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最終更新日: 2023.07.25

犬にメロンを与えて大丈夫?メロンの嬉しい効果や与え方とは

いきなり結論ですが、犬にもメロンを食べさせて大丈夫です。

メロンには、消化をサポートしてくれる酵素皮膚や粘膜をよくする成分、またリラックス効果を持つ成分など、人間だけではなく犬にも嬉しい効果のある栄養素が含まれています。

それならば、すぐにでも食べさせてあげたいですね。
この記事ではメロンの持つ嬉しい効果や、愛犬にメロンを与える際の注意点などをまとめました。

メロンが持つ素晴らしい効果

メロンが持つ素晴らしい効果

近年は、果物をもっと甘くおいしく作る開発が果物生産者の間で進められています。
そのため、現在スーパーや八百屋に並んでいる果物の多くはとても甘く、ひと昔前よりもさらにおいしくなっています。

食物に含まれる栄養素についても研究が進んでおり、その中でも果物は素晴らしい効果を持つ食材であるとして注目が高まっています。

消化をサポート

メロンに含まれているククミシンという酵素は、肉や魚、卵、豆などのタンパク質を分解し、消化吸収がしやすいようにサポートする働きがあります。

しかし、ククミシンの影響で犬の敏感な口内や舌にピリピリとした刺激を感じさせてしまう場合があります。
愛犬に与えてみて食べるのを嫌がる場合は、無理に食べさせないようにしましょう。

エイジングケア効果

夕張メロンやクインシーメロンなどの赤い果肉のメロンは、βカロテンとビタミンCが豊富に含まれています。

βカロテンには抗酸化作用があるため、皮膚や粘膜を健康に維持したいときにおすすめです。

そしてビタミンCにもβカロテンと同じく抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防、老化防止にも有効であると言われています。

リラックス作用

マスクメロンには、ストレスを和らげたり神経の興奮を抑えたりする働きがあるGABAが含まれています。

すべての品種のメロンにリラックス作用があるかは判明していませんが、温室育ちのマスクメロンであれば期待できるでしょう。

またクエン酸の働きで、疲労回復にも効果的です。

メロンは低GIな食べ物

メロンには果糖が多く含まれているため、肥満になりやすく糖尿病の要因になりやすいと思われてきました。

しかし近年は食物の研究がすすみ、メロンは低GI食品のうちのひとつということで注目を集めるようになりました。
血液中の血糖値の上昇を緩やかにするということがわかってきたのです。

もちろん食べすぎは体によくありませんが、甘いもの好きのワンちゃんにはおやつにメロンを一切れ…というのも悪くないかもしれません。

メロンを与える際の注意点

メロンを与える際の注意点

とてもおいしくて嬉しい効果もあるメロンですが、与えるときには以下の注意が必要です。

・1切れほどの量に抑える
・アレルギーが出る場合がある
・腎臓の悪いワンちゃんには与えない

理由を1つ1つ見ていきましょう。

1切れほどの量に抑える

いくらメロンに嬉しい効果や愛犬が欲しがる姿を見たとしても与えすぎは良くありません。

ドッグフードを食べずにメロンだけ食べるようになってしまっては、栄養が偏り肥満の原因となってしまいます。

1日、1切れほど(一口サイズ)を上限にして与えるとよいでしょう。

その程度であれば食事への与える影響は少なく、メロンをおやつとして楽しめるのではないでしょうか。

また、そのまま与えるだけではなく、手作りメニューに加えて与えるのもおすすめです。

メロンには、タンパク質分解酵素の働きがあるため、お肉を主体とした手作りのフードメニューにメロンを加えれば、肉が柔らかくなったり消化に優しいメニューが出来上がります。

メロンアレルギーが出る場合がある

犬はメロンアレルギーになる場合があります。

下痢や呼吸がしづらそうな様子が見られたら、アレルギーの可能性があるため注意が必要です。

過去にバナナやスイカで同じ症状が見られたことがある場合は、メロンも与えないようにするのが良いでしょう。

また、メロンを与える場合は体調が不調なときは避け、健康状態が良好なときにしてくださいね。

腎臓や心臓の悪い愛犬には与えない

メロンは、果物の中ではバナナに次いでカリウムを多く含む食べ物です。

カリウムは体内のナトリウムとともに、体内の細胞の浸透圧を保持しているほか、酸や塩基平衡の維持神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応を調節するなどの働きをします。

また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
そのため、体内のカリウムが不足してナトリウムばかりが過剰になると、体にむくみを生じたりします。

健康体のワンちゃんであれば、過剰なカリウムは排泄されるのですが、腎臓の機能が落ちているときはカリウムが体に溜まりやすくなり、不整脈や低血圧などの心臓疾患を招くことがあります。そのため、腎臓や心臓の悪いワンちゃんには与えないようにてください。

メロンがもつ様々な効果を紹介しましたが、愛犬にメロンを与える際は必ず注意点を守って与えるようにしましょう!

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