「発作がしばらく起きていないけど、薬をやめても大丈夫かな」
「副作用が心配で、できれば投薬をやめたい」
てんかんの治療を続けている飼い主さんの中には、こんな疑問や不安を抱えている方も少なくありません。
犬のてんかんは、薬で発作をコントロールすることはできても、自己判断で投薬をやめることは非常に危険です。
一方で、獣医師の指導のもとで減薬・中止を検討できるケースもあります。
この記事では、以下について詳しく解説します。
- てんかん薬を飲まないとどうなるか
- 投薬を途中でやめてはいけない理由
- やめる・減薬を検討する場合の正しい手順
- 飲み忘れたときの対処法
愛犬のてんかん治療を安全に続けるために、ぜひ参考にしてください。
犬のてんかん薬を飲まないとどうなる?

てんかん薬は、脳の過剰な興奮を抑えることで発作をコントロールするお薬です。
投薬を中止すると、この抑制効果がなくなり、さまざまなリスクが生じます。
発作が再発・悪化するリスク
投薬により発作が落ち着いていても、薬をやめることで再び発作が起こる可能性があります。
しかも再発した場合、以前より発作の頻度が増えたり、症状が重くなったりするケースも少なくありません。
発作が起きていないからといって、てんかんそのものが治ったとは限りません。
薬によって発作が抑えられている可能性もあります。
薬をやめることはこのコントロールを手放すことになります。
重積発作につながる可能性がある
投薬を突然中止すると発作が再発し、重積発作など重い発作につながる可能性があります。
重積発作は命に関わることもあるため、自己判断で薬を中止しないことが大切です。
投薬を途中でやめてはいけない理由

犬のてんかんは、薬で発作をコントロールすることはできても、完治させることは難しい病気です。
投薬によって「発作がなくなった」と感じることがあるかもしれません。
しかしこれは「治った」のではなく、薬によって脳の過剰な興奮が抑えられ、発作がコントロールできている状態です。
薬をやめることはこのコントロールを手放すことになります。
前述したように、発作の再発や重積発作など、さまざまなリスクが生じます。
また、てんかん薬は、決められた間隔で継続して投与することが大切です。
飲んだり飲まなかったりすると、薬の血中濃度が変動し、十分な効果が得られなくなる可能性があります。
発作が起きていない場合でも、薬によって発作がコントロールされている可能性があります。
自己判断で投薬を中止せず、減薬や中止を希望する場合は獣医師に相談しましょう。
犬のてんかんの「寛解」について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
やめる・減薬を検討する場合の正しい手順

てんかん薬の中止・減薬は、必ず獣医師の指導のもとで行う必要があります。
ただし、一定の条件を満たした場合に、獣医師の判断で減薬・中止を検討するケースもあります。
自己判断でやめることは絶対に避けてください。
減薬・中止を考えている場合は、まずかかりつけの獣医師に相談することが第一歩です。
長期間にわたって発作がみられない場合などには、獣医師の判断で減薬や中止が検討されることがあります。
ただし、減薬・中止が可能かどうかは、てんかんの原因やこれまでの発作の頻度・重症度、服用している薬、投薬期間などによって異なります。
発作が長期間起きていなくても、投薬の継続が必要な場合があります。
てんかん薬は徐々に減らすことが基本
てんかん薬を中止する場合は、獣医師の指示に従って徐々に投与量を減らしていくのが基本です。
急に中止すると発作が再発したり、重い発作につながったりする可能性があります。/p>
減らし方は、ゾニサミドやフェノバルビタール、レベチラセタムなど薬の種類によっても異なります。
自己判断で錠数や投与回数を減らさず、必ず獣医師が指示した方法で減薬してください。/p>
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よくある質問
犬のてんかん薬について、飲み忘れたときの対処法や、旅行・災害時の備えなど、飼い主さんが気になる疑問をまとめました。
飲み忘れたときはどうする?
飲み忘れに気づいた場合の対応は、薬の種類や次の投与時間までの間隔によって異なります。
自己判断で2回分をまとめて与えず、処方時に獣医師から指示された方法に従ってください。
対応が分からない場合は、かかりつけの動物病院へ確認しましょう。
1回飲み忘れたら発作が起きる?
抗てんかん薬は、決められた間隔で継続して投与することが大切です。
1回の飲み忘れで必ず発作が起こるわけではありませんが、薬の種類や愛犬の状態によって影響は異なります。
特に飲み忘れを繰り返すと、発作のコントロールに影響する可能性があります。
「1回くらい大丈夫」と思わず、できるだけ決まった時間に飲ませることを心がけてください。
旅行中や災害時の備え方は?
旅行中
旅行に行く際は、必要な日数分のお薬は余裕を持って準備しておきましょう。
投薬時間がずれないよう、普段と同じスケジュールで飲ませることが大切です。
預ける場合は、ペットホテルやペットシッターに薬の名前・投与量・投与タイミングを書いたメモを必ず渡しておきましょう。
災害時
災害時に薬が手に入らなくなる可能性に備え、普段から余裕をもって薬を準備しておきましょう。
お薬の情報(薬の名前・投与量・処方した動物病院の連絡先)をメモしておくと、避難先でも対応しやすくなります。
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まとめ
犬のてんかん薬は、自己判断でやめることは非常に危険です。
突然の中止によって発作が再発したり、重積発作など重い発作につながったりする可能性があります。
- てんかん薬をやめると発作が再発・悪化する可能性がある
- 突然の中止は重積発作など、重い発作につながる可能性がある
- 発作が起きていなくても、薬によってコントロールされている可能性がある
- やめる・減薬を検討する場合は必ず獣医師に相談する
- 飲み忘れた場合は2回分をまとめて与えず、獣医師から指示された方法に従う
- 旅行や災害に備えて、普段から余裕をもって薬を準備しておく
愛犬のてんかん治療を安全に続けるために、定期的に獣医師と相談しながら投薬を続けましょう。
てんかんの治療薬は長期的な投薬が必要になることもあります。
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