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プレドニゾロン(パナフコルテロン)2,900円~
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猫の肝臓病は肝臓で炎症が起きたり、肝臓の細胞が壊れるなどによって肝臓の機能が低下する病気です。
肝臓にはたくさんの機能があり、生きていくために欠かせない臓器です。
肝臓には、主に以下の働きがあります。
肝臓は猫の体にとって重要な働きを担っていますが、一度壊れると完治が難しい臓器でもあります。
肝臓は正常な細胞が20%以下になるまで正常に働く臓器のため、肝臓病になっていても症状が現れにくいという特徴があります。
そのため、肝臓病ははっきりとした症状が出るころにはかなり進行していることが多いです。
猫が肝臓病になると、以下のような症状が現れます。
猫が肝臓病になる原因は、以下のことが考えられています。
上記に記載していることが原因として考えられてはいますが、肝臓病は原因を特定することが難しい病気です。
猫の肝臓病には、さまざまな種類があります。
上記の中でも、特に猫に多く見られる肝臓病について、詳しく解説します。
【原因】
猫の慢性肝炎は、肝臓に持続した炎症や壊死が引き起こされる病気です。
細菌やウイルスの感染、免疫異常や銅の蓄積などが原因とされていますが、猫の場合は原因が不明なことも多いです。
【症状】
元気の減退、食欲減退、嘔吐や下痢、黄疸などの症状が現れます。
ただし、慢性肝炎を発症したことが分かる特徴的な症状がないため、ただの体調不良と見られがちです。
また、慢性肝炎の多くは無症状のまま進行するため、発症していることが分かりにくいです。
【治療法】
慢性肝炎の治療は、輸液や内服薬の投与、食事療法を行います。
薬剤の影響による肝炎の場合は、該当する治療薬を減薬・中止します。
中毒を引き起こしている場合は、解毒剤を投与することもあります。
【原因】
胆管炎・胆管肝炎は、慢性の炎症性疾患の中で猫に最も多く起こる病気だと言われています。
胆管で炎症が起きた状態を胆管炎、肝臓にまで炎症が広がった状態を胆管肝炎と呼びます。
猫の胆管炎、胆管肝炎は、胆管や肝臓で細菌感染を起こすことが原因で引き起こされます。
【症状】
病状が進行すると、元気の減退、食欲減退、嘔吐や下痢、黄疸などが見られます。
慢性的に続く病気ですが、好中球性胆管炎になると、急性の激しい症状が現れることもあります。
【治療法】
胆管炎・胆管肝炎の治療は、輸液や抗生物質、抗菌剤など内服薬を投与します。
胆管が胆石などで詰まっている場合は、詰まりを取る外科手術が必要となることもあります。
【原因】
肝リピドーシスは、肝臓に必要以上の脂肪が蓄積することで、肝機能障害を起こす病気です。
何らかのきっかけにより、猫が食欲不振になって絶食状態になると、体内の脂質が肝臓へ沈着します。
脂肪に変性した肝臓は機能が低下していき、徐々に肝不全の状態となり、生命の危機に陥ることもあります。
肝リピドーシスは特に肥満傾向の中高齢の猫に多い病気と言われていますが、普通体系の若い猫でも発症することがあります。
肝リピドーシスのきっかけとなる原因には、以下のようなものが挙げられます。
【症状】
元気減退、食欲減退、嘔吐や下痢、黄疸などが見られます。
また、寝ている時間が多くなり、病状が進行するとよだれや意識障害を起こすこともあります。
【治療法】
肝リピドーシスの治療は、主に輸液や制吐剤の投与と、継続的な栄養補給です。
猫の肝リピドーシスの原因は食欲不振によるもののため、発症している猫が自ら食事を口にすることは困難な場合が多いです。
そのため、必要なたんぱく質を継続的に給餌し続けます。
場合によっては、経鼻カテーテルや胃ろうチューブなどを設置し、強制的に給餌する場合もあります。
長期にわたるケアが前提となるため、家庭で飼い主が治療を行うことが多いです。
【原因】
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、「猫コロナウイルス」の突然変異によって発症します。
胃や肝臓などの臓器が収まっている「腹膜」に炎症が起こる病気ですが、進行すると同時に肝臓や腎臓の機能障害を引き起こします。
「猫コロナウイルス」は多くの猫が保有しており、普段は重篤な症状を引き起こすことの無いものです。
しかし、猫コロナウイルスが強毒性のFIPウイルスに変異することで、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症します。
変異のメカニズムは、現代の獣医学でもはっきりとわかっていません。
1歳以下の子猫に発症することが多く、死亡率が非常に高い病気で治療費も高額になります。
そのため、発症を防ぐには猫コロナウイルスに感染させないことがもっとも有効な手段です。
しかし、猫コロナウイルスはワクチンで防ぐことはできず、有効な治療法がないため対症療法しかできないというのが現状です。
【症状】
元気減退、食欲低下、黄疸、発熱、嘔吐や下痢などの他に、お腹や胸に水が溜まったり、腹水や胸水が肺を圧迫して呼吸困難の症状を引き起こします。
眼にブドウ膜炎や虹彩炎などの症状が起こったり、脳内の炎症による神経症状を起こすこともあります。
【治療法】
完全に治すための有効な治療法は、確立されていません。
そのため、以下の対症療法が行われます。
・猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)とは?有効な治療薬や治療費の相場について(ぽちたま薬局スタッフブログ)
猫が肝臓病と診断される際は、動物病院で以下のような治療薬が処方されることが多いです。
【ウルソ】
ウルソデオキシコール酸を有効成分とするお薬です。
胆汁の分泌を促して増やし、胆汁の流れを改善して肝疾患を治療します。
【プレドニゾロン】
胆管肝炎などの際に、自己免疫抑制を目的として多く処方されるステロイド剤です。
ステロイド剤は肝臓への悪影響も懸念されるため、治療が進むにつれて減らしていくことが多いです。
【肝臓機能改善サプリメント】
肝臓の数値が高くなると、肝臓がダメージを受けていることが懸念されます。
そのため、肝臓をケアするためのサプリメントが処方されることもあります。
特に、肝機能の維持に必要なグルタチオンの濃度を増加させる「S-アデノシルメチオニン(SAMe)」を含むサプリメントは人気があります。
肝機能をサポートするサプリメントは、動物病院の他に通販で購入することもできます。
【ぽちたま薬局で取り扱っている商品】
商品名:デナマリン【猫用】
価格:1箱6,500円~
有効成分:S-アデノシルメチオニン、シリビン
猫の肝臓の健康維持、肝障害予防を目的としたサプリメントです。
肝機能の維持に必要なグルタチオン濃度を上げ、グルタチオンの抗酸化作用によって肝臓を保護します。
商品名:Liv.52ペットリキッド
価格:1本2,200円
有効成分:ヒムスラ、カカマチ、アジュナなど
インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」に基づく数種類の天然ハーブを原料に作られた、肝臓ケアのためのサプリメントです。
肝細胞の再生を促すため、ダメージを受けた肝臓の機能を改善する効果が期待できます。
猫の肝臓病について、よくある質問を紹介します。
一般的に急性肝不全を発症し、治療がうまく行かない場合の余命は短くなります。
慢性肝不全の場合は、長期にわたる治療が必要になります。
肝硬変(肝臓病の末期状態)の場合、回復は困難で余命は短くなります。
猫の肝臓病が進行して末期になると、肝硬変になります。
肝臓病は特に症状が出にくく、症状が出始めた時にはすでに末期になっていることが多い病気です。
猫の体に現れる症状には、抗アンモニア血症による肝性脳症、重度の黄疸、食欲がなくなる、腹水や胸水による呼吸困難などが見られます。
すでに肝硬変などの末期の状態になっている場合、回復は難しいです。
早期発見できて軽症の場合は、治療によって肝臓の状態を改善できます。
また、適切に治療を行うことで、肝機能を元に戻すことも期待できます。
肝臓に脂肪がつくことがよくないため、動物性脂肪を多く含むウェットフードやおやつは避けた方がよいでしょう。
肝臓病の症状が軽いうちは、消化の良いたんぱく質を多く含む食事にするとよいです。
低脂肪でミネラルを多く含むものや、必須アミノ酸の「アルギニン」や「タウリン」が含まれているキャットフードなどもおすすめです。
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