アポキルは犬用に開発された、アトピー性皮膚炎およびアレルギー性皮膚炎の治療薬です。
有効成分オクラシチニブの効果により皮膚のかゆみを抑え、皮膚炎を悪化させる原因であるかきむしりも防ぎます。
アポキルは猫用に開発された医薬品ではありません。ただ動物病院によっては処方していることもありますので、猫に使えないわけではありません。
目次
猫に投与して効果はある?
アポキルを猫に投与してかゆみがおさまった効果が出ている例も実際にあります。
ただそもそも猫に投与していることが少なく、事例の確認を多く取れていません。
使用するかどうかは獣医師と相談して判断することをおすすめします。
猫に投与する場合の用量は?
用量は一例として1錠の半分、2.7mgとなります。
ただ、これは猫と犬の体の大きさを考えたあくまで一例です。
医薬品として猫用と認められてないものですので、くれぐれも投与する場合は獣医師と相談して判断しましょう。
参考
・Apoquel for Cats: Dosage, Safety & Side Effects(外部リンク)
アポキルを猫に使ったとき副作用はあるの?
犬に使用した際には、副作用として下痢や嘔吐などの症状が報告されています。
ですがほとんどが無治療や対症療法で改善されていて、死亡につながった副作用は報告されていません。
アポキルはステロイドやシクロスポリンといったアトピー治療薬よりも副作用のリスクは少ないと言われているためです。
詳しくはこちらのコラムにも記載しています。
猫のアトピー性皮膚炎の薬を使うときはアトピカが代表的
猫のアトピー性皮膚炎に対応した医薬品には、アトピカがあります。
犬猫に使用できる医薬品であるため、猫に使用する際はアポキルよりも安心感があります。
効果や注意点など以下で説明します。
効果はかゆみの軽減と皮膚病変の縮小
アトピカの有効成分は「シクロスポリン」です。
この成分がリンパ球の免疫機能の活性化を抑えます。
これによりアトピー性皮膚炎の原因のひとつである過剰な免疫反応を抑えることができ、かゆみの症状が緩和されます。
アトピカの副作用は?
以下がアトピカの副作用です。
- 食欲不振
- 嘔吐
- 下痢、軟便
一般的に副作用の程度は軽度から中度となっています。しかし症状が重症化する、副作用が収まらないなどの場合は動物病院に行きましょう。
まとめ
かゆみを抑え、かきむしりを防ぐアトピー性皮膚炎の治療薬であるアポキルは、猫に対して使用されることもありますが本来犬用に開発された医薬品です。
犬と猫では身体のサイズなども違いますので、使用する際は必ず獣医師に相談してください。
同じ効果で犬猫用に開発されたアトピカがありますので、猫の場合はアトピカの使用も選択肢に入れるとよいでしょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
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