ぐったりした犬

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犬のアジソン病の症状とは?症状を悪化させない為に大切なこと

アジソン病は犬において完治が難しい病気として知られていますが、適切な治療とケアにより、安定した生活を送ることが可能です。

しかし、アジソン病を抱える犬は日々の生活で特別な配慮が必要となります。

症状を悪化させずに、愛犬との健康的な生活を維持するには、どのような点に注意すべきでしょうか?

本記事では、アジソン病の基本的な知識から、症状を管理し安定させるための具体的な方法までを詳しく解説します。

愛犬とのより良い日々を送るために、アジソン病との上手な付き合い方を学び、愛犬の健康と幸せを守りましょう。

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犬のアジソン病とは?

犬のアジソン病とは?

犬のアジソン病は、副腎からコルチゾールが十分に分泌されないことによって起こる疾患です。

この病気は特徴的な症状が現れにくく、診断が難しいとされています。

症状としては、総じて元気がない、食欲が落ちるといった変化から始まりますが、これらは時として命に関わる重大な健康問題を示していることもあります。

アジソン病の原因として最も多いのは「特発性」とされており、特定の原因がない状態で発症します。

残念ながら、アジソン病は完治する病気ではなく、犬の生涯に渡る投薬が必要となります。

アジソン病はストレスと密接な関係があり、ストレスの多い環境や状況は症状を悪化させる原因となり得ます。

したがって、愛犬が穏やかに過ごせるような環境を整え、ストレスを最小限に抑えることが症状の管理には不可欠です。

定期的な健康チェックと適切な治療、そして日々のケアが、アジソン病を抱える犬の健康を維持するために重要な役割を果たします。

アジソン病の治療薬については、ぽちたま薬局でも取り扱いがございます

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犬のアジソン病の症状について

犬のアジソン病の症状について

アジソン病は犬においてさまざまな症状を引き起こす可能性があり、その特異性がないために見逃されやすい病気です。

コルチゾールの測定を行わない限り、症状を正確に特定することは難しい場合が多いです。

アジソン病によく見られる症状は以下の通りです。

  • 全般的な元気のなさ
  • 食欲不振
  • 体重の減少
  • 下痢や嘔吐
  • 筋肉の弱さ
  • 脱水症状
  • 頻繁な排尿
  • 血圧の低下
  • 皮膚の変化
  • 行動の変化

これらの症状は他の病気とも重なるため、アジソン病の診断は容易ではありません。

特に運動失調が顕著に現れるので、散歩を嫌がる様子から発見に至るケースがあるようです。

定型型アジソンと非定形型アジソン

アジソン病には定型型非定形型の2種類が存在します。

定型型アジソンは副腎皮質ホルモン全体が欠乏し、ナトリウムの低下やカリウムの上昇など重篤な症状を引き起こす可能性があります。

対して、非定形型アジソンはコルチゾールのみが欠乏するため、症状は比較的軽度です。

治療には、定型型ではホルモン補充療法が必要で、非定形型ではコルチゾールの補充に重点が置かれます。

ぽちたま薬局ではそれぞれの治療に適した薬を取り扱いがございます。

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参考
甲状腺機能低下症の治療中に非定型副腎皮質機能低下症を発症した犬の1 例(外部リンク)

ストレスによって症状が悪化する

アジソン病の犬はストレスに対処するコルチゾールの分泌が低下しているため、普通の犬よりもストレスに弱い傾向があります。

たとえば、新しい環境への適応、他のペットや人との出会い、騒音などもストレスの原因となり得ます。

ストレスを避けるためには、日常生活の中で犬の快適さを最優先に考え、安定した環境を提供することが大切です。

また、犬が落ち着ける安全な場所を用意することも効果的です。

アジソンクリーゼ(ショック症状)

アジソンクリーゼは、副腎機能の急激な低下やストレスが原因で、重度の脱水症状、血圧の低下、ショック状態を引き起こす非常に危険な状態です。

突然の腹痛、嘔吐、下痢、意識の混濁などが見られることがあります。

症状が急変した場合、迅速な獣医師の診断と治療が不可欠です。

アジソンクリーゼは緊急事態であり、適切な対応を行わないと命に関わることもあるため、飼い主は常に注意を払う必要があります。

気付いた時にはアジソン病末期になっていることも

気付いた時にはアジソン病末期になっていることも

アジソン病は症状に特異性がなく、コルチゾールの測定をしない限り診断が難しい病気です。

そのため、症状に気づいた時には病気が進行して末期状態になっていることがあります。

犬が何となく元気がなく、食欲が落ちているような場合でも、これらがアジソン病の初期症状である可能性があるため、異変を感じたら速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。

また、アジソン病は進行が遅い病気のため、定期的な検査を受けることで早期発見・早期治療に繋がる可能性があります。

アジソン病を患った犬の余命について

アジソン病を患った犬の余命について

アジソン病における犬の余命は、一般的に約5年程度と言われていますが、実際には個体差が大きいため一概には言えません。

アジソン病は珍しい疾患であり、治療も難しい側面を持っていますが、適切な治療を継続すれば、決して予後不良の病気とは限りません。

治療には、定期的な検査と投薬が不可欠で、これを怠らなければ、多くの犬は通常の寿命を全うすることができます。

症状を悪化させない為に必要なこと

アジソン病の犬にとって、ストレスは症状を悪化させる主要な要因の一つです。

そのため、愛犬がストレスを感じないような環境を整えることが非常に重要です。

穏やかで安定した環境を提供することで、症状の悪化を防ぐことができます。

また、定期的な検査と必要な投薬を怠らないことも、アジソン病の症状管理には欠かせません。

継続的な治療を行うことで、多くの場合、予後は良好となります。

アジソン病の犬との生活においては、悲観せずに積極的なケアを行うことが大切です。

日々の小さな変化に注意を払い、愛犬の健康と幸せを守るための努力を怠らないことが、症状をコントロールし、質の高い生活を送るために重要となります。

愛犬との絆を深めながら、ともに健康で充実した時間を過ごしましょう。

アジソン病の犬には食事管理も大切です。食事のポイントや注意点も合わせてチェックしましょう。

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