モルヌピラビルの個人輸入

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モルヌピラビルの個人輸入について

モルヌピラビルは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬として処方されるお薬です。
最近では猫の難治性の感染症、猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療薬としても注目を集めています。
この記事ではモルヌピラビルの個人輸入について詳しく解説します。

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モルヌピラビルとは

モルヌピラビル(molnupiravir)は、日本で初めて承認された経口の新型コロナウイルス治療薬で、一般的には「ラゲブリオ」と呼ばれています。この薬は体内に入るとRNAに似た物質に代わり、RNA複製エラーを起こすことでウイルスの増殖を阻害します。そのため、薬剤の耐性ができにくい特徴があります。

モルヌピラビルは、COVID-19の経口抗ウイルス薬として初めて臨床試験結果が報告され、入院や死亡リスクを約半減できることが示されています2。日本では2021年12月24日に特例承認され、経口での新型コロナウイルス治療が可能となりました。

また、モルヌピラビルは猫の難治性の感染症である猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療薬としても注目されており、その効果についても研究が進められています。

高すぎるモルヌピラビルの薬代

現在、モルヌピラビルは、新型コロナウイルス感染症の治療に使用されています。しかし、その薬価は高額であるため、多くの人々にとって負担となっています。

新型コロナウイルス感染症治療薬としてのモルヌピラビルの薬価

モルヌピラビルの薬価は1カプセルあたり2357.80円です。
通常、モルヌピラビルは1回800mgを1日2回、5日間の経口投与で用いるため、1日の薬価は1万8862.40円(2357.80円×8錠)、計5日間で94,312円となります。

以前はコロナ治療薬は無償で提供されていましたのですが、公費支援が全面撤廃された現在は約2万5千円の自己負担となります。

参考
モルヌピラビル「高すぎる」開業医の8割 | m3.com(外部リンク)

猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療薬としてのモルヌピラビル

日本でのモルヌピラビルは猫伝染性腹膜炎(FIP)に対しては未承認の治療薬です。そのため、コロナ治療のために国が確保しているモルヌピラビルを処方することはできません。処方できたとしても保険が効かないので9万円以上の負担となります、

したがって、動物病院で猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療に処方してもらう場合は、インドから個人輸入したモルヌピラビルのジェネリック製品が処方されます。
この場合、モルヌピラビルの薬価代だけでいえば、約3kgの猫で2週間あたり7,500円から15,000円ほどになるようです。

参考
モルヌピラビルによる猫伝染性腹膜炎FIPドライタイプの治療 治療日記と治療費用について | 川崎市多摩区の動物病院ならトレア動物病院(外部リンク)

モルヌピラビルは個人輸入できない?

モルヌピラビルの個人輸入
一般的な用医薬品は個人が自分自身または所有するペットに使用する目的に限って、輸入すること(個人輸入)が認められています。
一方、モルヌピラビルは「医師の適切な指導のもとに使用しなければ健康被害のおそれのある未承認の医薬品」に指定されており、個人輸入する場合は医師からの処方せん等が必要となります。

ぽちたま薬局でもモルヌピラビルを扱っていますが、必ず医師の指示に従って個人輸入してください。

商品名 モルヌピラビルカプセル
有効成分 モルヌピラビル200mg
内容量 40錠
値段 1箱5,800円

猫に対しての投薬は安全性が確立されておりませんので、獣医師の指示のもとで使用してください。

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個人輸入とは

個人輸入とは、海外の製品を個人で使用することを目的として、海外の通販サイトやメーカーなどから個人が直接購入することです。

個人輸入代行サイトを利用する場合は、特別難しいことはありません。
通常の通販のように欲しい商品をカートに入れ、届け先と支払い方法を設定するだけで、言葉の壁もなく、難しい手続きは一切なく商品を購入することができます。

参考
医薬品等の個人輸入について│厚生労働省(外部リンク)

個人輸入の注意点

モルヌピラビルの個人輸入については注意点がいくつかあります。

まずひとつはモルヌピラビルは「医師の適切な指導のもとに使用しなければ健康被害のおそれのある未承認の医薬品」に指定されていること。
本来であれば医師からの指示が必要なのですが、一般の個人でも購入すること自体は可能です。

そして配送に時間がかかることです。
どうしても「個人で海外から取り寄せる」という形になるため、通常で2週間ほど日数がかかります。
また、処方箋を持たず医薬品が手に入るメリットの裏返しとして、使用後に何が起きても自己責任ということにもなります。
個人輸入を考える医薬品については、しっかりと調べる必要があります。

さらに、サイトによっては粗悪品が届く可能性もありますので、正規品を扱う信頼できるサイトを選ぶ必要があります。

よくある質問

よくある質問

モルヌピラビルについて、よくある質問に対しての回答をまとめました。

未承認のモルヌピラビルを個人輸入することは違法じゃないの?

薬機法では、自分が飼っているペットに対しての使用であるならば、違法ではありません。
違法となるケースは、その医薬品を他の人に譲る、転売するなどの行為です。

モルヌピラビルは楽天やAmazonで購入できる?

モルヌピラビルは医薬品のため、国内の通販サイトでは購入できません。
個人輸入代行サイトで購入することができます。

猫のFIP治療で使用する際の投与量は?

投与量はFIPの種類(ドライタイプかウエットタイプ)により、用量が異なります。

神経症状が出ているドライタイプにおいては、モルヌピラビル20mg/kg(1日2回)ウエットタイプは10mg/kg(1日2回)となります。

ただし、猫FIPの治療においてはモルヌピラビルによる治療が第一選択ではありません。
猫に対しては安全性が確立されていないため、必ず獣医師の指示のもとで使用する必要があります。

参考
臨床試験について 猫伝染性腹膜炎[FIP]治療薬(外部リンク)

まとめ

猫FIPの治療に用いるモルヌピラビルの個人輸入に関する記事のまとめは、以下となります。

  • 近年、人間のコロナウイルス治療薬であるモルヌピラビルが猫のFIP治療薬として注目されている。
  • モルヌピラビルは猫FIP治療の目的では未承認ですが、動物病院での処方、個人輸入で安く購入することが可能。
  • モルヌピラビルは猫に対しては安全性が確立されていないため、必ず獣医師の指示を仰ぐ必要がある。
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