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最終更新日: 2022.02.8

犬猫のフィラリアの症状とは?初期から末期までを解説

犬や猫を飼っていたらフィラリアという言葉を一度は聞いたことがありませんか?
ペットの病気の中でも、特に注意が必要な病気です。

「犬糸状虫」という名前からも感じ取ることができますが、特に犬に寄生することが多い寄生虫です。
近年では研究が進み、猫にも寄生することがわかってきました。

稀なケースですが、人間もフィラリアに感染することがあります。

フィラリアにかかると、実際にはどのような症状が現れるのでしょうか。
今回は、フィラリアの症状について深掘りしてみます。

    【この記事の結論】 

  • フィラリアに感染すると心臓と肺に影響が出る
  • 犬や猫がある時突然咳をし始めたら要注意
  • 猫は症状が出ないまま病気が進行して突然死することがある
  • 人間にもうつることがあるが無症状でほとんどが自然に治癒する

フィラリアの症状

犬猫が息を切らしていたら要注意

フィラリアは、かかりやすい動物であると言われている犬でさえも、感染初期は無症状であることが多いのだそうです。

ましてや、猫では症状が出ることが少なく「突然死してはじめてフィラリアだったことがわかる」ということが多いのだとか。

そのためここでは、表に現れやすい犬の症状について触れて行くことにします。

初期の症状

感染初期は無症状であることが多いですが、以下のような症状が現れていたら、フィラリアに感染した可能性が出てきます。

・それまでは見られなかった咳をするようになる
・痩せる
・毛並みが悪くなる
・食欲がなくなる
・呼吸が浅くなり、回数が増える
・運動や散歩を嫌がるようになる
・運動や散歩の後に失神することがある

これらは、加齢によって体力が衰えたのだと思われることもあります。
ですが、さほど高齢でもないのにこのような症状が現れた場合は、獣医師に相談されることをおすすめします。

特に「咳」はポイントです。
獣医師さんによると、フィラリアにかかった犬の飼い主さんは、「のどに何かがつかえたようだ」と言っていることが多いそう。

ヒトもですが、犬や猫も肺や心臓に疾患を抱えると咳が出ます。
これまで咳なんてしていなかったのに、「最近はよく咳をするようになってきたな」と思うことがあったら、注意した方がよいかもしれません。

フィラリアの症状は便を見てもわからない

フィラリアは寄生虫なので、寄生していたとしても回虫のように便と一緒に排泄されるのでは?
…と、思いがちですが、フィラリアは便と一緒に排泄されることはありません

またフィラリアは、病気の進行で便に影響を与えないので、便を見ただけでは病状の進行もわかりません。

末期の症状

フィラリアは更に症状が進むと、以下のような症状が出ることがあります。

・口や目の粘膜が白くなる(貧血の症状)
・お腹が膨らむ(腹水がたまる)
・血尿(赤茶色の尿)が出る
・鼻血が出ることもある

また、咳は感染初期から出ることがありますが、安静にしている時でも「ゲーッ、ゲーッ」といった咳が出ている時は、すでに重症である可能性が高いと考えられます。

犬と猫の症状の違い

フィラリアには「犬糸状虫」という名前がついていますが、犬が最も適した宿主なのです。
フィラリアは犬の体内ですと5~6年もの長きにわたり生き続けます。

寄生虫は、自分の使命(自分の子孫を残して天寿を全うする)を果たす間、宿主にはなるべく長生きしていてもらわないといけないはずです。
宿主がいないと自分が死んじゃいますから。

ですが、運悪く猫の体内に取り込まれてしまった場合は、あまり住み心地がよくないようで、寿命は1~3年にまで減少します。
しかもこの「フィラリアが死滅するタイミング」で、猫も急死してしまうことが多いのだそう。

そのため、猫はフィラリアに感染していてもわかりづらく、死んで初めてフィラリアに感染していたことが判明したりするのです。

猫のフィラリアについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

フィラリアにかかった犬の寿命

フィラリアにかかった犬の寿命

もしフィラリアにかかってしまった場合、動物病院で適切な診断を受け、治療を開始しなければ、犬の寿命を縮めてしまうかもしれません

フィラリアに感染した場合の治療方法
・外科手術で寄生虫を摘出
・ショックを起こさないように投薬しながら寄生虫の寿命を待つ

犬に寄生したフィラリアの寿命は5~6年ですから、猫よりは比較的猶予期間が長いですが、体の小さな小型犬では寄生した虫が少なくても重症になる確率が高くなります

内科的治療の場合にも観察が必要なのは、ベナケバシンドローム(VCS:大静脈症候群)を起こしてしまう可能性があるからです。
VCSを起こしてしまうと病状は急激に進行し、呼吸に異常が起き、元気がなくなります。
この時点で外科手術を受けなければ、2~3週間で死亡してしまうこともあるのです。

また、フィラリアによって傷つけられた心臓や血管は、元の状態に戻ることはありません。
心臓病にかかり、適切な治療を受けない場合の犬の余命は、約1年です。

適切な治療を受けても、犬の体には負担がかかるので、フィラリアにかかった犬の寿命は健康な犬よりも短くなってしまいます

犬の寿命は、1980年には2.6歳という短いものでした。
これにはフィラリアや放し飼いの影響があります。
現在では犬の平均寿命は平均14歳と長寿になっていますが、フィラリアはこの寿命を縮めてしまう要因となってしまいます。

やはり、フィラリアは予防が第一といえます。

【参考リンク】
日獣会誌


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人間のフィラリアの症状

フィラリアは「ズーノーシス(人獣共通感染症)」で、日本でも約100例の感染例が報告されています。

人間の場合、感染しても自然に治癒してしまい症状が出ることもほとんどありません
ですが、感染した時の症状には以下のようなものが出ることがあります。

・咳
・血痰
・胸の痛み
・呼吸困難

犬糸状虫は人間の体内ではライフサイクルを完了できないため、長く生きることができないと言われています。そのため、感染したとしてもほとんどの場合が無症状です。

ただし、フィラリアが肺に移動して死んだ場合は、咳が出たり胸が痛くなったりすることがあります。

リンパ系フィラリア症について

ちなみにリンパ系フィラリア症は、2000年に亜熱帯地域などで1億2,000万人以上が感染していることがわかっているようです。

リンパ系フィラリア症の治療薬は、犬猫の寄生虫駆除薬でも知名度のあるイベルメクチンなどが使われています。

【参考リンク】
リンパ系フィラリア症について│厚生労働省検疫所「FORTH」

当サイトでは、人間用のイベルメクチンも取扱っています。

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フィラリアは人間にうつる?

フィラリアは人間にうつる?

フィラリアは人間にもうつります。

ですが、人間に犬糸状虫がうつったとしても、自然に治癒してしまうのだそう。
そのため、愛犬や愛猫が感染したとしても、飼い主が感染して重症化する心配は要りません

愛犬愛猫がフィラリアに感染してしまった時は、精一杯お世話をしてあげましょう。

【参考リンク】
MSDマニュアル 家庭版「イヌ糸状虫感染症」

フィラリアとは

フィラリアは寄生虫の1種です。
蚊に刺されることで感染してしまう寄生虫疾患で、フィラリア症と言います。

日本では、犬糸状虫という名称で呼ばれています。

フィラリアに感染してしまうと、主に肺や心臓の機能障害が起こります。

フィラリアの成虫は、犬や猫の心臓の右心室の肺動脈に寄生します。
右心室は肺に血液を送る働きがありますが、フィラリアがここに住み着くと、血液を送ったり、血液が戻って来たりといった、心臓のポンプとしての機能を充分に発揮することができなくなります

フィラリアの恐ろしいところは、成虫が犬や猫の血液中に子虫を産むことです。
子虫は約6ヵ月ほどで成虫となります。

フィラリアにかかりやすい時期

フィラリアにはかかりやすい時期があります。
蚊を介して感染するため、蚊が発生する時期がかかりやすいとされています。

温暖な地域であればあるほど、かかりやすい時期が長くなります。
一般的には、関東甲信地方ですと5月頃~11月頃までがかかりやすいとされています。

そのほかの地域については、こちらの記事をご覧ください。

フィラリアの症状まとめ

  • フィラリアに感染すると心臓と肺に影響が出る
  • 犬や猫がある時突然咳をし始めたら要注意
  • 猫は症状が出ないまま病気が進行して突然死することがある
  • 人間にもうつることがあるが無症状でほとんどが自然に治癒する

人間にとっては些細な犬糸状虫ですが、犬や猫にとっては生命に危険を及ぼす寄生虫です。
そのため、蚊の飛ぶ季節には、愛犬や愛猫のフィラリア予防を行いましょう
フィラリアは予防薬の投与で防ぐことのできる病気です。


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