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最終更新日: 2022.05.13

フィラリア検査の方法と費用について知りたい!

動物病院でフィラリア予防薬をもらっていると、毎年決まった時期にフィラリア検査の案内が届くことがあります。
またワンちゃんを飼い初めの方にも、近所の動物病院から「検査を受けてね」という連絡が来ているかもしれません。

フィラリア検査にはどんな検査方法があって、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?
動物病院によって採用している検査方法が異なりますので、検査方法を選ぶことは難しいですが、予備知識としてご覧いただければと思います。

また、飼い主さんのなかには毎年フィラリア検査を受けさせていない方もいらっしゃるようですが、問題はないのでしょうか?
フィラリア検査の必要性もお伝えします。

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フィラリア検査はなぜ必要?

フィラリア検査を行う理由は、早期に発見するためと、フィラリア予防薬を安全に投与するためです。

①早期発見のため

そもそもフィラリア検査は、フィラリアの成虫の寄生の有無を確かめる検査です。
フィラリアによる感染は、死につながる重篤な症状を引き起こす場合があり、早期の治療が望まれます。

②フィラリア予防薬を安全に投与するため

心臓にフィラリアのオスとメスの成虫がいた場合、血管内にミクロフィラリアという子虫を産出している場合があります。
ミクロフィラリアが体内に溢れた状態で予防薬を投与すると、ミクロフィラリアの死滅によってワンちゃんがショック症状を起こすことがあります。
最悪の場合は死に至ることもあります。
そのため、あらかじめミクロフィラリアの有無を検査する必要があるのです。

フィラリアの検査方法と費用

フィラリア検査には大きく分けて、ミクロフィラリアを検出する子虫検査と、成虫を検出する親虫検査の2種類があります。
また、子虫検査の中には、さらに4つの種類があります。
動物病院によって、採用している検査方法が異なりますので、獣医師さんの指示に従い、検査を受けましょう。

子虫検査

フィラリアの赤ちゃんであるミクロフィラリアを見つけるための検査です。
オスとメスの成虫が交尾をしてミクロフィラリアを産み出していないと検出できないというデメリットはありますが、その分、料金が安いという特徴があります。

直接法

採取した血液をスライドガラスにたらし、顕微鏡で検査します。
感染している場合、ミクロフィラリアを確認することができます。

料金500円~1,000円
メリット・時間がかからない
・価格が安い
デメリット・検出率が低い
・ミクロフィラリア数に左右される
・親虫がミクロフィラリアを産めない状態であれば、誤った結果になる

ヘマトクリット法

採決した血液を遠心分離機にかけ、血球層と血清層に分離します。
赤血球と血小板の層と血清層の境目にミクロフィラリアの感染を確認します。

料金1,000円前後
メリット直接法より検出率が高い
デメリット・遠心分離に時間を要する
・費用が高い
・親虫がミクロフィラリアを産めない状態であれば、誤った結果になる

フィルター集虫法

専用のキットを用いて、希釈した血液にフィルターを通し、引っかかったミクロフィラリアの感染の有無を顕微鏡で確認する方法です。

料金は1,000円~2,000円。
コストがかかるため、現在はあまり使われていません。

アセトン集虫法

専用の試験試薬に入れ、ミクロフィラリアを染色後に遠心分離します。
数回洗浄し、沈殿物内のミクロフィラリアの有無を顕微鏡で確認する方法です。

料金は1,000円前後。
こちらも、コストと手間がかかるため、現在はあまり使われていません。

親虫検査

フィラリアの成虫を見つける検査です。
子虫検査で見つけるミクロフィラリアは、フィラリアの成虫が交尾して産み出すため、
・成虫のオスとメスが最低1匹ずついる
・ミクロフィラリアを産み出している
という条件がそろっていないと検出できません。

ですが親虫検査は成虫が1匹でも、同性の組み合わせでも検出できるため、より確実にフィラリアを見つけることができます。

抗原検査

抗原検査専用のキットを用いて検査します。
心臓内に親虫が寄生しているかどうかを調べることができます。

他の検査方法で検出されない場合でも、この方法のみ検出できる場合があります。
コストがかかりますが、時間は5分前後で済みます。

料金2,000円~3,000円
メリット・フィラリア成虫のみの感染でも見つけることができる。(検出率90%)
・いつ検査しても良い(時期に左右されない)
デメリット検査キットが高いため高額になる

※以上の金額に、
初診料1000円~2000円(2回目以降は再診料500円~700円)
・(必要に応じて)半年分のフィラリア予防薬6000円
などが別途で加算されます。

また病院によっては一緒に血液検査(6500円ほど)を受けられる場合もあります。
それによって糖尿病や腎不全など、別の病気の発見に繋がるかもしれません。
検査を希望する場合は獣医師さんに相談してみましょう。

フィラリア検査で陽性だった場合

残念ながら検査で陽性となった場合、早期の治療が必要です。

飼い主さんと獣医師さんと相談して治療に取り組んでいきます。
ただし、状況によってはたとえ治療できたとしても血管や臓器への損傷が回復することはありません。
そうならないためにも、きちんと検査と予防をしておきましょう。

フィラリア検査の時期

フィラリア検査でフィラリアを検出するのは、感染幼虫が成虫になったあと(感染期間の終了後、6ヶ月以上)とされています。
それ以前では検出できず、誤った検査結果につながる可能性があります。

具体的な感染期間は地域によって異なります。
東北や北海道・沖縄を除く地域では、感染期間は10月下旬~11月初旬までのため、その6ヶ月後の翌5月に検査を受けるのが一般的です。
東北や北海道などの寒い地域の感染期間は10月初めぐらいまでなので、検査のタイミングは4月頃。
沖縄は暖かいので蚊が年中活動しており、決まった検査の時期があるわけではありません。
毎年フィラリア予防を始める1ヶ月前のタイミングに合わせて検査を受けるといいでしょう。

※地域別の感染期間をもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

フィラリア検査は必要ない?

フィラリア検査はワンちゃんの健康を確認するため毎年行うものですが、飼い主さんの中には「フィラリア予防をしていれば検査は必要ない」とする方がいらっしゃいます。
確かに毎年決められた期間、フィラリア予防をきちんとしていればフィラリアがいるはずはないので、検査は必要ないかもしれません。
ただし、初めてフィラリア予防を開始する前には、必ずフィラリア検査で陰性を確認する必要はあると思います。

猫のフィラリア検査は必要?

猫の検査は確実ではなく、また猫は最終宿主ではないため、フィラリアが十分に成長しづらい生き物です。
そのため「フィラリア検査は受けなくてもいい」という獣医師さんもいらっしゃいます。

もちろん「猫に検査を受けさせたい!」という飼い主さんには対応してくれますので、獣医師さんに相談してみてくださいね。

通年フィラリア予防薬を投与している場合

フィラリア検査の時期では接種すべき時期を説明しましたが、沖縄のように蚊が年中活動している地域では、通年投与している方もいらっしゃいます。
「フィラリア予防薬を与えていない間に感染してしまうのでは」と不安な飼い主さんには、獣医師さんが一年を通して投与をおすすめすることもあります。
これに当てはまる方は、フィラリア検査は必要ありません。

最近では気候変動の影響もあり、蚊の正確な活動時期を把握するのが難しいです。
また、一ヵ月に一度投与するお薬は、飲ませたり塗ったりするのを忘れてしまうこともあります。
そのため動物病院では一年に一度接種すれば、通年フィラリア予防ができるフィラリア注射も行われています。
フィラリア注射の費用や副作用については以下の記事が詳しいです。

フィラリア注射は副作用が強くでることがあるから心配…
一年間ずっと薬を買うのは費用がかかりそう…

という方は、フィラリア予防薬の塗り薬や飲み薬が自宅で個人輸入できる、個人輸入代行サイトの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

通院の手間が省けて、病院で処方されている薬と同じものや、お得なジェネリックを購入できるため、気軽に通年投与に取り組めます。
一年を通しての投与を考えている場合、事前に獣医師にご相談ください。

飼い主さんとワンちゃん、猫ちゃんに合った薬をお探しの方は以下の記事が参考になります。


まとめ

長くなりましたが、これでフィラリア検査について十分にお伝えできたかなと思います。

検査の方法によっては検出率が低かったり成虫がミクロフィラリアを産み出してないと陽性にならなかったりと、必ずしも万能なわけではありません。

ただフィラリアは何かがあってからじゃ手遅れになりかねない病気です。
人間のガン検診のように、ペットの健康と安全を考えたらなるべく受けさせてあげたいですよね。

そして検査をしたからには、普段からしっかり予防しておくことです。
毎年、決められた時期には必ずフィラリア予防薬を投与するなど、あなたのワンちゃん猫ちゃんがフィラリアにかからないよう、普段から対策を心がけましょう。

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