アポキルとステロイド副作用

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アポキルとステロイド、犬のアトピーにはどっちがいいの?

犬のアトピー性皮膚炎などを抑制する医薬品として、「アポキル」「ステロイド」が知られています。

よく勘違いされることが多いのですがアポキルはステロイドではありません。

アポキルはオクラシチニブという成分で安全性の高い成分で、脳にかゆみを伝える信号だけを遮断する作用があります。

ステロイドは、かゆみの炎症のもとそのものを作らないようにする作用がありますが、投与量と投与期間に注意が必要です。

どちらもアトピー性皮膚炎の症状を抑えるたいへん有効的な治療薬です。

人間でもストレスを感じてしまう「かゆみ」は、愛犬にとってもかなりのストレス源となるでしょう。

かゆみに苦しむ愛犬を少しでもかゆみから解放してあげたいですよね。

本記事では、アポキルとステロイドの比較とお薬を切り替える際に注意する点などを紹介していきます。

アポキルとステロイドの違いとは?

アポキルとステロイドの違いとは?

どちらもアトピー性皮膚炎などから起こるかゆみを抑制する治療薬です。

どちらのお薬が優れているのか一概にはいえませんが、アトピー症状の軽重や持病の有無によって異なるので、愛犬の症状にあったお薬を選択しましょう。

アトピーの治療薬は、アポキル以外にも取り扱いがございます。

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アポキルとステロイドの効果の違い

「アポキル」と動物病院でよく処方されるステロイドの「プレドニゾロン」の効果の違いについて解説します。

どちらもかゆみ抑制の治療薬に変わりはありませんが、成分が働く場所に違いがあります。

アポキルの効果

  • アレルギー性、アトピー性皮膚炎からくるかゆみを抑える
  • 皮膚炎による脱毛の改善

アポキルは分子標的薬で、異常な細胞のみに作用し、かゆみを伝える経路を遮断してかゆみを抑制する働きがあります。

ステロイド(プレドニゾロン)の効果

  • 炎症系、免疫系、内臓系などの症状に効果がある
  • 傷づいた肌の炎症を和らげる

一方、プレドニゾロンは副腎で作られる副腎皮質ホルモンの一つで、炎症の抑制や免疫系を抑制する働きがあるのです。

また、皮膚炎の症状のみに効果を発揮するアポキルに対し、プレドニゾロンは皮膚炎だけでなくさまざまな症状に効果を発揮します。

アポキルとステロイドの副作用の違い

※副作用は、投与量と投与期間によっても変わってきます。

アポキルの副作用

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 外耳炎
  • 膀胱炎
  • 膿皮症 など

アポキルは、副作用は非常に少ないとされている医薬品です。

しかし、比較的新しい医薬品のため10年以上に渡って使用されたデータはなく、長期服用に関する副作用ははっきりとはわかっていません。

より詳細に知りたい方は、こちらの記事も参考にどうぞ。

ステロイド(プレドニゾロン)の副作用

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 多飲多尿
  • 皮膚が薄くなる
  • 脱毛 など

一方、プレドニゾロンは、古くから皮膚炎などに使用されており実績が豊富な医薬品です。

ステロイドの中でも比較的副作用がでにくい医薬品といわれていますが、効果と副作用のバランスを見ながらの使用が必要になります。

短期間の服用であればどちらも有効的な治療薬ですが、長期間服用することで免疫力が大幅に低下し、さらに強い副作用が出てしまいます。

参考
【獣医師監修】ステロイドの副作用を防ぐ!対策まとめ | たかつきユア動物病院(外部リンク)

アポキルとステロイドの使用法の違い

アポキル・プレドニゾロンは、免疫力抑制させる作用があるため、上記の持病を悪化させてしまう可能性があります。

アポキル使用を使用できない例

  • クッシング症候群
  • 進行性悪性腫瘍
  • 重篤な感染症

アポキルは、これらの病気を悪化させる可能性があります。

また、アポキルは長期服用に関するデータが報告されておらず、1年以上の服用は推奨されていません。

長期的な服用により「膀胱炎」「膿皮症」などの感染症を併発する可能性があるのです。

ステロイド(プレドニゾロン)使用の注意点

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能異常 など

プレドニゾロンは、服用期間によっては肝臓へダメージを与えてしまう恐れがあります。

短期間の服用であれば、肝臓障害が起きる可能性は低いとされています。

しかし、長期間服用することで肝臓への負担が大きくなり、肝機能障害を引き起こしてしまう可能性があるのです。

アポキルとステロイドの価格の違い

同様の効果を期待できる医薬品ではありますが、価格に大きな違いがあります。

アポキルの価格

アポキルの価格
アポキル錠 アポキルチュアブル錠
アポキル錠 アポキルチュアブル
20錠 8,100円~
1錠 405円
20錠 6,700円~
1錠 335円

アポキル錠は新しい技術を使った分子標的薬のため、一般的な動物用医薬品の中でも価格は高めです。

ステロイド(プレドニゾロン)の価格

ステロイドの価格
プレドニゾロン ワイゾロン
プレドニゾロン ワイゾロン
100錠 2,900円~
1錠 29円
90錠 3,000円~
1錠 33円

それに対し、プレドニゾロンは多く出回っている医薬品ため比較的安価です。

アポキルとステロイドは併用できる?

アポキルとステロイドは、作用する場所が異なるためアポキルとステロイドは併用できる?です。

脳へ伝わるかゆみの信号を遮断するアポキルと、炎症のもとを作らせないステロイドを併用することで、よりかゆみを抑えることができるでしょう。

ただし、「免疫力抑制」という作用が重複するため、副作用が強く出てしまう可能性があります。

ステロイドは外用薬も存在するので、アポキルを服用しながらステロイド外用薬で患部の炎症を抑えるなどの併用も可能です。

薬を切り替える際の注意点

薬を切り替える際の注意点

ステロイドから切り替える場合は、急に服用をやめるとたいへん危険です。

副腎皮質から分泌される「糖質コルチロイド」が、ステロイドを服用することで分泌量が減少します。

これにより糖質コルチロイドが不足してしまい、発熱や倦怠感、食欲減退や低血圧などさまざまな症状があらわれます。

最悪の場合、命にかかわる恐れもあるので急に服用を中止するのではなく、獣医師と相談しながら徐々に量を減らすことをおすすめします。

アポキルの場合も、服用をやめるとアポキルによって抑制されていたかゆみが再発してしまいます。

自己判断で服用をやめてしまうと、余計にかゆみが増してしまう可能性があります。

お薬を切り替える際には、獣医師と相談することが大切です。

アポキルをやめる際の注意点や方法はコチラの記事をご覧ください。

愛犬のQOL向上に最適な選択を

愛犬のQOL向上に最適な選択を

アポキルとステロイドは、どちらもかゆみを抑制する非常に有効的な医薬品です。

高い効果を期待できるため、そのぶん副作用などが怖いとイメージを持つ飼い主さんも多いでしょう。

しかし、正しい用法用量を守ることで、つらい症状から愛犬を救えるたいへん優れたお薬なのです。

それぞれ用途や副作用が異なるため、一概にどちらがいいとはいえません。

アトピーのかゆみは愛犬にとってストレスが大きく、QOL(生命の質)を下げてしまうことにつながります。

日頃から愛犬の様子や症状をよく観察し、適切な治療をすることが大切です。

獣医師と相談をしたうえで、それぞれのお薬の特徴を理解し、愛犬に合ったお薬を選んであげましょう。

ぽちたま薬局では、アポキル錠とチュアブルの2種類取り扱いがございます。

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