風邪気味の外猫

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目に現れる猫風邪の症状は?目の白濁などの後遺症は残る?

「愛猫の目が白くなってきた。もしかして病気?」
「猫風邪ってもしかして目に症状が現れる?」
「このまま治療だけで完治するのか不安」
こういった疑問お悩みにお応えします。

目が白くなってきた猫ちゃんは「猫風邪」である可能性が高いといえますが、そのまま放置もしくは正しい治療法を行わないと、後遺症が残るだけではなく最悪、失明してしまう危険性があります。

このような事態を避けるためにも、本記事では目に現れる猫風邪の症状や治療法について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、正しい治療法を知り、愛猫と楽しい生活を送りましょう。

猫風邪とは?

猫風邪とは?

猫風邪とは、カリシウイルスヘルペスウイルスといった病原体が原因で発症する症状をいいます。
猫風邪に正式な病名はなく、人の風邪によく似た症状が猫にも現れるため、このように呼ばれています。

目以外にも猫風邪で確認される症状には、以下があります。

  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 発熱
  • せき
  • 食欲低下
  • よだれ
  • きつい口臭
  • 口内炎

これらの症状が確認された場合は、軽症と疑わず早めに受診しましょう。
とくに子猫の場合は免疫力が弱く、重症化しやすいといえます。

予防接種も難しいため、体調面の変化により一層の注意を払わなくてはなりません。

目に現れる猫風邪の症状について

目に現れる猫風邪の症状

目に現れる猫風邪には、以下の症状があります。

  • 目ヤニ
  • 流涙
  • まぶたが赤い
  • 充血
  • 浮腫

これらの症状が悪化すると目が白濁し「結膜炎」「角膜炎」といった病気へ進行してしまう恐れがあります。

とくに、まぶたがくっついて開かなくなってしまったままの子猫は注意しましょう。

長期間放置してしまうと、その状態で成長してしまい、目が開かないままといった異常をきたしてしまいます。

さらに重症化すると、感染が眼球にまで広がって失明の危険性も考えられます。
目に異変を感じた場合は、一刻も早く病院で受診しましょう。

参考
猫の上部呼吸器疾患(いわゆる「猫カゼ」)について | あおきじま動物病院(外部リンク)

猫風邪の治療法は?

猫風邪の目に関する治療法には、大きく分けて「対症療法」「外科手術」の2つがあります。
人の風邪と一緒で対症療法による治療が一般的ですが、結膜と眼球がくっついてしまうほど重症化してしまった猫ちゃんの場合は、手術が行われるケースも考えられます。

対症療法による具体的な治療方法は、以下のとおりです。

・飲み薬
・抗生物質入りサプリメント
・目薬

これらの治療で症状が和らいできた場合は、継続および経過観察を行います。
しかし症状が治まらない場合は、再診時に体力の消耗や脱水症状に対する皮下点滴もしくは入院し、静脈点滴が施される場合があります。

参考
猫の感染性結膜炎|横浜市戸塚区の動物病院|ぬのかわ犬猫病院(外部リンク)

猫風邪と目のよくある質問

猫風邪と目のよくある質問

猫風邪と目に関する質問について、以下にまとめました。

  • 猫風邪で白濁した目は治るの?
  • 目に後遺症が残ることはある?
  • 猫風邪が重症化すると失明する?
  • 猫風邪は再発するって本当?

それぞれの疑問に詳しくお答えします。

猫風邪で白濁した目は治るの?

白濁した目は、猫風邪が重症化してしまうと完治せずに跡が残る場合があります。

とくに保護猫の場合は、保護した時点でかなり進行が進んでしまい、治療しても完全に治りきらないケースもあります。
そのため目に異変を感じた場合は、早めにお医者さんに診てもらいましょう。

目に後遺症が残ることはある?

後遺症が残ることはあります。
具体的には、以下の後遺症が考えられます。

・目の違和感
・視力低下
・白濁
・結膜の癒着

これらの後遺症を残さないためにも、早めの受診と飼い主の適切な治療が重要になってきます。

猫風邪が重症化すると失明する?

手術が難しいほど重症化すると、失明の危険性があります。
とくに野良の子猫は、目ヤニを取ってくれる人がいないため、固まって目が開かなくなると眼球内まで感染してしまい、失明に至ってしまう危険性があります。

いずれにせよ目ヤニが多い子猫を保護した場合は、むやみに目ヤニを取らず、病院へ向かいましょう。

猫風邪は再発するって本当?

再発する可能性は十分ありえます。
ヘルペスウイルスに感染してしまうと、その後も体内に残ったままの可能性があり、この状態で免疫力が低下すると、再発の恐れがあります。

再発防止のためにも、部屋の温度といった環境に注意して、ストレスのかからない生活環境を整えましょう。

早期治療で愛猫の目を守ろう

猫風邪の多くは野良猫との接触が原因といわれているため、保護猫はかかりやすいと考えられます。
そのため今後は、室内飼育の徹底をおすすめします。

とはいえ「愛猫を外で遊ばせたい」と考える飼い主には、ワクチン予防接種が効果的です。
必ず防げるといった保障はありませんが、万が一感染した場合でも重症化しにくくなるといわれています。

あとはなにより少しでも愛猫に違和感を覚えたならば、早めに病院へ行って受診しましょう。
症状が悪化し失明してしまうと愛猫と一生、同じ景色を共有できなくなってしまいます。

飼い主にとっても、とてもつらいことでしょう。
そのような事態を避けるためにも、ぜひ早期治療に努めてください。

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