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動物愛護センターの仕事とは?犬猫の引き取りや殺処分ゼロに向けての取り組みについて

動物愛護センターは、保健所がおこなっていた犬猫など動物に関わる業務のみをおこなっている施設です。

名前が違うため勘違いされやすいですが、動物愛護センターと保健所は、犬猫などの動物に関する業務に大きな違いはありません。

動物愛護センターは、法令に基づいて全国の各都道府県や市町村に設置されています。

保健所と同じように、動物の収容や譲渡、飼い主の飼育知識向上や啓蒙活動など、飼い主のいない犬猫の増加を防ぐための対策をしているのです。

動物愛護センターとは?

あなたは、動物愛護センターの業務内容を知っていますか?

自治体によって多少異なりますが、基本的には以下の業務をおこなっています。

・負傷、迷子動物の保護や収容
・保護、収容動物の譲渡や返還
・動物愛護に関する啓蒙活動
・動物に関する苦情と相談
・動物取扱業の登録や指導
・飼い主に対するしつけ教室
・収容動物の殺処分
・亡くなった動物の火葬や納骨

動物愛護センターは動物に特化したさまざまな業務を担当しています。

その中でも主な3つについて、以下で詳しく解説していきます。

そもそもの保護犬・猫について詳しく知らない方はコチラの記事も参考にどうぞ。

殺処分に対する取り組み

殺処分に対する取り組み

残念ながら、殺処分は現在もおこなわれています。しかしその一方で殺処分をゼロにする活動にも取り組んでいるのです。

確かに、動物愛護センターでは全国で何千万という犬や猫が殺処分されていた過去がありますが、現在はむやみに殺処分をおこなっていません。

保護している間に飼い主や譲渡先が見つからない犬猫は保護シェルターが引き取って、里親探しを継続してくれるので助かる命も増えています。

詳細は後述しますが、国を挙げて殺処分ゼロへ取り組んでいる近年、目標を達成した地域では殺処分機も撤去されているのです。

保護猫シェルターについて詳しく知りたい方は、コチラの記事を参考にどうぞ。

飼えなくなった犬猫の引き取り

飼えなくなった犬猫の引き取り

動物愛護センターでは、飼えなくなった犬猫の引き取りについての相談も受けています。

犬猫の種類や年齢、予防接種などの健康管理をきちんとおこなっている場合に限り、動物愛護団体に次の飼い主を探す協力をしてもらえる可能性があります。

しかし、基本的にはペットが飼えなくなった場合は、飼い主の責任で里親を探す必要があります。

面倒くさい、時間がないなどの無責任な理由では、基本的に協力は得られません。

犬猫の譲渡・里親探し

犬猫の譲渡・里親探し

保護されている犬猫の里親になりたい場合は、譲渡を希望したうえで面談をおこない、譲り受けることも可能です。

しかし、面談には譲渡のための事前講習や、犬猫との相性の確認などもおこなわれます。

譲渡したら終わりではなく、生涯にわたってお付き合いが始まるからです。

犬猫の性質や健康状態、飼い主の飼育環境など、状況によっても違いはありますが、基本的に動物愛護センターで里親を希望できます。

保護犬・猫を迎えるためのイベント「譲渡会」について知りたい方はコチラの記事を参考にどうぞ。

殺処分ゼロへの取り組みもおこなっている

さまざまな理由で殺処分となってしまう犬や猫がいるのは確かに事実です。

しかしその一方で動物愛護センターは、政府が働きかける「殺処分ゼロ」への取り組みもおこなっています。

そしてこれに取り組んでいるのは愛護センターだけではありません。ボランティアや飼い主さん、事業主など多くの人たちがかかわっています。

環境省が立ち上げた「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」のもと、動物とのふれあいイベントや講演などをおこなっているのです。

参考
環境省 人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト(外部リンク)

殺処分ゼロに向けて私たちができることは?

殺処分ゼロに向けて私たちができることは?

殺処分ゼロに向けて、個人である自分たちができることはなんでしょうか?

まず、すでに犬や猫を家族として迎えているなら、絶対に遺棄や虐待などしないこと。

それからむやみに繁殖させないことも、犬や猫の未来にとって大切なことです。面倒を見切れないのに子どもを産んでしまうようなことになるなら、不妊・去勢手術を考えましょう。

そしてこれから保護犬や保護猫をお迎えすれば、一頭でも多く殺処分される動物を減らすことができます。

また、保護犬や保護猫の医療費や保護シェルターの運営費を募っているところに寄付をするというのも方法のひとつ。

自分ができることを見つけていきましょう。

ミルクボランティアの募集をしている場合もある

ミルクボランティアの募集をしている場合もある

保護される動物のなかには当然、生まれたばかりの子犬や子猫もいます。

数時間おきにミルクをあげなければいけないのに動物愛護センターの人手が足りないと、悲しいことに殺処分されてしまう場合もあるそうです。

そのため子犬や子猫のお世話を2か月ほどしてくれるボランティアを募っているセンターもあります。

お世話をすることで人手が足りない動物愛護センターの手助けができるでしょう。

動物愛護センターと保健所は違うの?

動物愛護センターと保健所は、犬猫などの動物に関する業務については同じです。

しかし、対人サービスがメインの保健所では地域住民の健康を守るために、幅広く専門的な保健サービスを提供するための活動もしています。

そのため、保健所では犬猫などの動物に関する感染対策も業務のひとつ。

一方、動物愛護センターは保健所でおこなう犬猫などの動物に関する業務だけを専門におこないます。

動物愛護センターと保健所は、対応している業務のメインは動物か人かに違いがありますが、犬猫などの動物に関する業務は同じです。

まとめ

動物愛護センターと保健所は、どちらも同じように飼い主がいない犬猫を保護する施設です。

昔に比べると、動物の命に対する意識は高まりましたが、現在も殺処分はなくなっていません。

しかし、野良犬や野良猫を増やした原因は無責任な行動をとっていた人です。

その現実を受け止めて、国や動物愛護センターは殺処分ゼロに向けて取り組みをしています。

多くの人が関心を向けることが、不幸な犬猫を減らす第一歩なのかもしれません。

この記事を読んで、保護猫を迎えたいと思えた方はコチラの記事も参考にどうぞ。

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