暖かい季節になると急増するノミですが、卵をどこに産むかご存じですか?
ノミは犬や猫などに寄生し、ペットの体表に卵を産みます。
しかも、卵が孵化するまではたったの2~3日。
早めに対策しておかないと、ノミはどんどん増えてしまうのです。
本記事では、卵のサイズや見分け方、ノミの成長を絶つ効果的な駆除方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
猫につくノミの卵について
猫に寄生するノミは、おもに「ネコノミ」という種類です。
ネコノミの体は赤褐色をしており、体長はおよそ1.0〜3.5mmと肉眼でも確認できます。
このネコノミが産む卵は「卵膜」という外殻に包まれているのが特徴。
形状は楕円形で、表面はつるりと光沢があります。
ノミの大きさや調べる方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
あわせて参考にしてください。
ノミの卵は肉眼で見える?見分け方は?

ノミの卵は0.5mmほどと極めて小さく、肉眼で見えるサイズではありません。
一般的な「食塩の粒」と同じくらいのサイズです。
一見するとフケやホコリに似ており、見分けることは難しいでしょう。
もし猫の体に白い粒のようなものが見えても、必ずしもノミの卵とは限りません。
ノミの卵は表面がつるつるしているため、猫の体からすぐに落ちてしまい、被毛にとどまることは稀です。
猫がよく寝る場所や床を注意深く観察すると、発見できるかもしれません。
卵から何日で成虫になるの?

ノミの成虫が猫に寄生すると、吸血してからわずか48時間後には体表に卵を産みます。
この卵はわずか2日ほどで孵化し、その後、幼虫からさなぎになり、数日〜数ヶ月かけて成虫になります。
すべての成長過程を合わせると、約2週間〜1ヶ月で成虫にまで成長することになります。
ノミの繁殖スピードが非常に速いのは、このライフサイクルの短さが原因なのです。
卵は家のどんなところにある?
ノミの卵は表面がつるつるしているため、猫の体表から落ちて部屋中に散らばっていきます。
つまりペットが出入りする部屋には、いたるところに卵が落ちる可能性があるということです。
とくにカーペットやソファの裏、フローリングのすき間などは、ノミにとって絶好の場所。
外からの刺激を受けにくく、温度や湿度も安定しているため孵化しやすいのです。
猫につくノミの卵を駆除することは不可能?
残念ながら、ノミの卵を完全に駆除することは難しいとされています。
ノミの卵が薬剤に強い特性を持っているためです。
市販されている殺虫剤や燻煙剤の多くは、成虫や幼虫には効果があっても、卵にはほとんど効果がありません。
専門業者が使うプロの薬剤でも、卵を完全に死滅させるのは難しいようです。
こうした強靭なノミの卵を駆除するには、卵だけを狙って対策するのではなく、ノミのライフサイクル全体を断ち切るアプローチが不可欠となります。
猫のノミの繫殖を防ぐには?

ノミの繫殖を防ぐには、室内の徹底的な清掃とあわせて、猫のノミ駆除も平行して行うのがポイントです。
掃除機や粘着ローラーで室内を徹底清掃
猫がよく過ごす場所や、カーペット、ソファ、ラグなどは、掃除機の吸引力を強めに設定して念入りにかけましょう。
掃除機では取り切れないノミのサナギや卵、糞などは、粘着ローラーが有効です。
ノミは約2日ごとに産卵・孵化を繰り返します。
ノミのエサとなるゴミを部屋からできるだけなくすためにも、1日1回、徹底した掃除が必要です。
衣類や布製品は熱湯やアイロンも効果的
ノミの死滅温度は60℃以上とされています。
猫が使っているタオルケットや飼い主さんの衣類といった布製品は、できるだけ熱湯につけて熱処理をしましょう。
乾燥機にかけることでもノミを死滅させることができます。
また、スチームアイロンも有効です。
素材によっては変質することがあるので、目立たない場所で試してから行うか、少し離したところから高温のスチームを当てるなどしてみましょう。
猫のノミ駆除薬で定期駆除

部屋の掃除と並行して、猫本体のノミ駆除を行うことがとても重要です。
ノミ駆除薬は、ノミの成虫を駆除するだけでなく、卵の孵化を阻害する成分が含まれているものもあり、ノミのライフサイクル全体を断ち切る効果が期待できます。
滴下タイプや経口タイプなどの種類があるので、愛猫に合ったものを選びましょう。
市販のノミ駆除薬もありますが、動物病院で処方されるものに比べて効果が弱かったり、ノミの卵には作用しなかったりする場合があります。
確実にノミを駆除して再寄生を防ぐためには、獣医さんに相談して適切な駆除薬を使用することを強くおすすめします。
ノミが猫と飼い主に与える影響
ノミは、猫に対して被害を与えるだけでなく、飼い主さんやそのご家族にも影響を及ぼす可能性があります。
猫が病気になる
ノミが猫に寄生すると、激しいかゆみやノミ刺咬性アレルギー皮膚炎を引き起こし、猫が体を掻きむしることで皮膚の炎症や二次感染が起こる危険があります。
また、ノミが大量に寄生すると、猫が吸血されて貧血を引き起こすことも。
子猫や高齢猫など、体力がない猫では重症化することもあるため油断は大敵です。
さらに、ノミは瓜実条虫(サナダムシ)という寄生虫を媒介したり、猫ひっかき病の病原体を運んだりすることもあります。
ノミが原因でこれらの病気にかかることもあるため、注意が必要です。
人間にうつる病気もある
ノミは猫だけでなく、人間を刺すこともあります。
ノミに刺されると、強いかゆみを伴う赤い発疹ができ、人によってはアレルギー反応を起こすこともあります。
とくに足元を刺されることが多く、何ヶ所も刺されるというケースも珍しくありません。
また、ノミが媒介する「猫ひっかき病」などの人獣共通感染症(ズーノーシス)も存在するため、ノミの駆除は猫だけでなく、飼い主さんやご家族の健康のためにも重要です。
猫につくノミの卵は、ライフサイクルを断ち切って駆除!
猫のノミ駆除は、猫の体に寄生している成虫だけでなく、室内に潜んでいる卵や幼虫、さなぎの段階からライフサイクルを断ち切ることが重要です。
そのためには、定期的な猫のノミ駆除と、徹底した室内清掃を継続して行うことが効果的です。
これらの対策をしっかりと行って、ノミのいない快適な生活を取り戻しましょう!
どの駆除薬を選べばいいのか、もっと詳しいノミ対策について知りたい場合は、こちらのコラムも参考にしてください。

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。











