これから柴犬を迎えたいけれど、
「共働きで家を空ける時間が長いから心配」
「一人暮らしだけど、大丈夫?」
と悩んでいませんか?
実は、柴犬は自立心が強く、比較的お留守番が上手な犬種です。
とはいえ、何の準備もないまま長時間の留守番はできません。
そこで今回は、安全で快適な留守番をさせるトレーニング方法や、留守番の限界時間についてご紹介します。
目次
柴犬は留守番が得意?
結論から言うと、柴犬は他の犬種に比べてお留守番が得意な傾向にあります。

こちらのグラフは、犬の性格診断システム「C-barq」をもとに柴犬の特性をあらわしたものです。
これをみると、柴犬は留守番が比較的得意であることがわかります。
ただし実際は、生活環境やその子の性格、飼い主さんの接し方などによって、得意かどうかは結構変わるものです。
長い留守番が必要になるご家庭では、お迎えしたら早めに留守番のトレーニングを始めましょう。
柴犬の特性をもっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
柴犬は何時間お留守番できる?
「○時間なら大丈夫」という明確な正解はありませんが、柴犬の年齢やトイレを我慢できる時間がひとつの目安になります。
3~4時間の留守番

成犬であれば、3~4時間は問題なく過ごせる時間です。
このくらいなら、ちょっと昼寝をしているうちに過ぎてしまう時間で、愛犬のストレスもさほど強くないでしょう。
お留守番の練習を始める際も、まずはこのくらいの短時間からスタートし、「飼い主さんは必ず帰ってくる」と学習させるのが成功の近道です。
9~10時間の留守番

成犬の柴犬であれば、十分に可能な範囲です。
ただし、朝の散歩でしっかり排泄と運動を済ませておくことが必要です。
退屈しのぎの安全なおもちゃを用意したり、寝て過ごせるように快適な環境を整えたりといった工夫も必要となります。
10~12時間の留守番

成犬なら可能ですが、犬にとっては少し負担がかかる時間です。
特に柴犬はきれい好きで、室内でのトイレを覚えていても、飼い主が帰るまで排泄を限界まで我慢して、膀胱炎のリスクを抱えてしまう子もいます。
また、空腹で吐いてしまう子には、自動給餌器などで間食できるようにする配慮も大切です。
12時間以上の留守番

12時間以上の留守番は推奨できません。
もちろん1泊旅行も避けてください。
トイレの我慢の限界を超え、精神的なストレスも大きくなります。
どうしても12時間を大幅に超える場合は、ペットシッターやペットホテルを検討しましょう。
留守番における犬のストレスサインは、こちらで詳しくご紹介しています。
柴犬の留守番トレーニングの方法
最初は5分、次は10分……と、少しずつ時間を延ばしていく「ステップアップ方式」で慣らしましょう。
トレーニングを始める前に、まずはケージで落ちついて過ごせるようにする練習をしておくとスムーズです。

- 愛犬をケージに入れて、リラックスしたら5分だけ別室に移動する
- 愛犬が静かに待っていられたら「よくできたね」とさりげなく褒める
- 5分、10分、20分と少しずつ時間を伸ばす
- これができるようになったら、実際に外に出て5分後に戻る
- 外出の時間を5分、10分、20分と少しずつ伸ばす
この「ステップアップ方式」に慣れてきたら、実際に留守番をさせてみましょう。
出かけるときに過剰に声をかけたり、帰宅時に大げさに喜んだりすると、留守番中とのギャップで不安を煽ってしまいます。
「行ってくるね」はサラッと済ませるのがおすすめです。
分離不安の子向けの集中トレーニングも参考になります。こちらをご覧ください。
柴犬の留守番はいつからできる?
本格的な留守番は、生後6ヶ月以降をひとつの目安にしましょう。
子犬の時期(特に3ヶ月~5ヶ月頃)は、トイレの回数が多く、消化器官も未発達なため低血糖を起こしやすいためです。
ただし、留守番のトレーニングは、子犬のうちから始めて問題ありません。
早くからトレーニングをしておけば、「留守番は特別なことじゃない」と学習し、お利口に留守番できるようになっていきます。
柴犬の留守番はケージ?フリー?
基本的には、ケージ(サークル)から始めて、慣れてきたらフリーへ移行するのがおすすめです。
柴犬は縄張り意識が強いため、部屋全体を「守るべきテリトリーだ」と認識すると、外の物音に敏感になり無駄吠えの原因になることがあります。
自分だけの安心できるスペース(ケージ)を与えてあげた方が、落ちついて眠れることが多いのです。
フリーに移行させるタイミングは?
ケージからフリーへ移行させるのは、愛犬がケージで落ちついて完璧に留守番ができるようになったタイミングがひとつの目安となります。
いきなり長時間フリーにするのではなく、まずは30分ほどの短い時間からフリーで留守番をさせてみて、問題なさそうなら徐々に時間を伸ばしていってください。
留守番させるケージの大きさは?
柴犬が体をしっかり伸ばせる大きさが必要です。
成犬の場合は、幅90cm×奥行60cm×高さ70cm以上が目安になります。

特に6時間を超える長時間の留守番には、窮屈感がない広めのケージがいいでしょう。
快適な留守番のために気をつけること
愛犬がひとりで安全に過ごすために、飼い主さんが徹底すべき環境づくりのポイントをご紹介します。
コードやお薬は片づける
コードは家具の裏に隠すか、配線カバーやケーブルボックスで覆います。
お薬などの危険なものは、すべて扉付きの棚や別室に収納してください。
柴犬は噛む力が強く、好奇心も旺盛です。
コードを噛んで感電したり、テーブルの上のお薬や人間の食べ物を誤食したりする事故が後を絶ちません。
「届かないだろう」と油断せず、危険そうなものはすべて片づけておくと安心です。
適切な室温を保つ
柴犬に留守番させるときは、次の室温を目安にしてください。
柴犬に適した室温・湿度の目安
[夏]
室温:25〜28℃
湿度:50~70%
[冬]
室温:20~25℃
湿度:50~70%
柴犬はダブルコート(二重毛)で、暑さにとても弱い犬種です。
夏場はエアコンを24時間稼働させ、25〜28℃前後をキープしてください。
温度管理ができていないと熱中症のリスクが高まり、命の危険につながりかねません。
このほか、柴犬を飼うときのポイントをまとめたコラムは、こちらをご覧ください。
留守番前にしっかり散歩する
留守番前は、散歩でエネルギーを発散させましょう。
エネルギーが余っている状態で留守番させると、家具を破壊したり吠え続けたりしてストレスを発散しようとします。
出かける前に十分な距離の散歩をしてほどよく疲れさせてあげることで、留守番中はぐっすり眠って過ごせるようになります。
柴犬の散歩時間の目安などはこちらでご紹介しています。
一人暮らし・共働き家庭の留守番はどうしている?

一人暮らしや共働き家庭はどうしても愛犬の留守番が長くなりがちですが、「みんなはどうしているんだろう?」と気になりませんか?
編集部スタッフの犬友さんで、ご夫婦ともフルタイムで働きながら柴犬を飼っている方に、普段どんなふうに留守番させているのか深掘りして聞いてみました。
――何時間くらい留守番させてますか?
「平日の朝8時から18時半くらいまでなので、だいたい10~11時間ですね。
コロナ禍の在宅勤務中に飼ったので最初は留守番なしだったんですが、1年半くらい経ったとき(愛犬が2才になる頃)から留守番が始まりました。それまでも買い物に行くときなどに数時間の留守番をしてもらってたので、わりとスムーズに移行できました」
――ペットカメラは使ってますか?照明は点けてます?
「リビングと寝室に1台ずつ設置していて、冷暖房もスマホで操作できるようにしてます。照明はリビングだけつけて、寝室は真っ暗。できるだけ普段と同じ環境の方が落ちつくかなと」
――留守番中はどのように過ごしてますか?
「室内でフリーにしてますが、イタズラは全然しないですね。
いつも僕らのベッドで一緒に寝てるので、留守番中もベッドによくいます。
ケージは普段全然入りませんが、雷が怖いときに入っているみたいです」
――留守番中のトイレはどうしてます?
「外トイレ派なので家ではしません。留守番中もできるように一応トイレは置いてますが、ほとんどしませんね。
朝に20分くらいお散歩してしっかりトイレ(大小)を済ませ、帰宅後すぐにトイレをしにお散歩に行くのがルーティンです」
――どうしても遅くなる日はどうしてますか?
「夫婦どちらかが早く帰るようにしてますが、急遽どちらも遅くなってしまう日が稀にあるので、自動給餌器はいつもセットしています。ただ、遅くなるにしても留守番時間が12時間を超えないようにはしてます」
柴犬の飼い主さんたちが抱く困りごとや、その対処法をまとめたコラムも参考にしてください。
柴犬の留守番に関する疑問
最後に、柴犬に留守番させるときに飼い主さんが抱きやすい疑問をまとめました。
フリーにしてイタズラしないか心配
イタズラするかどうかは、その子の性格や生活環境によります。
ただ、運動不足であったり、興味をそそるものが周りにたくさんあったりすると、イタズラを誘発しかねません。
イタズラをなくすためにも、できることから対策しましょう。
- 留守番前にしっかり散歩して発散させる
- 危険なものは別室に移動する
- 犬の手が届く場所(床・テーブル・棚)に物を置かない
- 家具や壁に犬が嫌うスプレーを吹きつけておく
どうしてもイタズラが収まらない場合は、ケージやサークルの投入も検討してみてください。
トイレはどうしたらいい?
柴犬のトイレ対策は、
「①室内トレーニングを徹底する」
「②散歩で全部出し切る習慣をつける」
の二択。愛犬に合ったスタイルを採用して問題ありません。
ただ、6~8時間を超える留守番が多いご家庭では、室内トイレトレーニングを根気強く行うことをおすすめします。
なかなかうまくいかないときは、次のような対策も試してみてください。
- ケージの場合
真ん中の仕切りで寝床とトイレを分けられるケージを選ぶ - フリーの場合
寝床から離してトイレスペースを設ける
犬の基本的なトイレのしつけ方は、こちらをご覧ください。
無駄吠えしてしまう…どうしたらいい?
外の気配に反応して吠えているようなら、窓の外が見えないようにカーテンを閉めたり、テレビやラジオを小さく流して外の音を紛らわせたりする対策が有効です。
あまりにひどいときや、飼い主さんを探して吠え続けているような場合は、分離不安の可能性があります。分離不安向けのトレーニングをするか、ドッグトレーナーや獣医師に相談しましょう。
分離不安を治すトレーニング方法は、こちらをご覧ください。
留守番中のおもちゃやおやつ、注意することは?
誤食・誤飲の危険がないものを選んでください。
[避けた方がいいアイテム]
・ぬいぐるみやロープ
噛みちぎって飲み込む恐れがある
・時間をかけて食べる硬いガム
暇つぶしには優秀ですが、丸呑みの恐れがあるので留守番時は避ける方がベター
こうしたアイテムは、飼い主さんの目の届くところで使わせる方が安心です。
留守番中は、安全性が高くて事故のリスクが低い、次のようなアイテムをおすすめします。
[留守番中におすすめのアイテム]
・硬い天然ゴム製のコング
(口にすっぽり入らない大きめのサイズ)
・コングの内側にペースト状のおやつを塗る
・小さいおやつを忍ばせた知育玩具
留守番中は、万が一危険が生じてもすぐに駆けつけることができません。
できるだけ誤食や丸吞み事故につながりにくいアイテムを選びましょう。
環境を整えれば柴犬は留守番できる
柴犬は本来、ひとりの時間を楽しめる自立した犬種です。
一人暮らしや共働きであっても、“留守番に適した環境づくり”と“毎日の十分なコミュニケーション”があれば、問題なく留守番ができるケースが多いです。
大切なのは、散歩でしっかり満足させてあげることと、危険のない部屋づくり。
柴犬のペースに合わせて、少しずつ「待っててね」の絆を育んでいってくださいね。
ぽちたま薬局では、保護犬猫への支援を実施中!支援をお考えの方は、ぜひご覧ください。
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また、犬種ごとの注意したい病気に関するコラムも発信しているので、参考にしてくださいね。
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ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。

































