睡眠薬（犬）

犬の平均的な睡眠時間は、およそ10時間。

短い子で7時間、長い子では16時間ほど寝ていることもあり、個体によって大きく異なります。

いずれにしても、犬の睡眠時間は人間よりも長いことが多いといえるでしょう。

また、成長に伴って睡眠時間は変化していき、子犬期やシニア期の犬ほど睡眠時間は長い傾向にあります。

このように犬はよく眠る生き物ですが、もしも「犬の睡眠時間が減っている」「最近あまり寝ない」といった場合は、何らかの異常が隠れているかもしれません。

犬が寝ない原因としては、次のようなものが考えられます。

犬が寝ないときは、こうした原因を取り除く必要があります。

たとえば、体力があり余っているなら日中の散歩時間を増やす、ストレスを感じている子にはマッサージなどのスキンシップで安心させてあげるなど、愛犬に合わせた改善方法を探ってみましょう。

いろいろ試しても犬が寝ない場合には、睡眠薬を用いるという選択肢もあります。

犬に睡眠薬が使われるのは、次のようなケースです。

このように、睡眠薬が使われるのは、おもに老犬が認知症になって夜泣きをしているケースが多くなります。

犬の夜泣きは、人間の睡眠にも大きな影響を及ぼします。

場合によっては、近隣への迷惑にならないか不安になる飼い主さんも多いでしょう。

あまりにひどい場合は、無理をせずに睡眠薬を使うというのもひとつの手です。

睡眠時間の減少は、健康に直結する問題です。

さまざまな対処法が考えられますが、場合によっては睡眠薬も使用されます。

犬の「睡眠薬」として使用されるお薬には、主に鎮静薬、抗不安薬、抗うつ剤があります。

これらの薬は、睡眠障害の治療だけでなく、手術の前や、強いストレスを感じる状況での鎮静目的でも使われます。

アセプロマジンには、犬の不安やストレスを和らげる効果があります。

動物病院での検査や手術など犬が緊張する場面や、認知症などからくる夜泣きを抑え、睡眠をサポートする目的でも使用されます。

1本12g：5,700円
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トラゾドンは、犬猫の分離不安症や認知症の治療薬として使用されます。

脳内のセロトニンを増やして神経の働きをよくすることで、メンタルを安定させる効果が期待できます。

頓服が可能なため、ペットの体調や状況に応じた柔軟な使い方が可能です。

1箱100錠：7,400円
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ジアゼパムは、犬の不安や緊張を和らげるために使用されるベンゾジアゼピン系のお薬です。

人間では睡眠薬や抗不安薬として知られていますが、犬にも鎮静や筋肉の緊張を緩和するために使われています。

犬に人間用の睡眠薬である「ドリエル」や「マイスリー」などを飲ませることは、予期せぬ副作用を引き起こす恐れがあるため、絶対に避けるべきです。

人間用の睡眠薬としてよく使われる成分としては、ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系、ジフェンヒドラミンといったものが一般的です。

これらのお薬の中には、犬に鎮静効果を与えることがあるため、獣医師さんが指示した特定の状況下では使用されることがあります。
しかし、自己判断での使用は危険です。

人間用の睡眠薬を犬が誤飲した場合や、過剰摂取、適切な量を誤ると、元気がない、嘔吐、落ちつきがなくなる、よだれを垂らすなどの中毒症状が報告されています。

犬に睡眠薬を与えるとき、どのような点に注意すべきでしょうか。

ここからは、睡眠薬を安全に購入して使用するうえでの注意点を解説します。

愛犬に睡眠薬を使うときは、必ず獣医師の診断を受けましょう。

先述したとおり、飼い主の自己判断で睡眠薬を与えてしまうと、おもわぬ副作用を引き起こす危険があるためです。

睡眠薬を使う場合は、犬の年齢や体重、犬種などを考慮して、愛犬にもっとも適したものを服用させることが大切です。

また、使用しているうちに効きが悪くなったとしても、勝手に投与量を増やしてはいけません。獣医師に相談しながら、服用させるようにしましょう。

犬に使われる睡眠薬には、いくつかの副作用があります。