マダニは基本的に外で生息していますが、家に入り込んで繁殖する可能性もあります。
とくに、マダニの繁殖シーズンである5~9月や、ペットと生活している家庭はリスクが高まるため注意が必要です。
この記事では、マダニの繁殖や具体的な対策などを紹介しています。
万が一のリスクに備えて、知識を持っておきましょう。
目次
マダニの生態
マダニは、3~4mmほどの大きさで生き物の血を餌にしています。
吸血は満腹になるまで続き、10~20mmほどに膨らみますが、数ヶ月~数年は餌がなくても生きられる生命力の強い寄生虫です。
また、マダニは多くの病気を媒介するため、刺されることで感染症を発症すると死のリスクも伴います。
自身を守るためには、マダニの生態について知識を持っておくことが大切です。
マダニが住んでいる地域や場所について、詳しく知りたい方はコチラの記事をどうぞ。
マダニが家の中にいる原因
マダニが家の中にいる原因は、人や動物に飛び移って持ち込まれるケースがほとんどです。
生息地は基本的に外ですが、マダニは生きるために動物などの血が必要です。
そのため体温や匂い、振動や二酸化炭素を感知して、ペットや人間に飛び移ります。
帰宅した際、付着しているマダニに気づかずに、家の中に侵入させてしまう可能性があるのです。
具体的なマダニ対策について知りたい方は、コチラの記事も参考にどうぞ。
マダニの繁殖シーズンは何月?
マダニは、5~9月が繁殖シーズンとされています。
繁殖しやすい気温は、20~30度とされており、25度は最も適した温度です。
マダニは、繁殖シーズンになると7日~10日ほど動物の血を吸って、満腹になると落下して卵を産みます。
暖かく、湿度が高い梅雨から秋にかけては、マダニの繁殖シーズンなのでとくに注意が必要です。
マダニが発生する時期について、更に詳しく知りたい方はコチラの記事をどうぞ。
マダニの繁殖力について
マダニは、高温多湿の条件がそろえば1回で2000~3000個もの卵を産むほど、凄まじい繁殖力を持ちます。
1匹のマダニを3ヶ月放置すれば、6000~9000匹ほどにもなる可能性があります。
また、近年確認されている各地の気温上昇は、マダニの発育サイクルを早めて、繁殖力もさらに強めさせると懸念されています。
繁殖を防ぐためにも、見つけた場合は放置しないようにしましょう。
マダニが繁殖しやすい環境は?
マダニが繁殖しやすい環境は、湿度が高くて緑が多い場所です。
基本的には山林や河原の土手などに多く生息しており、身近な所では家の庭や公園、道端などの茂みがある場所でもマダニは繁殖できます。
そのため、マダニは通り過ぎる人やペットを経由して、家の中に侵入する可能性があります。
家の中では布団やソファー、カーペットや畳などに潜んで繁殖することがある為、こまめな掃除や洗濯が必要です。
マダニを家の中に入れない為に
マダニを家の中に入れない為の対策は、以下の通りです。
・肌は露出しない
虫よけ剤を使用する
衣服にマダニの付着がないかチェックする
入浴時にマダニがついていないか確認する
家の中にいるマダニは、人やペットに付着して侵入することがほとんどです。
マダニを家の中に入れないように、忌避効果がある成分ディートとイカリジンを含む虫よけ剤や、肌の露出は避けるなどの対策をしましょう。
家の中にいるマダニ対策について、より詳しく知りたい方はコチラの記事を参考にどうぞ。
家の中に侵入したマダニを駆除するには?
マダニを家の中で見つけた場合は、殺虫剤で駆除して掃除機もこまめにかけましょう。
また、既に家の中で繁殖している可能性もあるため、布製のソファーやカーペット、クッションやぬいぐるみなどにも使用してください。
衣服などに付着したマダニを見つけた場合は、洋服脱いで払い落としましょう。
マダニを潰さないように、ガムテープなどで取り除く方法もおすすめです。
また、家の中のマダニを確実に駆除したい場合は、業者へ依頼することも可能です。
もしマダニに刺されたら?
マダニに刺されたら、自分で取らないように注意してください。
見つけた場合は、速やかに皮膚科や外科を受診して、マダニを除去してもらいましょう。
自分で取ると、マダニがちぎれて身体に一部が残ったり、皮膚の中に体液が逆流したりして、炎症や感染症を引き起こす恐れがあります。
また、吸着されてから時間が経つほど、マダニの口と人間の皮膚組織は硬く接着していくため、除去が難しくなります。
マダニに刺された場合は、速やかに病院を受診しましょう。
いざという時のために、マダニの取り方を知っておきたい方はコチラの記事をどうぞ。
マダニの生態を知り対策を!
マダニは、基本的に外に生息する寄生虫ですが、家の中に侵入して繁殖する可能性もあります。
自然の多い場所に出かけるときは、マダニに刺されないように注意して、帰宅した際は衣服に付いてないか確認して、家の中に持ち込まないように注意してください。
マダニは、生態をしっかり理解して万全に対策をおこなうことで、繁殖を防ぎましょう。
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