猫のごはん

公開日:

最終更新日: 2020.12.16

猫のフケは皮膚病のサインかも?皮膚や被毛をいたわる手づくりレシピ

部屋から出る機会の少ない猫ちゃんは、犬に比べて比較的皮膚炎などには悩まされにくいですが、全くならないわけでもありません。
ペット保険を販売する会社が出した2018年度の疾患統計を見てみると、犬の疾患割合で一番多いのは皮膚疾患ですが、猫の皮膚疾患も3番目に多いという結果が出ています。

ここでは、猫の皮膚病の症状、原因、飼い主の対処法と、皮膚や被毛をいたわる手作りごはんのレシピをご紹介します。

【参考リンク】
アニコム家庭どうぶつ白書2018「第3部 動物の疾患統計・第1章 疾患(大分類単位)別の統計」

猫の皮膚病の症状

猫の皮膚病の症状

【猫が皮膚病になると現れる症状】
・かゆい
・湿疹が出る
・毛が抜ける
・かさぶたができる
・被毛が脂っぽくなる
・異常なフケ

かゆい

猫は後ろ足で耳の後ろあたりをよく掻きますが、同じところを何度も掻き続けているといった場合は、皮膚に何らかの異常が起きている可能性があります。

ダニやノミ、疥癬、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの異常があるときは、治療が必要となります。
特に、疥癬は強い痒みを伴います。
同じところを何度も掻き続けている場合は、動物病院で診察を受けましょう。

湿疹が出る

ダニやノミが寄生したり、疥癬やアレルギーなどで皮膚炎になると、湿疹が出ます。
湿疹が出る場合は、外部からの何らかの要因で皮膚炎が引き起こされている場合が多いです。

猫の皮膚にブツブツが出ているのを見つけた時は、かきこわしてしまう前に獣医の診察を受けるようにした方が賢明でしょう。

毛が抜ける

ダニやノミ、アレルギーによる皮膚炎、真菌による皮膚炎などで毛が抜けたり禿げたりします。
ダニやノミの駆虫をしたり、生活環境の衛生面に気を付けるなどの配慮が必要です。

アトピー性皮膚炎や、アレルギー性皮膚炎の場合は、獣医師の診察を受け、アレルゲンの特定し、治療方針を確認する必要があります。
アレルゲンが食品の場合は、医師の指示に従い、除去食を与えることになります。

どのような場合でも、ハゲを発見したら動物病院に行って診察を受けることをおすすめします。
診察を受けてノミダニが発見されたら、駆虫薬を処方してもらえます。

かさぶたができる

痒みによるかきこわしでかさぶたができることがあります。
爪が伸びていることでかきこわしているようであれば、爪を切ってあげてください。

しかし、強い痒みを伴う皮膚炎によってかきこわしている場合もあるので、普段よりよく掻いている場合は、愛猫の様子をよく観察してください。
特に、疥癬に感染していると痒みが強いので、猫が自分の爪でかきこわしてかさぶたができているといったことが考えられます。

また、皮膚糸状菌症(白癬)にかかると、顔や耳、四肢などに脱毛を起こし、その周りにかさぶたを伴うことがあります。

被毛が脂っぽくなる

猫の被毛はもともとベタつきはありません。
しかし、ベタベタが感じられるときは、皮膚に異常が起きたために皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。

皮膚のターンオーバーの異常やアレルギー、真菌の感染、代謝の異常などの疾患が考えられます。
病名として挙げられるのは、脂漏症、マラセチア皮膚炎、アトピー性皮膚炎、尾腺炎、甲状腺機能低下症などです。
脂漏症は、フケを伴うこともあるので、いつもよりも皮脂の分泌が多いと感じたときは、動物病院を受診されることをおすすめします。

異常なフケ

猫は、皮膚に異常がなくても、乾燥などで日常的にフケがでることはあります。
日常的なフケに対しては、ブラッシングなどで取り除いてあげましょう。
特に、長毛種の猫ちゃんは1日1回のブラッシングを心掛けたいものです。

しかし、いつも以上にフケが大量に出る場合は、ツメダニを疑います。
ツメダニに感染した部位から、大量にフケが出るのが特徴です。
猫は、このツメダニが寄生しても強い痒みではないそうですが、人間に寄生すると激しい痒みを伴うそうです。

ツメダニのほか、ニキビダニや疥癬、真菌による皮膚炎になったときもフケを伴います。
いつもよりもフケの量が多いと感じたら、動物病院を受診することをおすすめします。

猫の皮膚病の原因

猫の皮膚病の原因

【皮膚病の原因となりうること】
・アレルギー
・感染症
・ストレス
・寄生虫
・乾燥

アレルギー

特定の食物に対してアレルギーが出る場合もあれば、植物などを触ってしまったことによるアレルギーもあります。
また、ノミによるアレルギーや、室内飼いの猫はハウスダストでアレルギーになったりします。
近年は、花粉症の猫ちゃんも増えていますね。
この花粉症も、アレルギーのひとつです。

猫のノミアレルギーは、ノミに寄生されたときにのみの唾液中のたんぱく質などにアレルギー反応を起こすことが原因で発症します。
なお、ノミの数は関係ありません。
1匹寄生しただけでもアレルギーになる猫はいます。

感染症

皮膚や被毛に真菌が感染することで皮膚炎をおこします。
皮膚糸状菌症は「白癬」ともいい、この皮膚病の原因となる真菌は、皮膚糸状菌というカビです。
皮膚糸状菌はその種類が世界に40以上存在していますが、猫や犬が感染する皮膚糸状菌は、人間にも感染することがあります

ストレス

猫が何らかの要因でストレスを溜めてしまうと、体の一部分を舐め続けることがあります。
1箇所を舐め続けるので、その部分が脱毛したり、炎症を起こして舐性皮膚炎を起こすことがあります。
猫は自分の体を舐めてグルーミングする動物ですが、1箇所を舐め続けるのはストレスが原因となっていることがあるので、きちんと猫の様子を見るようにしてください。

寄生虫

猫の皮膚病の原因は、ダニやノミの寄生が多くを占めると思われます。
疥癬はダニの寄生、ノミアレルギーはノミの寄生が原因となって起こります。

こればっかりは完全室内飼いであっても油断できません。
他の動物にくっついて持ち込まれるケースや、飼い主がが持ち込むケースは案外多いのです。
特に、疥癬の原因となるヒゼンダニは、人間同士の接触で移ることが多い寄生虫です。

【参考リンク】
NIID 国立感染症研究所「疥癬とは」

猫の皮膚病への対処の仕方

猫の皮膚病への対処の仕方

【猫の皮膚病への対処】
・日ごろのお手入れ
・外部寄生虫がいないか確認する
・原因を確認する
・動物病院に行く

日ごろのお手入れ

日常的に被毛のブラッシングをしたり、皮膚のチェックをしていると、病変に気付きやすくなります。
飼い主は愛猫の様子を観察するだけでなく、被毛や皮膚、耳の内外、歯茎のチェックはしておきたいものです。

外部寄生虫がいないか確認する

ノミやマダニなどの寄生虫は、目視で確認することができます。
野良猫を保護した時や、室内飼いの猫をうっかり外に出してしまったときなどは、愛猫の被毛をかき分けて皮膚の表面をチェックしてみてください。
もし寄生していたら、皮膚の表面に動くノミダニを発見したり、ノミダニの糞を見つけることもできます。

マダニに噛まれていた場合は、無理やり引っ張らずに、そのままの状態で動物病院に連れていくことをおすすめします。
無理に取り除こうとすると、マダニの口が皮膚の内部に入り込んでしまい、皮膚の炎症が悪化することがあるからです。

原因を確認する

皮膚に異常なフケやハゲや湿疹を見つけたら、何が原因となりうるか、確認しましょう。
外に出ている猫なら、寄生虫や他の猫との接触による感染、植物に接触したことによるアレルギーなどの可能性があります。
室内飼いの猫なら、食物アレルギー、洗剤などを触ったことによるアレルギー、持ち込まれた寄生虫による感染、ストレスなどが要因となるかもしれません。

もし皮膚病になってしまったら、飼い主が状況を把握して、考えうる原因を確認しておくのは大事なことです。
動物病院で診察を受ける場合も、治療方針を決めるうえでこのことが大きな役割を果たします。

動物病院に行く

何か異常が見られたときは、いち早く動物病院に行くことも大切です。
猫は自分の苦痛を隠そうとする習性があるので、目に見えて具合が悪そうなときは、すでに手遅れになっていることがあるからです。

その際は、普段の生活の様子と、異常がみられる前後の愛猫の行動など、なるべく覚えておいて獣医さんに伝えるようにします。
どんな病気も早期発見が大事です。

鶏レバーペーストのレシピ

鶏レバーペーストのレシピ

被毛をつやつやに保つ「ビオチン」を多く含む食材、鶏レバーで猫用のレバーペーストを手作りしました。
一緒に作ってみませんか?
レシピを公開します。

作り方

1.鶏レバーは流水で洗い水気を切ってから、臭みを取るために牛乳にひたします。
2.1のレバーの水分を取り、鶏のささみ、ブロッコリー、かぼちゃと一緒に煮ます。
3.冷めたら煮汁と一緒にミキサーにかけます。
4.3にくず粉を混ぜ、再び鍋に入れて、かき混ぜながらとろみが付くまで煮ます。

このレシピについて

人間用のレバーペーストを作る際に材料を取り分けておいて、猫の分もついでに作ると楽です。
鶏のささみはうまみを足すために入れています。

猫用の材料中、野菜は愛猫の好きなものを入れてもいいと思います。
もちろん、ネギ類や調味料、スパイスは入れないようにしてくださいね。
今回はかぼちゃにしてみました。

猫は、食感がよくないと食べてくれない子が多いので、葛でとろみをつけています。
ミキサーにかけた直後の状態でも食べることがありますので、猫ちゃんの様子を見て変えてみてください。
また、鶏肉にアレルギーがある場合は、与えないでください。

ビオチン

レバーに含まれる栄養素の「ビオチン」はビタミンB群に属する水溶性のビタミンです。
「ビタミンH」と呼ばれることもあります。
摂取されたビオチンは、体内で脂肪酸やアミノ酸の代謝に関わります。
これにより、被毛や皮膚に必要な栄養素であるだけではなく、神経系の機能の維持にも関与する、重要な栄養素でもあります。

鉄分

レバーやブロッコリーに含まれる鉄分は、摂取すると血液に乗って体中に運ばれ、ヘモグロビンとなって酸素の輸送に関与します。
人間でも、鉄分が不足すると元気がなくなったりしますね。
猫も貧血になることがあります。
愛猫が貧血になっていないかどうか確認するために、日常的に歯茎の色を見ることをおすすめします。
貧血になっているときは、歯茎の色が白っぽくなります
日常から歯茎チェックなどをしていると、貧血だけではなく、歯周病の早期発見もできるかもしれません。

まとめ

猫は基本的に総合栄養食のキャットフードだけ食べていれば生きていけますが、それだけでは味気ないですよね。
とくに猫ちゃんはグルメな子が多いので、ずっと同じフードだけだと飽きてしまったり、お高いフードをあげたらそれしか食べなくなった…なんてことも多いです。

たまには、いつものドライフードにプラスするおやつの感覚で、ごはんを手作りするのもいいかもしれません。
香味野菜やスパイスをたっぷり入れたら、人間用になります。
人間用と猫ちゃん用を同時に作って、一緒にディナータイムなんていうのも楽しそうです。

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