ヨークシャー・テリアがなりやすい病気とは?遺伝性疾患や気になる症状を紹介

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ヨークシャー・テリアがなりやすい病気とは?遺伝性疾患や気になる症状を紹介

小型犬として高い人気を誇る「ヨークシャー・テリア」。

そんなヨークシャー・テリアは、小型犬に多いパテラや気管虚脱のほか、腸や血管に関する病気にも注意が必要です。

年齢別のヨークシャー・テリアが注意すべき病気
この記事では、こうした病気の詳しい症状や費用、予防策をまとめて解説。

あわせて、平均寿命や最も多い死因、健康寿命を延ばすためのポイントも紹介するので、愛犬の元気な姿をいつまでも見守りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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ヨークシャー・テリアの特徴・性格

ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアは、「歩く宝石」と表現されるほど美しいシルクのような被毛が特徴。

体高は15~18cm、体重は3kgほどで、チワワと同じくとても小さな超小型犬です。

性格的に気が強い子が多くよく吠えるため、甘やかしすぎず、しっかりしつけることが大切になります。

ヨークシャー・テリアの平均寿命は14歳

ヨークシャー・テリアの平均寿命は14歳で、人間では72歳ほど。

小型犬としては、長生きする傾向があります

犬の年齢まとめ表

犬の年齢 人間の年齢
1歳 15歳
2歳 24歳
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

ギネス記録は確認できませんが、国内の最高齢は20歳、世界に目を向けると26歳ともいわれます。

ヨークシャー・テリアの病気のなりやすさは『中程度』

ペット保険会社が公表している年間診療費のデータをもちいて、犬種別の病気のなりやすさを算出してみました。

その結果、ヨークシャー・テリアは中程度(Bクラス)という結果に。

犬種別の病気のなりやすさリスト

犬全体の年間診療費が「70,683円」なので、ヨークシャー・テリアの「75,597円」は、きわめて平均的であるといえそうです。

ヨークシャー・テリアがなりやすい病気ランキング

ペット保険の請求実績をもとに、ヨークシャー・テリアがなりやすい病気のランキングを作成しました。その結果がこちらです。

ヨークシャー・テリアがなりやすい病気ランキング

ヨークシャー・テリアは「消化器の病気」が顕著に多く、他犬種と比べてリスクが7倍近く高い状態になっています。

なかでも多いのが、腸からタンパク質が漏れ出てしまう「タンパク喪失性腸症」という病気。

このほか、眼や泌尿器系の病気にも注意が必要です。

具体的な病気でみると、以下のようになります。

病名 病気の特徴 おもな症状 治療法 予防法
タンパク喪失性腸症 腸の炎症などで腸粘膜からタンパク質が漏れ出す ・慢性的な下痢
・体重減少
・嘔吐
・脱水
・抗炎症薬
・免疫抑制剤
・食事療法
早期発見を心がける
乾性角結膜炎
(ドライアイ)
涙が減って炎症が起こる ・ねばねばの目やに
・目をしょぼしょぼさせる
・点眼薬
・眼軟膏
・免疫抑制剤など
早期発見を心がける
白内障 水晶体が濁って視覚障害が出る ・目が白くなる
・視力が低下する
・点眼薬
・サプリメント
・手術
・目に良い栄養素を摂る
・サプリメントの活用
慢性腎臓病 腎臓の機能が徐々に低下していく ・体重減少
・毛艶が悪くなる
・水を多く飲む
・色の薄い尿を大量
・点滴
・透析
・投薬
・水をしっかり摂る
・バランスのとれた食事
膿皮症 皮膚が化膿する ・かゆみ
・脱毛
・かさぶた
・膿疱
・抗菌作用がある外用薬
・消毒
・薬用シャンプー
・適切な室温を保つ
・定期的なシャンプー
・日常的なスキンケア
門脈体循環短絡
(門脈体循環シャント)
毒素が全身にまわってしまう ・嘔吐
・下痢
・痙攣
・ふらつき
・手術
・内服治療
・食事療法
早期発見を心がける

参考
アニコム家庭どうぶつ白書(外部リンク)
犬の遺伝性疾患について|公益社団法人埼玉県獣医師会(外部リンク)

1位:消化器の病気

ヨークシャー・テリアが注意すべき病気の1位は、消化器にまつわる病気です。
とくに「タンパク喪失性腸症」にかかる子が多いため、飼い主さんは病気について把握しておきましょう。

タンパク喪失性腸症

タンパク喪失性腸症は、腸の慢性的な炎症などが原因で、腸粘膜からタンパク質が漏れ出し、低蛋白血症を引き起こす病気です。

これにより、さまざまな症状が現れます。

最も一般的な症状は慢性的な下痢で、栄養が十分に吸収できないため、体重減少や嘔吐、脱水がみられることもあります。

治療には、抗炎症薬や免疫抑制剤の投与に加え、症状を和らげる対症療法や低脂肪・高タンパクの食事療法がもちいられます。

早期に対応すれば改善が期待できますが、治療が遅れると重篤化する危険があるため注意が必要です。

予防は難しいため、ヨークシャー・テリアが下痢を繰り返す場合は、タンパク喪失性腸症を疑い、早期発見を心がけましょう。

タンパク喪失性腸症

  • 治療法:内服薬、食事療法など
  • 治療費:およそ170,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    よく下痢をする、食事量は変わらないのに体重が減る、お腹が膨れる

2位:眼の病気

ヨークシャー・テリアが注意すべき病気2位は、眼の病気です。
とくに、乾性角結膜炎(ドライアイ)白内障に注意しましょう。

乾性角結膜炎(ドライアイ)

乾性角結膜炎は「ドライアイ」ともいわれ、涙の分泌が少なくなったり、涙の成分のバランスが崩れたりすることで炎症を引き起こす病気です。

初期段階では、ねばねばした目やにが出る、目をしょぼしょぼさせるといった軽い症状がみられますが、悪化すると目やにが黄緑色になり、やがて視力障害や失明に至る恐れもあります。

治療には、涙の分泌を促して乾燥を防ぐため、点眼薬や眼軟膏が使用されます。

また犬のドライアイは、免疫の異常により生じることが多いため、免疫抑制剤のシクロスポリン眼軟膏をもちいるケースが多いです。

発症には遺伝が影響しているとも考えられており、完全に予防することは困難です。

その分、日ごろから目に異変がないか注意深く観察し、早期に治療できるように心がけましょう。

乾性角結膜炎(ドライアイ)

  • 治療法:点眼薬、眼軟膏など
  • 治療費:およそ34,000円
  • こんな症状に注意!
    目をしょぼしょぼさせる、ねばねばの目やにが出る

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白内障

白内障は、目の水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。

初期の段階では視力には大きな影響がありませんが、水晶体の白濁が進むと視界がぼやけるなど視覚障害があらわれます。

白内障の治療は、点眼薬やサプリメントをもちいた進行を遅らせるための内科治療がおこなわれます。

重度になると、人工レンズを入れて視力を回復させる手術が選択されます。

白内障を完全に予防することは難しいですが、目に良い栄養素や抗酸化作用のあるサプリメントを活用したり、定期的に健康診断を受けたりするなどの予防策を取り入れることが大切です。

白内障

  • 治療法:点眼薬、手術など
  • 治療費:およそ59,000円
  • こんな症状に注意!
    眼が白っぽくなる、物にぶつかる

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3位:泌尿器の病気

ヨークシャー・テリアは消化器や眼だけでなく、泌尿器の病気にも注意が必要です。
とくに、少しずつ腎機能が低下していく慢性腎臓病には気をつけましょう。

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎臓の機能が数ヶ月から数年かけて徐々に低下していく病気です。

初期段階では症状があまりあらわれませんが、腎機能が50%ほどまで低下すると、体重減少や毛艶が悪くなるほか、水を多く飲んだり、色の薄い尿を大量にしたりするなどの異変がみられます。

さらに進行すると老廃物を排泄できなくなり、全身に毒素がまわる尿毒症を引き起こして死に至る危険もあります。

こうした慢性腎臓病は、点滴や透析、投薬などで尿毒素を排泄させる治療がおこなわれます。

ただし、一度低下した腎機能は治療しても回復しないため、あくまで進行を緩やかにすることが目的となります。

この病気を予防するには、新鮮な水をいつでも飲める環境を整え、栄養バランスのとれた食事を心がけることが重要です。

慢性腎臓病

  • 治療法:点滴、利尿剤の使用、透析など
  • 治療費:およそ95,000円
  • こんな症状に注意!
    体重が減る、水をよく飲む、おしっこの色が薄い

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4位:皮膚の病気

ヨークシャー・テリアは皮膚の病気にもなりやすく、なかでも膿皮症に注意しましょう。

膿皮症

膿皮症は、ブドウ球菌の異常繁殖などにより皮膚が化膿する病気です。

かゆみや脱毛、かさぶた、膿疱、フケを伴うリング状の赤い発疹がみられ、重症化すると膿瘍や発熱、痛みが伴います。

こうした症状は、背中やお腹、股、指の間、耳の後ろに多くあらわれます。

命にかかわることはありませんが、愛犬のQOLが著しく低下する厄介な病気です。

膿皮症の治療には、抗菌作用がある外用薬や消毒、薬用シャンプーがもちいられます

高温多湿の環境で発症しやすいため、適切な温度や湿度を保つ、定期的なシャンプーで清潔な状態を維持する、日常的なスキンケアを続けるなどの予防対策を心がけましょう。

膿皮症

  • 治療法:外用薬、消毒、内服薬、シャンプー
  • 治療費:およそ25,000円
  • こんな症状に注意!
    体をしきりに舐める、フケが増える、皮膚が赤い

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5位:肝・胆・膵の病気

ヨークシャー・テリアは、肝臓など内臓系の病気にも注意しましょう。

門脈体循環短絡(門脈体循環シャント)

門脈体循環短絡は「門脈体循環シャント」とも呼ばれ、血管が枝分かれすることで、毒素(アンモニア)が肝臓で処理されず全身を巡ってしまう病気です。

先天性の場合が多い病気で、ヨークシャー・テリアの好発疾患とされます。

通常、消化管で発生した毒素は、「門脈」という血管から肝臓に運ばれて解毒されます。

しかし、この病気になると門脈が枝分かれしてしまい、毒素が肝臓を通らず静脈に入り込んでしまうのです。

こうして毒素が全身にまわると、嘔吐・下痢などの消化管症状や、痙攣やふらつきといった神経症状もあらわれるようになります。

とくに食後は毒素となるアンモニア濃度が高まりやすく、食事から1~2時間後に症状が強く出る傾向があります。

放置すると肝機能が低下して、命にかかわる危険があるため注意が必要です。

治療法としては手術で血管を閉じる処置がなされますが、手術が難しいケースでは内服治療や食事療法が選択されます。

ヨークシャー・テリアの遺伝性疾患とされるため確実に予防することは難しいですが、できるだけ症状を抑えるためにも、早期発見・早期治療につなげることが重要です。

門脈体循環シャント

  • 治療法:手術、内服薬、食事療法など
  • 治療費:数十万円
  • こんな症状に注意!
    食後に体調が悪くなる、嘔吐や下痢をする

ヨークシャー・テリアがとくに注意したい病気

上記のランキングには入らないものの、ヨークシャー・テリアの身体的特徴などから、とくに注意したい病気を紹介します。

病名 病気の特徴 おもな症状 治療法 予防法
気管虚脱 気管が変形して呼吸機能に支障が出る ・咳
・喉からの異音
・気管支拡張薬
・咳止め
・手術など
・ハーネスの利用
・激しい呼吸を避ける
・肥満を予防する
膝蓋骨脱臼
(パテラ)
ひざの骨(膝蓋骨)が脱臼する ・後ろ足をつけない
・関節が伸ばせない
・歩行異常
・鎮痛剤
・サプリメント
・運動制限や減量
・手術
・肥満を避ける
・床に滑り止めを施す
僧帽弁閉鎖不全症 心臓の僧帽弁に異常が起きて血液が逆流する ・心雑音
・咳など
・血管拡張薬
・強心剤
・利尿剤
早期治療で寿命を延ばす

それぞれの初期症状を把握し、いち早く愛犬の異変に気がつけるようにしておきましょう。

気管虚脱

気管虚脱とは、気管が変形して呼吸機能に支障が出る病気です。

中高齢の小型犬で発症しやすく、体の小さなヨークシャー・テリアも例外ではありません。

この病気になると、乾いた咳を繰り返したり、喉から「ブーブー」や「ガーガー」といった異常な呼吸音が聞こえたりします。

さらに進行すると、チアノーゼや呼吸困難を起こす恐れがあり、とくに注意が必要です。

治療には、気管を拡げる気管支拡張薬のほか、咳止めやステロイド剤、抗生物質なども使われます

重度の場合は手術も選択されますが、対応可能な病院は限られているのが現状です。

予防するには、気管に負担をかけないことが重要。

首輪ではなくハーネスを活用する、肥満を避ける、室内を清潔にして快適な湿度や温度を保つなどの対策を取り入れましょう。

気管虚脱

  • 治療法:投薬治療など
  • 治療費:およそ91,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    咳をする、喉から変な音がする

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膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼は、通称「パテラ」ともいわれ、ひざの骨(膝蓋骨)が脱臼する病気です。

遺伝的な要因が強いとされ、ヨークシャー・テリアも注意が必要です。

膝蓋骨が正常な位置から外れてしまうため、後ろ足を付けない、関節が伸ばせない、変な歩き方をするといった状態になります。

治療法としては、鎮痛剤・サプリメントの使用、運動制限、減量による保存療法のほか、積極的に根治を目指す外科手術があります。

この病気を予防するには、膝の負担を軽減することが重要です。

肥満を防止するほか、フローリングに滑り止めを施したり、足裏の毛をこまめにカットしたりして対策しましょう。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

  • 治療法:鎮痛剤、運動制限、手術など
  • 治療費:およそ84,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    後ろ足をひきずる、うまく歩けない

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僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の僧帽弁に不具合が起きて血液が逆流する心臓病です。

軽度では聴診器を当ててようやく心雑音が聞こえる程度ですが、中度になると咳をしたり、運動量が減ってきたりします。

さらに重度になると、肺水腫になって呼吸困難を起こすなど、急死する恐れも出てきます。

治療には血管拡張薬や利尿薬、強心薬などの投薬が基本ですが、近年では外科手術で根治を目指す方法も選択されるようになっています。

完全に予防することは難しいですが、肥満を防ぐことは有効といえます。

また、この病気はいち早く治療できれば寿命を延ばせることがわかっているので、早期発見を心がけることが重要です。

僧帽弁閉鎖不全症

  • 治療法:血管拡張薬、利尿剤の使用など
  • 治療費:およそ100,000円(年間)
  • こんな症状に注意!
    咳をする、あまり動かなくなる

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参考
ベトメディン|ベーリンガーインゲルハイムベトメディカ社(外部リンク)

▼犬種別かかりやすい病気を見る▼

トイプードルがなりやすい病気
柴犬がなりやすい病気
チワワがなりやすい病気
ミニチュアダックスフンドがなりやすい病気
ポメラニアンがなりやすい病気
シーズーがなりやすい病気
マルチーズがなりやすい病気
ヨークシャーテリアがなりやすい病気
ラブラドールレトリバーがなりやすい病気
ゴールデンレトリバーがなりやすい病気
ミニチュアシュナウザーがなりやすい病気
ジャックラッセルテリアがなりやすい病気
フレンチブルドッグがなりやすい病気
パグがなりやすい病気
コーギーがなりやすい病気

ヨークシャー・テリアに多い死因

ある調査によると、ヨークシャー・テリアに多くみられる死亡原因は、以下のような結果となっています。

ヨークシャー・テリアに多い死因

  1. 泌尿器の病気
  2. 循環器の病気
  3. 腫瘍

死因の1位は「泌尿器の病気」です。

なりやすい病気ランキングにも、慢性腎臓病を含む泌尿器の病気が上位にあったことからもわかるように、ヨークシャー・テリアにとって泌尿器の病気はリスクが高い病気です。

ヨークシャー・テリアの飼い主さんは、愛犬の排尿の状態や水を飲む量について、日ごろから観察しておく必要がありそうです

このほかにも、心臓にまつわる循環器系の病気や腫瘍による死亡も多いため、健康診断をしっかり活用するなどして、健康管理をおこなうようにしましょう。

参考
動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命と死亡原因分析(外部リンク)

ヨークシャー・テリアの健康を守るために

ここからは、愛犬の健康を守るために意識したい4つのポイントを紹介します。

ヨークシャー・テリアの飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。

体調に合った食事を用意する

ヨークシャー・テリアがかかりやすい病気の中には、食事療法で病状をコントロールするものがあります。

たとえば、タンパク喪失性腸症では低脂肪・高タンパクの食事が重要になりますし、腎臓病では食事の栄養バランスが大切とされます

フードを選ぶときは愛犬の体調を考慮し、ときには獣医師さんと相談して療養食などを取り入れるのもよいかもしれません。

日ごろのケアを続ける

ヨークシャー・テリアは、眼や皮膚の病気が多い犬種です。

とくに被毛が長いことから、汚れが絡まって炎症が起きるなど、お手入れを怠ったがために病気を誘発することもあるかもしれません。

目の周りの被毛は短くカットして眼球に当たらないようにする、被毛間の余分な湿気を飛ばすためにブラッシングをこまめにするなど、日ごろのケアは続けるようにしましょう。

しつけをする

ヨークシャー・テリアがなりやすい「気管虚脱」は、散歩中の引っ張り癖で悪化するケースがあります。

そのため、早いうちから引っ張り癖を矯正することが重要になります。

また、気が強い子が多いとされる犬種であるため、早めにしつけをないとブラッシングや爪切りをさせてくれなくなります。

こうしたケアができないと、結果的に病気を誘発したり、異変を発見するのが遅れたりする事態になりかねません。

できるだけ早めに、最低限のしつけはしておくようにしましょう。

定期的に健康診断を受ける

ヨークシャー・テリアは、先天的な遺伝性疾患をもつ犬種です。

なかには飼い主さんが初期症状に気づけない病気もあるため、専門的な検査や獣医師によるチェックはとても重要です。

1歳になったら年1回、シニア期には年2回の頻度で、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

ヨークシャー・テリアは消化器系や眼の病気に注意

体の小さなヨークシャー・テリアは、その身体的特徴ゆえ、気管虚脱や膝蓋骨脱臼(パテラ)になりやすい犬種です。

ほかにも、消化器系や眼にまつわる病気にも注意を払う必要があります。

予防が難しい病気もあるため、愛犬と長く一緒に過ごすためにも動物病院で定期的に健康診断を受けて、早期発見につなげましょう。

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