アセプロマジン

アセプロマジン 35mg

アセプロマジンには鎮静作用と嘔吐防止効果があり、通常は手術等の麻酔前に投与されることが多いですが、犬の精神安定や睡眠導入の目的でも使用されています。

興奮しやすい動物を抑制させる効果が期待できるため、動物病院での検査や治療、グルーミングにおいて動物をコントロールするときに使われるほか、犬のイライラを抑えて落ちつかせ、安定的な睡眠を誘導する場合にも広く使用されます。

アセプロマジンの効果

アセプロマジンはフェノチアジン系神経遮断薬に分類され、犬の中枢神経系を抑制して精神を安定させる効果があります。

正確な作用機序は判明していませんが、細胞間のコミュニケーションに使用される化学物質である脳内のドーパミン受容体をブロックすると考えられています。

精神安定作用を発揮

アセプロマジンは、犬の不安やストレスを軽減する精神安定作用をもちます。

動物病院での検査や手術など、犬が緊張するシチュエーションでも穏やかに過ごせるようサポートすることのできる製品です。

老犬の夜泣き対策にも

睡眠導入作用をもつアセプロマジンは、犬の夜泣き対策としても有効です。

認知症で夜泣きがひどい老犬など問題行動のある犬に対して、安定的な睡眠を誘導する目的で使われることがあります。

アセプロマジン0.5～1.0mg/kg（体重10kgあたり0.14～0.29g製品に相当）を付属のシリンジで経口投与します。

より深い鎮静が必要な場合は、体重1kgあたり1.0～2.0mg（体重10kgあたり製品0.29～0.57gに相当）を同様に付属のシリンジで経口投与してください。

使用する際は必ず獣医師に相談のうえ、指示に従うようにしましょう。

まれに、呼吸困難、唇、舌、顔の腫れ、じんましんといったアレルギー反応が起こることがあります。その場合はアセプロマジンの投与を中止し、至急、獣医師の処置を受けてください。

このほか、鎮静、抑うつ、協調運動障害、低血圧、心拍数および呼吸数の低下などの兆候がみられた場合は、アセプロマジンの投与を継続して獣医師に知らせてください。このような深刻ではない副作用については、治療を継続することで解消される可能性があります。

これら以外にも副作用が発生する可能性があります。気になる症状がある場合は、獣医師に相談してください。

アセプロマジンの使用において、以下のケースは獣医師に相談してください。
・肝臓病、心臓病、発作性疾患がある
・妊娠中または授乳中
・以下の薬剤を服用している、あるいは服用している可能性がある
　エピネフリンやエピネフリンやフェノバルビタールなどの中枢神経抑制薬
　クロミプラミン、フルオキセチン、リコンサイルなど他のCNS (中枢神経系) 薬
　アニプリル、セレギリン、プリベンティック カラーなどのモノアミン酸化酵素阻害剤
　フェニトイン、キニジンなどの抗不整脈薬
　プロプラノロールなどのベータ遮断薬

アセプロマジンを服用すると、尿がピンク色になることがあります。また、刺激を引き起こす場合があるため、攻撃性の治療には使用しないでください。

投与を忘れた場合は、その日のうちに思い出したらすぐに投与してください。翌日まで忘れてしまったら、忘れた分は飛ばして次の通常の容量のみを投与しましょう。薬を2 回分投与することは避けてください。

もし過剰摂取してしまった場合は、すぐに獣医師の治療を受けてください。過剰摂取の症状には、過度の眠気、心拍数と呼吸数の低下、不安定な動き、意識喪失、低血圧、発作などがあります。

また、下痢止め薬や制酸剤はアセプロマジンの効果を低下させる可能性があります。

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