心臓病の薬(犬)

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僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症などの慢性心不全の治療薬です。動物病院では高価なフォルテコールやベトメディンを格安で販売。心臓病は生涯に渡ってつき合う病気です。ペットのQOLを第一に医師の診断を受けながら根気よく向きあっていきましょう。

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心臓病の薬(犬)の商品一覧

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  • フォルテコール・ジェネリック

    フォルテコール・ジェネリック

    フォルテコールのジェネリックで有効成分には塩酸ベナゼプリルを含んでいます。 高血圧の治療、高血圧が原因の犬の慢性心不全や猫の慢性腎不全の治療に用いられます。
    製造:サンド

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    2,800円~
    在庫あり
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  • フォルテコール

    フォルテコール

    5mg30錠3,600円 お買い得なフォルテコールジェネリックはこちら>> フォルテコールはベナゼプリル塩酸塩を有効成分としたACE阻害薬で、犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状の改善や猫の慢性腎不全における尿蛋白漏出抑制に用いられます。 発送時期・注文時期により、パッケージが異なります。
    製造:エランコ

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    6,300円~
    在庫あり
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  • トラセミド(ルプラック・ジェネリック)

    トラセミド(ルプラック・ジェネリック)

    トラセミドは利尿剤「ルプラック」のジェネリック医薬品です。 犬・猫の僧帽弁閉鎖不全症や腎臓病によって発生した肺水腫、腹水、胸水の治療に使用されます。 ※ご注文時期により、パッケージが異なる場合がございます。
    製造:インタスファーマ

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    2,250円~
    在庫あり
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  • セーフハートチュアブル【犬用】

    セーフハートチュアブル【犬用】

    セーフハートは、犬用の心臓病治療薬です。 僧帽弁閉鎖不全症および拡張型心筋症による、急性心不全や慢性心不全の治療薬として用いられるお薬です。 ベトメディンのジェネリック薬であるため、効果などは変わらず安価でご購入が可能です。
    製造:サバベット

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    5,800円~
    在庫あり
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  • エナカルド錠ジェネリック

    エナカルド錠ジェネリック

    エナカルド錠ジェネリックは、心不全治療薬「エナカルド」のジェネリック医薬品です。 血圧上昇、心筋の肥大を抑制する「ACE阻害薬」に分類される犬猫兼用のお薬です。
    製造:サンドズ

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    1,900円~
    在庫あり
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  • エナラプリル錠

    エナラプリル錠

    エナラプリル錠(エナラプリル/Enapril-2.5)は収縮した血管を拡張するお薬です。 犬と猫の血管収縮時に引き起こされるさまざまな症状を改善します。 ベーリンガーインゲルハイム社のエナカルド錠と同じ成分のお薬です。
    製造:インタスファーマ

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    2,200円~
    在庫あり
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  • アセプター(フォルテコールジェネリック)

    アセプター(フォルテコールジェネリック)

    アセプターは犬の慢性心不全や猫の慢性腎不全の治療薬、フォルテコールのジェネリック医薬品です。 有効成分ベナゼプリル塩酸塩が心不全や腎不全、高血圧症の症状を改善します。
    製造:Sava Vet

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    3,600円~
    在庫あり
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  • イグザレルト

    イグザレルト

    イグザレルトは、有効成分にリバーロキサバンを含む抗凝固薬です。 血液が固まるのを防ぐ効果があるため、犬や猫の血栓塞栓症の治療、血栓症の予防に使用されています。
    製造:Bayer

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    2,800円~
    在庫あり
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  • アムロジピン(ノルバスクジェネリック)

    アムロジピン(ノルバスクジェネリック)

    アムロジピン(ノルバスクジェネリック)は血圧を降下させることで、心臓への負担を軽減する犬と猫用のお薬です。 犬と猫どちらも使用できますが、主に猫において、安全性と高い効果の観点から、高血圧治療の第一選択薬となっております。
    製造:アポテックス

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    3,300円~
    在庫あり
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  • ベトメディンチュアブル【犬用】

    ベトメディンチュアブル【犬用】

    犬の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)や拡張型心筋症による慢性心不全の治療に使用する強心剤です。 フレーバーの付いたチュアブル錠なので従来のベトメディンよりも投与に手間がかかりません。 ※発送時期・注文時期により、パッケージが異なります。 2.5mg、5mg、10mg:次回入荷時期未定
    5,500円~
    在庫あり
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  • アプカード【犬用】

    アプカード【犬用】

    アプカードは犬用の経口利尿剤です。 犬のうっ血性心不全に関する浮腫や、胸水の症状に効果があります。
    価格の安いトラセミド(100錠2,250円)はコチラ
    製造:ベトキノール

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    8,500円~
    在庫あり
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  • アイセミド・チュアブル錠(トラセミド)

    アイセミド・チュアブル錠(トラセミド)

    アイセミド・チュアブル錠は、有効成分にトラセミドを含む利尿薬です。 犬のうっ血性心不全や慢性心不全で生じる体液の貯蓄を改善して、心臓にかかる負担やむくみを改善します。
    製造:Ceva Sante Animale

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    10,200円~
    在庫あり
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  • ビビトニン【犬用】

    ビビトニン【犬用】

    ビビトニンは有効成分のプロペントフィリンが血流を改善することで、犬の加齢によるさまざまな症状を改善するお薬です。
    製造:MSD

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    6,300円~
    在庫あり
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  • チバセン錠

    チバセン錠

    心臓・腎臓病薬売上No.1 チバセン錠はフォルテコールと同じ有効成分塩酸ベナゼプリルのACE阻害剤です。 犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状を軽減し、猫の慢性腎不全における尿蛋白漏出を抑制します。 ※5mg:取扱終了
    製造:メダ

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    2,400円~
    在庫あり
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  • カルダリス

    カルダリス

    ・次回入荷時期未定 カルダリスは犬の心不全治療薬です。 血管を拡張し、体内の余分な水分を排出することで、心臓への負担を軽減し、うっ血性心不全の様々な症状を治療します。
    製造:Ceva Sante Animale

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    9,700円~
    売切れ
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  • ダイトール(トラセミド)

    ダイトール(トラセミド)

    ダイトール(トラセミド)は、犬猫の尿の排出を助けるループ利尿剤です。 本来は人間用の医薬品ですが、動物用の医薬品として使用可能です。 体内のナトリウムを減少させることで、心臓への負担を減らしてくれる効果があります。
    製造:シプラ

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    300円~
    在庫あり
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  • ベナゼプリルフレーバー錠

    ベナゼプリルフレーバー錠

    ベナゼプリルフレーバー錠は、犬のうっ血性心不全治療薬です。 有効成分ベナゼプリルを含有しており、犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の改善に使われています。
    製造:アニマルケア

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    7,700円~
    在庫あり
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  • アタカンド

    アタカンド

    アタカンドは、犬猫兼用の高血圧症の治療薬です。 血管を拡張させることで血圧を下げ、心臓病や腎臓病の改善にも効果が期待できます。 ・4mg 取扱終了 ・8mg 次回入荷時期未定
    製造:アストラゼネカ

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    1,800円~
    在庫あり
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  • フォルテコールプラス【犬用】

    フォルテコールプラス【犬用】

    有効成分「塩酸ベナゼプリル」に「ピモベンダン」がプラスされた、犬用の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)の治療薬です。 血管拡張作用と強心作用を持つ2つの有効成分が相互的に働き心機能をサポートします。 ※発送時期によりパッケージが異なる場合がございます。
    製造:エランコ

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    6,000円~
    在庫あり
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  • ピモベハート・ジェネリック【犬用】

    ピモベハート・ジェネリック【犬用】

    商品名カーディシュアー・フレーバーは、ピモベハートのジェネリック医薬品で、犬用の慢性心不全治療薬です。 有効成分は、犬の僧帽弁閉鎖不全症でよく使う薬「ベトメディン」や「ピモベハート錠」と同じピモベンダンです。 強心作用と血管拡張作用の2つの働きがあり、犬の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)や拡張型心筋症による慢性心不全の症状を緩和します。 ※10mg 100錠入り 在庫なし。次回12月上旬入荷予定。 ※ご注文時期による、パッケージが異なる場合がございます。
    製造:デクラ

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    6,500円~
    在庫あり
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  • プラビックスジェネリック

    プラビックスジェネリック

    ※次回入荷時期未定 プラビックスジェネリックの有効成分クロピドグレルは、血液凝固を抑制する薬です。 主に動脈血栓塞栓症や肥大型心筋症の治療時に、血栓症のリスクが高いと判断された場合、血栓症の予防に使用されています。 ※使用期限は2023年10月です。
    製造:バイエル

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    4,700円~
    売切れ
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  • ベトメディンハードカプセル【犬用】

    ベトメディンハードカプセル【犬用】

    在庫なし。次回入荷時期未定。 同成分(ピモベンダン)を含有したピモベハート・ジェネリックでしたら在庫がございます。 犬の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)や拡張型心筋症による慢性心不全の治療に使用する強心剤です。 心筋の収縮力を高めると同時に血管を広げて体の血流をよくし、心臓のポンプ機能の低下によるうっ血を改善します。
    16,400円~
    売切れ
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  • ベナゼプリル犬猫用

    ベナゼプリル犬猫用

    次回入荷時期未定 ベナゼプリルの代替品として、ベナゼプリルフレーバー錠をご利用ください。 ベナゼプリル犬猫用(ベネフォーティン)は、有効成分ベナゼプリルを含む血管拡張薬です。 犬の慢性心不全の改善と、猫の慢性腎不全による尿蛋白漏出の抑制に効果があります。
    4,700円~
    売切れ
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犬の心臓病は増加している

犬の心臓病は増加している

10歳以上の犬は、10~20%が心臓病になると言われています。

今はペットも快適な室内で暮らすようになり、外敵から襲われる機会も減りました。

その結果、犬も長生きできるようになったのはとても喜ばしい出来事。

しかし、寿命が延びたことで心臓病を患うケースも増加傾向にあるのです…。

心臓病は生命に直結する病気…治療しなければ心臓は悪化する一方なので、日々の投薬が欠かせません!

ここでは主な心臓病と治療薬を紹介しているので、愛犬が心臓病を抱えている飼い主さんはぜひ治療にお役立てください。

犬の主な心臓病について

犬の主な心臓病について

愛犬の健康寿命を延ばすためには、病気について知っておくことも大切!

まずは、犬の主な心臓病について見ていきましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は、犬に最も多く見られる心臓病。

心臓の中でも、血液が通過する左心房から左心室の間にある僧帽弁に異常が起こる病気です。

僧帽弁の役割は、血液が逆流しないように蓋をして一方通行で流れさせること。

しかし、弁がもろくなったり厚くなったりすると通路を完全に閉鎖できません。

その結果、血液が流れてはいけない方向に流れてしまう病気が僧帽弁閉鎖不全症なのです。

とくに小型犬は、シニア期になると発生率が高まるので注意しましょう。

犬の僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらもご覧ください。

心筋症

心筋症は、心臓の筋肉に異常が起こっている状態。

収縮と拡張を繰り返して血液を送り出している心臓は、すべて筋肉で作られています。

そのため、心臓の筋肉に障害が起こると正常な機能を維持できません。

心筋症になると全身まで必要な量の血液が届かず、さまざまな臓器に影響を与えてしまうのです…。

まずは3つのタイプに分けられる、主な心筋症について確認していきましょう。

拡張型心筋症

拡張型心筋症は心臓の筋肉が薄くなって、全身に血液を送る力が弱まる心臓病。

確実な原因は明確になっていませんが、遺伝の影響が大きいと考えられています。

以下などの大型犬は好発犬種で、シニア期になると発症リスクも高まるので注意しましょう。

拡張型心筋症になりやすい犬種
  • ドーベルマンピンシャー
  • ボクサー
  • ゴールデンレトリバー

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心臓の壁が分厚くなっている状態。

分厚くなっている部分は筋肉なので、縮むことは得意でも広がる動きは苦手です。

そのため血液を心臓にためられる量が減って、全身にたくさん送れません。

また肥大型心筋症は猫に多く見られますが、犬にとっては数える程度の報告しかないほど稀です。

拘束型心筋症

拘束型心筋症は、心臓の内側を覆う心内膜に障害が起きている状態。

血液を送り出す収縮機能に問題はありませんが、心臓が広がりづらくなるので正常な範囲までは拡張できません。

また拘束型心筋症も猫に多く、犬ではかなり稀な心筋症とされています。

フィラリア症

フィラリア症は、フィラリアという寄生虫が心臓や肺動脈に寄生する病気です。

感染犬の血を吸った蚊が、他の犬の血を吸うことで感染が広がっていきます。

フィラリア症は初期であれば、咳や息切れなどの症状を引き起こす程度です。

しかし犬の体内で成長を続けると、右心室と右心房の間にある三尖弁が正常に閉鎖できなくなるのでとても危険です。

また心臓病は予防することが困難ですが、フィラリア症は定期的にお薬を使用すれば予防できます。

蚊が動き出す時期はフィラリア予防薬を正しく使い、愛犬を守ってあげましょう!

フィラリア症についてはこちらもご覧ください。

心臓病の治療について

ここからは心臓病に用いられる投薬治療や外科治療、食事療法について詳しく解説していきます。

投薬治療

投薬治療

心臓病に用いられる投薬治療は、症状を和らげながら進行を遅らせることが目的です。

使用されるお薬は、心臓の働きを助ける強心剤や血圧を低下させる降圧剤、利尿剤など。

それぞれのお薬を組み合わせて、犬の病状に合った治療を行います。

また悪くなった心臓を元の状態に戻すことは難しいため、投薬治療は原則生涯にわたって必要です。

お薬をやめると一気に心臓へ負担がかかるので、逆に病状を悪化させる危険性があることも覚えておきましょう。

外科治療

外科治療

中~重症の心臓病では、外科治療が選択される場合も。

手術は心臓病の種類によっても異なりますが、犬に最も多く見られる僧帽弁閉鎖では心臓の動きを約5時間止めます。

その間は停止した心臓に代わって機械が全身に血液を送り、弁膜の修復を行います。

根治も目指せる治療ですが、一般的な手術よりリスクが大きく術後も徹底的な管理が必要です。

また手術費用は処置によっても違いますが、目安は160~180万円ほどと高額で入院も必要になるでしょう。

食事療法

食事療法

心臓病の犬は、心臓の負担を軽減するために食事を切り替えることも大切です。

犬は心臓病になると、塩分を排出しにくくなるので減塩食を意識しなければなりません。

しかし塩分は必須栄養素でもあり、減らしすぎると逆に体調を崩すリスクもあるので適量を摂取することが重要。

さらに心臓病は腎臓病も併発しやすいので、腎臓ケアも欠かせません。

塩分を控えながら、心臓や腎臓をサポートする栄養素を補うことも意識したいですね!

適切なバランスの塩分
  • ナトリウム3%前後以下
  • クロール4.5%(ナトリウムの1.5倍に調整)
  • リン0.2~0.7%
  • カリウム0.4%以上
  • マグネシウム0.05%以上

また動物病院では、サプリメントを活用する方法を取り入れているところも。

気になる方は、一度かかりつけの獣医師さんに相談してみましょう!

食事療法についてはこちらもご覧ください。

心臓病に使用される薬の種類

ここからは、心臓病によく使用される主なお薬の種類を紹介していきます。

それぞれのお薬に、どのような作用があるのか確認していきましょう。

強心剤

強心剤は、弱っている心臓を補助してくれるお薬。

心臓の負担が減るよう血液を送り出す働きをサポートしてくれるので、無理して頑張り続けた心臓を休ませてくれます!

主に使用される強心剤について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ピモベンダン

ピモベンダン

ピモベンダンは、心臓が収縮する力をサポートする効果がある成分。

他にも全身の血管を広げることで、心臓から血液を送りやすくする作用もあります。

犬に最も多く見られる僧帽弁閉鎖不全症は、進行の程度によって「ステージA・B1・B2・C・D」の5段階に分けられます。

また心臓病は進行すると肺にうっ血が起こり、肺水腫という重篤な症状を併発しやすいことも心臓病の特徴。

ピモベンダンは僧帽弁閉鎖不全症ステージB2の犬に投与して、肺水腫になるまでの期間を延長できたとの報告もあります。

心臓病の犬の健康寿命を延ばすため、多くの動物病院で処方される強心剤のひとつです!

ピモベンダンの副作用
  • 嘔吐
  • 心拍数の増加
>>ピモベンダン(ピモベハート・ジェネリック)の購入はコチラから

ジゴキシン

ジゴキシンは、うっ血性心不全や心房細動の治療に用いられます。

心臓の収縮力を高める他、迷走神経緊張を高め速くなりすぎた脈を抑制する働きがあります。

後述するACE阻害薬や利尿剤など、他の心不全治療薬との併用も可能。

※ドーベルマンや猫では、感受性が高いため使用はされません。

ジゴキシンの副作用
  • 不整脈
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 下痢

降圧剤(ACE阻害薬)

降圧剤は、全身の血管を広げて血圧を下げるお薬。

僧帽弁閉鎖不全症の第一選択薬のひとつであり、ACE阻害薬とも呼ばれます。

降圧剤を使用すれば、全身に血液を送ることがこれまでより楽になり、心臓にかかる負担も軽減できます。

強い効果はありませんが、心臓の筋肉を保護する効果も認められています。

ベナゼプリル

ベナゼプリル

ベナゼプリルは収縮した血管を拡張して、心臓の負担を軽減してくれる成分。

血管の収縮は、アンジオテンシン変換酵素がアンジオテンシンⅡという体内物質を生産することで起こります。

つまり、アンジオテンシンⅡの生産量が減れば血管の収縮を抑えられるということ。

ベナゼプリルはアンジオテンシン変換酵素を邪魔してくれるので、犬の血管を広げて血圧も下げてくれます。

ベナゼプリルの副作用
  • 降圧作用による虚脱やふらつき
  • 嘔吐
  • 軟便
  • 下痢
>>ベナゼプリル(フォルテコール)の購入はコチラから

アムロジピン

アムロジピン

アムロジピンは、血管を広げることで血圧をコントロールする成分。

血管平滑筋と呼ばれる血管を作っている筋肉は、カルシウムが増えると収縮して血圧を上昇させます。

アムロジピンは、カルシウムの働きを邪魔して血管の収縮を妨げる作用があります。

そのため犬の血圧が下がり、心臓の負担も緩和してくれるのです!

アムロジピンの副作用
  • 降圧作用による虚脱やふらつき
  • 食欲不振
  • 歯肉肥厚
>>アムロジピンの購入はコチラから

利尿剤

利尿剤は、おしっこの量を増やして余分な水分や塩分を排出させるお薬。

心臓病では、腎臓まで必要な量の血液が届かずおしっこを作りにくくなるので、体内は水分をためすぎた状態に…。

体内の水分が増加すれば血液も増えますが、水分が減れば血液の量も少なくなります。

心臓は、血液の量が増えるとさらに頑張って送り出さなければなりません。

病状によっても差はありますが、心臓病治療では利尿剤の使用も欠かせないのです!

トラセミド

トラセミド

トラセミドは心臓病などの影響で血液が滞って起こる、浮腫や胸水の症状に効果的な成分。

ナトリウムとカリウム、水分の再吸収を妨げることで、おしっことして体外に排出させるというものです。

おしっこがたくさん出れば血液の量も減少するので、血圧が下がって心臓の負担も軽減されます!

またトラセミドは、利尿作用が強くて効果も長く続くことも特徴。

報告されている副作用はとくにありませんが、長期の使用は腎臓に負荷がかかる恐れがあるため、定期的に検査を受けましょう。

>>トラセミドの購入はコチラから

フロセミド

フロセミドも、心臓病が影響して起こる浮腫や胸水などの症状に効果的な成分です。

肺水腫が見られるケースでは、フロセミドが投与されるケースもあるようです。

しかし利尿作用はトラセミドよりも弱く、効果の持続時間は短め。

また食欲が低下しているときの投与は、以下のような副作用のリスクがあるため投薬のタイミングに注意しましょう。

フロセミドの副作用
  • 脱水症状
  • 低ミネラル血症

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