アポキルの副作用は?長期服用の注意点や代用薬について解説

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アポキルの副作用は?長期服用の注意点や代用薬について解説

アポキル錠は、犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に優れた効果を発揮するお薬。
犬のつらいかゆみを素早く抑える作用でかきむしりを防ぎ、患部の悪化も防ぎます。

さらにアポキルは、これまで使用されていたアレルギー性皮膚炎にお薬よりも副作用のリスクが少ないと言われている優れもの。
愛犬がアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を抱えている方にとっては、とても魅力的な治療薬ですよね。

しかしアポキルは1年以上服用すると「副作用が危険」という声も…。
実は、アポキルのメーカーは使用について「投与期間は1年を超えないこと」と説明しています。

この記事では、アポキルの副作用や長期服用の注意点などを解説していきます。
ほかにも代用薬やお薬以外にかゆみを抑える方法も紹介しているので、ぜひ愛犬の治療にお役立てください。

ぽちたま薬局では、犬や猫のお薬を多数取り揃えています。
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アポキルの副作用で
報告されているのは
嘔吐や下痢、眠気、食欲減退など

アポキルは副作用が出にくいことから、多くの動物病院でも取り扱っているお薬。
しかしお薬である以上、副作用が絶対に起こらないというわけではありません。

アポキルを投与したあとは一時的な嘔吐や下痢、眠気や食欲低下などの副作用が見られる場合もあります。

ほかにも以下のような症状が報告されているので、治療中は十分に経過を観察してください。

国内で報告されて
いる副作用

  • 下痢(4%)
  • 嘔吐・眠気(4%)
  • マラセチア感染症(4%)

米国で報告されて
いる副作用

  • 嘔吐(10.3%)
  • 下痢(8.4%)
  • 皮膚炎(13.5%)
  • 膿皮症(12.9%)
  • 組織球腫(3.2%)
  • 真菌症(2.6%)
  • 肛門嚢炎、腹水、消化管出血、
    吐血、膵臓疾患、歯科疾患(0.6%)
  • 脱毛、ドライコート、せつ腫症、
    外部寄生虫、過角化症、腫瘍、
    皮膚病変(0.6%)

また、アポキルは血液に影響することも報告されています。
以下のような副作用も注意しましょう。

  • 白血球減少(6.5%)
  • 単球・好酸球減少(5.8%)
  • 好中球減少(3.2%)
  • リンパ球減少(1.9%)

参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)

アポキルを長期服用した場合の
副作用は?

アポキルは長期服用した場合の臨床試験で、最長630日の投与が行われています。
その際に、以下のような副作用が見られました。

アポキルを
最長630日の投与
した際の副作用

  • 尿路感染症・膀胱炎(11.3%)
  • 嘔吐(10.1%)
  • 外耳炎(9.3%)
  • 膿皮症(9.3%)
  • 下痢(6.1%)

ただし、アポキルに関連した死亡例や重篤な症状は確認されていません。
報告されている多くの症状は、「無治療」あるいは「対処療法」で改善されたものばかりです。

アポキルの作用は、かゆみなどを改善するために犬の免疫を抑制すること。
その影響で体内では細菌と戦う力が足りなくなり、尿路感染症などの病気を引き起こしているのかもしれません。

アポキルとステロイドの比較
肝臓への影響は?

アポキルとステロイドの比較<br />肝臓への影響は?” width=”900″ height=”600″ class=”alignnone size-full wp-image-14775″ /></p>
<p>犬のアトピー性皮膚炎を抑えるお薬には、アポキルの他にステロイドもあります。<br />
勘違いされることも多いですが、<strong><span class=アポキルはステロイドではありません。

こちらのコラムでも説明しているように、成分が働く場所に違いがあります。

ステロイドで見られる副作用は下痢や嘔吐、多飲多尿や脱毛など。
さらに長期服用では肝機能障害が起こる可能性もあるため、副作用に気づかずに使用を継続するとたいへん危険です。

ステロイドを投与する際は必ず獣医師さんの指示に従い、用法用量を守りましょう。

アポキルの注意点は?

アポキルを使用する際には、以下のような注意点が挙げられます。

アポキルの1年以上の投与は避ける

メーカーは、アポキルを1年以上使用することを推奨していません。
服用する際は1日2回の頻度で最長14日、それ以降は1日1回の投与でおこないましょう。

アポキルを投与してはいけない状態

以下に該当する場合は、アポキルを投与できません。
投与の前には検査をしっかりおこなうなど適切な対応をしましょう。

  • 免疫抑制状態や
    進行性悪性腫瘍の
    疑いがある犬
  • 重篤な感染症を患っている犬
  • 12ヶ月未満の犬
  • 体重3kg未満の犬

アポキルとの併用に注意が必要な薬

アポキルはステロイドやシクロスポリンなど、免疫抑制作用があるお薬を併用すると、相互副作用のリスクが高まります。

また、薬物代謝酵素やトランスポーターを阻害するお薬(シクロスポリンなど)にも注意が必要。
併用するとアポキルの作用を強めたり、逆に弱めたりする可能性があります。

アポキルの代用となる
お薬はある?

アポキルで愛犬を治療したいけど副作用が心配、値段が高い…と悩んでいる飼い主さんはいませんか?
すでに使っている方も、そもそも効果が出ていないというケースがあるかもしれません。

そんなときはほかのお薬を使ってみることもひとつの選択肢。
アポキルの代用となるお薬には、以下のようなものがあります。

アポキルチュアブル

アポキルチュアブル

アポキル錠と同じ有効成分を含み、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に有効なアポキルチュアブル。
かゆみの原因になる信号を遮断する作用があり、即効性も優れています。

治療では投薬が負担になることも珍しくありませんが、フレーバー付きのチュアブルタイプなので与えやすい点も魅力的ですね!

プレドニゾロン(ステロイド剤)

プレドニゾロン(ステロイド剤)

プレドニゾロンは、抗炎症効果と免疫抑制効果があるステロイド剤です。
炎症や免疫機能を抑制するステロイドは、体内で分泌されるホルモンの一種。

ステロイド剤の中でも作用の強さや持続時間が中程度なので、副作用が比較的少ないことも特徴です。
動物病院でも、さまざまな病気の治療に処方されています。

シクロスポリン(アトピカ)

シクロスポリン(アトピカ)

シクロスポリンの効果は、アレルギーに関係するさまざまな免疫細胞に作用して改善すること。

副作用のリスクが少ないお薬で、長期で服用することも可能です。
長期間にわたって治療を続けるうえで、安全性が高いことはメリットと言えますね!

薬以外にかゆみを抑える方法

薬以外にかゆみを抑える方法

なるべく薬を使わず、体に負担をかけずに症状を緩和してあげたい…。

そんな思いから、治療薬以外の方法をお探しの方もいるでしょう。

ここからは改善が期待できる食事やお手入れ方法について紹介していきます。

食事

胃腸の働きが良くなると、免疫力がアップして皮膚のバリア機能の維持を高めてくれるので、栄養面の見直しは効果的。
腸内環境を整えるために必要なのは「発酵食品」「オリゴ糖」「食物繊維」などが該当します。

腸内環境を整える
おすすめ食材例

  • 納豆
  • ヨーグルト
  • バナナ
  • さつまいも
  • 大根
  • りんご

一時的な摂取では効果が期待できないので、取り入れ方はフードのトッピングがおすすめ。

分量や与え方には差があるため、獣医師に相談して決めるとよいでしょう。

犬のアトピーに効く食材については、こちらの記事でも解説しています。

保湿

人と同じように、アレルギー性皮膚炎の犬にも重要な役割を果たす保湿。
皮膚のバリア機能を高めるためには、低刺激のシャンプーや保湿剤を使って、不足している成分を補う必要があるのです。

セラミドなどの保湿成分が配合されたシャンプーやバリア機能を高めるスプレーなど、スキンケア用品はたくさん販売されています。

とくにアトピー性皮膚炎であれば、抗原や刺激物を洗い流して、しっかりと保湿をすることが必要。
毎日シャンプーをする必要はありませんが、保湿などのケアは毎日おこないましょう。

スキンケア商品は、ぽちたま薬局にも取り扱いがございます。
愛犬の健康にぜひお役立てください!

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サプリメント

治療薬とは違い、副作用の心配が少ないことがサプリメントのメリット。

しかし、使用方法を守らずに摂取すると異常が起こる可能性もあります。

使用するときは決まりを守って、適切に使用しましょう。

まとめ

アポキルの副作用には、嘔吐や下痢、眠気や食欲低下が報告されています。
一時的なもの、異常が見られたときは放置せずに動物病院を受診してください。

また、長期服用について、メーカーは1年以上の投与を推奨していません。
1年以上の投与を考えている場合は、獣医さんに相談したり代替薬を検討しましょう。

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