犬のアトピー性皮膚炎に用いられるアポキルは、Amazonや楽天などの通販サイトでは購入できません。
それでは、普段利用するような国内の通販サイト以外に、アポキルを購入する方法はないのでしょうか。
この記事では、動物病院以外にアポキルを購入する方法について解説していきます。
この記事で分かること
・Amazon、楽天で購入できない理由
・アポキルの購入方法
・アポキルのジェネリックについて
目次
アポキルは犬のアトピー性皮膚炎治療薬
アポキルは犬のアトピー性皮膚炎の症状や、アレルギー性皮膚炎によるかゆみの緩和を目的として開発された、犬用のお薬です。
有効成分オクラシチニブマレイン酸塩は、免疫系への影響を最小限に抑えながら、かゆみを脳に伝える信号を遮断します。
アポキルは動物病院でもアトピー性皮膚炎によるかゆみを一時的に止めるために、処方されているお薬です。
臨床試験でも、犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に対する有効性や、安全性が認められています。
参考
農林水産省|動物用医薬品 アポキル錠(外部リンク)
アポキルはAmazonや楽天で購入できる?
アポキルは要指示医薬品であるため、Amazonや楽天では購入できません。
要指示医薬品は、副作用や病原菌に対する耐性が生じやすいお薬であり、安全に使用するために獣医師の指導や処方が必要とされています。
国内の通販では、比較的作用が緩やかで安全なビタミン剤や、ノミ・マダニ駆除薬は購入可能です。
一方アポキルは要指示医薬品のため、専門知識がある獣医師などの介入がない国内の通販では販売が認められていません。
アポキルの購入方法
アポキルの購入方法は、動物病院での処方もしくは、個人輸入代行サイトの利用どちらかです。
ここからは、動物病院での処方と個人輸入代行サイトで購入する方法について、詳しく紹介していきます。
動物病院で処方
動物病院では、診察を受けたうえでアポキルを処方してもらいます。
アポキルを動物病院で処方してもらうメリットやデメリットは、以下の通りです。
■メリット
・症状などを相談できる
・お薬の使い方を教えてもらえる
・愛犬の健康状態も確認できる
・受診した日にお薬を受け取れる
・治療中に何かあれば対応してもらえる(アポキルの長期投与では副作用のリスクがあり、注意が必要なため)
■デメリット
・お薬代が高い
・診察時には毎回診療費などがかかる
・通院の手間がかかる
・時間の確保が必要
・診察時間や診察日が限られる
通販(個人輸入代行サイト)で購入
アポキルを通販で購入したい場合は、個人輸入代行サイトを利用すれば可能です。
通販を利用する際のメリットやデメリットは、以下の通りです。
■メリット
・お薬を安く買える
・通院の手間がない
・診察費などがかからない
・時間を確保する必要がない
・お薬が自宅まで届く
・インターネット環境があれば、24時間いつでも注文できる
■デメリット
・お薬が海外から自宅に届くまでに時間がかかる
・個人輸入代行サイトの中には偽物を販売する悪質サイトもあるため注意が必要
・獣医師に相談できない
・使用方法は自分で調べなければならない
アポキルは高い?値段について
アポキルは、比較的高いお薬です。
獣医師さんも、アポキルは高額なお薬だと公言されています。
実際、メーカーからは物流や原価コストの値上がりから価格改定があり、さらに値上げしている動物病院もあるようです。
しかし、アポキルの値段設定は各動物病院や、個人輸入代行サイトごとに異なります。
動物病院での処方を検討している場合は、各病院へ問い合わせて確認しましょう。
ぽちたま薬局では、以下の価格で取り扱っています。
【アポキルの値段】
■3.6mg 20錠入り:8,100円~
■5.4mg 20錠入り:8,400円~
■16mg 20錠入り:11,300円~
アポキルのジェネリックについて
残念ながら、アポキルのジェネリック医薬品はまだありません。
しかし、同じ成分のチュアブルタイプ、アポキルチュアブルが販売されています。
アポキルチュアブルの方が安価なため、費用を抑えたい方におすすめです。
【アポキルチュアブル】
■3.6mg 20錠入り:6,700円~
■5.4mg 20錠入り:6,800円~
■16mg 20錠入り:11,200円~
よくある質問
ここからは、アポキルに関するよくある質問を紹介していきます。
愛犬に使用する際は、お薬の疑問を解決してから安全に投与しましょう。
アポキルはどのくらいで効き始めますか?
アポキルがどのくらいで効き始めるかというと、投与から4時間ほどとされています。
投与から4時間ほどで効き始めるアポキルは、犬にとって我慢できないかゆみを早期に鎮めるため、掻き壊しも予防にも優れています。
また、アポキルは投与開始から14日以内に、86%の症例で犬アトピー性皮膚炎によるかゆみの改善が確認されているお薬です。
アポキルの副作用には何がありますか?
アポキルの最長630日間にわたる臨床試験では、以下の副作用が報告されています。
・下痢
・嘔吐
・外耳炎
・膀胱炎
・膿皮症
アポキルによる上記の副作用は、無治療もしくは対症療法で改善されています。
しかし長期的な投与では、免疫抑制作用による膀胱炎や外耳炎、マラセチア性皮膚炎などの合併症リスクにも注意しましょう。
アポキルは長期投与するとどうなりますか?
アポキルを長期投与すると膀胱炎や外耳炎、マラセチア性皮膚炎などの合併症リスクがあります。
アポキルは比較的新しいお薬なので、長期使用による安全性が認められるデータが足りていません。
1年を超えての投与は推奨されていないため、長期投与を避けて、最小限の使用に留めてください。
アポキルは猫にも使えますか?
アポキル錠は犬用のアトピー性皮膚炎治療薬です。
ただし動物病院によっては、猫の治療に使用されるケースもあります。
猫への使用を希望される場合は、獣医師にまずは確認し、よく相談してから判断されることをお勧めします。
なお、猫の治療薬にはアトピカなどもありますので、他のお薬もご検討ください。
>>アトピカ内用液の詳細はこちら
>>アレルギー・アトピーの薬(猫)の詳細はこちら
まとめ
アポキルはAmazonや楽天などでは購入できません。
購入できるのは、動物病院での処方もしくは、個人輸入代行サイトを利用する方法のどちらかです。
アポキルはメーカーからの価格改定もあり、値上がりしている動物病院もあります。
しかし、動物病院で投与方法をしっかり確認したうえで、個人輸入代行サイトに切り替えれば、安全に費用を抑えられます。
治療を続けるためにもアポキルの費用を抑えて、愛犬のつらい症状を安全に改善してあげましょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。