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ネクスガードスペクトラの副作用と使用上の注意点について

ネクスガードスペクトラは、犬用のフィラリア予防薬の代表格として知られています。

フィラリアに加えて、ノミやマダニ、お腹の虫にも効く効果の広さが人気ですが、以下のような副作用が報告されています。

この記事では、ネクスガードスペクトラの副作用について言及していきます。

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ネクスガードスペクトラの副作用

ネクスガードスペクトラの副作用

現在確認されているネクスガードスペクトラの副作用について、解説します。

嘔吐

嘔吐は副作用の代表的な症状のひとつです。

せっかく飲んだ医薬品を吐き出してしまうことになりますので、投与から2時間以内に嘔吐してしまったら、ネクスガードスペクトラを再投与する必要があります。

皮膚のかゆみ

やたらと体を掻く、柱などに体をこすりつけるといった、かゆみを訴える犬もいます。

ネクスガードスペクトラはノミの駆除薬でもありますので、ノミ由来のかゆみかわかりづらくもありますが、かゆみは一過性で収まることがほとんどです。

下痢

下痢もまた代表的な副作用のひとつです。

トイレのチェックでわかるので心配にはなりますが、こちらも一過性のものなので特に対策をとることなく経過を観察してください。

大体1週間程度で治まることが多いです。

ネクスガードスペクトラ投薬後、下痢になる原因と対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

元気消失・食欲不振

散歩に行きたがらない、食事を摂らなくなるなど、元気が失われてしまうのも副作用のひとつです。

そこまで時間がかからず症状は収まりますが、食欲不振が心配ならばおやつに変化をつけてみるなどの方法を試すのもおすすめです。

成分に対するアレルギーの可能性も考える

ネクスガードスペクトラの投与後に体調を崩した場合、主成分であるアフォキソラネル、ミルベマイシンオキシムに対するアレルギーの可能性も考慮する必要があります。

また、有効成分以外にも、原料として大豆や牛乳、コーンスターチなどが含まれますので、食物アレルギーも同様に注意が必要です。

その場合は、成分の異なるフィラリア予防薬を使用することが解決策となります。

ネクスガードスペクトラとアレルギーについて、詳しくはこちらをご覧ください。

ネクスガードスペクトラには死亡事例がある?

ネクスガードスペクトラには死亡事例がある?

犬のために開発された医薬品であるネクスガードスペクトラは高い安全性があります。

それでも医薬品の宿命ともいえる死亡例は存在します。

11件の死亡事例において、ほとんどの場合その因果関係は不明であり、2件「因果関係がないとはいえない」という結果がありましたが、これもまたかなり少ない事例であるといえます。

ネクスガードスペクトラの死亡事例について、詳しくはコチラを参考にどうぞ。

ネクスガードスペクトラの使用上の注意点

ネクスガードスペクトラの使用上の注意点

ネクスガードスペクトラの使用上の注意点はこちらの3点です。

  • 体重にあったサイズの薬を使う
  • 事前にフィラリアの検査を受ける
  • てんかん発作の病歴をチェックする
  • コリー系統の犬種への使用は慎重に
  • 犬の体調が悪い場合は投与を控える

以下、それぞれを詳しく解説します。

体重にあったサイズの薬を使う

ネクスガードスペクトラは、愛犬の体重にあったサイズの薬を投与する必要があります。

適応体重よりも大きいサイズのネクスガードスペクトラを投与してしまうと、過剰摂取となり副作用が出る恐れがあります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

事前にフィラリアの検査を受ける

犬がすでにフィラリアに感染している場合は、予防薬の効果により心臓内のフィラリアが一気に死滅し、全身にショック症状が広がることがあります。

ショック症状で死に至ることもありますので、予防薬を使用する際には必ず検査をしてフィラリアに感染していないかチェックする必要があります。

てんかん発作の病歴をチェックする

てんかんの病歴のある犬へのネクスガードスペクトラの投与はリスクがありますので使用を控える判断が賢明です。

それでも投与を考える方は動物病院で医師と相談しましょう。

コリー系統の犬種への使用は慎重に

コリー、オーストラリアン・シェパードといった「コリー系」と呼ばれる犬種には、ネクスガードスペクトラの投与を慎重に行う必要があります。

これは、コリー種は遺伝的にネクスガードスペクトラの有効成分であるイベルメクチンの影響を受けやすいと言われているからです。

フィラリア予防薬にはイベルメクチンの他にもセラメクチンやモキシデクチンなどの成分によるものもありますので、コリー系統には他のフィラリア予防薬をおすすめします。

コリー種にも投与できるフィラリア予防薬はコチラを参考にどうぞ。

犬の体調が悪い場合は投与を控える

ネクスガードスペクトラを投与する際は、愛犬の体調に十分注意を払うことが重要です。

投薬日に犬の体調が悪い場合は投与を控え、体調が良くなった日に改めて投与するのが理想的です。
体調が悪い時に投与してしまうと、副作用が出る可能性が高くなります。

犬の健康状態をしっかりと確認し、最適なタイミングで投与すると良いでしょう。

ネクスガードスペクトラの代替薬

ネクスガードスペクトラの投与後に犬が下痢や軟便などの副作用が出た場合は、ネクスガードスペクトラが犬に合っていない可能性があります。
副作用が見られた場合は、他のフィラリア予防薬への切り替えを検討することが重要です。

ネクスガードスペクトラと効果が似ている予防薬は、シンパリカトリオです。

ネクスガードスペクトラとは有効成分が異なるので、ネクスガードスペクトラの代替役として検討してみても良いかも知れません。

フィラリア予防薬のご使用は慎重に

ネクスガードスペクトラは安全性の高い医薬品ではありますが、合わない犬もいます。

副作用の長さなどもしっかりと経過観察をしながら見極め、何より獣医師と相談をしながら、犬に最も適した医薬品を選択しましょう。

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