犬を飼っていたらフィラリアという言葉を一度は聞いたことがありませんか?
犬の病気の中で注意が必要な病気です。
実際にはどのような病気なのでしょうか?
フィラリアとはそんなに怖い病気なのでしょうか?
予防することで防ぐことができるのでしょうか?
・犬のフィラリアとは
・フィラリアの予防法
この記事ではこの2つについて詳しく説明していきたいと思います。
フィラリアとは
フィラリアは寄生虫の1種です。
蚊に刺されることで感染してしまう寄生虫疾患で、フィラリア症と言います。
日本では、犬糸状虫という正式名称で呼ばれています。
フィラリアに感染してしまうと、心臓の機能障害が起こります。
フィラリアの成虫は、犬の心臓の右心室の肺動脈に寄生します。
右心室は肺に血液を送る働きがあり、寄生虫がいることで、血液を十分に送ることができなくなります。
また、戻ってくるはずの血液も戻ってこなくなります。
フィラリアの恐ろしいところは、成虫が犬の血液中に子虫を産むことです。
約6ヵ月ほどで成虫となります。
フィラリアの感染経路
では、どのようにして感染してしまうのでしょうか?
上記では蚊により感染すると言いました。
簡単に説明すると、フィラリア症の犬の血液を吸った蚊がフィラリアに感染していない犬の血液を吸うことで感染します。
犬の血液中に子虫を産み、その子虫を吸った蚊が他の犬にその子虫を移し、成虫へと成長してしまうのです。
蚊を介して犬から犬へと感染してしまうのが、フィラリア症となります。
フィラリアにかかりやすい時期
フィラリアにはかかりやすい時期があります。
蚊を介して感染してしまうため、蚊が発生する時期がかかりやすいとされています。
温暖な地域であればあるほど、かかりやすい時期が長くなります。
一般的には、関東甲信地方ですと5月頃~11月頃までがかかりやすいとされています。
フィラリアの症状
フィラリアに感染してしまうとどのような症状が起こるのでしょうか?
・咳がでる
・元気がない
・食欲がない
・お腹が膨らむ
・血尿
これらは主な症状です。
特に注意してもらいたいのは咳です。
のどに何かがつっかかっているような咳をする場合には、症状が重症化しています。
さらに末期になると、腹水が溜まってしまったり、血尿が起こるようになります。
フィラリアは最終的に心臓に住みつきます。
これが原因となり、肺や肝臓、腎臓といった様々な臓器に障害が起こります。
最悪の場合は死に至る病気です。
そうなる前に症状からフィラリアの疑いがあると気付くことができます。
フィラリアには潜伏期間がある
実はフィラリアには潜伏期間があります。
上記のような症状が起こっている場合には、病気が進行しています。
しかし、フィラリアは潜伏期間があり、感染の初期段階では何も症状が起こりません。
そのため、潜伏期間があるということを頭に入れておいてください。
フィラリアの予防法
ここまではフィラリアについて説明してきましたが、ここからはフィラリアの予防法について詳しく見ていきたいと思います。
フィラリアは予防することで感染を防ぐことができます。
予防薬を使用することで予防ができます。
蚊に刺されなければ大丈夫でしょ?と思う飼い主さんもいると思います。
室内飼いで蚊に刺されることはそんなにないと思っていても、予防薬を使用するようにしましょう。
人間も室内にいても蚊に刺されると思います。
また、外から室内に蚊が入ってしまうこともあります。
完全室内飼いだから感染しないというわけではありません。
フィラリアの予防薬は月に1回の投与で行うことができます。
実際には予防薬ではなく、駆除薬ですが子虫が成虫になる前に駆除することで発症を予防することができるのです。

まとめ
犬にフィラリア予防は必須と言えます。
犬を飼っていたら確実に予防をしましょう。
最悪の場合死に至ることもある病気です。
愛犬のためにも、飼い主さんができることは予防です。
予防を行えば心配することのない病気です。
飼い主さんが責任をもって、きちんと予防しましょう。

ぽちたま薬局のライターです。猫が大好きです!
特に白が混ざった茶トラが好きで、来世できれば茶トラに生まれ変わりたいと少し本気で思っています。