マダニが猫に寄生するのを防ぐには?対策方法を解説

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マダニが猫に寄生するのを防ぐには?対策方法を解説

マダニが寄生するのは犬だけ、と思われる方が多いですが、猫にもマダニは寄生します。
この記事ではマダニの危険性猫のマダニの対策方法を説明します。

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猫にマダニ対策が必要な理由

多くの病原体を媒介するマダニ。
マダニに寄生されると皮膚炎やかゆみ、貧血を起こすだけでなく、命を脅かす感染症に発展する場合もあります。

特にマダニが引き起こす重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、猫では致死率が60-70%と危険な感染症です。

また、マダニが媒介する感染症は人にも感染し、実際に死亡例も報告されています。
ではどのような対策が効果的なのか、詳しく見ていきましょう。

参考
ネコにおける重症熱性血小板減少症候群(外部リンク)
SFTS発症動物について(ネコ, イヌを中心に)(外部リンク)

外に出る機会のある猫は要注意!

外に出る機会のある猫は要注意

マダニが生息しているのは、主に山や草むらなど緑が多い場所です。
マダニは葉の裏に潜み、寄生する動物を狙っています。

公園や河川敷にお出かけすることが多い猫は、特に寄生リスクが高いです。
外出が多い猫は、特に対策が必要と言えるでしょう。

また、マダニの分布は地方も都市部も関係なく日本全国。
暮らしている地域にかかわらず、猫を外に出している飼い主さんは注意してください。

完全室内飼いの猫にもマダニ対策は必要

完全室内飼いの猫にもマダニ対策は必要

外出する猫のマダニ対策はもちろんですが、完全室内飼いであっても注意が必要です。
家の玄関やベランダを移動する際、マダニに寄生されてしまった、ということもあるかもしれません。

また、飼い主さんが外出した際にマダニが服や靴に付着し、家に持ち込んでしまうというケースや、犬を一緒に飼っていたり家の敷地内で野良猫と接触したことが原因で、マダニを招き入れてしまう可能性もあります。

そのため完全室内飼いの猫であっても、マダニ対策は必須なのです。

マダニが猫に寄生するのを防ぐ対策方法

では具体的にマダニから猫を守るにはどうしたらいいのでしょうか。
対策としては以下の方法が挙げられます。

確実なのはマダニ駆除薬の投与

猫へマダニ駆除薬の投与

一番確実な対策方法は、マダニの駆除薬(駆虫薬)を投与すること。

すでに寄生しているマダニの駆除に効果を発揮します。
猫用のマダニ駆除薬は、主に以下の商品が使用されています。

スポット【ネクスガードキャットコンボ】
ネクスガードキャットコンボ

錠剤【クレデリオ錠】

クレデリオ錠(猫用)

猫のマダニ駆除薬は錠剤を嫌がる猫が多いため、主流はスポットタイプです。
ただし、愛猫の好みに合わせて投与するのがいいでしょう。

マダニ駆除薬は通常、1回投与すれば効果は1か月持続します。
定期的に投与をしておけば安心ですね。

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ブラッシング

ブラッシング

マダニ対策にはブラッシングも有効です。
お出かけ帰りはもちろん、もしも猫がかゆがっているなどしていたら、ダニ取り用のクシを使ってブラッシングをしてあげましょう。

マダニが寄生しやすいのは毛が薄い耳や鼻の周り、胸部や臀部の周りなどです。
吸血前のマダニを見つけたら絶対に素手で触らず、ピンセットや粘着テープを使って処理をしましょう。

より気を付けたいのは吸血中のマダニ。
この時のマダニは噛みつく力が強力なため、動物病院で処置してもらいましょう。

定期的なシャンプー

定期的なシャンプー

猫用のノミ・マダニ取りのシャンプーを使うのもおすすめの方法です。
水を嫌がる猫は多いですが、シャンプーを使うことによってノミ・マダニの忌避に効果があります。

注意したいのは、効果はあくまで忌避で駆除ではないこと。
駆除をしたいのであれば、前述したとおり猫用の駆除薬を投与しましょう。

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部屋の掃除

部屋の掃除

お出かけ帰りにマダニを持ち込んでしまい、気づかず放置……といったこともあるかもしれません。

そうするとマダニは家のなかで繁殖を行い、どんどん増えてしまいます。
繁殖を防ぐための掃除、部屋の換気は定期的に行いましょう。

布類の洗濯

布類の洗濯

マダニが潜り込む場所は湿気や熱がこもりやすい所です。
布団やカーペット、ソファ、猫用のベッドやクッションといった布類は、特に注意深く洗濯をしたいですね。

洗濯をする際は大きな鍋などを用意して熱湯で煮沸し、しっかりと乾燥させましょう。

飼い主さんもマダニを持ち帰らないよう注意

飼い主さんもマダニを持ち帰らないよう注意

マダニ対策は、飼い主さん自身も行うことが大切です。

公園などの緑が多い場所やキャンプ、ハイキングに出かけたあとは、家に入る前に服や靴にマダニがついていないかを必ずチェックしてください。

また、犬を一緒に飼っている場合はお散歩帰りのブラッシングも忘れずに。
家の中にマダニを持ち込まないよう、注意しましょう。

※野良猫・保護猫には必ずマダニ対策

野良猫・保護猫には必ずマダニ対策

野良猫や保護猫をお迎えする場合も、マダニ対策が必要です。
元々お外で暮らしていた猫は、マダニに寄生されてしまっている可能性大。

一番確実なのはマダニ駆除薬を投与することです。
これから一緒に暮らす愛猫のためにもしっかり対策をしましょう。

よくある質問

マダニの危険性や対策について説明してきましたが、実際にマダニを見つけたら具体的にどうすればいいか、駆除薬に副作用はあるか、など疑問はあるでしょう。

ここからは、そんなよくある質問に答えていきます。

猫の体にマダニがついていたらどうしたらいい?

吸血前のマダニであれば、ピンセットで挟んで取り除きましょう。
マダニは多くの病原体を持っているため、素手で触るのは厳禁です。

すでに吸血しているマダニは血で体が1~2cmほどに膨れ上がっています。
この場合はピンセットを使っても口だけが体に残る可能性があるので危険。

自分で取ろうとせず、動物病院で獣医師さんに処置してもらいましょう。

猫についていたマダニを取ってしまった場合は?

マダニを取ったあとは、粘着テープなどで挟んで死滅させましょう。
指で潰したりするなど素手で処理すると、マダニの体液によって感染症を発症するリスクがあります。

吸血中のマダニを取ってしまい口だけが体に残った場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

猫のマダニ駆除薬に副作用はありますか?

ノミやマダニを駆除できる「ネクスガードキャットコンボ」は、食欲不振、嘔吐、下痢、一過性の流延、嗜眠、投与部位の脱毛および掻痒といった副作用が報告されています。

ほとんどの場合が軽症で一時的なものですが、副作用が認められたら速やかに動物病院を受診してください。

猫がマダニ駆除薬を舐めてしまった場合は?

結論から言えば、危険性は高くありません。
マダニ駆除薬は、虫だけに有効成分が効くように作られています。

そのため少量であれば猫が駆除薬を舐めてしまっても、中毒症状のような強い副作用が起こることはないでしょう。

ただ、一過性の嘔吐や流延といった症状がみられることがあります。
いずれも舐めた直後から数分で治まることが一般的。

もし症状が治まらないことがあれば、動物病院で先生に相談しましょう。

まとめ

マダニは感染症のリスクを高め、時には命を脅かすこともある危険な虫です。
愛猫や飼い主さん自身を守るため、日頃から対策をしておきたいですよね。

一番確実なマダニ対策は駆除薬の投与ですが、日々のブラッシングやシャンプー、部屋の掃除などできることはぜひ実践してみてください。

もし猫に寄生しているマダニを見つけたら、自分で処置せず動物病院へ行きましょう。

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