フレンチ・ブルドックがなりやすい病気とは?平均寿命や突然死のリスクも紹介

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フレンチ・ブルドックがなりやすい病気とは?平均寿命や突然死のリスクも紹介

シワシワなブサカワ顔と明るい性格が人気の「フレンチ・ブルドッグ」。

そんなフレブルが注意したい病気について、リスクが高い順にランキング形式で紹介します。

年齢別のフレンチブルドックが注意すべき病気

こうした病気の解説のほか、遺伝的に注意すべき病気やそれぞれの症状、治療費、予防策も解説します。

平均寿命や突然死のリスクについても紹介するので、フレブルとの健康的な暮らしを長く続けたい飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

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フレンチ・ブルドッグの特徴・性格

フレンチブルドック

フレンチ・ブルドックは、筋肉質でがっちりした体格が特徴です。

体高は23~36cm、体重は8~14kgほどで、中型犬に分類されます。

ブルドックやパグと似ていますが、彼らが垂れ耳であるのに対して、フレブルは「バット・イヤー(こうもり耳)」と呼ばれるピンと立った耳が特徴。

温厚な性格の子が多いですが、興奮しやすい一面もあります。

フレンチ・ブルドッグの平均寿命は11.2歳

フレンチ・ブルドッグの平均寿命は11.2歳で、人間では60歳くらいです。

犬の年齢まとめ表

犬の年齢 人間の年齢
1歳 15歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

犬全体の平均寿命が14.2歳なので、比較的短命であることがわかります。

マズルが短い短頭種であることから、呼吸器疾患や熱中症といった致命的な病気になりやすいことが原因の1つと考えられます。

ちなみに、10歳を超えたフレブルは「フェアリー期」と呼ばれ、最高齢は18歳との情報も。ギネスの最高齢記録はないようです。

フレンチ・ブルドッグは病気になりやすい?

フレンチ・ブルドッグの病気のなりやすさは、最上位のAクラスです。

犬種別の病気のなりやすさリスト

ペット保険の年間診療費データから試算すると、フレンチ・ブルドッグは18犬種のうち最も診察費が高く、他の犬種より病気になりやすいことがわかります。

診察費が最も少ないミニチュア・ダックスフントの約5万円と比べると、フレンチ・ブルドッグは約14万円で3倍ほど高額です。

フレンチ・ブルドッグは病気になりやすい傾向にあるため、飼育する際は細心の注意を払いましょう。

フレンチ・ブルドックがなりやすい病気ランキング

ペット保険の請求実績をもとに算出した、フレンチ・ブルドッグがなりやすい病気のランキングがこちらです。

フレンチブルドックがなりやすい病気ランキング

フレンチ・ブルドッグは注意すべき病気が多い犬種ですが、なかでもとくに発症しやすいのは「皮膚の病気」です。

皮膚が弱いことに加えて、シワも多く通気性が悪いため、湿気がたまって皮膚炎になりやすいと考えられます。

具体的な病気でみると、以下のようになります。

病名 病気の特徴 おもな症状 治療法 予防法
アトピー性皮膚炎 アレルゲンに対する免疫の過剰反応が起こる ・かゆみ
・湿疹
・赤みなど
・内服薬
・外用薬
・スキンケア
・アレルゲン除去
膿皮症 皮膚にブドウ球菌が増殖して皮膚症状が生じる ・発疹
・赤み
・かゆみ
・膿疱
・塗り薬
・消毒
・薬用シャンプー
・定期的なシャンプー
・ブラッシング
毛包虫症 毛包などに炎症が起きる ・脱毛
・発赤
・痒みや腫れなど
・ノミ・ダニ駆除薬
・抗菌薬
・良質なフードを選ぶ
・定期的なシャンプー
・ノミ・ダニ予防
耳血腫 耳の軟骨に血液がたまって腫れる ・腫れ
・熱感
・痛み
・排液
・ステロイド剤の注入
・外耳炎を悪化させない
・ノミ・ダニ予防
中耳炎 外耳炎が悪化して中耳まで炎症が進む ・耳の痛み
・耳垂れ
・耳の悪臭
・内服治療
・手術
・外耳炎を防ぐ
・耳のケア
角膜炎 眼の角膜に炎症が起こる ・充血
・目やに
・痛み
・まぶたの痙攣
・点眼薬
・内服薬
外傷となる要因を取り除く
チェリーアイ 目頭辺りがぷっくり赤く腫れる ・腫れ
・目の違和感
・痛み
・点眼薬
・手術
早期治療が大切
脳腫瘍 脳に腫瘍ができて発作が起こる ・発作
・神経症状
・視覚異常
・平衡感覚
・手術
・放射線
・抗がん剤など
いかに早く治療を始めるかが重要

参考
アニコム家庭どうぶつ白書(外部リンク)
犬の遺伝性疾患について|公益社団法人埼玉県獣医師会(外部リンク)

1位:皮膚の病気

フレンチ・ブルドッグがなりやすい病気1位は、「皮膚の病気」です。
とくにアトピー性皮膚炎膿皮症のほか、ダニに起因する毛包虫症に注意しましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルゲンに免疫が過剰反応して起こる皮膚疾患です。

3歳までに発症することが多く、かゆみや湿疹、赤みなどの症状が慢性化すると、皮膚の肥厚や色素沈着が生じる場合もあります。

治療方法は、かゆみを抑える内服薬の投与や、ステロイド外用薬の塗布が一般的です。

完治させるのは難しく、生涯つき合う必要があるため、治療費も累積的に増える傾向にあります。

予防するには、バリア機能を維持するためのスキンケアのほか、こまめな掃除でアレルゲンを除去する、アレルゲン除去フードの活用といった対策が有効です。

アトピー性皮膚炎

  • 治療法:内服薬、外用薬
  • 治療費:およそ81,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    手足を舐める、手足を噛む、後ろ足で掻く、体を床に擦りつける

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膿皮症

膿皮症は、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が異常繁殖して、赤みや痒み、膿疱(皮膚内に膿がたまって膨らんだ状態)、フケを伴うリング状の発疹などを引き起こす病気です。

こうした症状は背中やお腹、股などに多くあらわれ、高温多湿の時期に発症しやすくなります

軽度のうちは薬用シャンプーや消毒薬、抗菌作用のある塗り薬で治療をおこないますが、重症化した場合は抗菌薬・抗生物質を内服して全身に対する治療をおこなうことになります。

皮膚が弱くて抜け毛も多いフレンチ・ブルドッグは、定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保ち、ブラッシングで被毛の間にたまる湿気も減らして、細菌の繁殖を抑えてあげましょう。

膿皮症

  • 治療法:外用薬、消毒、内服薬、シャンプー
  • 治療費:およそ36,000円
  • こんな症状に注意!
    体をしきりに舐める、フケが増える、皮膚が赤い

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毛包虫症

毛包虫症は、毛包や皮脂腺にニキビダニなどの毛包虫が増殖して炎症が起こり、脱毛や発赤があらわれる病気です。

とくに目や口周り、足先に脱毛がみられることが多く、症状が悪化すると全身に広がることがあります。

かゆみや腫れ、出血やただれが生じ、細菌感染が起こると膿皮症を併発する恐れもあります。

毛包虫症の治療には、イベルメクチンやミルベマイシンなどのノミ・ダニ駆除薬や、抗菌薬が効果的です。

予防するには、抵抗力を高めることが重要。

良質なフードを選び、定期的にシャンプーをして清潔に保つこと、またノミやダニの予防を徹底することが大切です。

毛包虫症

  • 治療法:内服薬、シャンプー
  • 治療費:およそ28,000円
  • こんな症状に注意!
    部分的に脱毛している

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2位:耳の病気

フレンチ・ブルドッグは、2位の耳の病気にも要注意。
耳血腫中耳炎にならないように、気をつけてあげましょう。

耳血腫

耳血腫は、犬の耳の軟骨内に血液がたまる病気です。

この状態になると、耳たぶの内側が風船のように腫れ上がり、熱感や痛みを伴うため、犬は耳をかいたり、頭を振ったりすることが多くなります。

治療には、まず針を刺してたまった血液を排出し、その後にステロイド剤を注入します。

ただし、耳血腫は再発しやすいため、治療は数日おきに数回繰り返す必要があります。

耳血腫は外耳炎から誘発されることが多いため、予防としては外耳炎を悪化させないことや、ノミ・ダニの対策が効果的です。

耳血腫

  • 治療法:排液処置、ステロイド剤、手術など
  • 治療費:およそ44,000円
  • こんな症状に注意!
    耳を気にする、頭を振る

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中耳炎

中耳炎は、外耳炎が悪化して、炎症が鼓膜の奥にある中耳まで広がることで発生します。

この病気では、耳の痛みや耳垂れ、悪臭がみられ、重症化すると「顔面神経麻痺」や眼の交感神経に障害を引き起こす「ホルネル症候群」になることもあります。

中耳炎の治療には、抗炎症剤や抗生剤、抗真菌薬などの内服や、鼓膜を切開して中耳を洗浄する手術がおこなわれます。

中耳炎を予防するためには、まず外耳炎を防ぐことが重要です。

日頃から愛犬の耳をチェックして、耳掃除を行うことで、汚れや湿気がたまらないよう注意しましょう。

中耳炎

  • 治療法:内服薬、手術など
  • 治療費:およそ130,000円
  • こんな症状に注意!
    耳に触れられるのを嫌がる、耳が臭い、頭を振る

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3位:眼の病気

フレンチ・ブルドッグをはじめとした短頭種は、目の露出が多いため「眼の病気」も多くみられます。
なかでも、角膜炎チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出)に注意しましょう。

角膜炎

角膜炎は、眼の角膜に炎症が起こる病気です。

原因はさまざまですが、フレンチ・ブルドッグに多いのは「外傷性」と「潰瘍性」の角膜炎

角膜炎になると、充血や目やにのほか、痛がったりまぶたが痙攣したりする様子がみられます。

治療は、まずはエリザベスカラーで目の保護をしながら、抗生剤や抗炎症作用のある点眼薬や内服薬をもちいておこないます。

予防法としては、逆さまつげを治すなど、外傷となり得る要因を取り除くことが有効です。

角膜炎

  • 治療法:点眼薬、内服薬など
  • 治療費:およそ34,000円
  • こんな症状に注意!
    目を気にする、目やにが増える、目が赤い

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チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出)

チェリーアイは、目頭にある「第三眼瞼(だいさんがんけん)」という膜が飛び出して、赤く腫れる病気です。

さくらんぼのようにぷっくり膨れるため、「チェリーアイ」と呼ばれます。

この病気にかかると、目の違和感や痛みを伴うため、目をこする、涙が増えるといった様子がみられるようになります。

悪化すると、細菌感染により目やにが黄緑色になったり、目をこすることで眼球が傷つき、角膜損傷につながったりする可能性もあります。

治療には抗生剤や抗炎症薬がもちいられ、改善しない場合は手術で第三眼瞼を切除することも考えられます。

チェリーアイは生まれつきであることが多く、明確な予防方法がありません。

そのため、早期に治療を開始することが大切です。

チェリーアイ

  • 治療法:点眼薬、内服薬、手術など
  • 治療費:およそ39,000円
  • こんな症状に注意!
    目頭に腫れものができる、涙が増える、目やにが大量に出る

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4位:腫瘍

フレンチ・ブルドッグは、腫瘍に関する病気にも注意が必要です。

なかでもフレブルは、脳に腫瘍ができる「脳腫瘍」に要注意

危険性が高い病気なので、日ごろから異変がないかチェックしてあげることが大切になります。

脳腫瘍

脳腫瘍は、脳のどこかに腫瘍ができる疾患です。

シニア期の犬に多く、とくにフレンチ・ブルドッグは好発犬種とされます。

脳腫瘍に多い症状は「発作」です。

ほかにも、同じ場所をぐるぐるまわる、体を平衡に保てないなどの神経症状や、視覚異常、平衡感覚の異変などもみられ、腫瘍の場所によってあらわれる症状はさまざまです。

治療法としては、手術・放射線・抗がん剤などで腫瘍の除去、あるいは縮小を目指すほか、お薬による対症療法がおこなわれます。

脳腫瘍を予防することは難しいため、いかに早いタイミングで治療を始められるかが重要です。

脳腫瘍

  • 治療法:手術、放射線、抗がん剤、内服薬など
  • 治療費:およそ380,000円
  • こんな症状に注意!
    ぐるぐる同じ場所をまわるなど、普段と違う行動に注意

フレンチ・ブルドッグ特有の注意すべき病気

ここからは、フレンチ・ブルドッグの身体的特徴が要因となって起こりやすい、フレブル特有の病気を紹介します。

病名 病気の特徴 おもな症状 治療法 予防法
軟口蓋過長症 空気の通り道が狭くなって呼吸障害が起こる ・大きないびき
・苦しそうな呼吸
・呼吸時の異音
・切除手術 ・切除手術
・肥満を防ぐ
・過剰な興奮を避ける
熱中症 体温が上がりすぎて意識障害などを起こす ・激しい口呼吸
・よだれを垂らす
・チアノーゼなど
体を冷やすなど 温度管理を徹底する

それぞれの初期症状を把握し、いち早く愛犬の異変に気がつけるようにしておきましょう。

軟口蓋過長症

軟口蓋過長症は、上あごの奥に続く「軟口蓋(なんこうがい)」という部位が通常よりも長い状態にあり、呼吸障害を引き起こす病気です。

とくにフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種に多い病気で、短頭種気道症候群の1つとされています。

おもな症状には、いびきがうるさい、苦しそうな呼吸、呼吸時に「ガーガー」という音が鳴るなど、呼吸がおかしいことが特徴です。

悪化すると呼吸困難やチアノーゼを引き起こす可能性もあり、大変危険です。

根本的な治療法として、軟口蓋の除去手術があります。

これは先天性の疾患であるため、若齢のうちにおこなう去勢・避妊手術と同時に軟口蓋を切除することで、予防することができます

日常的な予防策としては、肥満や過剰な興奮を抑え、呼吸への負担を軽減することも大切です。

軟口蓋過長症

  • 治療法:切除手術など
  • 治療費:およそ130,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    いびきがひどい、呼吸が苦しそう

熱中症

フレンチ・ブルドッグは体温調節が苦手であるため、熱中症にかかりやすいとされます。

熱中症のサインとして、パンティングという激しい口呼吸をする、よだれを垂らす、体が熱いといった様子が挙げられます。

やがて嘔吐や下痢が起こり、ぐったりしてチアノーゼが出ると突然死亡する危険もあります。

こうしたサインがあるときは、すぐに涼しい場所に移動させて、体を冷やす応急処置が必要です。

首や脇、鼠径部などの太い血管が走っている部位を冷やすと効果的です。

ただし、過剰に冷やすと低体温症に陥る恐れがあるため注意してください。

ちなみにフレンチ・ブルドッグは、暑さだけではなく寒さにも弱いため、季節を問わず温度管理には注意しましょう。

熱中症

  • 治療法:体を冷やすなど
  • 治療費:およそ36,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    ハッハッという激しい呼吸をする、よだれが多い

▼犬種別かかりやすい病気を見る▼

トイプードルがなりやすい病気
柴犬がなりやすい病気
チワワがなりやすい病気
ミニチュアダックスフンドがなりやすい病気
ポメラニアンがなりやすい病気
シーズーがなりやすい病気
マルチーズがなりやすい病気
ヨークシャーテリアがなりやすい病気
ラブラドールレトリバーがなりやすい病気
ゴールデンレトリバーがなりやすい病気
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気
ジャックラッセルテリアがなりやすい病気
フレンチブルドッグがなりやすい病気
パグがなりやすい病気
コーギーがなりやすい病気

フレンチ・ブルドッグに多い死因

フレンチ・ブルドック独自の死因データはありませんが、犬の死因をまとめた調査によると、多くみられる死因は以下のとおりです。

犬に多い死因

  1. 腫瘍
  2. 循環器系の疾患
  3. 泌尿器の病気

1位の「腫瘍」は、人間と同じように犬にも多い死亡原因となっています。

とくにフレンチ・ブルドッグは、なりやすい病気ランキングの4位に「腫瘍」が入っているため注意が必要です。

参考
動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命と死亡原因分析(外部リンク)

フレンチ・ブルドッグの突然死

フレンチ・ブルドッグが突然死することは、決して珍しくありません。

短頭種ゆえ、呼吸器疾患や熱中症のリスクが高いことも一因と考えられますが、原因がわからないことも多いようです。

インターネットで調べてみても、何の前兆もないまま急激に体調を崩して、突然死んでしまったという事例が多くみられます。

遊んでいたときに、急によだれを垂らしてぐったりしたと思ったら、そのまま亡くなってしまった…

嘔吐してよだれを垂らしてぐったりし、顔の痙攣などが起きた後に息を引き取った…

朝起きたら、すでに虹を渡っていた…

こうした突発的な事態は、飼い主さんにとって、非常に大きな精神的なダメージとなります。

思いがけない突然死を確実に防ぐことは難しいですが、愛犬の死後に後悔しないためにも、日ごろの健康チェックや健康診断を欠かさないようにしましょう

思わぬ突然死を避けるために意識したいこと

さいごに、フレンチ・ブルドッグの思わぬ突然死を避けて、健康的な毎日を過ごすために飼い主さんが意識したいポイントを紹介します。

健康診断を受ける

定期的に健康診断を受けることは、愛犬の健康維持に最も重要です。

軟口蓋過長症にもあったように、フレンチ・ブルドックはとくに呼吸器に注意が必要な犬種です。

健康診断での聴診で、呼吸状態に異常がないか定期的にチェックしてもらいましょう。

聴診以外にも、血液検査や眼科検査が異変に気づくきっかけになることもあります。

早めの対処が健康寿命を延ばすことにつながるため、毎年の健康診断が大切です。

1歳になったら年1回、シニア期には年2回受けるのが理想です。

毎日のケアをおこなう

フレンチ・ブルドッグは、皮膚が弱い犬種なので毎日のケアが大切です。

とくに顔のシワに汚れがたまりやすいため、ペット用のウェットティッシュなどで毎日きれいにしてあげましょう。

また、定期的なシャンプーで全身を清潔に保ち、皮膚のバリア機能を維持してあげることも有効です。

肥満を避ける

短頭種であるフレンチ・ブルドックは、呼吸に障害が出やすい犬種です。

そんなフレブルが肥満になると、気道をさらに狭めることになり、呼吸器疾患や、最悪の場合、突然死を引き起こしかねません

フードやおやつに注意するだけでなく、人間の食べ物を与えすぎないよう注意することが大切です。

暑さや寒さに注意

フレンチ・ブルドッグは体温調節が苦手であるため、室内の温度管理は徹底しましょう。

とくに熱中症には要注意で、あっという間に状態が悪化して死に至るリスクがあります。

人間が「少し寒い」と感じるくらいがちょうどよいとされますが、愛犬の様子をみながらこまめにエアコンの温度設定を変えたり、寒いときにくるまれる毛布を用意してあげたりなど、暑さや寒さには十分に注意してあげてください。

フレンチ・ブルドックは皮膚病や呼吸器疾患に注意

フレンチ・ブルドッグは、皮膚病や呼吸器疾患のリスクが高い犬種です。

愛犬の健康寿命を延ばし、楽しい時間を長く一緒に過ごすためにも、日ごろの健康チェックやケア、定期的な健康診断をおこない、病気の早期発見を心がけましょう。

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