猫の夜泣きは愛猫、飼い主双方にとって不幸なものです。
猫は何かに怯え続け、飼い主も眠りを妨げられるという、両者にとって大きなストレスとなります。
原因として、環境へのストレスや不安、そして老猫の場合は病気が隠れている場合もありますので、夜泣きをシグナルと考え、その対策に当たるべく情報を紹介します。
不安やストレス、認知症などから来る夜泣きには睡眠薬が使用される場合もあります。
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目次
猫の夜泣きの原因は?
なぜ猫は夜泣きをするのでしょうか。
原因は様々ですが、主にこれらのことが考えられます。
- 発情
- 新しい猫の存在
- 運動不足
- 寂しさ、不安
- ストレス(空腹、トイレ、室温等)
- 病気(老猫の場合は認知症なども)
- 痛み
以下、それぞれの原因と対策を紹介します。
老猫の夜泣きは病気が原因の場合も
老猫の場合は病気が原因での夜泣きの可能性が高いと言われています。
一例では認知症になった猫が夜泣きを繰り返すなどです。
以下、詳しく解説します。
認知症
猫の認知症の症状として夜泣きが挙げられます。
11~14歳までの猫の30$%、15歳以上の猫では50%以上の割合で「認知症と認められうる問題行動を持つ」と言われています。
夜中に大声で泣き叫ぶといった夜泣きの症状の他にも、トイレの失敗が増える事も起こりますので、それらの症状で認知症の可能性を確認できます。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺のホルモン過剰によって起こる甲状腺機能亢進症(バセドウ病)も、症状として夜泣きが挙げられる病気です。
10歳を超えた中高齢の猫に多く見られる病気で、他に水を飲む量が増える、性格が攻撃的になるという症状と合わせてチェックする必要があります。
猫の甲状腺機能亢進症について、特徴的な症状や原因などを知りたい方はコチラからどうぞ。
猫の夜泣きへの対策
猫の夜泣きに付いて、具体的にどうするべきなのか。
その対策を紹介します。
原因を探って1つずつ改善する
まずは原因を探ることが重要です。
病気の兆候が見て取れるならば動物病院に、新しい猫を飼い始めたことにストレスならば慣らし方を考えるなど、事例によってできることは変わってゆきます。
以下、それぞれの事例に合わせて改善案を紹介します。
不妊・去勢手術を行う
発情が原因の場合は不妊・去勢手術が選択肢になります。
猫を買うには不妊手術が必要不可欠であり、手術をすることでマーキングの抑制や攻撃性の低下、ストレスの低下などにつながり、大いにメリットがあります。
動物病院を受診する
上記でもあるように、病気が夜泣きの原因による場合は、その種類によって対処法は全く異なります。
夜泣きの他の症状の変化も確認しながら動物病院に行き、獣医師の判断を仰ぐことが何より重要です。
睡眠薬やサプリメントを使用する
どうしても原因が見つからず、改善する兆しが見られないときは睡眠薬を使用する選択肢もあります。
猫用に開発された睡眠薬や、医薬品の使用がためらわれたときには眠りやすい体の環境を整えるサプリメントも存在します。
夜泣きをする猫へのNG行動
猫の夜泣きに対して飼い主が決してやってはいけない行動を以下にまとめました。
大声で叱る、叩く
大きな声で叱りつける、ましてや叩くなどの行為は絶対にしてはいけません。
猫に恐怖を与えることは逆効果であり、より大きなストレスがかかることになりますので、症状が悪化する恐れもあります。
要求に応える
夜泣きに関わらず、動物は不安や寂しさからくる要求鳴きと呼ばれる行為があります。
それに応えてしまうと、猫は自分が鳴けば飼い主に構ってもらえると学習してしまいますので、症状が解決しない場合があります。
部屋を少し明るくする、飼い主の匂いが付いたタオルなどを与えるなどして、飼い主がそばにいなくても大丈夫なように慣れさせるのがよいでしょう。
愛猫をよく観察して、原因を取り除こう
猫の夜泣きには何かしらの原因が隠れています。
夜泣きは猫、人間双方にとってストレスになります。
愛猫の様子をよく観察して、食事の量、トイレの回数といった細かなところから違和感を見つけ出し、原因を取り除いてあげましょう。
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