豆知識

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マダニが多い時期はいつ?冬でも活動しているってホント?

マダニは、動物だけではなく人間にとっても、生命がおびやかされる危険な寄生虫です。

動物の皮膚に寄生して吸血し、咬まれたことによる皮膚炎だけではなく、さまざまな感染症を媒介しています。

春から秋にかけての時期に活発に活動していると言われていますが、実は時期を問わず活動していて冬であっても油断はできません。

本記事ではマダニの時期について、詳しく解説します。

マダニの活動時期について

マダニの活動時期について

マダニの活動時期は意外と知られていません。

春から秋にかけて活動が活発になるためこの時期にしかいないと思われがちですが、目立たないだけで年中活動しています。

マダニの活動時期について、以下で詳しく解説していきます。

マダニの活動ピークは春と秋

地域によって異なりますが、マダニが最も活動するピークの時期は春と秋です。

一般的に春に成虫が活動を活発化させ、秋には若いマダニが多く発生します。

マダニは生涯で2回脱皮をして成虫になり、動物に寄生して吸血して2000~3000個もの卵を産み一生を終えます。

春から夏にかけて成虫になると動物に寄生して充分に吸血し、動物から離れて産卵します。

冬でもマダニは活動しています

産卵後、成虫は生涯を終えますが、卵は秋に若いマダニとなり冬に冬眠します。

冬の間は活動が活発ではないために目立たないというだけで、全くいないというわけではないのです。

ではマダニは冬の間はどうしているのかというと、種類によっては活動し繁殖しているものもいることがはっきりしてきました。

秋に発生した若いマダニが冬にも成長して繁殖を繰り返しているとすると、春に成虫の活動が活発になることにつながります。

また、種類によっては真冬でも寄生が確認されているものもいることから、マダニは一年中どこかで活動を続けていると思っていた方がよさそうです。

マダニの活動時期や生息域は広がる予想

マダニの活動時期や生息域は広がる予想

マダニは、従来は春から秋にかけての湿度が高い時期に生息しているとされていました。

しかし近年、地球温暖化の影響で暖冬の地域が多くなっていることからも、今後はマダニの活動時期や生息域は広がる一方であると推察できます。

年々、SFTSなどの感染症例が増加していることからも、マダニが媒介する感染症への注意喚起を一年中おこなっている自治体は少なくありません。

マダニはどこにいる?

マダニはどこにいる?

では、普段マダニはどこにいるのでしょうか?

多くのマダニは、自然が豊かな場所に生息しています。

そのような場所で、植物の葉の裏などで宿主となる野生の動物を待ち構えています。

野生の動物が居そうな野山やキャンプ場などだけではなく、人が通る畑のあぜ道や民家の裏庭などにも生息していることがあります。

都市部の市街地であっても、野生の動物が生息しているような場所には充分に注意が必要です。

マダニの主な生息場所や生息地域については、コチラの記事を参考にどうぞ。

マダニは家の中もいる?

清潔が保たれている家の中では、はじめからマダニが生息しているケースは少ないと思います。

しかし、人間が外から連れてきたり、ネズミなどの害獣が運んでくることが原因となってマダニが家に住み着くケースもあります。

自然ゆたかな場所へのお出かけや犬の散歩の際は、外から家の中にマダニを持ち込まないように注意することが必要です。

外出の際はなるべく肌露出の少ない服装をこころがけ、家に入る前に上着を脱いで室内に持ち込まないようにするとよいでしょう。

また、マダニ用の忌避剤なども市販されているので、そのようなグッズの力を借りるのも手です。

マダニが家にいる原因や対策については、以下の記事を参考にどうぞ。

時期問わず対策が必須

マダニ自体はとても小さな生き物ですが、皮膚病や感染症など、人間にもペットにも与える影響はとても大きいものです。

マダニが媒介する代表的な感染症としては、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)やバベシア症、日本紅斑熱、ライム病などが挙げられます。

いずれもペットが感染するだけではなく、人間も感染することがある人獣共通感染症です。

特にSFTSは、感染した犬から人間にうつって死亡したケースが報告されており、非常に危険なものです。

マダニは一年中活動しており、冬であっても決して油断はできません。

いざという時に余裕をもって対策できるよう、日頃から少しだけマダニに対する警戒心をもって行動するようにしておきましょう。

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