忠実でかしこいイメージが強い「柴犬」。
家族として迎えたいけど、
「性格って実際のところどうなの?」
「洋犬より飼いにくいって本当?」
といった疑問が浮かぶ方も多いと思います。
この記事では、柴犬が気になっているあなたに向けて、柴犬の性格や特徴をはじめ、平均サイズ、寿命、毛色、種類など、柴犬に関する情報をぎゅっとまとめてお伝えします。
ぜひ、あなたと柴犬の幸せな未来のために、最後まで読んでみてくださいね!
目次
柴犬ってどんな犬種?

| 原産国 | 日本 |
|---|---|
| サイズ | 小型犬 |
| 体高 | オス 38~41cm メス 35~38cm |
| 体重 | オス 9~10kg メス 7~9kg |
| 毛質 | ダブルコート |
| 身体的特徴 | 立ち耳、巻き尾 |
| 平均寿命 | 約14.7歳 |
| 病気のなりやすさ | なりにくい(リスク低) |
| 気をつけたい病気 | アレルギー性皮膚炎、外耳炎、膝蓋骨脱臼(パテラ)など |
![]() |
|
「柴犬」は、国の天然記念物に指定されている日本犬の代表格です。
ピンと立った三角の耳とくるんと巻いた尻尾、そして愛らしい笑顔が魅力。その歴史は古く、紀元前から日本で暮らしていたことが分かっています。
体は小さくても勇敢でタフな精神を持ち、飼い主に対してとても忠実。
その一方で、媚びない凛とした美しさを持つことから、海外でも「Shiba Inu」として熱狂的な人気を誇っています。
大きさ

柴犬というと「中型犬かな?」と思いがちですが、日本犬の中では最も小さな「小型犬」に分類されます。
成犬になったときのサイズは次のとおり、体高は40cm前後、体重は9kg前後です。
| オス | メス | |
|---|---|---|
| 体高 | 38~41cm | 35~38cm |
| 体重 | 9~10kg | 7~9kg |
柴犬は生後2〜3ヶ月頃から急激に大きくなり、6ヶ月頃には成犬に近い骨格に。
その後、筋肉がつき体がガッチリしてきて、以下のとおり、約12ヶ月で成犬の平均体重に落ちつきます。

被毛
柴犬の被毛は、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二層構造からなるダブルコート。毛質は硬く直毛で、寒さに強いのが特徴です。

そして、柴犬といえば「換毛期」の問題が避けられません。
春と秋の年2回起こる換毛期には、とにかく大量の被毛が抜け落ちます。
ごっそりとまとまった毛束が次々と浮き出てくるため、毎日のブラッシングが欠かせません。
新しい被毛をつくるのにエネルギーを消耗するため、なかにはイライラするようになる子も。スムーズに換毛できるよう、こまめにブラッシングしてあげましょう。
平均寿命・病気
国内の調査では、柴犬の平均寿命は14.7歳。全犬種の中でも比較的長生きです。
犬の年齢まとめ表
ギネス記録に目を向けると、26歳8ヶ月のプースケちゃんが認定されています。
老衰で亡くなるまで自力でご飯を食べ、お散歩もできる状態だったそうです。
そんな柴犬は、比較的病気になりにくい犬種。
年間診療費は6万円台と、他犬種と比べれば病気リスクは低いといえます。

注意したい病気としては、アレルギー性皮膚炎や外耳炎などの皮膚疾患、そして遺伝的な素因もある膝蓋骨脱臼(パテラ)や股関節形成不全が挙げられます。
もっと詳しく知りたい方は、柴犬がなりやすい病気リストをご覧ください。
柴犬ならではの3つの特徴

柴犬は、トイプードルやチワワのような洋犬とは異なる、日本犬特有の性質をもっています。
その中でも特に顕著な違いがみられる3つの点をみてみましょう。
シバの特徴1|噛みたい欲求が強い
猟犬としてのルーツを持つ柴犬。噛むという行為は、彼らにとって本能的な欲求です。
特に子犬期は甘噛みが激しい傾向にありますが、これは遊びやコミュニケーションの一環。
この欲求を無理に抑え込むのではなく、噛んでも良いおもちゃを与えて発散させる工夫が必要です。
シバの特徴2|早熟で警戒心が強い
オオカミに近い遺伝子をもつ柴犬。洋犬に比べると早熟で、精神的な自立が早い傾向があります。
また、警戒心が強く番犬として優秀ですが、社会化不足だと他人や他の犬に厳しくなることも。
子犬の頃から多くの人や環境に慣れさせることが大切です。
シバの特徴3|換毛期の抜け毛がとにかく多い
春と秋の換毛期には、大量の被毛が抜けます。
トイプードルのようなシングルコートの犬種は抜け毛が比較的少なめですが、柴犬はダブルコートなので抜ける量も大量。定期的なブラッシングが必要です。
柴犬の性格
一般的に柴犬は、次のような性格の子が多いとされます。
- 強い警戒心をもつ
- 心を許した飼い主には忠実
- 独立心が強く、適度な距離感を好む
- 学習能力がとても高い
- 吠えることは少なめ
- 精神的に落ちついている
- 不安や恐怖を感じやすい
甘えたがりの子が多いトイプードルやチワワなどの洋犬に比べると、柴犬は自立心があり、ほど良い距離感を保ちたがる子が多いです。
とはいえ、飼い主さんの接し方や生活環境によっても性格は変化しますので、柴犬のなかにも「飼い主さんにぴったりくっつくのが好きな子」や「上目遣いで甘え上手な子」もいたります。
メス・オスの性格
柴犬は性別によっても、性格に多少の違いがみられます。
■ オスの性格
メスよりも強い警戒心をもち、縄張り意識が高い傾向がある。
去勢することで攻撃性が抑えられることも。
■ メスの性格
オスよりも大人しく、友好的な傾向がある。
自立心が強く頑固な一面もあり、「性格が悪い・きつい」と言われるのはメスに多い。
オスの場合、去勢によって攻撃性が抑えられることもあるようです。
一方でメスは比較的穏やかな子が多く、初めて柴犬を飼う場合はメスの方が飼いやすいと感じるかもしれません。
毛色ごとの性格
科学的な根拠はありませんが、飼い主さんの間では次のように言われることがあるようです。
![]() |
赤柴 柴犬らしい天真爛漫な明るい性格の子が多い |
![]() |
黒柴 落ちつきがあって忠実な子が多い |
![]() |
白柴 穏やかで優しい性格の子が多い |
あくまで傾向ですが、柴犬を飼うときの参考にしてみてくださいね。
柴犬の毛色は4種類

柴犬の毛色は、JKC(ジャパンケネルクラブ)などによって、「赤」「黒」「胡麻」の3種類が公認されています。
また、非公認ではありますが、近年人気の「白」も4つめの毛色といえるでしょう。
どの種類も、体の下側(あご、胸、お腹、足の内側など)は白い被毛でなければならず、これを「裏白(うらじろ)」と呼びます。
赤柴

全体の約8割を占める、柴犬の代表的なカラー。
キツネのような茶色で、お腹側が白い「裏白」とのコントラストが魅力です。
黒柴

目の上の丸い「麻呂眉(まろ眉)」がチャームポイント。
黒、白、茶のコントラストがはっきりしており、根強い人気があります。
胡麻柴

赤・黒・白がバランスよく混ざり合っているのが特徴で、最も希少性が高い毛色です。
色の混ざり具合に個体差が大きく、独特の野性味があります。
白柴

全身が白い被毛で覆われています。
アルビノとは異なり健康的な子がほとんど。規定上は認められていない色ですが、その優しげな雰囲気から家庭犬として非常に人気です。
豆柴・小豆柴とは?
「豆柴」やさらに小さい「小豆柴(あずきしば)」は、通常の柴犬よりも小さな個体に対して使われる通称であり、「豆柴・小豆柴」という犬種が存在するわけではありません。
あくまで、体の小さい柴犬同士を交配させて生まれた“小さめの柴犬”です。
JKC(ジャパンケネルクラブ)では公認されていませんが、KCジャパンなどの団体では独自の基準を設けて血統書を発行しています。
柴犬と豆柴・小豆柴との違い
柴犬と豆柴・小豆柴との違いは『体のサイズ』です。
小さめの柴犬のメスの下限(35cm)が、だいたい豆柴のオスの上限(34cm)と同じ大きさともいわれます。

| 柴犬 | 豆柴 | |
|---|---|---|
| 体高 | オス 38~41cm メス 35~38cm |
オス 30~34cm メス 28~32cm |
| 体重 | オス 9~10kg メス 7~9kg |
オス:5〜6kg メス:4〜5kg |
人気の「豆柴」は大きくならないって本当?
「豆柴といわれて飼ったけど、大きくなってしまった」というケースは珍しくありません。
一説には、豆柴の基準に合格するのは全体の20~30%ほどともいわれ、親犬のサイズや血統だけでは将来のサイズを予測しきれないのが実情です。
また、高カロリーや運動不足によっても大きくなりすぎることがあるため、豆柴として育てたいときは次の点に注意しましょう。
豆柴を迎えるときの注意点
・信頼できるブリーダーやお店を選ぶ
・適切なカロリーを守る
・お散歩や遊びで十分運動させる
柴犬と秋田犬の違い

秋田犬は、天然記念物として初めて登録された日本犬。海外でも人気が高く、「忠犬ハチ公」としても有名です。
そんな秋田犬と柴犬は、同じ日本犬で見た目も似ていますが、体の大きさなど、全く異なる特徴を持っています。
■ サイズ
柴犬は「小型犬」ですが、秋田犬は「大型犬」に分類され、体重は3倍ほど違います。
■ ルーツ
柴犬は小動物の猟犬ですが、秋田犬はクマ猟などの大型獣猟や、闘犬としての歴史を持ちます。
■ 顔つき
柴犬はキリッとした顔立ちですが、秋田犬は皮膚に厚みがあり、少し中央に寄ったような愛嬌のある表情をしています。
柴犬と同じく忠誠心が厚く知能も高い秋田犬ですが、オスの成犬では30kgを超えるなど、とにかく体格が大きい犬種です。
適切なしつけができないと飼育が難しくなることがあるため、迎える際はしつけやお世話の仕方など、事前に勉強しておく必要があります。
地域固有の柴犬「地柴(じしば)」

かつて日本各地には、その土地の気候や環境に適応した、固有の柴犬が存在しました。
これらは「地柴(じしば)」と呼ばれ、代表的なものは次のとおりです。
山陰柴犬

引用:山陰柴犬育成会
島根県や鳥取県がルーツで、現在の標準的な柴犬よりも面長で、素朴なキツネ顔が特徴です。
また、長い足と引き締まったモデル体型も特徴で、換毛期でも毛が抜けにくいという特性があります。
美濃柴犬

引用:(一社)岐阜県美濃柴犬保存会
岐阜県を原産とし、「緋赤(ひあか)」といわれる燃えるような赤毛が特徴です。
古くからの地柴の系統を保っています。
信州柴犬

引用:Wikipedia
長野県で飼育されていた地柴で、精悍な顔立ちとしっかりとした骨格を持ちます。
現在の柴犬に見た目がもっとも近いです。
川上犬

引用:長野県川上村
長野県南佐久郡川上村が原産地で、柴犬よりもやや大きくがっしりしており、現存数が少なく希少性が高いです。
ニホンオオカミの血を引くとも言われ、野性味が強く、運動能力が非常に高いとされます。
縄文柴犬

引用:NPO縄文柴犬研究センター
縄文時代の遺跡から出土した犬の骨格の特徴を残しています。
細身でオオカミに似た体型を持つ柴犬です。
地柴を飼うには?
地柴は商業目的で分類されたものではなく、種の保存、稀少性の高さなどの観点からペットショップに並ぶことは基本的にありません。
飼いたい場合は、各地の保存会やNPO団体などに連絡をとり、譲渡条件などを確認することになります。
柴犬の歴史・由来について
柴犬は、縄文時代から日本で暮らしていたとされる最も古い犬種のひとつです。
本州各地でキジ・ヤマドリなどの鳥や、うさぎなどの小動物の猟犬として活躍していました。
その名前の由来には諸説あり、「小さなものを表す“柴”から」「赤褐色の毛色が枯れた芝に似ているから」などがあります。
第二次世界大戦後に絶滅の危機に瀕しましたが、熱心な愛好家たちの尽力により復活を果たしています。
柴犬はオオカミに近い?伝説の先祖「石号」

引用:公益社団法人日本犬保存会
実は、最新のDNA解析により、柴犬は「世界で最もオオカミに近いDNAを持つ犬種」であることが判明しています。
また、現代の柴犬の父系を辿ると、たった一匹のオス犬「石号(いしごう)」に行き着きます。
石号は1930年島根県に誕生した石州犬(石見犬)。メスのコロ号との間に数多くの子孫を残し、そのうちの1頭である「アカ号」は、戦前の柴犬を代表する名犬とされています。
そしてアカ号の子「中号」は、多くの子孫を残し、戦後における絶滅の危機を救ったとされ、「柴犬中興の祖」と呼ばれています。
柴犬とお金の問題|迎えるなら、いくらかかる?
「やっぱ柴犬いいな…お迎えしたい!」
このように感じた方へ、柴犬を飼うときのリアルなお金の問題を最後にお伝えして、このコラムを締めたいと思います。
迎えるときの生体代から、年間の費用までまとめると、次のようになります。
■ 柴犬子犬の料金相場
ブリーダーやペットショップから迎える場合、約15万円〜40万円程度が目安です。毛色や血統、人気の豆柴などは高くなる傾向があります。
■ 飼育アイテムの費用
ケージ、食器、トイレ、首輪、リードなどで約5万円〜10万円ほどかかります。詳しくは犬を飼うのに必要なものリストをご覧ください。
■ 年間費用
ドッグフード・おやつ代、医療費(ワクチン・フィラリア予防など)、トリミング、ペット保険料などで約20万円〜40万円程度が目安です。
一生涯にかかる費用は、医療費などにもよりますが数百万円になります。
経済的な余裕をもって、柴犬を迎え入れる計画を立てましょう。
柴犬を上手に育てる飼い方については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。
保護犬を迎える、犬たちを支援するという選択肢も
もし、「ブリーダーだと高すぎる」「純血種じゃなくてもいいかも」というお気持ちがあれば、保護犬を迎えることも検討してみてはいかがでしょうか。
純血種の柴犬が保護されているケースもあり、新しい家族を待っている子たちがたくさんいます。
また、すぐに飼うのは難しいという場合は、まずは保護犬・保護猫たちの命を支える活動に参加するという選択肢もあります。
当サイト「ぽちたま薬局」は、保護犬・猫の支援プログラムを実施しています。
犬や猫の力になりたいという方は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。
>>ぽちたま保護犬猫支援プログラムへ
柴犬は賢くて忠実!しっかり者の愛されキャラ

柴犬はとても賢く、心を許した相手には忠実な犬種です。
小さな頃から適切なしつけができれば、信頼関係が築かれ家族の絆も深められるでしょう。
一方で、「拒否柴」「柴距離」といわれるように、自我が強く距離感を大切にする一面も。
そんなギャップこそが、多くの人から愛される理由なのかもしれません。
これから迎える予定の方も、すでに一緒に暮らしている方も、個性的な柴犬のかわいい魅力を楽しんでください。
参考サイト(外部リンク)
- ・柴犬|公益社団法人日本犬保存会
- ・柴|一般社団法人ジャパンケネルクラブ
- ・アニコム家庭どうぶつ白書
- ・豆柴紹介|NPO法人日本社会福祉愛犬協会
- ・小型犬の品種における行動傾向の相違:日常生活に見られる行動パターンの評価

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。















