【地域別】フィラリア予防薬の投与期間

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フィラリア予防薬の投与期間は具体的にいつからいつまで必要?

フィラリア予防薬は、蚊が活発に活動する4~11月に掛けて投与するのが一般的です。

しかしこれはあくまで目安であり、あなたがお住いの地域によって投与期間は多少前後しますので、こちらのマップを参考に投与期間を確認しましょう。

 


47都道府県マップ

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■算出方法
HDU(Heartworm Development heat Unit)という数値をもとに、感染期間を算出しています。
HDUとは、体内でミクロフィラリアが感染幼虫に発育するのに必要な積算温度の単位です。

1日HDU=日平均気温-臨界温度(14℃)
日平均気温=(日最高気温+日最低気温)÷2

感染開始:1日HDUを足して130になる日
感染終了:直近30日の合計HDUが130となる日

繰り返しになりますが、こちらはあくまで目安です。
その年の気候によって変化しますので、実際の投与期間については、住んでいる地域の動物病院にご確認のうえ投薬してください。

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いつからいつまで投与すべき?

投与開始:蚊が出るようになって1ヵ月後
投与終了:蚊がいなくなってから1ヵ月後

フィラリア症は、蚊に刺されることで感染します。
犬猫の体内に入り込んだフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は、3~10日後に脱皮して移行幼虫になります。

フィラリア予防薬は実際には駆除薬であり、毎月1回定期的にフィラリアの幼虫を駆除することで、フィラリア症の発症を防ぐことができます。

しかし、フィラリア予防薬は、移行幼虫の駆除はできますが、大きくなった幼虫に対しては十分に効きません。
そのため、幼虫が大きくなる前にフィラリア予防薬を投与して駆除する必要があります。

「投与開始する時期」と「投与終了時期」を守り、月1回必ず投薬することでフィラリア症の予防ができるのです。

投与忘れに注意

フィラリア予防薬の投与し忘れに注意しましょう。

蚊が出ない季節に休薬する場合は、投与開始と終了時期に気をつけてください。
涼しくなってきたからといって、独断で投薬を止めてしまうと、その年に続けてきたフィラリア予防がすべて無駄になります。

フィラリア予防薬の投与期間は、お住まいの地域の気温も関係してくるので、かかりつけの獣医師さんと相談して決めるのが一般的です。

犬がフィラリアに感染する確率

フィラリア予防期間中に、フィラリア予防薬を正しく投与していれば感染する確率は0%です。
しかし、投与するのを忘れてしまった場合、フィラリア症に感染していたという報告があります。

フィラリア予防薬を投与しなかった時の感染率は、以下のとおりです。

予防しなかった期間 感染率
1年 38%
2年 89%
3年 92%

犬がフィラリア症に感染すると、初期ではほとんど症状があらわれませんが、進行すると咳が出たり、運動時に失神したりすることもあります。
さらに肝臓や腎臓などの臓器にも障害を起こし、一度感染してしまうと完治が難しく、生涯にわたり治療が必要になる病気です。

フィラリア予防をしっかり行うことで、100%感染を防ぐことができます。

フィラリア予防薬は通年投与がおすすめ

フィラリアをより確実に予防したいなら、上述した期間に関係なく通年での予防がオススメです。

フィラリアを媒介する蚊の中には、寒さに強く冬でも繁殖をする種が存在します。

更に、寒い時期に生き残っている蚊はフィラリアを媒介する確率が高く警戒が必要です。

そのため、万全の備えをするなら秋冬も関係なく予防を継続するのがおすすめです。

通年投与のメリット・デメリット

フィラリア予防薬の通年投与には、それぞれメリットとデメリットがあります。

■メリット
・確実に予防できる
・いつからいつまで投与したらいいのか悩まなくて済む
・フィラリア検査が不要
■デメリット
・薬の費用がかかる

予防薬を通年投与することで、毎月のお薬代がかかりますが、通販でまとめ買いすることで、薬代の負担を軽くすることができます。

フィラリア予防薬の投与期間Q&A

フィラリア予防薬を飲み忘れたら、どうしたらいい?

フィラリア予防薬は月1回投与する必要がありますが、飲ませ忘れた期間が1週間程度であれば、すぐに投薬してください。
しかし、2ヶ月以上期間があいてしまった場合は、フィラリアが体内に寄生している可能性があるため、獣医師の指示に従ってください。

完全室内飼いの犬猫も、毎月投与した方がいい?

蚊は室内にもいますので、フィラリア予防は必要です。
また、散歩中に蚊に刺されて感染することがあります。
少数ですが、完全室内飼いのワンちゃんが感染してしまった例もあります。

フィラリアの薬は毎月同じ日に飲ませないといけない?

1週間程度、日にちが前後しても問題ありません。
毎月1回、同じ日にフィラリア予防薬を投与するを決めることで、投与忘れを防ぐことができるため、毎月1日、毎月15日など投与日を決めておくといいかもしれません。

蚊を見なくなったので、投与をやめてもいい?

フィラリア予防の期間は、蚊がいなくなってから1ヵ月後までです。
住んでいる地域によって異なりますが、近年、地球温暖化で気温が上がり、冬でも蚊が発生していることもあります。
自己判断はせず、かかりつけの獣医師にご確認ください。

ワクチン(狂犬病予防や混合ワクチン)と同時に、フィラリア予防薬を投与してもいい?

ワクチン接種とフィラリア予防薬の投与は、なるべく日をずらした方が良いでしょう。
どちらも病気を予防するためのお薬ですが、ワクチン接種後やフィラリア予防薬の投与後に体調を崩すことがあるかもしれません。
同じ日に複数の予防薬を使用後に体調が悪くなった場合、どの薬の副作用なのか判断するのが難しくなります。
そのため、ワクチンとフィラリア予防薬は日をずらした方がいいでしょう。

子犬・子猫のフィラリア予防薬はいつから?

予防薬によって異なりますが、6週齢(生後42日)~8週齢(生後56日)から投与可能です。
6週齢から使える予防薬は「レボスポット」です。
>>レボスポット【犬用】の通販ページへ
>>レボスポット【猫用】の通販ページへ

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猫用のフィラリア予防薬はコチラをご覧ください>>

まとめ

  • フィラリア予防薬の投与期間は4月~11月が一般的だが、住んでいる地域によって異なる
  • 犬と猫のフィラリア予防薬の投与期間は同じ
  • 完全室内外でもフィラリア予防は必要
  • フィラリア予防は通年投与がおすすめ
  • フィラリア予防薬は通販で安く購入できる
  • 犬の場合、投薬前に必ずフィラリア抗原検査を受ける

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