フィラリアの薬 いつからいつまで必要

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【2024都道府県別】フィラリア予防薬はいつからいつまでの期間で必要?

フィラリア予防薬は、蚊が活発に活動する5~12月にかけて投与するのが一般的です。

しかしこれはあくまで目安であり、あなたがお住いの地域によって投与期間は多少前後します

何月から何月までフィラリア予防薬を投与すればよいのか、マップから確認しましょう。

>>犬用のフィラリア予防薬はコチラをご覧ください
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フィラリア予防薬は何月から何月まで投与する?

フィラリア予防薬の投与期間は、蚊がいる期間ではありません

蚊の生息時期を基準にして、下記の期間に予防薬の投与が必要になります。

フィラリア予防薬の投与開始時期 蚊が出るようになってから1ヵ月後
フィラリア予防薬の投与終了時期 蚊がいなくなってから1ヵ月後

フィラリア症は、蚊に刺されることで感染します。
犬猫の体内に入り込んだフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は、3~10日後に脱皮して移行幼虫になります。

フィラリアの幼虫は、犬猫の皮下や筋肉内で成長を続けて、3ヶ月経つと心臓や肺動脈に移動しはじめます。
心臓に移動したフィラリアは、3ヶ月ほどで成虫に発育し、ミクロフィラリアを産出します。

フィラリアの幼虫が心臓に移動する前に駆除することが重要なのです。

フィラリア薬の投与タイミング

フィラリア予防薬は実際には駆除薬であり、毎月1回定期的にフィラリアの幼虫を駆除することで、フィラリア症の発症を防ぐことができます。

しかし、フィラリア予防薬は、移行幼虫の駆除はできますが、大きくなった幼虫に対しては十分に効きません。
そのため、幼虫が大きくなる前にフィラリア予防薬を投与して駆除する必要があります。

「投与開始する時期」と「投与終了時期」を守り、月1回必ず投薬することでフィラリア症の予防ができるのです。

フィラリア予防薬の投与忘れで感染するケースも

フィラリア予防期間中に予防薬を2ヶ月投与しなかっただけでも、フィラリアに感染します。

また、蚊が出ない季節に休薬する場合は、投与開始と終了時期に気をつけてください。
涼しくなってきたからといって、独断で投薬を止めてしまうと、その年に続けてきたフィラリア予防がすべて無駄になります。

フィラリア予防薬の投与期間は、お住まいの地域の気温も関係してくるので、かかりつけの獣医師さんと相談して決めるのが一般的です。

【北海道エリア】のフィラリア投与期間
【東北エリア】のフィラリア投与期間
【関東・甲信エリア】のフィラリア投与期間
【北陸・東海エリア】のフィラリア投与期間
【近畿エリア】のフィラリア投与期間
【四国エリア】のフィラリア投与期間
【中国エリア】のフィラリア投与期間
【九州エリア】のフィラリア投与期間
【沖縄エリア】のフィラリア投与期間

投与忘れでフィラリアに感染した事例

フィラリア予防薬を投与し忘れたり、投与しなかったことで、実際にフィラリアの寄生が認められたケースを紹介します。

予防薬の投与忘れでフィラリアに感染した事例

①のケースでは、9月と10月にフィラリア予防薬を投与しなかったことが原因で、フィラリアに感染しました。

②のケースでは、8月までフィラリア予防薬を投与しなかったことが原因で、フィラリアに感染しました。

これらの事例からも分かるように、たった数ヶ月の投与忘れでもフィラリア感染のリスクが高まります。

参考
犬糸状虫症予防薬の不適切な投与を受けた犬に認められた犬糸状虫成虫の寄生(外部リンク)

投薬を忘れた場合の対処法

フィラリア予防薬の投与を数日間忘れてしまった場合と、1ヶ月以上忘れてしまった場合で、対処法は異なります。

数日間~1週間の飲み忘れた場合

数日間~1週間、飲み忘れた場合は、思い出した時点ですぐにフィラリア予防薬を投与してください。

その後は通常のスケジュールに戻して、次の投与日をカレンダーに記録しておくことをおすすめします。

数日間の遅れであれば問題ありませんが、心配な場合は念のためかかりつけの獣医師にご相談ください。

1ヶ月以上飲み忘れた場合

1ヶ月以上フィラリア予防薬の投与を忘れてしまった場合は、すぐに獣医師に相談してください。

この期間中にフィラリアに感染している可能性があるため、フィラリア検査が必要です。
フィラリア検査を行うことで、フィラリアに感染しているかどうかを確認します。
万が一、感染が確認された場合は、適切な治療が必要です。

なお、フィラリア検査で陰性であった場合は獣医師の指示に従い、フィラリア予防薬の投与を行います。

予防薬を投与しなかった場合に、フィラリアに感染する確率

フィラリア予防期間中に、フィラリア予防薬を正しく投与していれば感染する確率は0%です。

では、フィラリア予防薬を投与しなかった時の感染率がどのくらいなのか、こちらをご覧ください。

予防しなかった期間 感染率
1年 38%
2年 89%
3年 92%

犬がフィラリア症に感染すると、初期ではほとんど症状があらわれませんが、進行すると咳が出たり、運動時に失神したりすることもあります。

さらに肝臓や腎臓などの臓器にも障害を起こし、一度感染してしまうと完治が難しく、生涯にわたり治療が必要になる病気です。

愛犬・愛猫の健康を守るためにも、フィラリア予防薬を投与して、感染を防ぎましょう。

フィラリア予防薬は通年投与がおすすめ

米国犬糸状虫学会(AHS)では、フィラリア予防薬の通年投与を推奨していることから、日本の動物病院でも通年投与を推奨しているところが増えています。

その理由として、4つのメリットが考えられます。

フィラリア予防薬 通年投与のメリット

1. フィラリア感染の予防効果を最大限に保つ

フィラリアは蚊を介して犬や猫に感染しますが、蚊の活動時期は地域によって異なります。

通年投与することで、蚊が活動する時期がいつであってもフィラリアの感染リスクを最小限に抑えることができます。

2. 投与忘れを防げる

フィラリア予防薬を通年投与することで、薬を与えるタイミングを忘れるリスクを減らすことができるかもしれません。

毎月同じ日の投与を習慣化することで、確実にフィラリアを予防できます。

3. 他の寄生虫の予防も兼ねる

多くのフィラリア予防薬は、フィラリアだけでなく、ノミやダニ、お腹の虫(回虫、鞭虫、鉤虫など)も同時に予防する効果があります。

通年で投与することで、これらの寄生虫からもペットを守ることができるのです。

4. 確実に予防できる

フィラリアに感染すると重篤な症状を引き起こし、治療にはリスクと高額な費用がかかります。

通年投与は、フィラリア感染を確実に防ぐ最も安全で効果的な方法です。

参考
犬における糸状虫感染症の予防・診断・治療 最新ガイドライン(外部リンク)

通年投与のデメリット

フィラリア予防薬の通年投与には、薬の費用がかかるというデメリットもあります。

予防薬を通年投与することで、毎月のお薬代がかかりますが、通販でまとめ買いすることで、薬代の負担を軽くすることができます。

ファリラリア薬の5~12月投与と通年投与の価格比較

体重 5~12月投与 通年投与
 1.8~3.6kg  18,400円 27,200円
 3.7~7.5kg  19,466円 28,800円
 7.6~15kg  22,300円 33,000円
 15.1~30kg  23,800円 35,200円
 30~60kg  27,966円 41,400円

※ぽちたま薬局のネクスガードスペクトラ、2024年7月24日時点の価格をもとに計算しています。

ぽちたま薬局では、動物病院でも処方される「ネクスガード・スペクトラ」をはじめとした多くのフィラリア予防薬を取り扱っています。

動物病院よりも安価で購入できるので、通年投与をしている飼い主さんの負担を軽減できます。

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フィラリア予防薬の投与期間Q&A

フィラリア予防薬の投与期間に関するよくある質問と回答をまとめました。

Q.完全室内飼いの犬猫も、毎月投与した方がいい?

蚊は室内にもいますので、フィラリア予防は必要です。
また、散歩中に蚊に刺されて感染することがあります。
少数ですが、完全室内飼いのワンちゃんが感染してしまった例もあります。

Q.フィラリアの薬は毎月同じ日に飲ませないといけない?

1週間程度、日にちが前後しても問題ありません。
毎月1回、同じ日にフィラリア予防薬を投与するを決めることで、投与忘れを防ぐことができるため、毎月1日、毎月15日など投与日を決めておくといいかもしれません。

Q.蚊を見なくなったので、投与をやめてもいい?

フィラリア予防の期間は、蚊がいなくなってから1ヶ月後までです。
住んでいる地域によって異なりますが、近年、地球温暖化で気温が上がり、冬でも蚊が発生していることもあります。
自己判断はせず、かかりつけの獣医師にご確認ください。

Q.子犬・子猫のフィラリア予防薬はいつから?

予防薬によって異なりますが、6週齢(生後42日)~8週齢(生後56日)から投与可能です。
6週齢から使える予防薬は「レボスポット」です。

>>レボスポット【犬用】の通販ページへ
>>レボスポット【猫用】の通販ページへ

まとめ

  • フィラリア予防薬の投与期間は5月~12月が一般的だが、住んでいる地域によって異なる
  • 犬と猫のフィラリア予防薬の投与期間は同じ
  • 完全室内外でもフィラリア予防は必要
  • フィラリア予防は通年投与がおすすめ
  • フィラリア予防薬は通販で安く購入できる
  • 犬の場合、投薬前に必ずフィラリア抗原検査を受ける

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