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おしっこの色が赤い?猫の血尿の原因を解説!

猫のおしっこに血が混ざっているいつもより頻繁にトイレに行く。こんな症状があるときはありませんか?

猫のおしっこが普段と違う色をしていたらびっくりし、心配になりますよね。
人間でも血尿が出てしまったときは心配すると思います。

・猫の血尿の原因
・血尿がある際の対処法

猫の健康状態を把握するためにも、血尿はなぜ起こるのか、隠れている病気について詳しく解説していきたいと思います。

動画でも詳しく解説しています。


【動画】猫の血尿!血尿が出たら疑うべき病気と原因を解説!

猫の血尿

猫の血尿とは、文字通りに尿に血が混ざっていることを指します。
血が混ざっていても赤く見えないこともあり、飼い主さんが気付くことができない場合もあります。

しかし、簡単に見てわかるように血が混ざっている場合には、何かしらの病気の疑いがあります。
一般的な尿の色は薄い黄色ですが、尿が茶色っぽい、濃い黄色などの場合には注意が必要です。

血尿自体は猫に多くみられるものです。
しかし、放っておくのはよくありません。
健康状態を把握するためにも、尿をチェックするようにしましょう。

血尿の原因

猫の主な血尿の原因には

・頻尿
・膀胱炎
・尿路結石
・下痢と嘔吐を伴う中毒
・がん
・外傷

…などがあります。
これを見るだけでも、血尿の陰には多くの病気が隠れている可能性があるとわかります。

頻尿

頻繁に排尿があり、なおかつ血尿が出ている場合には病気が疑われます。
頻尿は、1日に4回以上トイレに行くことです。
そもそも猫は排尿の回数が少ない動物のため、健康体の場合は1日に2回ほどだと言われています。

頻尿であったり、トイレに行っても尿が出ないなどの場合には注意が必要です。
また、24時間以上尿が出ないときには、命に関わる危険があります。

膀胱炎

膀胱炎は比較的猫がかかりやすい病気の一つです。
膀胱炎になってしまったことで血尿が起こることがあります。
猫はあまり水を飲まないことから膀胱炎になりやすいとされています。

膀胱炎は治療できますが、一度起こると癖になって繰り返す恐れもあるので、注意が必要です。
排尿の際に痛がっていて、血尿が出ている場合には膀胱炎の疑いがあります。

尿路結石

腎臓から尿道の間で結石ができてしまう病気が尿路結石です。
猫は水をあまり飲まないことやマーキングのために尿が濃くなっています。
尿が濃いことで結石ができてしまうのです。

頻繁にトイレには行くが尿がなかなか出ない、尿の量が少なく頻繁にトイレに行くなどの症状と、血尿があった場合には、尿路結石の疑いがあります。

下痢と嘔吐を伴う中毒

血尿だけでなく、下痢や嘔吐を伴う場合には中毒を起こしている可能性もあります。
完全室内飼いが主流となっている現代では、猫を外に出している家庭は少なくなっていると思われますが、外に出ている猫ですと飼い主の知らぬ間に毒となるものを食べてしまった可能性もあります。

血尿、下痢、嘔吐がある場合には、中毒が重症化している恐れがあります。

がん

膀胱や腎臓などのがんによって、出血が起こり血尿が出ることがあります。
特にシニア猫はがんにかかる率が高いです。
高齢の猫の尿が色濃く、血尿がある場合にはがんの疑いがあります。

がんは早期に発見することで改善や延命などの治療ができるので、猫が高齢になってきたら毎日のおしっこチェックを欠かさず行うようにしましょう。

外傷

外傷によって内臓が傷つけられ、血尿が出ることもあります。
猫はケガをしても痛みを我慢する傾向があり、どこかにケガを負っていても普段通りに生活をします。
膀胱や尿管が傷つけられてしまうと、手術が必要になるリスクが高まります。

病気が疑われるとき

血尿が出ているときには、猫の体に何かしらの異変が起こっているということを忘れないでください。

猫は、自分の体の不調を表に出さない動物です。
猫自身が痛がったり、苦しがったりしていなくても、血尿が出ているということはただ我慢しているだけなのです。

血尿は決して珍しいことではありませんが、体の異常に気付いてあげられるのは飼い主だけです。

尿のチェック

健康状態を把握するためにも、毎日の尿をチェックすることが大切です。
色や回数などを記録しておくことで、ちょっとした変化にも気付くことができます。

量と回数

猫は1日に2回~4回ほど排尿します。
これよりも回数が少ない、多いなどする場合には注意が必要となります。

回数が多い場合には頻尿となり、回数が少ない場合には尿をだすことができないということになります。
特に回数が少ないと水分量が少ないことが原因として考えられます。

猫が1日で排尿する量は体重1kgあたり、22ml~30mlと言われています。
愛猫の体重に合わせて尿の量を測ってみてください。

色とにおい

尿に異常が出ている場合には、においが違うことがあります。
膀胱炎を発症した時も尿のにおいが違うとよく言われます。

猫は尿が濃いため普段からきついにおいがしますが、いつもより何かが違うと思ったら注意してください。

尿の色にも個体差がありますが、基本的に黄色い色をしています。
血尿の場合には、濃い茶色をしていることがあります。
ピンク色していることもあるようです。

このように、色とにおいから体の異常を発見することもできます。
できれば毎日チェックすることを心掛け、愛猫の健康に気を使いたいですね。

猫の様子

一番わかりやすいのが、排尿をしているときの猫の様子です。
膀胱炎や尿管結石がある場合には、排尿時に痛がったり、鳴き声を出していたりすることがあります。

また、なかなか尿が出ないために、頻繁にトイレに行くなどの行動をとることもあります。
落ち着きがなく、トイレの周りをウロウロしていることもあるようです。

普段と違う行動をとっているということも、猫が出している異常の一つです。

血尿への対処

これまで血尿の原因や症状について説明してきましたが、実際に血尿があるとわかった場合はどのようにしたらよいのでしょうか?
飼い主さんができる対処にはどのようなものがあるか、考えてみましょう。

・早急に病院へ
・愛猫に水分を摂らせる
・トイレを清潔に保つ

この3つの対処法について解説します。

早急に病院へ

血尿が続いている場合は、早急に病院へ連れていきましょう。
この際に、上述したような尿チェックを行った記録をメモなどに残しておき、動物病院へ持っていくとスムーズです。

獣医師さんに状態を伝えやすく、どんな病気が隠れているか判断する材料にもなります。

愛猫に水分を摂らせる

水分を多く摂取させることも重要です。

猫はもともと飲水量の少ない動物です。
そのため、尿の濃度が濃くなることで、病気になることもあります。
これを防ぐためにも、水分を多く摂らせるようにしましょう。

水だけを飲ませようと思っても、飲んでくれないですよね。
この場合には、フードを変えることで水分を摂らせることができます。
ドライフードではなく、ウェットフードにしてみる。
手づくりごはんで、スープ仕立てにしてみる。

このような方法を取ることで、食事から水分を摂取することができます。

フードを手作りする際に使える食材に迷ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。

トイレを清潔に保つ

血尿の時だけではありませんが、泌尿器系の疾患を抱えた猫はトイレに入らなくなることがあります。
トイレに行っても尿が出ないし、痛みが出ることが増え、「トイレでおしっこすると痛いのだ」と頭の中で認識してしまうからです。

トイレを清潔に保つことでその認識を取り除いてあげましょう。
なるべく、トイレのおしっこのにおいや汚れなどはしっかりと落としましょう。

猫が入りたいと思えるような清潔なトイレにしておくのが良いですね。

まとめ

猫は尿路系の疾患にかかりやすい動物です。
腎臓病も発症しやすいとされていますが、これも尿に関係しています。

ただ単に尿が出にくいかどうかだけでなく、回数や色なども観察が必要です。
もしかしたら、その陰には何かの病気が隠れていることもあります。

飼い主さまがおしっこを毎日チェックすることで、その病気に気づいてあげることができます。
早期発見して、早期に治療が行えるようにしましょう。


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