柴犬の散歩をしている飼い主さんの中には、
「今の時間で足りているのかな?」
「もしかして歩かせすぎ?」
などと心配になっている方も少なくないようです。
今回は、柴犬に合わせた年齢ごとの散歩時間・距離の目安から、歩きすぎのサイン、散歩のマナーまでご紹介します。
柴犬の特性をちゃんと知りたい方はこちらへ!
目次
柴犬の散歩デビューは生後3ヶ月頃から

地面を歩かせる「散歩デビュー」は、最後の混合ワクチン接種が終わってから2週間後が目安。一般的には生後3〜4ヶ月頃になります。
| 接種回数 | 時期(目安) |
|---|---|
| 1回目 | 生後8週齢 |
| 2回目 | 生後12週齢頃 |
| 3回目 | 生後16週齢頃 お散歩デビュー! |
ただ、この時期までまったく外に出ないと、周りの環境への適応能力が育ちにくくなります。
ワクチン終了前でも「抱っこ散歩」で外の音や人の気配に慣れさせることは、将来の無駄吠えや怯えを防ぐ「社会化トレーニング」として非常に重要です。
柴犬の適切な散歩時間・距離
柴犬の散歩時間には、「必ずこうしなければいけない」という決まりはありません。
その日の体調や疲れ方など、愛犬の様子を見ながら調整してあげることが大切です。
また、散歩中の楽しみや刺激をたくさん得られるように工夫してあげるなど、『量より質を高める』ことを意識しましょう。
とはいえ、「みんなどれくらい歩いているの?」と気になりますよね。
ここからは、一般的な柴犬の散歩時間について、年齢別の目安を紹介します。
3ヶ月~5ヶ月

骨格が未発達な時期です。
1回15分~20分程度を目安とし、距離よりも外の世界に慣れることを優先しましょう。
首輪やリードの感触に慣れさせ、楽しく歩く練習をする期間です。
無理に引っ張らず、好奇心を大切にしてあげてください。
6ヶ月~1歳

体力が急激についてくる時期です。
1回30分程度を目安に、少しずつ距離を延ばしていきましょう。
この時期に十分な運動をさせてあげると、家の中でのイタズラ予防にもなります。
筋肉が発達してくるので、坂道などを取り入れるのもおすすめです。
1歳~6歳

体力・気力ともにピークを迎える成犬期です。
1回30分~1時間、距離にして2〜3kmを1日2回行うのが理想とされています。
柴犬の満足度を高めるには、ただ歩くだけでなく、匂いを嗅がせる時間を作ったり、コースを変えて脳に刺激を与えたりすることが大切です。
7歳~12歳

シニア期に入ると、少しずつ運動量が落ちてきます。
1回20分〜30分程度を目安に、愛犬の様子を見ながら調整してください。
関節への負担を減らすため、階段や急な坂道は避け、芝生や土の上など足腰に優しいコースを選びましょう。
13歳以上

超シニア期に入って足腰が弱ってきても、気晴らしのために外に出ることは大切です。
10分程度の短い散歩や、カートに乗せて外の空気を吸わせるだけでも十分な刺激になります。
無理に歩かせず、愛犬が楽しそうにしているかを基準にしてください。
散歩は1日1回でいい?3回は多すぎ?
柴犬の場合、運動不足はストレスによる「噛み」や「破壊行動」につながりやすいため、基本は1日2回が推奨されます。
1日1回だとスタミナを発散しきれないことが多いです。
ただ、どうしても夜しか行けない場合は、たっぷり時間をとって愛犬が満足するまで付き合ってあげる、あるいは室内での遊びを増やすなど、柴犬がしっかり運動できるよう配慮してあげてください。
逆に3回行くことは問題ありませんが、トータルの運動量が多すぎないか注意してください。
「朝・夕・寝る前のトイレ出し」のように、3回目は短めに調整するのがいいでしょう。
このほか、柴犬を飼うときのポイントをまとめたコラムもございます。ぜひ参考にしてください。
散歩に行き過ぎているときのサイン

「もっと歩かせなきゃ」とがんばりすぎていませんか?
次のようなサインが見られたら、運動量が多すぎる可能性があります。
- 散歩中に座り込んで動かなくなる
- 歩くスピードがやたら遅い
- 帰宅後にぐったりして動きたがらない
- 爪が欠けたり肉球に擦りむけたりしている
柴犬は我慢強い性格の子が多く、痛みを隠すこともあります。
飼い主さんが表情や歩き方の変化に気づいてあげましょう。
もし不調が続くようなら、病気が隠れているかもしれません。
柴犬に多い病気については、こちらのコラムをご覧ください。
柴犬を散歩する時間帯はいつがいい?
柴犬の散歩は、以下の時間帯を目安に行いましょう。
- 夏の散歩
⇒ 早朝(5~6時頃)と日没後(19時以降)
アスファルトの熱が冷めている時間帯に行きましょう。夏では、朝9時だとすでに地面は高温になっていることがあります。 - 冬の散歩
⇒ 好きな時間帯でOK
暖かい日中(9~16時頃)はもちろん、柴犬は寒さに強いので、朝晩の時間帯でも問題ありません。
柴犬はダブルコート(二重被毛)で暑さに弱いため、夏場の管理は重要です。
高温のアスファルトでは短時間でも肉球がやけどするため、特に注意してください。
一方、寒さには強いので、真冬でも冷たい地面に寝そべって「お散歩寝」を楽しむ子もいるほどです。
ただ、老犬や心臓が弱い子は、急に寒いところに出ると負担がかかることも。
玄関先で寒さに慣らしてから出発する、温かい洋服を着せるなどの工夫をしましょう。
柴犬のダブルコートは換毛期の大変さにつながります。換毛期の正しいケア方法や注意点はこちらをご覧ください。
柴犬飼いのみんなは散歩どうしてる?
編集部の柴犬飼いスタッフをはじめ、周りの柴犬オーナーさんたちに、お散歩事情を聞いてみました。

小規模なアンケートではありますが、『1日2回、30分くらい散歩している』人が多いという結果に。
ちなみに、みなさん会社勤めの人ばかりだからか、とにかく早起き。
会社に行く前にお散歩するために、遅くても朝6時には起きている人が多かったです。
みなさんのお散歩事情を詳しく聞いてみました。
白柴(7歳)の飼い主さん
「毎日、出勤間に30分、帰宅後に45分くらいのペースで歩いています」
元気な柴犬(3歳)の飼い主さん
「平日は忙しいので最低限になってしまうんですが、その代わり週末はドッグランやロング散歩で発散させてます」
トイレは外派の柴犬(12歳)の飼い主さん
「雨の日でもカッパを着せて行ってます。足元がドロドロになるので、いつもお風呂場に直行!ドライヤーが大変だったのですが、ボックス型のペットドライヤーを導入してからすごく楽になりました!」
散歩大好き黒柴(10歳)の飼い主さん
「うちは3回ですね。朝と夜はしっかり30分~40分くらい、あと寝る前に家の周りでトイレだけさせます」
インドア派の柴犬(13歳)の飼い主さん
「あまり散歩が好きじゃないらしく、すぐ拒否柴します…。高齢なので、今は基本的にペットカートで散歩して、気が向いたら歩かせるようにしています」
愛犬の性格やその日の体調に合わせて、飼い主さんたちも試行錯誤しているようです。
柴犬オーナーさんたちの苦労をまとめたコラムも、ぜひご覧ください。
柴犬散歩のマナーと注意点
柴犬の散歩は、ただ歩けばいいだけではありません。
守らないといけないマナーや、安全に散歩するために必要なことがあります。
散歩時に絶対守るべきマナー
散歩に行くときに絶対守らないといけないのが、『トイレの処理』です。
以下の2つは必ず携帯しましょう。
- 水入りペットボトル
おしっこをしたところには、しっかり水をかけます - エチケット袋(うんち袋)
うんちをしたら袋に入れて持ち帰り、自宅で処分します
犬のうんちを放置することは、ただのマナー違反ではありません。
多くの自治体では条例違反とされており、軽犯罪法にも該当します。
まわりに迷惑をかけないよう、責任をもって処分するようにしましょう。
柴犬を守るための散歩の注意点
柴犬は力が強く、興味があるものに向かって突進することがあります。
散歩中は次のポイントに注意しましょう。
- リードは短めに持つ
とっさの動きを制御できるようにしましょう。 - 首輪抜けに注意
首周りの肉付きが良い柴犬は、首輪が抜けやすいです。二重装着やハーネスの併用も検討を。
危険な目に遭わせないためには、飼い主さんが愛犬の動きをしっかりコントロールできるようにしておく必要があります。
そんなときに役立つのが『リーダーウォーク』です。
リーダーウォークのやり方

- まずはリードを短めに持つ
- 犬が前に出すぎたらすぐに立ち止まる
- リードが緩んだら、もう一度歩く
散歩中は飼い主さんと並んで歩き、引っ張ったら進めなくなることを愛犬に学ばせます。
加えて、「マテ」「おいで」を外でもできるようにしておくと、飛び出しの防止にもなって安心です。
うまく対応できたらおやつを与えるなど、褒めながらトレーニングを続けましょう。
柴犬の散歩に関するよくある疑問
ここからは、柴犬を散歩するときに飼い主さんが抱きやすい疑問をまとめました。
- 散歩でしかトイレしないのは問題ない?
- 散歩はご飯の前後どっちがいい?
- 拒否柴されたらどうしたらいい?
- 梅雨時期でも散歩はした方がいい?
- 柴犬の散歩は10km歩かないといけない?
- 散歩に行かないとどうなる?
散歩でしかトイレしないのは問題ない?
A. 健康上、問題はありません。
柴犬はきれい好きで、寝床(家)を汚したくない本能が強く、トイレは外派になる子が多いです。
健康上問題はありませんが、老後や災害時に備えて、ベランダや室内シートでもできるようトレーニングしておくと安心です。
トイレトレーニングのやり方は、こちらで詳しくご紹介しています。
散歩はご飯の前後どっちがいい?
A. ご飯の前がおすすめです。
食後すぐの運動は胃捻転などのリスクがあります。
食後3時間ほどは運動を避けましょう。
また、「散歩から帰るとご飯がもらえる」という楽しみを作ることで、帰宅を拒否する行動を減らす効果も期待できます。
拒否柴されたらどうしたらいい?
A. 無理に引っ張らないようにしましょう。
道端で動かなくなる「拒否柴」は柴犬あるあるです。
無理に引っ張ると逆効果なので、おやつで誘導したり、抱っこで場所を変えたりして気分転換をしましょう。
前述の「リーダーウォーク」を普段から練習しておくと改善しやすいです。
梅雨時期でも散歩はした方がいい?
A. 散歩に行くことをおすすめします。
運動不足はストレスの元なので、小雨ならレインコートを着て行くことをおすすめします。
どうしても行けない日は、室内で引っ張りっこ遊びをしたり、知育玩具を使ったりして、頭を使わせて疲れさせてあげましょう。
柴犬の散歩は10km歩かないといけない?
A. 10km歩く必要はありません。
シバ界隈では、「体重=散歩の距離」という説もありますが、これは“元気な成犬にしっかり運動させたい場合の上限”として考えるといいでしょう。
実際には、年齢や体調に合わせたり、疲れ具合を確認したりしながら、愛犬に合った距離を歩けば十分です。
散歩に行かないとどうなる?
A. 問題行動につながりやすくなります。
散歩に行かずエネルギーを発散できないと、それが噛み癖や吠え癖などの問題行動としてあらわれやすくなります。
また、運動不足によって筋力が失われるほか、刺激が減ることで認知機能に影響を及ぼす恐れも。
もし全然歩こうとしない場合はペットカートを使ったり、飼い主さんが散歩できないときは他の人に頼んだりするなど、工夫しながらできるだけ連れ出してあげましょう。
もし噛み癖が続く場合は、こちらのコラムを参考にしてみてください。
なお、留守番をさせるご家庭では特に朝の散歩は重要。その理由は、こちらのコラムをご覧ください。
愛犬が満足しているかどうかが目安
柴犬に適した散歩時間は、その子の年齢や体調などで変わります。
いちばん大切なことは、「散歩で愛犬が満足しているかどうか」です。
帰宅後に落ち着いていて、ごはんもしっかり食べてぐっすり眠れているなら、今の散歩量はその子に合っていると考えて問題ないでしょう。
日々の変化を感じ取りながら、無理のないペースで続けてあげてください。
ぽちたま薬局では、保護犬猫への支援を実施中!支援をお考えの方は、ぜひご覧ください。
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また、犬種ごとの注意したい病気に関するコラムも発信しているので、参考にしてくださいね。
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ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。






























