この記事では疥癬や糞線虫症の治療に使用される抗寄生虫薬、イベルメクチンの効果や副作用、低価格で購入できるジェネリック医薬品、購入方法について紹介します。
イベルメクチンについて知りたい方は、ぜひご活用ください。
※この記事で紹介するのは人間用のイベルメクチンです。
犬のフィラリア予防薬として使用されるイベルメクチンについてではありません。
イベルメクチンとは
イベルメクチンは疥癬虫(別名ヒゼンダニ)や、腸管糞線虫という寄生虫を駆除する抗寄生虫薬です。
北里大学の特別栄誉教授、大村智博士とアメリカの製薬会社メルクの共同研究で開発されました。
イベルメクチンはペットや家畜動物の寄生虫駆除に使用される他、人間では失明することもあるオンコセルカ症(回旋糸状虫症)や、フィラリア症の特効薬としてアフリカや中南米で治療に用いられてきました。
過去に32憶以上処方され、今も年間約4億人に投与されています。
日本では、皮膚に激しいかゆみを起こす皮膚感染症の疥癬(かいせん)や、小腸に寄生する糞線虫の治療薬として承認され、保険適用されています。
【参考リンク】
・大村智博士の紹介 – 大村智記念学術館大村智記念学術館
・厚生労働省検疫所FORTH|オンコセルカ症について
・疥癬対応マニュアル – 東京都保健医療局
・糞線虫症 – 13. 感染性疾患 – MSDマニュアル プロフェッショナル版
イベルメクチンの効果
イベルメクチンには、疥癬や糞線虫などの寄生虫を駆除する作用があります。
そのため、以下の症状の治療に使用されています。
・疥癬(皮膚感染症)
・腸管糞線虫症
イベルメクチンの効果については、下記ページで詳しく解説しています。
イベルメクチンの副作用
イベルメクチンは世界的に使用されている抗寄生虫薬であり、安全性・有効性が確立されています。
重い副作用も少ないですが、以下の症状が副作用として現れる場合があります。
・吐き気
・下痢
・かゆみ
・めまい
・発疹
・好酸球数の増加
・肝機能異常など
なお、めったにないとされていますが、重い副作用では以下の症状が報告されています。
重い副作用
皮膚・粘膜障害、肝臓の障害、血小板減少など
イベルメクチンの副作用と注意点については、下記ページで詳しく解説していますので参考になさってください。
【参考リンク】
・駆虫剤 イベルメクチン錠
イベルメクチンのジェネリック医薬品
イベルメクチンは開発されてから20年以上経過している医薬品のため、新薬の特許権が切れています。
特許権が切れた場合は、他の薬剤会社も新薬と同じ有効成分と含有量を用いて、新たに薬を作ることができます。
こうして新たに作られるのがジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品はすでに開発された薬をベースに作るため、開発費用が抑えられ安く提供されています。
なお、ジェネリック医薬品の基準はとても厳しいため、イベルメクチンのジェネリック医薬品の効果については、先発薬のイベルメクチンとほぼ同等の効果が期待できます。
イベルメクチンのジェネリック医薬品については、下記ページで詳しく解説しています。
イベルメクチンの購入方法
イベルメクチンには、主に2つの購入方法があります。
・病院処方
・海外通販(個人輸入)
病院では、疥癬や腸管糞線虫症と診断された時にイベルメクチンを処方してもらえます。
海外通販では、イベルメクチンを取り扱っている通販サイトで購入が可能です。
海外通販で購入した場合、服用については自己責任となりますが、処方箋がいらず病院で処方してもらうよりも安く購入できます。
まとめ
イベルメクチンは、抗寄生虫薬として長年使用されている治療薬です。
日本でも皮膚感染症の疥癬や、腸管糞線虫症の治療薬として承認されています。
アフリカや中南米をはじめ世界中で使用され、安全性と有効性が認められています。
また、副作用が少なく服用方法も簡単なため、使いやすく優れた薬として国際的にも高く評価されている治療薬です。
ぽちたま薬局のライターです。猫が大好きです!
特に白が混ざった茶トラが好きで、来世できれば茶トラに生まれ変わりたいと少し本気で思っています。