飼っている猫の様子がおかしい。
トイレで用を足す姿を見ていると痛そうだ。
このような異変がある場合、それは膀胱炎かもしれません。
猫が膀胱炎になる原因、その症状はどういったものがあるのでしょうか。
以下、詳しく解説します。
猫の膀胱炎とはどんな病気？
猫の膀胱炎とは、尿を溜める臓器「膀胱」が、さまざまな原因によって炎症が起きてしまう病気で、血尿や痛みを伴い、排尿のたびに苦しみます。
治療を怠ると尿道閉塞を引き起こし、死に至るケースもある病気です。
原因は膀胱結石、ストレスなどがありますが、検査で原因が特定できないこともあります。
猫の膀胱炎の症状
猫が膀胱炎になると、具体的にどういった症状や行動がみられるのかご紹介します。
- 血尿が出る
- 頻繁にトイレに行くが、尿があまり出ない
- トイレの最中に鳴き声を上げる
- トイレの場所以外での排尿
などがあります。
これらは尿管結石の初期においても出る症状ですが、陰部をしきりに舐めるなど、トイレ以外でも行動の異変があります。
尿道閉塞になってしまうと2日放置するだけで亡くなることもあるので、早く異変に気づいて治療する必要があります。
放置すると重症化する
猫の膀胱炎が重症化すると、さまざまな重い病気を引き起こします。
尿道閉塞
トイレの数が増える、逆に全く行かなくなるなどの症状が出て、やがて腎不全を引き起こします。
オスはメスよりも尿道が長いため、尿道閉塞が重症化しやすい傾向にあります。
腎不全
血液に含まれる老廃物を腎臓がろ過できなくなり、腎機能が低下してしまいます。
食欲不振、下痢、嘔吐、けいれんなどの症状が出て進行がとても早く、命に関わります。
尿毒症
腎不全が進行した状態であり、尿が排出されず体内に毒素がたまります。
極めて危険な状態です。
腎盂腎炎（じんうじんえん）
体内で作られた尿をまとめる場所「腎盂」も含めた腎臓の炎症です。
発熱、食欲不振、腎臓付近を押すと痛がるなどの症状があります。
猫の膀胱炎の治療方法
猫の膀胱炎の治療と治療費は、およそ以下のとおりです。
- 細菌がある場合：抗生物質、消炎鎮痛剤の投与。処方量、薬剤費で約5,000円
- 結石、結晶：手術となった場合、約40万円
- 特発性膀胱炎（原因がわからないもの）：対症療法がメインとなり、通院費約2週間で10万円。
病院、症状の重さにもよりますが、上記くらいの金額が必要になります。
よくある質問
猫の膀胱炎について気になること、よくある質問に対しての回答は以下となります。
猫の膀胱炎は自然に治る？
猫の膀胱炎は自然治癒することもありますが、その間は猫が苦しみ、また放置することで重症化のリスクがありますので、早めの治療をおすすめします。
猫は膀胱炎で亡くなることもある？
膀胱炎そのもので亡くなることはありませんが、膀胱炎がきっかけとなり尿道閉塞や腎不全、尿毒症という命に関わる重い病気を引き起こします。
猫の膀胱炎は何日くらいで治る？
原因がはっきりしており、病院で適切な治療を受ければ数週間で完治に向かいます。
まとめ
猫の膀胱炎についてのまとめは以下となります。
- 膀胱炎そのものは自然に治ることもあるが、早めに治療をしなければ重大な病気を引き起こす。
- 初期症状としては、トイレの回数が増える、全くなくなる、トイレ以外の場所で排尿を行うなどがある。
- 尿道閉塞、尿毒症といった病気になると命に関わり、数日で死に至ることもある。
- 病院での治療は症状にもよるが、投薬治療で数千円、手術になれば数十万円が必要。
大切な猫がトイレのたびに苦しむのは見たくないものです。
早めに異変を察し、適切な治療につなげましょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
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