種として、広く人気を集めています。

トイプードルの平均寿命

ペット保険会社の調査によると、トイプードルの平均寿命は15.3歳です。

犬全体の平均寿命が14.65歳であり、また平均寿命をランキングにするとトイプードルが堂々の1位を誇ることから、長生きする傾向であることがわかります

参考
アニコム家庭どうぶつ白書2023(外部リンク)

トイプードルは病気に強い?

トイプードルは平均寿命が長いですが、それが「病気に強い」ことと必ずしもイコールにはなりません。

しかし、万が一病気になっても、長生きはしやすいと考えられます

トイプードルが病気になりにくいかどうかは、生活環境やストレスの多さにも大いに左右されます

さらに個体差も大きいため、愛犬に合った生活環境を整えてあげることが大切です。

トイプードルが病気になる確率は?

ペット保険会社が公表している犬種別の保険請求実績をみると、トイプードルが病気になる確率は次のとおりです。

■消化器疾患:28.0%
■皮膚疾患:22.6%
■耳の疾患:17.8%
■全身性の疾患:12.3%
■筋骨格疾患:11.8%

※病気になる確率=保険金の請求割合と定義

どの犬種にも多くみられる消化器疾患(嘔吐、下痢など)や皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)、耳の疾患(外耳炎など)が上位を占めており、2~3割のトイプードルがかかっていることがわかります。

また、先天的に多い膝蓋骨脱臼(パテラ)や骨折などの筋骨格疾患も、トイプードルの1割以上が患っているようです。

トイプードルの最も多い死因

では、死亡する原因として多いのはどのような病気なのでしょうか。

トイプードルの死因上位をみると、以下のとおりとなります。

トイプードルに多い死因

  1. 泌尿器疾患
  2. 循環器疾患
  3. 肝胆膵の疾患
  4. 腫瘍
  5. 神経系の疾患

トイプードルを飼われる方は、これらの疾患に注意しましょう。

とくに「腫瘍」は、犬の死因として最も多い疾患。

2頭に1頭は悪性腫瘍で死亡するともいわれ、中でも癌(がん)は命を落とす危険が高い疾患です。

シニア期ではとくにリスクが高まるので、注意が必要です。

参考
動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命と死亡原因分析(外部リンク)

トイプードルがかかりやすい病気

ここからは、トイプードルが注意したい具体的な病気や症状、予防法をみていきましょう。

病名 注意すべき時期 病気の特徴 おもな症状 治療法
骨折 子犬期 骨が細い前肢の骨折が多い キャンと鳴いて片足を浮かせる ・ギプス固定
・プレートを入れる手術
膝蓋骨脱臼
(パテラ)
子犬期 膝の骨が外れる病気 ・関節が伸びない
・歩き方が変
・鎮痛剤
・運動制限
・外科手術
皮膚疾患 子犬期~成犬期 アトピー、脂漏症、マラセチアなど ・赤みやブツブツ
・激しい痒み
・ベタつき
・脱毛
・内服薬
・スキンケア
・体質改善
・アレルゲン除去
目の病気 子犬期以降 流涙症、涙やけなど ・涙があふれる
・被毛が変色
・マッサージ
・外科手術
外耳炎 子犬期以降 耳に炎症が起こる ・耳のかゆみ
・耳垢の増加
・耳道洗浄
・点耳薬
クッシング症候群
(副腎皮質機能亢進症)
成犬期 ホルモンの過剰分泌 ・多食や多飲多尿
・脱毛
・腹部の膨み
・薬物療法
・放射線治療
・外科手術
糖尿病 シニア期 インスリン不足で血糖値が上昇 ・体重減少
・多飲多尿
・食事療法
・運動療法
・インスリン投与
白内障 シニア期 目の水晶体が白濁して失明の可能性もある ・目が見えにくい
・目が白い
・点眼薬
・内服薬
・人工レンズ装着
膵炎 シニア期 消化酵素の活性化で膵臓に炎症が起こる ・食欲不振
・嘔吐、下痢
・皮下輸液
・鎮痛剤、制吐剤
・ステロイド剤
甲状腺機能低下症 シニア期 甲状腺ホルモンが減少する ・元気がない
・嗜眠
・低体温
・太りやすい
・ホルモン補充

過去3年にわたるペット保険の請求実績や各種論文をもとに、トイプードルがかかりやすい病気を集計しました。

先天的疾患のほか、実際にトイプードルが多くかかっている病気を抽出しています。

骨折

トイプードルは、前足の骨折が多く見られます。

前足を構成する橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)が非常に細いため、骨折しやすいのが原因です。

骨折すると、痛みでキャンと鳴いて、片足を浮かせるようになります。

治療には、骨を固定するギプスや、プレートを挿入する手術が必要です。

トイプードルは体の構造上、前足を骨折しやすいので、ソファなどの高さがある家具にはスロープを置いたり、フローリングに滑り止めを施したりするなど、環境を改善して予防しましょう。

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膝蓋骨脱臼(パテラ)

通称「パテラ」と呼ばれる膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨(膝のお皿の骨)が正常な位置から外れて、脱臼してしまう病気です。

遺伝的な要因が強いことがわかっており、症状としては後ろ足を床にうまくつけられない、関節を伸ばせない、変な歩き方をするなどが挙げられます。

まずは保存療法として、鎮痛剤やサプリメントの利用、運動制限、減量などをおこないます。

より積極的に根本的な治療を目指すなら、外科手術が選択されます。

予防するには肥満防止のほか、フローリングに滑り止めを施したり、足裏の毛をこまめにカットしたりして膝への負担を減らすことが有効です

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参考
トイプードルの子犬の膝蓋骨脱臼に対する遺伝的要因の証拠(外部リンク)

皮膚疾患

トイプードルは、アトピー性皮膚炎や脂漏症、マラセチアなどの皮膚疾患にも注意が必要です。

皮膚疾患はどの犬種も発症しやすい疾患で、トイプードルにも多いとされます。

発症した場合は、皮膚の赤みやブツブツ、激しい痒みのほか、皮膚のベタつきや脱毛、被毛が薄くなるなどの症状が認められます。

主な治療方法は内服薬の投与やスキンケアで、適度なシャンプーや体質改善、アレルゲンの除去などにより予防します。

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目の病気(流涙症、涙やけなど)

トイプードルは目の病気も多く、涙があふれる流涙症や、涙で被毛が変色する涙やけがよくみられます。

いずれも過剰に涙が出るのが特徴で、目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まる鼻涙管閉塞が原因の場合は、鼻のつけ根を指でマッサージして改善させます

あるいは眼瞼内反症(まぶたが内側に入り込み、まつ毛が目に刺さる状態)が原因であれば、外科手術で治療します。

予防するには、目周りの被毛を短くカットするのが有効です。

獣医師さんに相談して、愛犬に合った対策を行いましょう。

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外耳炎

トイプードルは耳の毛が多いため、外耳炎になることが多い犬種です。

外耳炎は耳の中に炎症が起こる病気で、耳を痒がる、耳が赤くなる、耳垢が増えるなどの症状が見られます。

発症したら、洗浄液を用いた耳道洗浄や、抗菌作用のある点耳薬で治療をおこないます。

完全な予防方法はありませんが、発症を防ぐためには、耳掃除や耳毛のカットといった定期的なケアが有効です。

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クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

クッシング症候群とは、副腎機能が高まることで、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気です。

下垂体や副腎に腫瘍ができてホルモン分泌が異常になるほか、コルチゾールを含むステロイド剤の長期使用が原因になることもあり、6~8歳以上で発症しやすいとされます。

症状には、多食や多飲多尿、左右非対称の脱毛、肝臓の肥大による腹部の膨みなどがあります。

治療方法は、コルチゾールの生成を抑える薬物療法、放射線治療、外科手術などが選択されます。

予防策はありませんが、ステロイド剤が原因の場合は、休薬を検討することも必要です

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糖尿病

糖尿病はインスリン不足で血糖値が高くなる病気で、白内障や肝疾患、腎疾患などを併発するケースも珍しくありません。

人間と同じように、食べるわりに体重が減ってしまう、多飲多尿といった症状がみられ、食事療法や運動療法、インスリンの投与などで治療をおこないます

予防方法としては、炭水化物や脂肪分の多い食事を避けることや、適度な運動量を確保することなど、生活習慣を整えることが大切です。

白内障

目の水晶体が白く濁る白内障は、進行すると失明してしまう恐ろしい病気です。

一度発症すると回復することはなく、とくに糖尿病がある犬では発症率が高まります。

暗い場所で動きたがらない、物にぶつかりやすいなど周囲が見えにくそうだったり、目が白くなってきたりしたら白内障が疑われます。

治療では進行を遅らせるための点眼薬や内服薬、人工レンズを装着する外科手術などがおこなわれます。

有効な予防方法はなく、早期発見・早期治療で進行を抑えることが重要です。

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膵炎

膵炎とは、膵臓内の消化酵素が活性化して、膵臓自体を消化してしまうことで炎症が起こる病気です。

軽度であれば完治しますが、重症化すると合併症を引き起こし、命を落とすこともあります。

膵炎になると食欲不振や嘔吐、下痢などの消化器症状があらわれ、腹部の痛みが強いと、伏せをしながらお尻を上げる「祈りのポーズ」を見せることもあります。

治療は皮下輸液をおこなうほか、鎮痛剤や制吐剤の投与、症状によってはステロイド剤の使用が選択されます。

ペット用ケーキを食べたあとに膵炎で受診するケースも少なくないため、高脂質のフードやおやつは極力控えるといった対策が必要です

甲状腺機能低下症

免疫システムの異常や遺伝的要因により、体の代謝を活性化する甲状腺ホルモンが減少する病気で、高齢の犬によくみられます

発症すると全身にさまざまな症状が起こり、元気がない、ぼんやりする、動きが鈍い、嗜眠、低体温、寒がる、太りやすくなるなどといった変化に注意が必要です。

ホルモン補充治療が用いられ、基本的に治療は生涯続くことになります

早期発見・早期治療が重要になるため、定期的な血液検査で甲状腺ホルモンの値に異常がないかチェックしておくと安心です。

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トイプードルの先天性疾患

トイプードルの先天性疾患

トイプードルには、遺伝的にとくに注意すべき先天性疾患があります。

病名 注意すべき時期 病気の特徴 おもな症状 治療法
水頭症 子犬期 脳内に水が溜まり圧迫することで障害が起こる ・異常行動
・視力低下、斜視
・利尿剤
・ステロイド剤
・外科手術
大腿骨頭壊死症
(レッグ・ペルテス病)
子犬期 股関節の大腿骨頭が壊死する ・後ろ足がつけない
・歩き方が変
・鎮痛剤
・レーザー治療
・外科手術
進行性網膜萎縮症
(PRA)
成犬期 網膜が薄くなり失明の危険がある 暗い場所で視力が下がる ・点眼薬、内服薬
・サプリメント

愛犬の健康寿命を伸ばすためにも、異変が起きていないか日ごろから注視しましょう。

水頭症

水頭症は、脳内にたまった脳脊髄液が脳を圧迫することで、さまざまな障害が起こる病気です。

1歳未満で発症することが多く、チワワやトイプードルといった小型犬はリスクが高いと考えられています。

水頭症を発症すると、壁に頭を押し付ける、ふらふらする、同じ場所をぐるぐる回るといった異常行動や、視力の低下、斜視など目に関連する症状がみられます。

治療としては、水分量を調整するための利尿剤やステロイド剤の投薬のほか、物理的に脳脊髄液を逃がす外科手術がおこなわれますが、発症を避けるための直接的な予防方法はありません。

ただ、発症を誘発させないためにも頭部への強い衝撃は避け、愛犬に異常行動はないか日ごろから気を配ることが早期発見につながります。


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参考
イヌ遺伝性疾患の診断技術と今後の展望(外部リンク)

大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)

大腿骨頭壊死症は、股関節を構成する大腿骨頭が壊死する病気です。

発症する原因は外傷よりも先天的なケースが多く、とくに注意すべきは成長期である6~10ヶ月ごろで、トイプードルなどの小型犬はとくに要注意とされます。

症状としては、後ろ足を地面につけない、歩き方がおかしいなど、足に異常がみられます。

治療として痛みを管理する鎮痛剤の投与やレーザー治療をおこないますが、改善しない場合は外科手術で壊死部分を取り除くことになります。

また、遺伝的疾患である大腿骨頭壊死症には、予防法がありません

治療が遅れて進行するとリハビリにも時間がかかるので、早期発見・早期治療が重要になります。

進行性網膜萎縮症(PRA)

進行性網膜萎縮症とは失明の恐れのある眼の遺伝病で、光を吸収するための視細胞が委縮して、網膜が薄くなる病気です。

トイプードルでは5~6歳で症状が出やすく、暗い場所で視力が低下するため、夕方以降に歩きたがらない、動かなくなるなどの変化がみられます。

進行を遅らせる点眼薬や内服薬、サプリメントなどがありますが、効果は限定的であり、確実な治療方法は今のところありません

さらに有効な予防方法もないため、もし発症したら、ご飯やトイレの場所など、部屋のレイアウトを変えないよう配慮して、視力が低下しても過ごしやすい環境を整えてあげましょう。


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ほかの犬種も気になる方は、こちらも参考にしてください。



トイプードルが小刻みに震えるのは病気?

トイプードルが小刻みに震えるのは病気?

トイプードルが小刻みに震えている姿を見ると、病気ではないかと心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

犬が震える場合には、次のような原因が考えられます。

・寒さ、恐怖心
・疲労、ストレス、興奮
・痛み(ヘルニアや関節の痛みなど)
・病気(てんかん、神経障害、低血糖など)

なかでも子犬のうちは、空腹で低血糖を起こしてプルプル震える姿がよくみられます

とくに白い泡や黄色い胃液を吐いていれば、空腹による低血糖の可能性が高いといえるでしょう。

基本的に、元気があって普段通りにしていれば様子を見ても問題ないケースが多いですが、症状が続く場合や震え以外にも異変があれば、すぐに獣医師さんへ相談しましょう。

トイプードルを病気から守るためにしたい4つのこと

さいごに、トイプードルを病気から守るために、飼い主さんが意識したい4つのポイントを紹介します。

生活環境を整える

トイプードルは足の骨が細いため、骨折や脱臼のリスクが高い犬種です。

そのため、足が滑らないようにフローリング加工をしたり、高さがあるソファやベッドにはスロープをつけたりして、足や膝に負担がかからないよう室内環境を整えてあげましょう。

日常的にケアする

病気予防には、日常的なケアも大切です。

目や耳の周りの被毛を短くカットして、汚れがたまらないようにケアを習慣化すれば、涙やけや外耳炎といった病気のリスクを軽減できます。

また、スリッカーを使ったブラッシングや定期的なシャンプーは、皮膚疾患の予防につながります

運動でストレス軽減させる

運動が好きなトイプードルは、運動不足になるとストレスがたまります

ストレスは病気のリスクを高めるので、毎日の散歩や飼い主さんとの遊びで発散させてあげましょう。

ただし、骨折のリスクがあるため、高い場所に注意しながら遊ばせてください

健康診断を受ける

定期的な健康診断は、健康寿命を延ばすためにはとくに有効です。

1歳を過ぎたら年に1回、病気リスクが高まるシニア期に入ったら年2回受けるのが理想的です。

とくに、トイプードルは先天性疾患を抱えている可能性があるので、獣医師の目で定期的に検査してもらいましょう。

トイプードルは長生きする子が多い犬種

トイプードルは平均寿命が他の犬種よりも長く、長生きする傾向があります。

トイプードルがかかりやすい病気を把握し、早期発見につなげて健康寿命を延ばしていきましょう

ここまで紹介したトイプードルがとくに注意したい病気をまとめたので、参考にしてください。

トイプードルの受診が多い病気

病名 注意すべき時期 病気の特徴 おもな症状 治療法
骨折 子犬期 骨が細い前肢の骨折が多い キャンと鳴いて片足を浮かせる ・ギプス固定
・プレートを入れる手術
膝蓋骨脱臼
(パテラ)
子犬期 膝の骨が外れる病気 ・関節が伸びない
・歩き方が変
・鎮痛剤
・運動制限
・外科手術
皮膚疾患 子犬期~成犬期 アトピー、脂漏症、マラセチアなど ・赤みやブツブツ
・激しい痒み
・ベタつき
・脱毛
・内服薬
・スキンケア
・体質改善
・アレルゲン除去
目の病気 子犬期以降 流涙症、涙やけなど ・涙があふれる
・被毛が変色
・マッサージ
・外科手術
外耳炎 子犬期以降 耳に炎症が起こる ・耳のかゆみ
・耳垢の増加
・耳道洗浄
・点耳薬
クッシング症候群
(副腎皮質機能亢進症)
成犬期 ホルモンの過剰分泌 ・多食や多飲多尿
・脱毛
・腹部の膨み
・薬物療法
・放射線治療
・外科手術
糖尿病 シニア期 インスリン不足で血糖値が上昇 ・体重減少
・多飲多尿
・食事療法
・運動療法
・インスリン投与
白内障 シニア期 目の水晶体が白濁して失明の可能性もある ・目が見えにくい
・目が白い
・点眼薬
・内服薬
・人工レンズ装着
膵炎 シニア期 消化酵素の活性化で膵臓に炎症が起こる ・食欲不振
・嘔吐、下痢
・皮下輸液
・鎮痛剤、制吐剤
・ステロイド剤
甲状腺機能低下症 シニア期 甲状腺ホルモンが減少する ・元気がない
・嗜眠
・低体温
・太りやすい
・ホルモン補充

トイプードルの先天的疾患

病名 注意すべき時期 病気の特徴 おもな症状 治療法
水頭症 子犬期 脳内に水が溜まり圧迫することで障害が起こる ・異常行動
・視力低下、斜視
・利尿剤
・ステロイド剤
・外科手術
大腿骨頭壊死症
(レッグ・ペルテス病)
子犬期 股関節の大腿骨頭が壊死する ・後ろ足がつけない
・歩き方が変
・鎮痛剤
・レーザー治療
・外科手術
進行性網膜萎縮症
(PRA)
成犬期 網膜が薄くなり失明の危険がある 暗い場所で視力が下がる ・点眼薬、内服薬
・サプリメント

もし病気になってしまうと、愛犬と飼い主さんに体力的・精神的な負担がかかるだけでなく、医療費の負荷も大きくなります。

トイプードルは、遺伝的に発症しやすい病気ももっていますが、予防できるものもあります。

できるだけ負担をなくすためにも、予防できる病気はしっかり防ぎ、定期的な健康診断で早期発見を心がけることが大切です。

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