イベルメックは、長年使われている犬用のフィラリア予防薬です。骨の形をしたチュアブル(おやつタイプ)で、月に1回与えるだけでフィラリア予防と、お腹の虫(回虫・鉤虫)の駆除ができます。
この記事では、イベルメックの成分・効果・副作用・注意点に加え、ノミやマダニにも効くのか、値段や入手方法までまとめて解説します。
- イベルメックはイベルメクチン+ピランテル配合の骨型チュアブル。フィラリア予防と回虫・鉤虫の駆除ができる
- ノミ・マダニには効果がない。まとめて防ぐならオールインワン予防薬を検討
- 副作用は食欲不振・嘔吐・下痢など。コリー系の犬種・離乳前の子犬には注意が必要
- 動物病院の処方薬のため、Amazonや楽天では購入できない。同じ有効成分のジェネリックなら個人輸入で入手できる
イベルメックとは?成分と特徴

イベルメックは、日本ビルバック株式会社が製造販売する犬用の動物用医薬品です。有効成分として、フィラリア予防に使われるイベルメクチンと、お腹の虫を駆除するパモ酸ピランテルを配合しています。
2006年に承認されて以来、骨の形をした食べやすいチュアブルタイプのフィラリア予防薬として、多くの動物病院で処方されてきました。
| 製造販売元 | 日本ビルバック株式会社 |
|---|---|
| 有効成分 | イベルメクチン、パモ酸ピランテル |
| 薬のタイプ | 骨型のチュアブル(おやつタイプ) |
| 効果 | 犬糸状虫(フィラリア)の寄生予防 犬回虫・犬鉤虫の駆除 |
| 与え方 | 月1回、1個を食べさせる |
| 対象 | 犬のみ(離乳前の子犬には使用不可) |
体重別のサイズ(規格)
イベルメックは、体重に合わせて4つの規格があります。体重1kgあたりイベルメクチン6μgを基準量として、体重に合ったものを1個与えます。
| 規格 | 対象体重 | イベルメクチン量(1個あたり) |
|---|---|---|
| PI-34 | 5.6kg以下 | 34μg |
| PI-68 | 5.7~11.3kg | 68μg |
| PI-136 | 11.4~22.6kg | 136μg |
| PI-272 | 22.7~45.3kg | 272μg |
出典:農林水産省 動物医薬品検査所「動物用医薬品等データベース」
イベルメックの効果
フィラリア予防
イベルメックの主な効果はフィラリア(犬糸状虫)の予防です。有効成分のイベルメクチンが、蚊に刺されて犬の体内に入ったフィラリアの幼虫を駆除し、心臓や肺動脈に成虫が寄生するのを防ぎます。
体内に入った幼虫を後から駆除するしくみのため、蚊が出始めてから1ヶ月後に投与を始め、蚊がいなくなってから1ヶ月後まで、毎月1回与えるのが基本です。投与期間は地域によって異なるため、かかりつけの獣医師に確認しましょう。
お腹の虫(回虫・鉤虫)の駆除
もうひとつの有効成分ピランテルは、犬回虫や犬鉤虫などのお腹の寄生虫を駆除します。フィラリア予防と同時に、お腹の虫対策もできるのがイベルメックの特徴です。
ノミ・マダニには効かない
イベルメックの効果は、フィラリア予防と回虫・鉤虫の駆除です。ノミやマダニには効果がありません。
ノミ・マダニ対策も一緒に行いたい場合は、別にノミ・マダニ駆除薬を使うか、1つでフィラリア・ノミ・マダニ・お腹の虫をまとめて防げる「オールインワン予防薬」を選びましょう。
犬用オールインワン予防薬の種類と選び方は、以下の記事で解説しています。
イベルメックの副作用と注意点
主な副作用
イベルメックの使用上の注意には、次の副作用が記載されています。多くは一過性ですが、症状が続く場合や重い場合はすぐに動物病院を受診してください。
- 食欲不振
- 嘔吐・下痢
- 元気消失
- 流涎(よだれ)
- 歩様異常(ふらつき)・痙攣
コリー系の犬種は慎重に
有効成分のイベルメクチンは、コリー犬やその系統の犬種に対して神経毒性を示すおそれがあると報告されています。そのため、これらの犬種への投与は慎重に行う必要があります。
- コリー(ラフ・コリー、スムース・コリー)
- シェットランド・シープドッグ
- ボーダー・コリー
- オーストラリアン・シェパード など
これらの犬種や、その血が入っているミックス犬に使う場合は、事前に獣医師へ相談してください。
コリー系の犬種に使えるフィラリア予防薬は、以下の記事で紹介しています。
離乳前の子犬には使えない
イベルメックは、離乳前の子犬には投与しないよう定められています。子犬の予防をいつから始めるかは、獣医師に相談しましょう。
投与前にフィラリア検査を受ける
すでにフィラリアに感染している犬に予防薬を与えると、体内の虫が一度に死ぬことで、ショックなどの重い症状が起こるおそれがあります。シーズン初めの投与前には、必ず動物病院で血液検査を受けてください。
フィラリア予防薬全般の副作用や、下痢・嘔吐・ぐったりしたときの対処法はこちらでまとめています。
イベルメックの値段と入手方法
イベルメックは動物病院で処方される
イベルメックは、獣医師の診察・処方が必要な「要指示医薬品」です。そのため、動物病院で処方を受けて購入します。Amazonや楽天などの一般的な通販サイトでは販売されていません。
Amazon・楽天での販売状況や、通販での入手方法は以下の記事で詳しく解説しています。
同じ有効成分のジェネリックなら個人輸入で入手できる
イベルメックと同じ有効成分(イベルメクチン・ピランテル)を配合したジェネリック医薬品であれば、飼い主さんご自身のペットに使う場合に限り、個人輸入で購入できます。当店で取り扱っているのがイベルメックジェネリックです。
| 商品名 | イベルメック | イベルメックジェネリック |
|---|---|---|
| パッケージ | ![]() |
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| 製造元 | 日本ビルバック(日本) | Veko(インド) |
| 有効成分 | イベルメクチン・ピランテル(同じ) | |
| イベルメクチン量 | 34・68・136・272μg (4規格) |
68・136・272μg (3規格) |
| 対象体重 | 5.6kg以下/5.7~11.3kg/ 11.4~22.6kg/22.7~45.3kg |
11kg未満/12~23kg/ 23~45kg |
| 薬のタイプ | 骨型チュアブル | フレーバー付きチュアブル |
| 入手方法 | 動物病院の処方 | 個人輸入(通販) |
| 1錠あたりの値段 | 1,200円~(※1) | 372円~(※2) |
| 詳細へ | 詳細はコチラ | |
(※1)動物病院での価格の目安です。病院によって異なります。
(※2)小型犬用18錠入りの場合。2026年10月現在の「ぽちたま薬局」の価格で、予告なく変動することがあります。
イベルメックジェネリックの各規格(68・136・272μg)は、イベルメックの同じ規格とイベルメクチンの量が同じです。イベルメックジェネリックの1錠あたりの値段は、動物病院でのイベルメックの約3分の1が目安です。
一方で、イベルメックジェネリックには5.6kg以下向けの小さい規格がなく、小型犬用は11kg未満までを1サイズでカバーしています。体重が軽い子や、体調・持病に不安がある子に使う場合は、事前に獣医師へ相談してください。
イベルメックに関するよくある質問
Q. イベルメックはノミ・ダニにも効きますか?
効きません。イベルメックの効果はフィラリア予防と回虫・鉤虫の駆除です。ノミ・マダニも防ぎたい場合は、オールインワン予防薬か、別のノミ・マダニ駆除薬を使いましょう。
Q. イベルメックはいつからいつまで与えればいいですか?
蚊が出始めてから1ヶ月後から、蚊がいなくなってから1ヶ月後まで、毎月1回与えます。地域によって期間が異なるため、獣医師の指示に従ってください。
Q. 猫にもイベルメックを使えますか?
使えません。イベルメックは犬専用のお薬です。猫のフィラリア予防には、猫用として販売されている予防薬を使いましょう。
Q. イベルメックを食べないときはどうすればいいですか?
小さくちぎってフードに混ぜるなど、1個を残さず食べきれるように工夫しましょう。食べ残しがあると十分な予防効果が得られないため、全量を食べたか確認することが大切です。
Q. イベルメックはAmazonや楽天で買えますか?
買えません。イベルメックは動物病院で処方される要指示医薬品です。同じ有効成分のジェネリックであれば、個人輸入で入手できます。
まとめ:イベルメックはフィラリアとお腹の虫をまとめて予防できる
- イベルメックは、イベルメクチン+ピランテル配合の骨型チュアブル
- 月1回でフィラリア予防と回虫・鉤虫の駆除ができる
- ノミ・マダニには効かないため、必要ならオールインワン予防薬を検討
- コリー系の犬種・離乳前の子犬には注意。投与前のフィラリア検査は必須
- 動物病院の処方薬。同じ有効成分のジェネリックなら個人輸入で入手できる
フィラリア予防薬をお探しの方は、以下の一覧ページからお選びいただけます。
参考

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。















