【うさぎの病気】早期発見がカギ!症状・原因・治療法を詳しく解説

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【うさぎの病気】早期発見がカギ!症状・原因・治療法を詳しく解説

「最近、うちのうさぎの様子がいつもと違う…」そんなことを感じたことはありませんか?

食欲がない、鼻水が出ている、足を引きずる、顔が傾いている、下痢や脱毛が見られる。
これらは、うさぎが病気にかかっている可能性があるサインです。

うさぎは本能的に体調の変化を隠そうとするため、飼い主さんが異変に気づいたときには、すでに病気が進行していることも少なくありません。

この記事では、うさぎに多い病気の症状や原因、治療法について詳しく解説します。
大切な家族であるうさぎの健康を守るために、病気のサインを見逃さず、早期発見・早期治療を心がけましょう。

うさぎの病気のサイン

うさぎの病気のサイン

うさぎが病気になると、次のような異変が見られることがあります。

  • 食欲不振:ペレットや牧草を食べなくなる
  • 元気がない:動かなくなる、じっとしていることが多い
  • 異常行動:よだれが出る、足を引きずる、頭が傾く、くるくる回る
  • 排泄の異常:下痢、血尿、頻尿、便の形が不自然
  • 目や鼻の異常:涙があふれる、目やにが出る、目が揺れる、頻繁にくしゃみをする
  • 皮膚や毛の異常:強いかゆみ、フケ、脱毛、赤みがある
  • 呼吸の異常:鼻が詰まったような音がする、苦しそうな呼吸をする

これらの症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

うさぎに多い病気とケガ

うさぎがかかりやすい病気やケガには、以下のようなものがあります。

うさぎは骨が軽くて薄いため、足や腰の骨折するケガが多く見られます。
そのほかにも、消化器系の病気、感染症、歯のトラブル、皮膚疾患など、さまざまな病気にかかる可能性があります。

早期発見と適切な対処が健康維持のカギとなるため、うさぎの体調の変化には日ごろから注意を払いましょう。

ここからは、それぞれの病気の症状や原因、治療法について詳しく解説していきます。

うっ滞(毛球症)

うっ滞は、うさぎに多い消化器の病気で、胃腸の動きが低下し、飲み込んだ食べ物が詰まる状態を指します。
特に「毛球症」は、グルーミング時に飲み込んだ毛が蓄積することで発症します。

主な症状
  • 食欲低下
  • 元気がなくなる
  • うんちの小型化や減少
  • お腹を床にこすりつける など

重症化すると、胃が破裂する危険もあるため注意が必要です。

治療は、消化管の動きを助ける薬の投与が基本ですが、重度の場合は外科手術が必要になることもあります。

予防には、換毛期のこまめなブラッシングが効果的です。
短毛種は春と秋、長毛種は毎日ブラッシングしましょう。

また、過剰な毛繕いの原因となるストレスを軽減することも大切です。

治療に使用されるお薬
  • プリンペラン(メトクロプラミド):胃の動きを促す
  • レグラン:消化管の動きを改善
  • シサプライド:腸の運動を活発にする

当サイト「ぽちたま薬局」では、うさぎの消化機能をサポートするサプリメントを取り扱っています。

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参考
ウサギの食滞(胃腸管のうっ滞)について(外部リンク)
ウサギの胃腸停滞│加藤小動物病院(外部リンク)

コクシジウム症

コクシジウム症は、うさぎの腸管にコクシジウムという虫が寄生することで起こります。
感染したうさぎのうんちにはコクシジウムの卵が含まれており、それが付着したフードを食べてしまうことなどで発症します。

うさぎに寄生するコクシジウムは、主に腸に寄生する「腸コクシジウム症」と、肝臓に寄生する「肝コクシジウム症」です。

腸コクシジウム症の症状
  • 下痢
  • 血便
肝コクシジウム症の症状
  • 食欲不振
  • 激しい下痢
  • 肝臓の腫大
  • 腹水
  • 黄疸 など

幼いうさぎは重症化しやすく、致命的になりかねません。

治療では抗生物質による駆虫と、対処療法が行われます。
予防としては、感染したうさぎや汚染された場所に近づかせないことが重要です。

治療に使用されるお薬
  • サルファ剤
  • トリメトプリム
  • サルファジアジン
  • スルファジメトキシン など

「ぽちたま薬局」では、うさぎに安心して使える抗生物質を取り扱っています。

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結膜炎

結膜炎

結膜炎は、目の粘膜に炎症が起こる病気です。

主な症状
  • 目の充血、腫れ
  • 目やに、涙の増加
  • まぶしそうにする

悪化すると、目やにや腫れが原因となり、まぶたが開けられない状態になるため、症状を放置しないよう注意してください。

発症の原因には、ウイルス、細菌、アレルギー、異物の混入、トイレ用のウッドチップやアンモニアなどによる刺激、歯の伸びすぎなどが挙げられます。
特に後述するスナッフルになったうさぎは、鼻で増殖した菌が眼まで波及し、結膜炎に発展するリスクもあるので注意しましょう。

うさぎが結膜炎になったときの治療は、原因によっても異なります。

治療に使用されるお薬
  • 細菌性:抗生物質入りの目薬(クロラムフェニコールなど)や眼軟膏
  • アレルギー性:抗アレルギー点眼薬、抗ヒスタミン薬

ぽちたま薬局では、クロラムフェニコール含有の目薬や眼軟膏を取り扱っています。

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結膜炎の予防方法
・こまめなトイレ掃除
・風通しをよくする
・刺激の強い消毒剤を避ける
・細かい牧草やウッドチップを使わない
・牧草や硬いフードで歯の伸びすぎを防ぐ

うさぎの目やになどに触れた後は、手を洗いましょう。
飼い主さんにも感染する可能性があります。

スナッフル

スナッフルは、細菌感染による呼吸器疾患や副鼻腔炎の総称です。

主な症状
  • 初期:さらさらで透明な鼻水、くしゃみ
  • 進行:粘度の高い黄みを帯びた鼻水に変化
  • 重症化:「ズーズー」とした異常な呼吸音(スナッフリングノイズ)

さらに悪化すると、肺炎や胸に膿がたまったり、呼吸困難になったりと、死に至るケースもあるため非常に危険です。

スナッフルの治療方法
・抗生物質の投与
・症状に応じた対症療法

治療に使用されるお薬
  • エンロフロキサシン(ニューキノロン系):細菌のDNA合成を阻害し、増殖を抑制
  • クロラムフェニコール:細菌の増殖に必要なタンパク質の合成を妨げ、広範囲の菌に効果を示す

早めの治療が重要なため、異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。

ぽちたま薬局では、うさぎに使用可能なニューキノロン系の抗生物質を取り扱っています。

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参考
ウサギのスナッフル(クシャミ・鼻水)とは│あおぞら動物病院(外部リンク)

耳ダニ症(耳疥癬)

耳ダニ症(耳疥癬)

耳ダニ症は、ウサギキュウセンヒゼンダニが寄生し、耳に炎症が起こる病気です。

主な症状
  • 初期:フケ、発疹
  • 進行:浸出液が乾燥してカサブタになり、その下でダニが繁殖

激しいかゆみも伴うため、首を振る、耳をひっかくといった様子もみられ、うさぎ自身が患部周辺を傷つけてしまう恐れもあります。

耳ダニ症の治療方法
・駆虫薬の投与(2~3回の投薬が必要な場合も)
・症状に応じて抗生物質の投与や薬浴

治療に使用されるお薬
  • セラメクチン6%(製品名:レボリューション):皮脂腺や血管を通して耳まで成分が届き、ダニを駆除
  • イベルメクチン:ダニを麻痺させて駆除(経口投与、皮下注射)

早期の治療で重症化を防げるため、耳をかゆがる様子があれば早めに動物病院を受診しましょう。

ぽちたま薬局では、うさぎにも使用できるレボリューションを取り扱っています。

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参考
ウサギ│社団法人日本獣医師会(外部リンク)
うさぎの耳ダニ│オダガワ動物病院(外部リンク)

ツメダニ症

ツメダニ症は、ウサギツメダニが寄生し、皮膚トラブルを引き起こす病気です。

主な症状
  • 軽度:フケ、かゆみが発生
  • 進行:大量のフケ、脱毛、皮膚の赤み

健康なうさぎは無症状であったり、軽いかゆみが起こったりする程度ですが、免疫力や体力が低下すると強いかゆみ、大量のフケ、脱毛などを引き起こします。

ツメダニ症の治療方法
・駆虫薬の投与
・薬浴

治療に使用されるお薬

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  • セラメクチン6%(製品名:レボリューション):皮脂腺や血管を通して耳まで成分が届き、ダニを駆除
  • イベルメクチン:ダニを麻痺させて駆除(経口投与、皮下注射)

ツメダニは人にも感染して皮膚炎を引き起こす恐れもあるため、うさぎの異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。

ぽちたま薬局では、うさぎにも使用できるレボリューションを取り扱っています。

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不正咬合(ふせいこうごう)

不正咬合(ふせいこうごう)

うさぎの歯には、生涯に渡って伸び続けるという特徴があります。
不正咬合は、磨耗が不十分で必要以上に歯が伸び、歯と歯が正しく咬み合わない状態です。

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  • ごはんをうまく食べられない
  • 柔らかい物だけ食べる
  • 伸びた歯が口の中を傷つけ、よだれ、口腔内の潰瘍、出血
  • 目の下に膿がたまる
  • 衰弱、体重減少など

不正咬合の治療方法
・歯科用器具で伸びすぎた歯を切る、削る(全身麻酔)
・症状に応じて、抗炎症薬や抗生物質の投与

うさぎに使用できる抗生物質には、以下のようなものがあります。

  • トリメトプリムーサルファ
  • フルオロキノロン
  • クロラムフェニコール
  • アミノグリコシド
  • メトロニダゾール

参考
ウサギに使用できる抗生剤│加藤小動物病院(外部リンク)

エンセファリトゾーン症

エンセファリトゾーン症は、エンセファリトゾーンという原虫の寄生により、脳障害を起こす病気です。

主な症状
  • 頭が傾く
  • くるくる回る
  • 痙攣
  • 部分的な麻痺
  • 眼が揺れる など

ほかにも、白内障、沈うつ、食欲不振、成長不良などが生じる場合もありますが、症状があらわれないケースもあります。

エンセファリトゾーン症の治療方法
・駆虫薬の投与

治療では、エンセファリトゾーンを駆虫するお薬の投与が有効ですが、副作用のリスクに備えるため、投与前と投与後の血液検査が必要です。

治療に用いられるお薬
  • フェンベンダゾール(駆虫薬):寄生虫の生存に必要なエネルギー生産を阻害し、死滅させる。
  • デキサメサゾン:感染によって脳に生じる肉芽腫性脳炎を抑制する。
  • エンロフロキサシン:グラム陽性菌やグラム陰性菌など、幅広く殺菌的作用を示すキノロン系抗菌剤。

ぽちたま薬局では、エンセファリトゾーン症の治療薬「パナクールうさぎ用」も取り扱っています。

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参考
治療後に病理検査を行ったウサギのエンセファリトゾーン症の1例(外部リンク)
エンセファリトゾーン症│あいむ動物病院(外部リンク)

尿路結石

うさぎはほかの動物に比べて、カルシウムの代謝が独特です。
健康な状態でも、おしっこに多くのカルシウムが含まれることから、尿路結石を発症しやすいとされています。

主な症状
  • 頻尿、血尿
  • 発熱
  • 痛み
  • 食欲不振
  • 歯ぎしり

悪化した場合、体内から老廃物を排出できなくなって尿毒症になるほか、膀胱破裂や腎不全に陥るといった、命に関わる可能性があります。

尿路結石の治療方法
・超音波で結石を破砕
・尿道にカテーテルを挿入するなどの処置
・発生位置や大きさ次第では外科手術も必要
・症状に応じて、止血剤や抗生物質の投与

治療に使用されるお薬
  • トラネキサム酸(止血剤):止血作用と抗炎症作用により、膀胱炎の不快感を緩和。
  • 塩酸メトクロプラミド(消化管機能改善剤):消化管運動機能を調整し、食欲不振を改善。
  • 塩化リゾチーム(消炎剤):抗炎症作用、出血抑制作用、組織修復促進作用、溶菌作用がある。
  • ウロアクト、ウラジロガシ配合剤(利尿剤)

参考
ウサギの高カルシウム尿症におけるウラジロガシ配合剤(ウロアクト®)を使用した1例(外部リンク)

うさぎの寄生虫対策

うさぎの寄生虫対策

うさぎが健康に過ごすためには、寄生虫対策も欠かせません。
上述したツメダニや耳ダニ以外にも、重大な健康被害をもたらす寄生虫がいます。

ここでは、フィラリア、ノミ、蟯虫(ぎょうちゅう)といった3種類の寄生虫対策について紹介していきます。

フィラリア

フィラリアは、蚊に吸血されることで感染が広がる寄生虫です。
犬や猫以外の動物にも感染することがあり、うさぎからもフィラリアが検出されています。

犬では、心臓や肺などに寄生して、咳、元気がない、疲れやすくなるなど、さまざま症状を引き起こします。
この寄生虫の怖いところは、感染すると完治させることが難しいうえに、重症化すれば死に至る恐れもあること。

ただし、定期的にフィラリア予防薬を投与することで、100%感染を防ぐことが可能です。

フィラリア対策に有効なお薬
  • セラメクチン6%(製品名:レボリューション)

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参考
犬糸状虫症研究今昔物語│社団法人日本獣医師会(外部リンク)

ノミ

ノミは、1~3㎜ほどの小さな昆虫の仲間です。
うさぎの皮膚に寄生し、吸血することで強いかゆみを引き起こします。
そのかゆみを我慢できず、うさぎは患部を噛んで毛を抜いたり、皮膚を傷つけたりする恐れがあります。

ノミは小さく見えにくいですが、被毛をかき分けて黒い粒がたくさんあれば、ノミの糞の可能性が高いでしょう。

ノミ対策に有効なお薬
  • セラメクチン6%(製品名:レボリューション)
  • イミダクロプリド(製品名:アドバンテージ)

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蟯虫(ぎょうちゅう)

蟯虫とは、うさぎの盲腸や結腸に寄生する5~11mmほどの線虫です。

ほとんどが無症状ですが、大量に寄生されたときはうんちに虫卵が付着し、ほかの病気になっているうさぎであれば、下痢の症状もみられます。
さらに、成長期に寄生されてしまうと、被毛の艶が悪い、体重が増えない、といった症状を引き起こす恐れがあります。

対策としては、感染したうさぎの糞に接触させないことが重要です。

治療に使用されるお薬
  • イベルメクチン
  • フェンベンダゾール
  • パモ酸ピランテル

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まとめ

まとめ

うさぎは体調の変化を隠す習性があるため、病気の早期発見が非常に重要です。
今回紹介した症状が、必ずしもその病気を示すとは言い切れませんが、体内で何らかの異変が起こっている場合もあります。

食欲低下、うんちの変化、元気がないといった小さな兆候であっても、うさぎにとっては重大な病気のサインかもしれません。
特に、うさぎはデリケートな動物なので、わずかなストレスも病気の悪化につながる可能性があります。

また、寄生虫対策では駆虫薬の投与が有効です。
病気の重症化を防ぐには、定期的なブラッシング、うんちや食事量のチェックなどを行ない、早期発見につなげることが鍵となります。

日ごろから病気の対策を取り入れ、異変を感じたときは獣医師さんに相談して、うさぎの健康を守ってあげましょう。

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