愛犬がごはんを食べなくなるととても心配になりますよね。
こんな経験をされた飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか?
生き物にとって毎日の食事はとても大切です。
特に体の小さい犬は食欲不振に陥るとあっという間に体重が減り、エネルギー切れを起こすこともあります。
食欲不振にはなんらかの病気が潜んでいたり、ストレスが溜まっているなど様々な原因が考えられます。
この記事では、食欲不振の原因と対処法、そして食欲不振の時におすすめの食材を紹介しています。
食欲不振の原因
犬の食欲不振の原因として考えられるのは、主に以下のようなことです。
・ドッグフードに飽きた
・夏バテ
・ストレス
・老化
・病気
では、原因を詳しく見ていきましょう。
ドッグフードに飽きた
犬の味覚は人間よりも低いと言われていますが、毎日同じドッグフードだと犬もさすがに飽きてしまうことがあります。
犬は基本的に、飼い主さんに従順ですよね。
とっくに飽きているドッグフードでも、飼い主さんにほめられるから食べてる、なんてこともあるかもしれません。
たまに違うドッグフードを与えてみたり、与えるフードのバリエーションを増やしてローテーションを組むなど、飽きない工夫をしてみましょう。
いつものフードにトッピングをしてみるのも、簡単にできる食欲増進法です。
愛犬が元気なのにも関わらず食欲がないという場合は、実は食べ飽きていることが原因となっている可能性が高いです。
愛犬の日々の様子をよく観察するようにしましょう。
夏バテ
犬も人間と同じように夏バテしてしまうことがあります。症状も人間とさほど変わりません。
飼い主のあなたも、夏バテで食欲がなくなったりしたことありませんか?
夏バテによる食欲不振の特徴としては、元気はあるのに食欲だけないという点です。
特に暑い日が続くと、おやつなどは食べるのにごはんは食べないなんてこともあります。
しかし、夏バテによる食欲不振が長く続いてしまうと体に栄養が取り込みにくい状態になることや脱水になってしまうことがあります。
栄養が取り込めなくなると、免疫力が落ちてしまい病気にかかりやすくなります。
そのため、夏バテや熱中症には十分に対策を取るようにしましょう。
ストレス
犬がストレスを抱える要因はさまざまあります。
愛犬を置いて、長い時間留守にしてませんでしたか?
いつもよりもたくさん叱りませんでしたか?
お散歩の途中で、相性の悪い犬に出会うことはなかったでしょうか?
犬も、イヤなこと、悲しいことを経験することでストレスを抱えることがあります。
もしも、愛犬の元気が無いなと感じたら、その日に起きたできごとを振り返ってみましょう。
老化
年齢を重ねることで食欲が落ちることもあります。
大きな理由としては3つあります。
年齢を重ねることで体も変化し食事の好みが変わる
人間も昔は嫌いだったのに食べるようになったものや、昔はすごく好きだったのに今は食べないというものがあると思います。
犬にもこれと同じようなことが起きているのです。
運動量の減少
運動量が減少することによって1日に必要なカロリーが少なくなります。
そのため食事量も少なくなり、食欲も落ちてしまいます。
噛む力の低下や飲み込む力の低下
年齢を重ねることで筋力が衰えてしまい、堅いものを噛んだり飲み込む力が低下してしまいます。
老化が原因となっている場合は、食事量の変化を心配する必要はあまりありませんが、全く食べないという場合は注意してください。
また、食事の量が少なくなっている場合は、少量でも栄養をしっかりと摂取できるメニューを考えて与えるようにしましょう。
病気
食欲不振の中には病気が原因となっている場合もあります。
考えられる病気を部位別に見ていきましょう。
口の中の病気
重度の歯周病や歯が折れたなどの痛みから食欲が落ちるということがあります。
また、口内炎や、口の中に異物があるなどの原因もあります。
人間も口の中に口内炎ができてご飯を食べれない時などがあると思いますが、犬も同じで口の中に違和感がある、痛みがあるなどによって食べなくなるということがあります。
この場合は見てわかる症状が口の中に出ていることが多いため、口の中を開けて確認してみましょう。
のどの病気
風邪などにより食べ物を飲み込みにくくなっていることがあります。
鼻炎や口の中での炎症がのどの炎症の原因となっていることもあり、頻繁にくしゃみしていたり、鼻水が止まらないときには食欲が低下してしまうことがあります。
消化器官の病気
消化器官などに腫瘍ができてしまうと、食べ物が飲み込みにくくなってしまいます。
この場合には、食べたいけど食べられないという状態になってしまうため、食欲不振になります。
異物の誤飲
犬が遊んでいる間に、誤っておもちゃなどを飲み込んでしまった場合には、腸閉塞を起こし、食べ物を食べられなくなってしまいます。
この場合にはできるだけ早く異物を取り除いてあげることが大切なため、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
夏バテの時に与えたい食材
夏バテにはバランスの取れた食事が重要となります。
ここでは、夏バテに良い食材を紹介していきたいと思います。
豚肉・馬肉
犬の体づくりにはタンパク質が欠かせないものとなっています。
特に良質で豊富なタンパク質が必要です。
豚肉はビタミンB1が豊富に含まれており、疲労回復に効果が期待できます。
馬肉は低カロリーの食材で、夏に不足しがちな鉄分や亜鉛などが豊富に含まれているためおすすめです。
豚肉をスーパーで購入する際は、脂肪が少なく新鮮なものを選ぶようにしてください。
旬な野菜
野菜は旬な季節があり、その季節によって摂取したい栄養素が豊富に含まれています。
特に夏野菜であるきゅうり、トマト、スイカ、カボチャ、ゴーヤなどは夏バテ時におすすめの野菜です。
ゴーヤにはβカロテンが含まれており、水にさらすことによって苦みが取れ、オリーブオイルやココナッツオイルなどで炒めることでさらに栄養素の吸収率が高くなります。
スイカは種を取り除き、喉に詰まらないように小さくカットしてから与えましょう。
またスイカは水分が多く含まれているため、水分補給にもなりますが、与えすぎてしまうとお腹を壊す原因にもなるため気を付けてください。
老犬に与えたい食材
老化によって食事量や食欲が落ちてしまった場合には、健康維持のために効率よく栄養を吸収していく必要があります。
ここからはシニア犬が積極的に摂取したい栄養素が含まれている食材を紹介します。
キャベツ
キャベツには食物酵素が豊富に含まれており、抗酸化作用があるビタミンCも含まれています。
生のまま小刻みにして与えてあげるか、さっと茹でてからあげると消化吸収がよくなります。
ビタミンは加熱されることで失われてしまうため、茹ですぎないよういしましょう。
アスパラガス
アスパラガスには、ルチンやアスパラギン酸が含まれており、滋養強壮や体力回復に効果があります。
ルチンは血流を改善する効果が期待でき、アスパラギン酸はスタミナをつけたり、疲労回復の効果が期待できます。
茹でた後にみじん切りにして与えてあげましょう。
消化に問題がない犬の場合にはおやつの代わりに与えても良いと思います。
魚
魚にはタンパク質以外にもカルシウムやDHAやEPAなどが含まれています。
血液をサラサラにしたり、脳の働きを活性化する効果があるため、認知症の予防にも効果が期待できます。
干物などは塩分が高いため、味付けをしない魚の骨を取り除いてから与えましょう。
ささみ・胸肉
犬は年を重ねることで運動量が減りそれに伴い筋肉量も落ちてしまいます。
さらに筋肉量が低下してしまうことで体力自体も低下してしまいます。
そのため、筋肉のもとになる良質なタンパク質を摂取することは、体力を維持するのに重要です。
ささみや胸肉は消化に良く、良質なタンパク質となるため、ごはんに混ぜるのがおすすめです。
まとめ
犬の食欲不振にはさまざまな原因がありますが、食事を改善することで食欲を戻すことができるものもあります。
特にフードが飽きている場合や夏バテ、老化の場合はいつもの食事に一工夫することで食欲が戻り、いつもどおりご飯を食べてくれることもあります。
しかし2~3日たっても食欲が戻らない、食欲不振以外にも心配な症状がある場合はすぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。
人間もそうですが、犬にとっても、食事の時間はとても楽しみなひとときですよね。
栄養が偏ったり不足しないように、効率よく栄養を摂取できる食事を心がけて、愛犬とも楽しみな時間を共有できるようにしましょう!
ぽちたま薬局のライターです。猫が大好きです!
特に白が混ざった茶トラが好きで、来世できれば茶トラに生まれ変わりたいと少し本気で思っています。