柴犬を飼いたいけど、「初めて犬を飼うなら柴犬は飼ってはいけない」「初心者向きじゃない」という声もあって不安に感じますよね。
たしかに柴犬は頑固だったり抜け毛が多かったりお世話が大変な面があります。
しかし、適切なしつけやケアの方法を知っていれば、柴犬は最愛のパートナーになってくれるはずなのです。
この記事では、「柴犬は飼ってはいけない」と言われる理由や、その対処法、飼い主さんの体験談をご紹介します。
「そもそも柴犬ってどんな犬種?」という方はこちらへ!
目次
柴犬の飼いやすさは『中レベル』
結論から言うと、柴犬の飼育難易度は初級~中級の「中」レベルと言えます。
トイプードルのような、甘えん坊タイプの洋犬をイメージしていると、少しギャップを感じるかもしれません。
実際に、保健所に引き取られる犬種は柴犬が最も多いとの調査結果が出されたこともありました。
たしかに柴犬は自立心が強くクールな性格で、「犬の形をした猫」と表現されることもあるほど。
ですが、その分飼い主に対する忠実さがあるのは、他の犬種にはない特別な魅力です。
「飼いにくい」というより、「接し方にコツがいる」と捉えると良いでしょう。
柴犬を飼ってはいけない理由5つ
なぜ、「柴犬は飼ってはいけない」と言われてしまうのでしょうか。
その要因はおもに5つ挙げられます。
詳しくみていきましょう。
柴犬を飼ってはいけない理由①
嚙み癖・吠え癖がある

柴犬は警戒心が強く、番犬としての本能が色濃く残っています。
そのため、自分のテリトリーを守ろうとして吠えたり、嫌なことをされた時に防衛本能で噛んだりすることがあります。
- 食べているガムを取られそうになって噛む
- 散歩後の足拭きを嫌がって噛む
- インターホンや来客に激しく吠える
「嫌なことは嫌!」という自己主張がはっきりしているため、良かれと思ったスキンシップで飼い主さんが怪我をすることも。
とはいえ、体罰は信頼を損なうため厳禁です。子犬の頃から「人の手は優しい」「人は怖くない」と教える社会化トレーニングが非常に重要になります。
柴犬を飼ってはいけない理由②
頑固で懐きにくい

「呼んでも来ない」「気に入らないと動かない」。そんな頑固さも柴犬の特徴です。
- 散歩中に突然歩かなくなる
- 撫でようとすると逃げていく
- なんだか態度がそっけない
信頼する飼い主さんであっても、柴犬は適度な距離感(柴距離)を保ちたがる子が多いです。
ベタベタ甘える関係よりも、程よい距離感でお互いを尊重するような、大人のパートナーシップを築きたい方には最適な犬種といえるでしょう。
柴犬を飼ってはいけない理由③
毎日散歩が必要

柴犬は中型犬並みの体力があり、たくさんの運動量が必要となる犬種です。
1日2回、各30分〜1時間程度の散歩は必須と考えてください。
また、きれい好きな柴犬は「室内でトイレをしたくない」と我慢する子が多く、台風の日でも雪の日でも、排泄のために外へ連れ出さなければならないケースが多々あります。
毎日のルーティンを守れる忍耐強さが求められます。
柴犬を飼ってはいけない理由④
換毛期が大変
柴犬は「ダブルコート」と呼ばれる二重構造の被毛を持っています。

そのため日常的に抜け毛が多く、特に春と秋の換毛期には驚くほど大量の毛が抜けます。
毎日のブラッシングはもちろん、こまめな掃除も必要。被毛は部屋中を舞い、衣服にもたくさん付着します。
ただ、「抜けた毛がすっきり取れる感覚はクセになる」という声も。柴犬ならではの楽しみといえるかもしれません。
大変な換毛期の乗り切る方法はこちらをご覧ください。
柴犬を飼ってはいけない理由⑤
皮膚病・認知症リスクが高め

柴犬は、アレルギー性皮膚炎やアトピーなどの皮膚病にかかりやすい傾向があります。
耳や体を強く掻くことで、脱毛や皮膚の掻き壊しが起きることも。日常的なケアや必要となるかもしれません。
- かゆみ止めなどのお薬の投与
- 週1~2回のこまめなシャンプー
- アレルギー除去食による食事管理
また、柴犬は長寿な犬種であるがゆえに、晩年は認知症のリスクも高まります。
夜泣きや徘徊などの介護が必要になる可能性も含めて、最期まで命を預かる覚悟を持ちましょう。
柴犬がかかりやすい病気は、こちらのコラムをご覧ください。
柴犬に向いていない人の特徴
飼ってから後悔しないように、柴犬が向いていない人の特徴を知っておきましょう。
- 噛まれることが苦手
- インドア派で、毎日の散歩が苦痛
- 抜け毛に抵抗がある
- 愛犬にはたくさん甘えてほしい
- 時間と心に余裕がもてない
- インテリアが傷つくのが耐えられない
柴犬は頑固な性格ゆえ、しつけは根気強く行うことが必要で、しっかりと向き合い続ける時間と心の余裕をもつことが求められます。
破壊癖がある子もいて、家具や床を壊されるケースも珍しくありません。
上記の特徴に当てはまる場合は、一度立ち止まって、別の犬種を検討するのもいいかもしれません。
ただ、今この記事を読んで事前にリスクを調べるような慎重で責任感のある方こそ、実は柴犬の飼い主に向いています。なぜなら、柴犬の特性を理解し、尊重できるから。
最期までお世話できるか、じっくり考えてみてくださいね。
「やはり犬を飼うのは難しいかも」と感じたときは、保護犬を支援するという選択肢もあります。
>>ぽちたま薬局「保護犬猫支援プログラム」を詳しく見る
実際どう?飼い主に聞いた柴犬の飼いにくさ

飼うのが大変といわれる柴犬ですが、実際のところどうなのでしょうか。
柴犬と長年一緒に暮らす、当サイト「ぽちたま薬局」の愛犬家スタッフ(30代男性)に聞いてみました。
――まず、噛み癖や吠え癖はどうですか?
スタッフ「「嫌なものは嫌!」の自己主張は激しめです(笑)特に動物病院での注射や、泥だらけになった足を拭く時は「やめてー!」と本気で怒ります。最初はショックでしたが、「これは柴犬特有の防衛本能なんだ」と理解してからは、おやつで気を逸らすなど工夫できるようになりました。決して私が嫌いなわけじゃない、と割り切ることが大切です。」
――頑固で懐かないって、本当ですか?
スタッフ「ベタベタはしませんが、究極のツンデレです。 名前を呼んでも、耳だけピクッと動かして無視されるのは日常茶飯事(笑)。小型犬のように膝に乗ってくることはまずありません。でも、ふと気づくと必ず私の視界に入るところに座っているんです。背中合わせで座ってきたり。信頼してくれているのが伝わるので、たまに見せるデレが破壊的にかわいくて悶絶します。」
――「室内でトイレしない」のも本当なんでしょうか?
スタッフ「本当です!室内でのトイレが嫌なだけでなく、排泄する場所にもこだわりがあるみたいで、草が生えているところじゃないとしないんです。うんちしたくてお尻が膨れているのに、場所を選びまくってなかなかしないことが多いんですよ。「早くして~」と思うときもありますが、その分たくさん歩けるので、おかげで健康的な生活にはなりましたね。」
――換毛期の抜け毛はすごいと聞きますが…
スタッフ「「もう一匹分抜けた?」と思うぐらい抜けます。なので、ブラッシングは部屋ではなくお風呂場でなければできません。うちの子は換毛期以外もよく抜けていて、アフロヘアくらいの量がほぼ毎日抜けます。一年通して抜けますね。最初は神経質に掃除していましたが、今は「柴犬の毛はファッションの一部」とあきらめがつきました。抜けた毛を集めて帽子を作ったりして、逆に楽しむくらいのメンタルが必要かもしれません。」
――病気やケアの面で気をつけていることは?
スタッフ「肌が意外とデリケート。皮膚が強そうな見た目に反して、皮膚が弱くてかゆがりやすいんです。動物病院の先生と相談して、フードは少し高価なアレルギー対応のものを選んでいます。将来の介護や医療費のことも考えて、柴犬貯金は欠かせません。手がかかる子ほどかわいいというのは本当で、全てを含めて愛おしいパートナーです。」
柴犬ならではの大変なエピソードも多いですが、それでも最後に話してくれたのは「やっぱりかわいいし、かけがえのない大切な家族です。まったく後悔はしていません」とのこと。
手がかかるからこそ、ふとした瞬間に見せる笑顔やキラキラした眼差しに、何物にも代えがたい喜びを感じるようです。
柴犬を飼って後悔しないために絶対必要なこと

柴犬を飼うときに絶対必要なことは、「社会化トレーニング」と「しつけ」です。
柴犬を飼って後悔するのは、噛み癖や吠え癖がひどいケースが多いようですが、こうした問題行動の多くは“恐怖心”からきています。
生後3ヶ月~半年の子犬期から、いろいろな人、犬、環境音に慣れさせる「社会化トレーニング」を徹底してください。
また、子犬の時期から根気強く「しつけ」を行いましょう。
ルールを教えるときは、対応がぶれると理解しにくくなるので家族で統一し、正しく覚えさせることが大切です。
柴犬との穏やかに暮らすヒントは、こちらの関連記事にまとめています。
柴犬を手放したいと思ったら
もし柴犬の問題行動がどうしても解決できず、「手放すしかないかも」と感じるほど追い詰められたときは、まずはしつけ教室やトレーニングサービスを活用してプロを頼りましょう。
とくに「預託訓練」という方法なら、愛犬を数週間~数ヶ月の間預けることができ、集中的に訓練してもらえます。
愛犬と一時的に離れることで、飼い主さんのメンタルもリセットできるはずです。
あきらめる前に、まずはプロに相談してみましょう。
適切なしつけができれば、柴犬は最高のパートナーに!

柴犬は警戒心が強く頑固な一面があり、「飼ってはいけない」といわれることもあります。
でも、子犬期から根気よく向き合い、距離感を尊重して信頼関係を築けば、きっと長く寄り添ってくれる心強いパートナーになってくれるはずです。
飼い主さんの接し方によっては、一緒に昼寝をしたり、うるんだ瞳で甘えてくれたりするようになることも。
あなたと愛犬だけの、オンリーワンな関係性を築いていってくださいね。
参考サイト(外部リンク)

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。















