「猫ヘルペスウイルスは一生治らない」ってホント?再発防止の為にできること

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「猫ヘルペスウイルスは一生治らない」ってホント?再発防止の為にできること

猫ヘルペスウイルスは、発症すると「一生治らない」といわれる病気。

ただし感染したからといって、症状がずっと出続ける訳ではありません。

この記事では、猫ヘルペスウイルスが治らないといわれている理由と、再発防止のためにできることを紹介します。

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猫ヘルペスウイルスは一生治らない?

猫ヘルペスウイルスは一生治らない?

猫ヘルペスウイルスは、一度でも感染すると体内から消え去ることはありません。

症状自体は、抗ウイルス薬や点眼薬を投与することで、治まる場合もあるでしょう。

しかし、そのあとも体の三叉神経という場所には一生、猫ヘルペスウイルスが潜伏し続けます。

そのため免疫力が落ちる度に、猫は再発を繰り返してしまうのです。

以上のことから、猫ヘルペスウイルスは「治らない」といわれています。

参考
猫のウイルス性上気道疾患の症状と治療(外部リンク)

症状を抑えることは可能

猫ヘルペスウイルスは、涙の増加や目やに、結膜の充血、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、食欲不振などの症状を引き起こします。

しかし、猫ヘルペスウイルスが治らないからといって、これらの症状はずっと出ている訳ではありません。

それぞれのケースに合わせ、適切な治療を行って症状を緩和し、免疫力を高めてあげれば症状を抑えることも可能です。

猫ヘルペスの治療法に関しては、コチラの記事を参考にどうぞ。

猫ヘルペスウイルスが再発するタイミング

猫ヘルペスウイルスが再発するタイミング

猫ヘルペスウイルスによる症状は、猫の免疫力が低下することによって再び現れます。

具体的には、強いストレスや、免疫を抑制する薬を投与した際などが挙げられます。

強いストレスを感じた時

猫ヘルペスウイルスは、猫が強いストレスを感じて免疫力が低下することで、再発する可能性があります。

次のような「よくあること」も、猫にとってストレスになりかねないので注意が必要です。

猫のストレス要因の一例
  • 引っ越しや模様替え
  • 食器やトイレなどを新調する
  • 猫にとって不快な臭い(アロマオイル、香水、たばこなど)
  • 大声を出す
  • トイレや食事スペースが落ち着かない(近くにテレビがある、人通りが多いなど)
  • 工事の騒音
  • トイレが汚れている
  • 爪とぎする場所がない
  • 猫や犬、ウサギなどとの多頭飼育
  • 行動できる範囲が狭い
  • 運動不足

猫は非常に繊細な動物です。

これらの内容に心当たりのある飼い主さんは、生活環境を見直してあげると良いでしょう。

ステロイドや免疫抑制剤を使用した時

ステロイドや免疫抑制剤は、使用することで免疫が低下してしまい、症状がぶり返す場合があります。

参考
猫ヘルペスウイルス感染症 – 壱岐動物病院(外部リンク)

再発を予防する為に飼い主さんができること

再発を予防する為に飼い主さんができること

猫ヘルペスウイルスの再発予防では、愛猫の免疫力が落ちないように生活させることが最大のポイント。

ここからは、飼い主さん自身が気をつけるべき点を紹介します。

栄養管理

猫は、ビタミンやタンパク質、ミネラルなどが不足すると、免疫力が低下しやすくなります。

免疫力を高めるためにも、栄養バランスの取れた食事を与え、腸内環境も整えてあげましょう。

食事だけで補うことが難しい猫には、サプリメントの活用も効果的です。

また、ヘルペスを発症すると食欲が極端に落ちる場合があります。

栄養摂取が十分でないと免疫力が落ち、治療にも影響が出るので食欲にも気を配る必要があります。

猫にご飯を食べてもらう工夫については、コチラの記事を参考にどうぞ。

睡眠

猫も人間と同じように、睡眠不足や睡眠の質の低下によって、免疫力の低下を招きます。

快適な睡眠のために
  • ベッドをお気に入りの場所に設置する
  • ベッドの素材、形を変えてみる
  • 部屋の照明を暗めにする
  • 室温を21~28度に設定する

愛猫の好みに合わせて、睡眠環境を見直してあげましょう。

適度な運動

犬と違って散歩をしない室内飼育の猫は、とくに運動不足になりがち。

ジャンプして登るキャットタワーを設置したり、知育トイを使ったりして、遊ぶ時間を作ってあげましょう。

猫にとって適度な運動は、後述するストレスの軽減や肥満解消においても大切です。

ストレス軽減

ストレスと免疫力には、密接な関係があります。

実際に猫はストレスを受けると、体内で病気と戦う血液中のリンパ球が減ってしまうのです。

ストレスを減らすためにも、愛猫にとって落ち着ける環境を整えてあげましょう。
>>上述した「猫のストレス要因」をもう一度見る。

発症後でもワクチン接種は効果アリ

発症後でもワクチン接種は効果アリ

猫ヘルペスウイルスになっても、症状が治まったあとであればワクチン接種が可能です。

接種した猫は発症を強力に抑えたり、ウイルスに対する免疫の持続期間を延ばしたりできます。

子猫のワクチン接種は、原則的に生後約8週で1回目、1ヶ月後に2回目などの頻度で年に2~3回。

1歳になってからは年1回接種し、それ以降は3年に1回の頻度が推奨されています。

参考
猫のワクチン接種について / 猫の病気|JBVP-日本臨床獣医学フォーラム(外部リンク)

もしもの時にお薬を常備しておくと便利

もしもの時にお薬を常備しておくと便利

猫ヘルペスウイルスは、抗ウイルス薬や点眼薬を使用することで、症状を抑えることも可能です。

しかし、一度でも感染するとウイルスは生涯にわたって体内に居座り続けます。

飼い主さんがどれだけ気にかけていても、もしかすると免疫力が低下して、再発してしまうかもしれません。

愛猫の症状がぶり返したときのために、お薬を用意しておけば動物病院に行く手間を省けるので便利です。

■猫ヘルペスウイルスの治療に用いられるお薬の一例

商品名 ゾビラックス イドクスウリジン点眼液
パッケージ ゾビラックス イドクスウリジン点眼液
効果 ウィルスの増殖抑制 ヘルペスウイルス性角膜炎の治療

治らないからこそ再発予防が重要!

猫ヘルペスウイルスは治らない病気ですが、ずっと症状が出続ける訳ではありません。

再発させないためには、愛猫がストレスを受けていないか、健康状態に問題はないか、日ごろからチェックしておくことが大切です。

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