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フィラリア検査の必要性は?適切な時期や検査費用なども解説!

フィラリア検査には、以下の目的があります。

  • フィラリア感染の早期発見
  • フィラリア予防薬を安全に使用する為

もし、フィラリアの検査なく薬を投与してしまった場合、ショック症状を起こし命の危険に陥る場合があります。
この記事では、フィラリア検査の必要性や適切な時期、検査に掛かる費用など幅広くご紹介していきます。

フィラリアについてあまり詳しくない方は、コチラの記事も一緒に読んでみましょう。

フィラリア検査はなぜ必要?

フィラリア検査が必要な理由は「フィラリア感染の早期発見」と「フィラリア予防薬を安全に投与するため」です。

フィラリア寄生の早期発見

フィラリア検査が必要な理由の1つ目は、早い段階で愛犬がフィラリアに寄生されていないか確認するためです。

そもそもフィラリア検査とは、フィラリアの成虫寄生の有無を確かめる検査です。

フィラリアに寄生されると死に繋がる重篤な症状を引き起こす場合があるため、早期の発見・治療が望まれます。

フィラリア予防薬投与の安全性

フィラリア検査が必要な理由の2つ目は、フィラリア予防薬を投与して大丈夫なのか、安全性を把握するためです。

もし知らないうちに愛犬にフィラリアが寄生し、体内にフィラリアの幼虫であるミクロフィラリアがいる状態でフィラリア予防薬を投与すると、ミクロフィラリアが一度に死滅することでワンちゃんがショック症状を起こす場合があります。

最悪の場合は死に至ることもあるため、フィラリア検査によって安全性を確認することが大切です。

フィラリア検査の適切な時期はいつ?

フィラリアの検査は、予防薬投与前の1ヶ月以内に済ませることが推奨されています。

フィラリア検査で検出できるのは、感染幼虫が成虫になったあと(感染期間の終了後、6ヶ月以上)で、それ以前では検出できません。

なので、検査から投薬までに期間が空いてしまうと、上述したようにショック症状のリスクが高まってしまうので注意が必要です。

具体的な予防期間については地域によって異なりますので、コチラのマップを参考にすると良いでしょう。

【地域別】フィラリア予防薬の投与期間
これは、各都道府県における、フィラリア予防薬の投与推奨期間です。

コチラを参考に、予防薬投与前の1ヶ月前を目安にフィラリア検査を済ませましょう。

地域別の感染期間をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

フィラリアの検査方法と費用

フィラリア検査には大きく分けて、ミクロフィラリアを検出する子虫検査と、成虫を検出する親虫検査の2種類があります。

動物病院によって、採用している検査方法が異なりますので、獣医師さんの指示に従い、検査を受けましょう。

参考
公益社団法人 日本中医師会|犬 感 染 症 と そ の 診 断 薬 の 概 説 5 犬 糸 状 虫 症(外部リンク)

子虫検査

子虫検査は、フィラリアの幼虫であるミクロフィラリアを見つけるための検査です。

オスとメスの成虫が交尾をしてミクロフィラリアを産んでいないと検出できないというデメリットはありますが、料金が安いという特徴があります。

なお、子虫検査には以下4つの検査方法があります。

子虫検査①直接法

採取した血液をスライドガラスにたらし、顕微鏡で検査します。
感染している場合、ミクロフィラリアを確認することができます。

料金 500~1,000円
メリット ・時間がかからない
・価格が安い
デメリット ・検出率が低い
・ミクロフィラリア数に左右される
・親虫がミクロフィラリアを産めない状態であれば、誤った結果になる

子虫検査②ヘマトクリット法

採血した血液を遠心分離機にかけ、血球層と血清層に分離します。
赤血球と血小板の層と血清層の境目にミクロフィラリアの感染を確認します。

料金 1,000円前後
メリット 直接法より検出率が高い
デメリット ・遠心分離に時間を要する
・費用が高い
・親虫がミクロフィラリアを産めない状態であれば、誤った結果になる

子虫検査③フィルター集虫法

専用のキットを用いて、希釈した血液にフィルターを通し、引っかかったミクロフィラリアの感染の有無を顕微鏡で確認する方法です。

料金は1,000~2,000円程度ですが、コストがかかるため現在はあまり使われていません。

子虫検査④アセトン集虫法

専用の試験試薬に入れ、ミクロフィラリアを染色後に遠心分離します。
数回洗浄し、沈殿物内のミクロフィラリアの有無を顕微鏡で確認する方法です。

料金は1,000円前後ですが、フィルター抽出法と同じくコストと手間がかかるため、現在はあまり使われていません。

親虫検査(抗原検査)

抗原検査は、フィラリアの成虫を見つけるための検査です。

子虫検査で見つけるミクロフィラリアは、フィラリアの成虫が交尾して産むため、以下の条件がそろっていないと検出できません。

・成虫のオスとメスが最低1匹ずついる
・ミクロフィラリアを産み出している

一方、親虫検査は成虫が1匹だけの場合や同性の組み合わせでも検出できるため、より確実にフィラリアを見つけることができます。

抗原検査では抗原検査専用のキットを用いて、ワンちゃんの心臓内に親虫が寄生しているかどうかを調べます。

検査費用はかかりますが、5分前後と短い時間で検査できます。

料金 2,000~3,000円
+初診料1,000~2,000円
(2回目以降は再診料50~700円)
必要に応じて半年分のフィラリア予防薬6,000円などが別途で加算
メリット ・フィラリア成虫のみの感染でも見つけることができる。(検出率90%)
・いつ検査しても良い(時期に左右されない)
デメリット 検査代が高い

なお、動物病院によっては抗原検査と一緒に血液検査(6,500円ほど)を受けられる場合もあります。

血液検査の結果によって、糖尿病や腎不全など別の病気の発見に繋がる可能性もあるので、血液検査も希望する場合は、獣医師さんに相談してみましょう。

参考
犬における犬糸状虫感染症の予防・診断・治療 最新ガイドライン(外部リンク)

フィラリア検査で陽性だった場合

残念ながら検査で陽性となった場合、早期の治療が必要です。
飼い主さんと獣医師さんと相談して治療に取り組んでいきます。
ただし、状況によってはたとえ治療できたとしても血管や臓器への損傷が回復することはありません。
そうならないためにも、きちんと検査と予防をしておきましょう。
フィラリアは治るのか?詳しく知りたい方はコチラの記事を参考にどうぞ。

フィラリア検査の質問

フィラリア検査はワンちゃんの健康を確認するため毎年行うものですが、飼い主さんの中には「フィラリア予防をしていれば検査は必要ない」とする方がいらっしゃいます。
確かに毎年決められた期間、フィラリア予防をきちんとしていればフィラリアがいるはずはないので、検査は必要ないかもしれません。
ただし、初めてフィラリア予防を開始する前には、必ずフィラリア検査で陰性を確認する必要はあると思います。

猫のフィラリア検査は必要?

猫の検査は確実ではなく、また猫は最終宿主ではないため、フィラリアが十分に成長しづらい生き物です。
そのため、フィラリアに感染していたとしても、フィラリア抗原検査では約20%で陰性を示すことがあります。

このようなことから、「フィラリア検査は受けなくてもいい」という獣医師さんもいます。

しかし、猫用のフィラリア予防薬の添付文書には、「投与前に犬糸状虫寄生の有無を検査等により判定すること」と記されていることから、猫もフィラリア検査は必要です。

参考
若齢猫にみられた犬糸状虫感染症の1例(外部リンク)

通年フィラリア予防薬を投与している場合

フィラリア検査の時期では接種すべき時期を説明しましたが、沖縄のように蚊が年中活動している地域では、通年投与している方もいらっしゃいます。
「フィラリア予防薬を与えていない間に感染してしまうのでは」と不安な飼い主さんには、獣医師さんが一年を通して投与をおすすめすることもあります。
これに当てはまる方は、フィラリア検査は必要ありません。

最近では気候変動の影響もあり、蚊の正確な活動時期を把握するのが難しいです。
また、一ヵ月に一度投与するお薬は、飲ませたり塗ったりするのを忘れてしまうこともあります。
そのため動物病院では一年に一度接種すれば、通年フィラリア予防ができるフィラリア注射も行われています。
フィラリア注射の費用や副作用については以下の記事が詳しいです。

フィラリア注射は副作用が強くでることがあるから心配…
一年間ずっと薬を買うのは費用がかかりそう…
という方は、フィラリア予防薬の塗り薬や飲み薬が自宅で個人輸入できる、個人輸入代行サイトの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

通院の手間が省けて、病院で処方されている薬と同じものや、お得なジェネリックを購入できるため、気軽に通年投与に取り組めます。
一年を通しての投与を考えている場合、事前に獣医師にご相談ください。

飼い主さんとワンちゃん、猫ちゃんに合った薬をお探しの方は以下の記事が参考になります。

>>犬用のフィラリア予防薬の一覧はコチラ

>>猫用のフィラリア予防薬の一覧はコチラ

子犬のフィラリア予防はいつから?

生後8週齢(2ヶ月)からフィラリアの予防をすることが推奨されています。
生後8週齢からフィラリア予防を行う場合は、フィラリアの検査を行わないことが多いです。

検査しない理由は、フィラリアに感染してから約6ヶ月で成虫になるため、生後8週例の子犬にはまだ成虫はいません。
動物病院によっては生後8週齢であってもフィラリアの検査を実施するところもありますが、生後8週齢の子犬の場合はフィラリアの検査なしで予防薬を投与しても問題ないとされています。

ただし、2年目以降は毎年予防薬を使う前に検査が必要です。

まとめ

長くなりましたが、これでフィラリア検査について十分にお伝えできたかと思います。

検査の方法によっては検出率が低かったり成虫がミクロフィラリアを産み出してないと陽性にならなかったりと、必ずしも万能なわけではありません。

ただフィラリアは何かがあってからじゃ手遅れになりかねない病気です。
人間のガン検診のように、ペットの健康と安全を考えたらなるべく受けさせてあげたいですよね。

そして検査をしたからには、普段からしっかり予防しておくことです。
毎年、決められた時期には必ずフィラリア予防薬を投与するなど、あなたのワンちゃん猫ちゃんがフィラリアにかからないよう、普段から対策を心がけましょう。

>>犬のフィラリア予防薬について詳しくはこちら

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