ノミ・マダニの駆除と同時にフィラリアの予防もできるネクスガードスペクトラは、安全性の高い医薬品として知られています。
それでも、医薬品であるからには副作用は大小かかわらず存在します。
その副作用のひとつとして、ネクスガードスペクトラを投与すると、ごく稀に下痢の症状が出る場合があります。
この記事では、その原因と対処法について解説します。
副作用の詳細について知りたい方は、コチラの記事を参考にどうぞ。
目次
ネクスガードスペクトラで下痢になる?
ネクスガードスペクトラの副作用で報告されている症状は主に以下となります。
・嘔吐
・掻痒(かゆがる)
・元気消失・食欲不振
・下痢
下痢はそのなかでもごくまれな副作用として報告されていますが、上記いずれも一過性の症状と言われています。
ネクスガードスペクトラによる下痢の対処法
ネクスガードスペクトラ投与後に、副作用として下痢をすることがあります。
投与後に下痢が起こる主な原因と、それぞれの対処法について詳しく説明します。
下痢の主な原因と対処法
ネクスガードスペクトラ投与後の下痢は、成分が合わないことや食物アレルギー、体調不良などが原因で起こることがあります。
原因① ネクスガードスペクトラの成分が合わなかった
対処法
1.獣医師に相談する
投薬後に犬に異常が見られたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
犬の体質や症状を考慮し、適切なアドバイスや代替薬を提案してくれます。
2.薬の変更
ネクスガードスペクトラが合わない場合、他の駆除薬に変更することを検討します。
獣医師と相談して、副作用が少ない薬を選びましょう。
3.成分の確認
(ネクスガードスペクトラの有効成分:アフォキソラネル、ミルベマイシンオキシム)
今後、同じ成分を含む薬を避けるために、ネクスガードスペクトラの有効成分を確認しておきましょう。
これにより、他の薬を選ぶ際の参考になります。
原因② 食物アレルギーがある
対処法
1.アレルギー検査を受ける
犬が特定の食物アレルギーを持っている場合、獣医師にアレルギー検査を依頼し、具体的なアレルゲンを特定します。
ネクスガードスペクトラには薬の成分以外に、大豆や牛乳が使われています。(※お肉は含まれていません)
2.薬との相性を確認
ネクスガードスペクトラと食物アレルギーの関係を考慮し、薬の成分がアレルゲンと一致していないか確認します。
必要に応じて、獣医師に相談して薬の変更を検討します。
原因③ 投薬前に体調が悪かった
対処法
1.事前の健康チェック
ネクスガードスペクトラを投与する前に、犬の体調をよく観察し、異常がないか確認します。
体調が悪いと感じたら、投薬を延期し、獣医師にご相談ください。
2.体調回復後に投与する
犬の体調が万全である時に投与することが大切です。
もし投薬前に体調が悪かった場合は体調を回復させることに専念し、完全に回復した後に投与を再開します。
すぐに受診した方がいいケース
次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
・便に血が混ざっている
・下痢以外に、嘔吐や食欲不振などの症状もある
なお、シニア犬や持病がある犬、投薬前から体調が悪かった場合は、上記に当てはまらなくても、早めに受診することをおすすめします。
ネクスガードスペクトラには死亡事例がある?
犬のために開発された医薬品であるネクスガードスペクトラは高い安全性があります。
それでも医薬品の宿命ともいえる死亡例は存在します。
11件の死亡事例において、ほとんどの場合その因果関係は不明であり、2件「因果関係がないとはいえない」という結果がありましたが、これもまたかなり少ない事例であるといえます。
より詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にどうぞ。
下痢になりにくいフィラリア予防法は?
現状、どのフィラリア予防薬やフィラリア予防の注射などにも、副作用として下痢の報告があります。
ネクスガードスペクトラの有効成分であるアフォキソラネルやミルベマイシンオキシム が犬に合っていない可能性がありますので、獣医師に相談の上で別の薬を試すのもおすすめです。
また、その際には薬の替え方、選び方に関しても獣医師に相談し、指示を受けるようにしましょう。
フィラリア予防の注射について詳しく知りたい方は、コチラの記事をどうぞ。
有効成分が異なるフィラリア予防薬
ネクスガードスペクトラ投薬後に下痢や軟便などの症状が見られたら、モキシデクチンやイベルメクチンなど別のフィラリア予防薬に切り替えことも検討するかと思います。
ネクスガードスペクトラの成分と異なるフィラリア予防薬には、シンパリカトリオやキウォフハート、アドボケートなどがあります。
ネクスガードスペクトラの代替薬を探すうえで、ヒントになれば幸いです。
商品名 | シンパリカトリオ | キウォフハート | アドボケート |
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商品パッケージ | |||
有効成分 | サロラネル、モキシデクチン、ピランテル | イベルメクチン、パモ酸ピランテル | イミダクロプリド、モキシデクチン |
特徴 | ・ミートフレーバーのチュアブル錠 ・オールインワンタイプのフィラリア予防薬 |
・錠剤 ・フィラリア予防とお腹の虫(回虫・鉤虫・鞭虫)の駆除 |
・スポットタイプ ・フィラリア予防とお腹の虫(回虫・鉤虫・鞭虫)の駆除 |
商品の詳細へ | シンパリカトリオの詳細はこちら | キウォフハートの詳細はこちら | アドボケートの詳細はこちら |
異変を感じたら、投薬を中断し獣医師へ相談を
医薬品である以上は、どんなタイプのものであっても副作用は存在します。
それは、特に安全性が高いと言われているネクスガードスペクトラであっても例外ではありません。
フィラリアの予防自体は犬を飼う以上必須なので、副作用の報告例を抑えた上で、犬の体調の変化を見極め、いつもとの違いを感じたらすぐに獣医師に相談してください。
ネクスガードスペクトラの副作用について、こちらの記事で詳しく解説しています。
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