フィラリア症は、ペットの健康を害する怖い病気です。
愛犬・愛猫をフィラリアから守るためには、フィラリア予防をしっかりと行う必要があります。
今回は、フィラリア予防にかかる費用について徹底リサーチしました。
安くするための方法もまとめていますので、フィラリア予防を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
フィラリア予防にかかる費用
フィラリア予防にかかる費用は、診察代・検査代・予防薬代の3つです。
フィラリア予防薬の種類や動物病院によって費用は異なりますが、動物病院ではフィラリア予防だけでなく、ノミ・ダニやお腹の虫を駆除もできるオールインワンタイプの予防薬が主流です。
また、フィラリア予防薬の投与期間は一般的に5月~12月であり、その期間は毎月投薬が必要なため、動物病院ではお薬のまとめ買いを受け付けているところもあります。
たとえば、フィラリア予防薬を8ヶ月分まとめて処方してもらう場合、以下の費用がかかります。
・総額:27,200~36,500円
・診察代:平均1,300円
・検査代:平均2,400円
・お薬代(8ヶ月分):23,500~32,800円
※愛犬の体重やお薬の種類、動物病院によって費用は異なります。
お薬をまとめ買いをすることで、診察代は1回に抑えることができます。
フィラリア検査の費用
フィラリア検査とは、フィラリアに感染していないか確認するための検査であり、血液を採取して行います。
検査は1年に1回、フィラリア予防を始める前に受けることが推奨されています。
フィラリア検査をする理由は、フィラリア症の早期発見と安全に予防薬を投与するためです。
フィラリアに感染すると、心臓や血管に寄生して重篤な症状を引き起こす可能性があります。
また、フィラリアに感染した状態で予防薬と投与した場合、ショック症状を起こして死に至ることがあるためフィラリア検査は必ず行いましょう。
検査の費用は動物病院によって異なりますが、動物病院3院(神奈川県動物愛護協会、いつつぼし動物病院、萩窪桃井どうぶつ病院)のフィラリア検査費を平均すると約2,400円でした。
フィラリア予防薬の種類と値段
フィラリア予防薬の種類は、犬と猫で異なります。
犬の場合、食べるタイプ・スポットオンタイプ・注射タイプの3タイプです。
猫用のフィラリア予防薬は、スポットオンタイプが主流となっており、多くの病院で食べるタイプの取り扱いはありません。
予防薬の種類の特徴、値段について詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
食べるタイプ
食べるタイプの予防薬は、錠剤やソフトチュアブル錠となっており、犬が好む牛肉フレーバーがついたものが人気です。
おやつ感覚で投薬できるため、愛犬や飼い主さんの投薬ストレスを軽減できます。
特に、皮膚が弱い犬は、食べるタイプの予防薬がおすすめです。
また、スポットオンタイプと異なり投薬後、すぐにスキンシップをとることができます。
多くの犬に投与可能ですが、食物アレルギーがある場合は、事前に獣医師へ相談するといいでしょう。
以下の表は、ネクスガードスペクトラ、クレデリオプラスの動物病院4院の平均費用です。
ネクスガードスペクトラ | |
---|---|
体重 | 値段(1ヶ月分) |
1.8~3.6kg | 2,950円 |
3.7~7.5kg | 3,190円 |
7.6~15kg | 3,470円 |
15.1~30kg | 3,840円 |
30~60kg | 4,080円 |
クレデリオプラス | |
---|---|
体重 | 値段(1ヶ月分) |
1.7~2.8kg | 2,860円 |
2.8~5.5kg | 3,040円 |
5.5~11kg | 3,300円 |
11~22kg | 3,520円 |
22~45kg | 3,890円 |
※動物病院4院の平均費用(ピジョン動物愛護病院、苅谷動物病院グループ、永福あにまるクリニック、ペット予防医療センター)
※薬の値段は病院によって異なります。
スポットオンタイプ
スポットオンタイプは、薬液を首の後ろに直接塗布します。
薬液を皮膚に塗布するだけであり、簡単に投薬できるのが特徴です。
飲み薬が苦手、食物アレルギーがある犬猫おすすめです。
食べるタイプの予防薬は吐き出す可能性がありますが、スポットオンタイプは皮膚に直接塗布するため確実に投薬できます。
ただし、薬剤が皮膚に吸収されて乾燥するまでは、触れ合うことができないため注意が必要です。
また、皮膚が弱い場合は肌荒れを起こす可能性もあるため、投薬後はしっかりと様子を見ましょう。
以下の表は、レボリューション(犬用)、レボリューション(猫用)の動物病院4院の平均費用です。
レボリューション(犬用) | |
---|---|
体重 | 値段(1ヶ月分) |
2.5kg未満 | 1,830円 |
2.5~5kg | 2,100円 |
5~10kg | 2,260円 |
10~20kg | 2,650円 |
20~40kg | 2,980円 |
※動物病院4院の平均費用(ピジョン動物愛護病院、苅谷動物病院グループ、永福あにまるクリニック、ペット予防医療センター)
※薬の値段は病院によって異なります。
レボリューション(猫用) | |
---|---|
体重 | 値段(1ヶ月分) |
1.3~2.5kg | 1,750円 |
2.5~5kg | 1,930円 |
5~10kg | 2,220円 |
※動物病院4院の平均費用(ペット予防医療センター、アニコムどうぶつ病院、かみのげ動物病院、プリモ動物病院)
※薬の値段は病院によって異なります。
注射タイプ
フィラリア予防の注射は犬用のみですが、1年に1回の接種でフィラリア症を予防できます。
食べるタイプやスポットオンタイプは毎月の投薬が必要ですが、注射は1年に1回のため、投薬を忘れる心配がありません。
特に、お薬が苦手な犬や食物アレルギーがある犬に適しています。
ただし、老犬や妊娠中の犬は接種できなかったり、動物病院によってはフィラリア注射の取り扱いがなかったりすることもあるため、注射希望の場合は事前に動物病院に問い合わせてみるといいでしょう。
愛犬の体重や動物病院によって注射薬の料金が異なるため、体重別の平均費用についてまとめてみました。
ぜひ、参考にしてみてください。
フィラリア注射 | |
---|---|
体重 | 値段 |
5kg未満 | 6,920円 |
5~10kg 未満 | 8,730円 |
10~20kg未満 | 12,870円 |
20~30kg未満 | 17,980円 |
30~40kg未満 | 20,910円 |
40~50kg未満 | 23,790円 |
50~60kg未満 | 24,500円 |
60~70kg未満 | 27,630円 |
70~80kg未満 | 30,000円 |
※動物病院4院の平均費用(セラピー動物病院、西湘動物病院、エルザ動物病院、しんめい動物病院)
フィラリア予防の費用を抑える方法
フィラリア予防期間中は毎月投薬が必要となり、フィラリア予防にかかる費用は非常に大きく、年間費用で見ると高額です。
フィラリア予防の費用を抑える方法をご紹介します。
費用を抑えてしっかりフィラリア予防したい方は、ぜひチェックしてみてください。
動物病院でまとめ買い
動物病院によっては、フィラリア予防薬をまとめ買いすることで5~10%の割引をしている場合があります。
1年分の予防薬をまとめて買うことで、診察代の費用が1回分に抑えられます。
かかりつけの動物病院でこのようなキャンペーンがないか、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、まとめ買いは動物病院に連れていく手間が省けるため、費用面以外でもさまざまなメリットがあります。
通販で購入
フィラリア予防薬は、動物病院以外に通販(個人輸入代行サイト)で購入できます。
ただし、Amazonや楽天市場などの国内通販では購入できないため注意が必要です。
通販の場合、動物病院よりもお薬が低価格のため、コストパフォーマンスに優れています。
フィラリア予防を始める前にフィラリア検査が必要です。
フィラリア検査と1ヶ月分の予防薬は動物病院で処方を受けて、2ヶ月目以降を通販で購入することで費用を削減できます。
動物病院と通販の値段比較
実際に、動物病院と通販の値段を比較してみました。
ネクスガードスペクトラの場合、動物病院から通販に切り替えることで、年間3,574~5,920円お得に購入できます。
【犬用】
ネクスガードスペクトラ(8ヶ月分) | |||
---|---|---|---|
体重 | 動物病院 | 通販 | 通販の場合 |
1.8~3.6kg | 23,600円 | 19,200円 | 4,400円お得 |
3.7~7.5kg | 25,520円 | 20,266円 | 5,254円お得 |
7.6~15kg | 27,760円 | 23,200円 | 4,560円お得 |
15.1~30kg | 30,720円 | 24,800円 | 5,920円お得 |
30~60kg | 32,640円 | 29,066円 | 3,574円お得 |
※動物病院4院の平均費用(ピジョン動物愛護病院、苅谷動物病院グループ、永福あにまるクリニック、ペット予防医療センター)
※通販は「ぽちたま薬局」の販売価格
【猫用】
レボリューション猫用は動物病院の方が安いですが、通販の場合はレボリューションと同じ有効成分を含むジェネリック医薬品を取り扱っています。
レボスポット猫用はレボリューションと同成分のため、同等の効果を期待できますが、レボリューション猫用よりも低価格です。
レボスポットを通販で購入した場合、8ヶ月分で6,800~6,940円、12ヶ月分で10,800~11,460円費用を抑えることが可能です。
レボリューション猫用 | ||
---|---|---|
体重 | 動物病院(8ヶ月) | 通販(8ヶ月) |
1.3~2.5kg | 14,000円 | 14,128円 |
2.5~5kg | 15,440円 | 21,866円 |
※動物病院4院の平均費用(ペット予防医療センター、アニコムどうぶつ病院、かみのげ動物病院、プリモ動物病院)
※通販は「ぽちたま薬局」の販売価格
レボスポット猫用(レボリューションジェネリック) | ||
---|---|---|
体重 | 通販(8ヶ月分) | 通販(12ヶ月) |
2.5kg未満 | 7,200円 | 10,800円 |
2.5~7.5kg | 8,530円 | 12,800円 |
フィラリア予防薬は毎月必要か?
フィラリア予防薬は5月~12月が一般的な投与期間であり、この期間中は毎月1回の投薬が必要です。
しかし近年は環境変化や温暖化の影響もあり、フィラリアを媒介する蚊の発生・活動期間が長くなっています。
そのため1年中蚊が活動する地域では、一般的な投与期間に該当しない時期でも、フィラリア予防薬が必要になります。
その他の地域でも、毎月フィラリア予防薬を投与する通年投与を推奨する動物病院も増えています。
通年投与については、フィラリア予防にかかる費用と愛犬の健康状態などを考慮しながら、検討されてください。
まとめ
フィラリア予防薬は3種類(食べるタイプ・スポットオンタイプ、注射タイプ)あり、各タイプによって特徴や費用が異なります。
値段の差はありますが、どのタイプを選んでも診察代、検査代、予防薬代と年間にかかる費用は大きく、飼い主さんの負担は少なくありません。
費用を少しでも抑えたい、フィラリア予防薬の中でも安いものを選びたいという場合は、以下の選択肢があります。
・フィラリア予防薬をまとめ買いする
・動物病院の処方から通販購入へ切り替える
通販でフィラリア予防薬を購入した場合、8ヶ月分では3,574~6,940円安くなるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。