犬の腎臓病は、腎臓の機能が低下する病気。
体内の老廃物をうまく排泄できなくなり、さまざまな症状を引き起こします。
また猫には承認されたお薬がありますが、実は犬の腎臓病に認可されたお薬はありません。
そのため犬の腎臓病を治療するときは、猫用の腎臓病治療薬として代表的なセミントラなどが処方される場合もあります。
飼い主さんの中には「犬に猫用のお薬を使って大丈夫なの?」と不安になる方もいるでしょう。
ほかにも、犬に使用するときの投与量や副作用も気になりますよね。
この記事では、そんな飼い主さんのセミントラに関する不安を解消していきます。
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セミントラは犬にも使える?
セミントラは、腎不全や腎臓病に効果があるお薬です。
猫用に開発されたお薬であり、犬用としては認可されていません。
ただしセミントラの有効成分として含まれる「テルミサルタン」は、犬にも使用できるもの です。
そのため、腎臓病を抱える犬には獣医師さんの判断で使用される場合もあるでしょう。
実際にテルミサルタンを犬に投与したことで、腎臓病による尿タンパクや血圧が改善されたという論文もあります。
参考
ベナゼプリルからテルミサルタンへの変更により蛋白尿および左室求心性肥大に改善が認められた犬の2例(外部リンク)
セミントラを犬に
投与する場合の用量は?
セミントラを犬に投与する場合の一例としては、以下の用量とされています。
セミントラの
犬への投与量
(テルミサルタンとして1mg)
- 体高血圧症:1日1回、1mg/kg
を経口投与 - 慢性腎臓病:1日1回、1mg/kg
を経口投与 - 蛋白喪失性腎症:1日1回、1mg/kg
を経口投与
(初期投与量)
上記は、あくまで例として記載している目安です。
投与量は症状の進行具合によっても異なるので、必ず獣医師さんの指示に従ってください。
参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)
セミントラを犬に
投与した場合の副作用
セミントラの副作用として報告されているのは、以下のような症状です。
セミントラの副作用
- 嘔吐
- 軟便
- 下痢
- まれに肝酵素の上昇
(休薬により数日中に回復する) - 血圧降下作用があるため、
虚脱やふらつきが発現する場合もある
セミントラは猫用に開発されているため、上記の副作用が必ずしも犬に当てはまるとは言い切れませんが、参考にしてください。
参考
犬と猫の治療薬ガイド. 2023(外部リンク)
セミントラ以外に
犬に使われる腎臓病の薬
セミントラは猫の腎臓病の第一選択薬として人気があり、過去にはメーカー欠品になったこともあります。
その後は販売も再開されていますが、2024年3月にはロット製品の自主回収もあり在庫がないといった状況もしばしば。
そんなセミントラが入手困難なとき使用できる代替薬が、テルミサルタン錠というお薬です。
テルミサルタン錠は有効成分がセミントラと同じで、「テルミサルタン」を含んでいます。
ただし、このお薬も犬には適応外なので獣医師さんとよく相談したうえで処方を検討してください。
ラプロスは犬に使える?
ラプロスは、2017年に猫の慢性腎臓病として新しく販売されているお薬です。
このラプロスに含まれる有効成分「ベラプロストナトリウム」も、犬の治療に使用される場合があります。
たとえば肺高血圧症の犬に使用するときは、体重1kgに対して2~5μgを1日2~3回投与するとされています。
しかし、動物用医薬品等データベースには「ラプロスは猫以外には投与しないこと」という記載もあります。
ラプロスによる治療を検討する際は獣医師に相談するか、犬の腎臓病のお薬としての使用は避けた方がよいかもしれません。
参考
動物用医薬品等データベース|ラプロス(外部リンク)
まとめ
セミントラは腎臓病の猫のために開発されたお薬ですが、犬にも使用可能です。
実際に、有効成分「テルミサルタン」によって犬の腎臓病で起こる症状が改善したことも確認されました。
またセミントラは在庫切れになることもありますが、テルミサルタン錠という代替薬もあります。
ただしテルミサルタン錠も犬は認可外となっているので、検討する際は必ず獣医師さんに相談しましょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。