ブロードラインとフロントラインプラスの違いを解説

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ブロードラインとフロントラインプラスの違いは?愛猫に合うのはコレ!

ブロードラインとフロントプラスは、どちらも猫用のノミダニ薬として非常に有名です。

しかし、意外と知られていないのですが、その効果には大きな違いがあります。

この記事では、ブロードラインとフロントラインプラスの効果の違いについてご紹介していきます。

※ブロードラインは2023年12月に生産が終了し、現在は後継品の「ネクスガードキャットコンボ」に切り替わっております。
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ブロードラインとフロントラインプラスを比較

商品名 ブロードライン フロントラインプラス【猫用】
パッケージ ブロードライン フロントラインプラス
価格 猫用0.3ml(2.5kg未満)3本
6,200円
猫用3本入り
7,800円
ノミに対する効果 ノミの駆除、ノミ卵の孵化阻害、ノミ幼虫の変態阻害 ノミの駆除、ノミ卵の孵化阻害、ノミ幼虫の変態阻害
ノミ以外の虫に対する効果 フィラリア予防、マダニの駆除、猫回虫駆除、猫鉤虫駆除、猫条虫駆除、瓜実条虫駆除、多包条虫駆除 マダニの駆除、ハジラミの駆除
有効成分 フィプロニル、S-メトプレン、エプリノメクチン、プラジクアンテル フィプロニル、S-メトプレン
投与方法 背中に垂らすスポットオンタイプ 背中に垂らすスポットオンタイプ
投与の頻度 月に1回 月に1回
効果の持続時間 効果が1か月続く マダニ、シラミ、ハジラミの成虫を48時間で駆除し、駆除効果は1か月続く
シャンプーはいつから? 使用後2日間はシャンプーや水浴びを控える 使用後2日間はシャンプーや水浴びを控える
猫が舐めても大丈夫? 一過性の流涎が観察されることがある。そのため滴下部位を他の動物が舐めないように注意すること。 一過性の流涎が観察されることがある。そのため滴下部位を他の動物が舐めないように注意すること。
人間に対する注意事項 ・猫以外の動物に使用しない(特にウサギに使用してはいけない)
・内容液を直接手で触ってはいけない
・完全に乾くまで(通常4時間程度)は投与部位に触れない
・猫以外の動物に使用しない(特にウサギに使用してはいけない)
・内容液を直接手で触ってはいけない
・完全に乾くまで(通常4時間程度)は投与部位に触れない

お安いのはどっち?

価格が安いのは、ブロードラインです。
3本入りで6,200円となっています。

ふたつの医薬品、効果の違いは?

フロントラインプラスは、ノミとマダニ、ハジラミの駆除ができますが、ブロードラインはそれよりも多くの種類の寄生虫を駆除してくれます。

それぞれのお薬が効果を発揮する寄生虫については、以下の表のとおりに違いがあります。

ノミ ノミ卵と幼虫 マダニ フィラリア ハジラミ 猫回虫 猫鉤虫 瓜実条虫 猫条虫 多包条虫
ブロードライン猫用
ブロードライン
フロントラインプラス猫用
フロントラインプラス【猫用】

投与方法はどう違うの?

このふたつの医薬品の投与方法は、どちらもスポットオン方式
猫ちゃんがよそ見している間に首の後ろに垂らせば終わります。

猫ちゃんに対する注意について違いは?

どちらのお薬にも、滴下後に他の動物が舐めないように注意するよう記載があります。
滴下したお薬が乾くまでの時間、最低4時間はエリザベスカラーなどを付けて、体を舐めさせないようにする、というような工夫が必要になります。

猫ちゃんを多頭飼いしているお宅ではもちろん、犬などの種類が違う動物が同居している場合も、舐めさせないように注意しましょう。
飼育している頭数分のエリザベスカラーを用意するなどして対策すると安心です。

効き目が長いのは?

どちらも月に1回の投与となっています。
月に1回の投与を継続することで、ノミの駆除とノミの寄生を予防する効果を持続させるお薬です。

有効成分について解説

ノミマダニ駆除薬の有効成分を解説

ふたつのお薬に含まれる有効成分について、軽く解説します。

フィプロニル

フィプロニルはノミの駆除効果が高い成分です。
ノミの成虫駆除、卵や幼虫の発育の阻害、ダニの駆除に効果があります。
昆虫の神経伝達物質(GABA)の作用を阻害、神経伝達を遮断することで駆虫する効果を現します。

フィプロニルはシャンプーをしても効果が落ちにくく、2週間に1度シャンプーをしても1か月の間は効果が持続します。

なお、ウサギをはじめとするエキゾチックアニマルには使うことができない成分です。

S-メトプレン

S-メトプレンは、昆虫成長制御剤です。
ノミやマダニなどの昆虫の多くは、幼虫から蛹、蛹の皮を脱いで成虫…という変化を経て成長しますが、この成長を制御する効果を現わす薬剤です。

昆虫の成長には「幼若ホルモン」という物質が関わりますが、S-メトプレンはこのホルモンに作用することで昆虫の成長を制御し、結果として駆虫につなげるのです。

なお、哺乳類の体内に吸収されたとしても、少量であれば代謝され排泄されてしまう成分のため、ノミ駆除薬に含まれていても、ペットへの毒性が心配されるものではありません。

エプリノメクチン

エプリノメクチンは、内部寄生虫および外部寄生虫の駆除に効果を現わす薬剤です。
昆虫の神経細胞および筋細胞に作用し殺虫するアベルメクチン系化合物です。

プラジクアンテル

プラジクアンテルは、条虫や吸虫の駆除に効果を現わす薬剤です。
寄生虫の外皮膜に作用して構造を不安定化させ、駆除します。

ブロードラインは、こんな薬

ブロードライン

ブロードラインは、ノミとマダニの駆除、フィラリア予防、お腹に寄生する虫の駆除を同時に行うことができます。
ノミが媒介することで有名な瓜実条虫も、1回の投薬で同時に駆除することができるのは、猫用ノミ駆除薬の中ではブロードラインだけです。

猫用のオールインワン薬の中で、最も広い駆虫範囲をカバーしていると言えるでしょう。
ブロードラインは野良猫を保護して家の中で飼い始める時や、猫ちゃんが外に出る機会が多い場合に、特に用意したいお薬です。
また、フィラリア予防の効果もあるので、定期的にフィラリア予防をしたい猫ちゃんにおすすめです。

ブロードラインは2023年12月をもって生産終了となりました。
現在は後継品の「ネクスガードキャットコンボ」に切り替わっております。
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フロントラインプラスは、こんな薬

フロントラインプラス

フロントラインプラスは、ノミとマダニの駆除と、ハジラミ、シラミの駆除を同時に行うことができます。
ハジラミは、屋外で生活する猫がとてもかかりやすい寄生虫です。
また、室内飼いの猫であっても、生活する環境が不衛生な状況下ですと、かかることがあります。

被毛にフケのようなものが出ている時は、ハジラミが寄生している可能性があります。
ハジラミは、特に猫同士でうつることが多い寄生虫です。
単純に、ノミとマダニの駆除や予防を行いたい時は、フロントラインプラスの方が価格を抑えることができます。

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ブロードラインとフロントラインまとめ

  • どちらもノミ・マダニ駆除薬
  • ブロードラインはフィラリア予防と内部寄生虫の駆除を同時に行うことができる
  • フロントラインプラスはハジラミやシラミの駆除を同時に行うことができる
  • ノミ・マダニ以外の効果は違うので、しっかり確認してから購入しよう

これまで触れたように、ノミとマダニを駆除する効果以外の部分で違いがあります。
どちらを選ぶかは、猫の住環境や行動範囲、その時のお財布の状況を見て、決めるといいと思います。

※ブロードラインは2023年12月に生産が終了し、現在は後継品の「ネクスガードキャットコンボ」に切り替わっております。
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