公開日:

最終更新日: 2021.11.29

【今さら聞けない】犬のフィラリア予防って本当に必要?不要?

犬のオーナーさんであれば、毎年やってくるフィラリア予防の時期。
ネット上にはさまざまな情報が錯綜(さくそう)しているため、何が本当なのかっていまいちわかりにくいですよね。
中には、「必ずしも必要ではない」とか、「絶対に必要」など、真逆の意見も散見しています。
犬は家族の一員ですので、与えなくて良いものをわざわざ与えたりしたくないのが飼い主さんの心情ですよね。

実際のところはどうなのでしょうか?
こんな素朴な疑問にお答えすべく、私自身で詳しく調べてみましたので、参考にしていただければと思います。

意外に多いフィラリア予防の要・不要についての疑問

フィラリア予防をしてないとどうなるか?

結論から言ってしまえば、フィラリア予防は「必要」です。
もっと噛み砕いて言ってしまうと、本当に愛犬の事を思っているのであれば、フィラリア予防はした方が良いです。

では、フィラリア予防をしてないとどうなるか?なぜ必要なのか?を、フィラリア症の危険性と、フィラリアに感染する確率なども交えて説明いたします。

もう一度フィラリア症の危険性を知ろう

犬のオーナーさんであれば、誰でもある程度のフィラリアに関する知識はあるかと思いますが、念のため簡単に挙げていきます。

・元気がない
・疲れやすい
・食欲低下
・咳
・毛並みが悪くなる

これらは初期症状として見られます。
しかし、重症化すると、「呼吸がおかしい」「お腹のふくらみ(腹水)」「運動中の失神」「血尿」「臓器の機能不全」など、命にかかわる症状を発症してしまう場合があります。

寄生数が少ない場合や、初期の段階では、ほとんどが無症状なので見過ごされがちではありますが、目に見えて症状が出始めたときには、すでに体内の心臓、肺、血管に深刻なダメージを受けている可能性があります。
また、急性大静脈症候群(慢性経過を経ず、突然の血尿→1週間後に死亡)を引き起こしてしまう場合もあります。

フィラリア予防をしていない犬がフィラリア症になる確率

では、フィラリア予防をしていない犬がフィラリアに感染し、症状を発症する確率はどれくらいなのでしょうか?

小出動物病院さんのサイトに記載されている記事を抜粋させていただきますと、1年間予防しないで感染する確率は50%2年間で80%3年で95%以上と記載があります。

もちろん都市部や田舎、寒い地域、暖かい地域、外飼いや室内飼いで感染率は変わってきます。
温暖化の影響もあり、室内飼いだから絶対に感染しないとか、涼しい地域で蚊も飛んでないから感染しないということはありません。

都市部から離れれば離れるほど、フィラリアの予防率も低くなるという統計も出ています。

【参考リンク】
小出動物病院 – 診療案内

犬のフィラリア予防薬の副作用のリスク

薬には副作用がつきもので、やはりフィラリア予防薬にも副作用が発症してしまうケースがあります。

日本国内でも死亡例を含めたいくつかの副作用が報告されていますが、どのケースも因果関係があいまいなものがほとんどです。

主な例を挙げさせていただきます。

・大型犬用のものを小型犬へ投与してしまった
・生まれて間もない子に使った
・使用期限切れのものを使ってしまった
・薬剤(滴下式)を誤って舐めてしまった

などなど、使い方に起因するものも含まれているため、本当にフィラリア予防薬に含まれる有効成分が引き金になったかどうかは不明といっても過言ではありません。

【参考リンク】
動物用医薬品等データベース

犬の妊娠中はフィラリア予防できない?

犬の妊娠中はフィラリア予防できない?

フィラリア予防のためには駆除薬を1ヵ月に1回投与するのが良いですが、妊娠中の犬に対しても安全なのでしょうか

答えは以下です。

・予防薬は妊娠中でも可能な限り与えた方がいい
・妊娠中の犬に投与するのは注意すべきお薬もある

そのため、投薬前に必ず獣医師に相談しましょう。

予防薬は可能な限り与えた方がいい

できるだけフィラリア予防薬を投与した方がいい理由としては、妊娠期間中にフィラリアが成長してしまう可能性もあるからです。

犬の妊娠期間は58日から68日
体内に入ったフィラリアの幼虫が、症状を及ぼす成虫になるまで、50日~60日です。

妊娠中に自己判断で投薬を止めてしまうと、フィラリアにかかる確率は上がってしまいます。

しかし、犬によっては副作用が出やすくなることもあるので、妊娠中のフィラリア予防薬投与は、体調の観察が必要です。

妊娠中の犬に投与するのは注意すべきお薬もある

フィラリア予防薬はチュアブルタイプからスポットタイプまで、いろんなものがあります。
その中には「妊娠中の動物への使用は控えてください」と注意書きされている場合があります。

例えば動物病院では注射タイプのフィラリア予防薬がありますが、こちらはアナフィラキシーショックの副作用が報告されているので、妊娠中のワンちゃんにはおすすめされていません。

また、ノミ・ダニ駆除もできるオールインワンタイプも、慎重投与のお薬があります。
フィラリア駆除の成分が投与できる成分であっても、ノミ・ダニ駆除薬の成分が妊娠中の個体には禁忌な場合があるのです。

妊娠中の犬は体調の変化と、適切なお薬を確かめながら、しっかりフィラリアを予防したいですね。

まとめ

スマホがあれば何でも情報が手に入る時代だからこそ、情報の見極めが一番重要です。

家族の一員である、愛犬を守るためには、飼い主さん自身が正しい情報を見極めるしかありません。

最後に、愛犬家の私としての主観を述べさせていただくのであれば、やはり本当に愛犬の事を思うのであれば、やっておいた方が良いのではないかと、いろいろ調べていくうちに感じました。

もちろんこのブログに限らず、様々なサイトや獣医師さんのお話などを照らし合わせていただき、飼い主さんご自身のフィルターを通して、最終的に本当に必要なのか、不要なのかを決める助けになれば幸いです。

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