耳を掻く犬

公開日:

最終更新日: 2024.01.29

アポキルの副作用とは?アポキルの安全性と使用上の注意点について

アポキルは高い効果を期待できる治療薬ですが、一方で「副作用が心配」との声も多くあります。

アポキルは、これまで使用されていたアレルギー性皮膚炎の治療薬に比べて、副作用の負担が少ないといわれています。

しかし、日本での承認は2015年と比較的新しい治療薬のため、長期投与の副作用についてはまだ不明な点が多いのです。

この記事では、気になるアポキルの副作用や使用する際のデメリットを紹介していきます。

アポキルの効果

薬を塗る犬

アポキルは、かゆみのシグナルだけをブロックすることに特化していて、かゆみの症状を素早く鎮めます。

オクラシチニブが主成分で、原因になる特定の分子だけをピンポイントで攻撃する「分子標的薬」です。

利点は、これまでの治療薬と違って正常な細胞には攻撃しないため、全身へ与えるダメージが少ないこと。

さらに、即効性があるので患部が二次的な悪化を引き起こす可能性も防げます。

かゆみを感じると、「ひっかく」「なめる」などの行為が我慢できないため、病状をさら悪化させるのです。

アレルギー性皮膚炎にとって、かゆみの症状が早く治まることは、大きなメリットになります。

その効果から、多くの動物病院でアポキルが選択されているのです。

アポキルの副作用とは?

最長630日間の長期臨床試用で、アポキルを投与したうちの5%に以下の症状が認められました

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 外耳炎
  • 膀胱炎
  • 膿皮症

しかし、アポキルに関連した死亡例や重篤な症状はなく、多くの報告は「無治療」もしくは「対症療法」で改善されています。

比較的新しいタイプの治療薬なので、長期投与についての副作用は、未解明な部分が多くあるのも事実。

現段階では少ないですが、紹介した症例以外に副作用が全くないとは言い切れません。

長期的に投与する場合は、免疫抑制作用から膀胱炎・外耳炎・マラセチア性皮膚炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。

ステロイド、シクロスポリンとの比較

アレルギー性皮膚炎の治療で使用されることもある、ステロイドとシクロスポリン。

ステロイドは効果の範囲が広いことから、正常な細胞も攻撃してしまい、副作用のリスクが高い傾向にあります。

さらに、副作用があらわれて使用を中止しても、すぐには治まらない症状もあるので注意が必要です。

また、シクロスポリンの副作用は軽度ですが、高頻度で発現するというデメリットがあります。

これらと比較すると、アポキルは安全性が高く感じますが、先述したようにまだ未解明な部分も多いので、過信はできないでしょう。

アポキルとステロイドの違いについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

アポキルのデメリット

アポキルは、1年以上の投薬が推奨されていないため、長期投与に向いていません。

承認されてから日が浅く、データが不足していて長期服用の安全性が証明できていないからです。

この点については、時間が経過してデータが増えれば、改善される可能性もあります。

しかし、ワクチン接種の効果については注意する必要があります。

アポキルを長期間にわたり高容量で投与している場合、混合ワクチンの一部で効果が十分に認められないという報告があるのです。

また、免疫抑制の効果があることから「クッシング症候群」「悪性腫瘍」「重篤な感染症」などの症状を悪化させる可能性があり、使用に限りもあります。

長期的な投与の検討については、注意が必要です。

【参考】
アレルギーの話④ アポキルの問題点

アポキルをやめる際の注意点

もしあなたの愛犬が現在アポキルを服用していて、それをやめたいと考えているならば少し待ってください。

自己判断でアポキルの量を減らしたり、投薬を中止したりするのはとても危険です。

それまで使っていた薬を急にやめると、その反動から症状が悪化するリバウンドを起こすことがあります。

アポキルをやめる際は、獣医師と相談して計画的にやめていく必要があります。

アポキルを効果的にやめる方法については、こちらの記事をご覧ください。

【参考】
アポキルの本当の副作用�A;依存性とリバウンド|漢方治療専門動物病院

薬以外の方法はないの?

薬以外の方法はないの?

副作用など、体に負担をかけずに症状を緩和してあげたい。

そんな思いから、治療薬以外の方法やアポキルの代用になるものはないかと、探している方もいるでしょう。

そんな方へ、改善が期待できる食事や、お手入れ方法について紹介していきます。

食事

胃腸の働きが良くなると、免疫力がアップして皮膚のバリア機能の維持を高めてくれるので、栄養面の見直しは効果的です。

腸内環境を整えるために必要なのは「発酵食品」「オリゴ糖」「食物繊維」などが該当します。

例えばこれらの食材がオススメです

  • 納豆
  • ヨーグルト
  • バナナ
  • さつまいも
  • 大根
  • リンゴ

一時的な摂取では効果が期待できないので、取り入れ方はフードのトッピングがおすすめ。

分量や与え方には差があるため、獣医師に相談して決めるとよいでしょう。

犬のアトピーに効く食材については、こちらの記事も参考にどうぞ。

保湿

人と同じように、アレルギー性皮膚炎の犬にも重要な役割を果たす保湿。

皮膚のバリア機能を高めるためには、低刺激のシャンプーや保湿剤を使って、不足している成分を補う必要があるのです。

セラミドなどの保湿成分が配合されたシャンプー、バリア機能を高めるスプレーなど、スキンケア用品はたくさん販売されています。

とくにアトピー性皮膚炎であれば、抗原や刺激物を洗い流して、しっかりと保湿をすることが必要。

毎日シャンプーをする必要はありませんが、保湿などのケアは毎日おこないましょう。

スキンケア商品は、ぽちたま薬局にも取り扱いがございます。

サプリメント

治療薬とは違い、副作用の心配が少ないことがサプリメントのメリット。

しかし、使用方法を守らずに摂取すると、異常がおこる可能性もあります。

使用するときは決まりを守って、適切に使用しましょう。

愛犬にとって最適な治療法を

水浴びする犬

アポキルの長期服用については、副作用として確認できていない部分が多くあります。

新しい治療薬であるがゆえに不安が残りますが、即効性と安全性を兼ねそなえている点は、大きなメリットです。

動物は言葉を話せないぶん、たくさん我慢をしています。

アポキルを使用すれば、症状が早く緩和されて愛犬は健やかに過ごすことができます。

副作用のリスクと、今までアポキルを使用して実感した効果を比べてみてください。

必要があれば獣医師と相談をして、愛犬にとって最適な選択をしてあげましょう。

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