犬の夜泣きには、ストレスや分離不安、運動不足、認知症などさまざまな原因があります。
また、子犬・成犬・老犬では、夜泣きする理由が異なるケースも少なくありません。
そのため、まずは愛犬の様子を確認し、原因に合った対策を行うことが大切です。
本記事では、犬の夜泣き対策や原因別の改善方法、やってはいけないNG行動について解説します。
愛犬の様子を確認しながら、原因に合った対策を行っていきましょう。
目次
子犬・成犬・老犬で夜泣き原因は違う

犬の夜泣きにはさまざまな原因があり、年齢によっても理由が異なります。
主な原因としては、以下のようなものがあります。
- 環境へのストレス(引っ越し、暑さ・寒さなど)
- 運動不足
- 空腹やトイレ
- 甘えや不安
- 分離不安
- 体調不良
- 認知症
子犬の夜泣きの原因
子犬の場合は、慣れない環境への不安や寂しさから、「クーン」と甘えるように鳴くことがあります。
特にお迎え直後は、母犬や兄弟犬と離れた不安から夜泣きしやすい傾向があります。
寝床に飼い主さんのにおいがついたタオルや毛布を置くなど、安心できる環境づくりを意識してみましょう。
成犬の夜泣きの原因
成犬では、運動不足やストレス、生活リズムの乱れなどが原因になることがあります。
日中の刺激不足から、夜になっても興奮が落ち着かず、夜泣きにつながるケースも少なくありません。
また、生後6ヶ月〜1歳前後、または去勢・避妊手術前の成犬が急に夜泣きを始めた場合は、発情期の影響が関係しているケースもあります。
発情期中は、ホルモンバランスの変化によって落ち着きがなくなり、夜間に鳴き続けることがあります。
この場合、去勢・避妊手術によって改善するケースもあるため、気になる場合は獣医師へ相談してみましょう。
老犬の夜泣きの原因
老犬になると、認知機能の低下や視力・聴力の衰え、不安感、痛みなどが原因で夜泣きすることがあります。
特に夜間の徘徊や昼夜逆転を伴う場合は、老化や認知症の可能性も考えられます。
気になる症状が続く場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
【自宅でできる】犬の夜泣き対策

犬の夜泣きは、原因に合った対策を行うことで改善が期待できます。
まずは愛犬の年齢や様子を観察し、思い当たる原因から対策を試してみましょう。
ストレス・運動不足が原因の場合
犬の夜泣きは、ストレスや運動不足が原因で起こることがあります。
特に、日中の刺激不足や生活リズムの乱れによって、夜になっても興奮が落ち着かず、眠れなくなるケースも少なくありません。
まずは、愛犬が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
| 原因 | 対策例 |
|---|---|
| 環境へのストレス | 室温・湿度を調整し、安心できる寝床を整える |
| 運動不足 | 散歩や遊ぶ時間を増やし、日中に適度に体を動かす |
| 甘え・不安 | 日中のスキンシップを増やし、安心感を与える |
| 空腹 | 食事の量や時間を見直す |
不安を感じやすい犬には、飼い主さんのにおいがついた毛布やタオル、クレートなどを活用する方法もあります。
発情期(未去勢・未避妊の成犬)が原因の場合
生後6ヶ月〜1歳前後の成犬が急に夜泣きを始めた場合、発情期によるホルモンバランスの変化が原因のケースがあります。
発情期中は落ち着きがなくなり、夜間に鳴き続けることがあります。
発情期による夜泣きへの対処法としては、以下の方法が挙げられます。
- 十分な運動で発散させる:日中の散歩や運動を増やし、夜間に落ち着きやすい状態をつくる
- 安心できる環境を整える:クレートや寝床を見直し、落ち着ける場所を確保する
- 去勢・避妊手術を検討する:根本的な解決策として、手術によって改善するケースもある。気になる場合は獣医師へ相談を
老犬の夜泣き・徘徊への対策
老犬の夜泣きは、認知機能の低下や昼夜逆転、不安感、痛みなどが原因で起こることがあります。
日中に適度な散歩や刺激を取り入れ、生活リズムを整えることが大切です。
また、夜間も安心できるよう、寝床の環境を見直したり、飼い主さんがそばで落ち着かせたりする工夫も役立ちます。
症状が続く場合は、動物病院へ相談しましょう。
老犬の夜泣きや徘徊が続き、「もう耐えられない」と感じている場合は、こちらの記事も参考にしてください。
防音対策
夜間の鳴き声による近所トラブルが心配な場合は、防音対策を取り入れるのもひとつの方法です。
防音カーテンや防音シート、ケージカバーなどを活用することで、鳴き声による近所トラブルへの不安を軽減しやすくなります。
ただし、防音対策はあくまで応急処置です。
夜泣きの原因そのものに向き合うことも並行して行いましょう。
【病院受診が必要な】夜泣きのケース
自宅での対策を試しても改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、動物病院への相談を検討しましょう。
夜泣きの背景に、分離不安や病気・痛みが隠れているケースがあります。
対策を試しても改善しない場合は病院へ相談を
生活環境の見直しや運動、生活リズムの調整などを試しても夜泣きが続く場合は、動物病院へ相談しましょう。
とくに、以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
- 急に夜泣きが増えた
- 悲鳴のような声で鳴く
- 徘徊が止まらない
- 触られるのを嫌がる
- 夜間にほとんど眠れていない
痛みや病気が隠れている可能性もあります。
症状によっては、不安や興奮を和らげるサプリメントやお薬が使用されるケースもあります。
使用を検討する際は、自己判断せず、必ず獣医師へ相談してください。
分離不安
分離不安とは、飼い主さんと離れることへの強い不安から、問題行動が起きる状態です。
夜泣きの原因として分離不安が疑われる場合、無視や放置だけでは改善しないケースがほとんどです。
- 飼い主さんが見えなくなると鳴き続ける
- 夜間だけでなく、日中も一人にすると吠え続ける
- 飼い主さんの外出時に破壊行動や粗相をする
- 飼い主さんの後をどこまでもついて回る(シャドーイング)
- 帰宅時に異常なほど興奮する
以下のような状態が続く場合は、分離不安が悪化している可能性があります。
- 一人にされる時間が短くても鳴き止まなくなった
- 食欲が落ちてきた
- 自分の体を過剰に舐めたり噛んだりするようになった
- 夜間だけでなく日中も眠れていない様子がある
以下のいずれかに当てはまる場合は、動物病院へ相談することをおすすめします。
- 2週間以上、自宅での対策を試しても改善しない
- 破壊行動や自傷行為(過剰な体の舐め・噛み)が見られる
- 食欲低下や体重減少など、体への影響が出ている
- 飼い主さん自身が睡眠不足で限界を感じている
病気・痛みが原因の場合
以下のような症状が夜泣きと同時に見られる場合は、痛みや病気が隠れている可能性があります。
- 急に夜泣きが増えた
- 悲鳴のような声で鳴く
- 触られるのを嫌がる・怒る
- 徘徊が止まらない
- 夜間にほとんど眠れていない様子がある
特に高齢犬の場合、関節痛・椎間板ヘルニア・内臓疾患などが夜泣きの原因になることがあります。
「年のせいかな」と様子を見てしまいがちですが、痛みによる夜泣きは早めの受診が重要です。
受診の目安とお薬について
動物病院では、夜泣きの原因に応じて以下のような対応が行われることがあります。
- 分離不安 → 行動療法の指導・抗不安薬の処方
- 認知症・老化 → 生活環境の指導・薬物療法
- 痛み・病気 → 原因疾患の治療
症状によっては、不安や興奮を和らげる抗不安薬「トラゾドン」が処方されるケースもあります。
トラゾドンは動物病院でも処方される抗不安薬で、夜鳴き・興奮・徘徊のほか、分離不安による夜泣きにも使用されることがあります。
毎日の定期投与だけでなく、症状がつらいときだけ使う頓服としての使用も可能です。
「お薬を飲ませるのはかわいそう」「できれば薬に頼りたくない」
そう感じる飼い主さんは、とても多いです。その気持ちは自然なことだと思います。
ただ、こんな視点も持っていただけたら、と思います。
夜泣きや徘徊が続いている状態は、愛犬自身もつらく、体力を消耗しています。
眠れない夜が続くことは、犬にとっても決して楽な状態ではありません。
そして、飼い主さんが睡眠不足で限界を迎えてしまうと、愛犬のケアを続けることが難しくなります。
飼い主さんが倒れてしまっては、愛犬のそばにいてあげられなくなる。
これは、愛犬にとっても一番つらいことではないでしょうか。
お薬は「楽をするため」ではなく、愛犬と飼い主さんが共に穏やかな時間を過ごすための手段のひとつです。
「どうしても改善しない」と感じたときは、選択肢のひとつとして検討してみてください。
- 自宅での対策を2週間試したが改善しない
- 夜中の夜泣きで飼い主さん自身も眠れない
- 動物病院でお薬を勧められたことがある
ひとつでも当てはまるなら、トラゾドンが助けになるかもしれません。
\夜鳴きや興奮が続いているなら/
トラゾドンの詳細はこちら
犬の夜泣きは無視したほうがいい?
「反応すると癖になるのでは?」と悩む飼い主さんも少なくありません。
しかし、夜泣きの原因が不安・体調不良・認知症などの場合は、無理に無視することで悪化するケースもあります。
無視が有効なのは、かまってほしくて要求吠えをしているケースのみです。
特に以下の場合は無視せず、原因に合った対応をとることが大切です。
- 急に夜泣きが増えた
- 徘徊や落ち着きのなさを伴っている
- 老犬で昼夜逆転が起きている
- 悲鳴のような声で鳴いている
まずは愛犬の様子をよく観察し、原因に合った対策を行いましょう。
夜泣きする犬にやってはいけない行動

愛犬が夜泣きをしていると、飼い主さんとしてどうにかしてあげたくなりますよね。
しかし、愛犬のためと思った行動がかえって夜泣きを助長してしまうこともあります。
一緒に寝る
甘えるように鳴いていると、そばにいてあげたいと思ってしまうかもしれません。
しかし、一緒に寝ることが逆効果になるケースもあります。
特に子犬は「吠える=かまってもらえる」と学習し、夜泣きが習慣化してしまうことがあります。
飼い主さんのにおいがついた布やお気に入りのおもちゃをそばに置き、安心できる寝床を整えてあげましょう。
自然に改善するのを待つ
無視して効果があるのは、甘えによる要求吠えのケースのみです。
ほとんどの夜泣きは、原因を解決しない限り自然には改善しません。
「そのうちおさまるだろう」と放置せず、原因としっかり向き合うことが大切です。
きつく叱りつける
大声で叱ってしまうと、怖がりな子や警戒心が強い子は、飼い主さんに対して恐怖心や不信感を抱くかもしれません。
恐怖から飼い主さんに噛みついてしまうということもあります。
愛犬との信頼関係にひびが入らないよう、驚かせるような対応は避けましょう。
まとめ
犬の夜泣きには、ストレス・運動不足・発情期・分離不安・認知症・病気など、さまざまな原因があります。
まずは愛犬の年齢や様子をよく観察し、原因に合った対策を試してみることが大切です。
自宅でできる対策から始めて、改善しない場合は動物病院へ相談しましょう。
症状によっては、不安や興奮を和らげるお薬やサプリメントが有効なケースもあります。
愛犬の夜泣きが続いて飼い主さん自身が限界を感じているなら、ひとりで抱え込まず、まず使える手段を試してみてください。
✔ 自宅での対策を試したが夜泣きが続いている
✔ 夜中の鳴き声で飼い主さん自身も眠れない
✔ 動物病院でお薬を勧められたことがある
夜泣き・興奮・分離不安に、動物病院でも処方される抗不安薬トラゾドン。
毎日の定期投与のほか、つらいときだけ使う頓服としても使用できます。
\夜鳴きや興奮が続いているなら/
トラゾドンの詳細はこちら
参考サイト(外部リンク)

愛犬・愛猫の健康に役立つ情報を発信していきます。
とくに柴犬が大好きです!











