ノミは、主に犬や猫に寄生をして卵を産みます。
もしもペットにノミがついているのを見つけてしまったら、卵が孵化しないか心配ですよね。
そこでノミの生態がどんなものか理解して、卵が孵化する前に駆除できるようにしておきましょう。
この記事では、ノミの卵の色や大きさ、効果的な駆除方法について解説していきます。
目次
孵化の期間は約2日と言われている
ノミは犬や猫に寄生してから48時間後には体表に卵を産みます。
ノミの卵が孵化する期間は約2日。そして幼虫は約6日、さなぎは6~15日ほどで成虫になります。
孵化する前に卵をペットから落とせば安心なのかといったら、そうではありません。卵が体表から落ちてもラグやベッド、ソファーなどでも孵化します。
実は室内はノミにとって良環境。家の中に侵入したノミは、1年中繁殖を続けてしまうのです。
ノミの卵はとても小さい
ノミの卵は0.5mmほどと小さく、肉眼で見えるサイズではありません。
ノミを見つけたときには、すでに卵や幼虫が室内に潜んでいる可能性もあります。
つまり気づかないうちに卵が孵化して繁殖してしまった……という事態にもなりかねません。そのため、繁殖する前に徹底的に駆除することが重要です。
ノミの卵の駆除方法
次に、ノミの卵に効果的な駆除方法を紹介します。
肉眼で確認できないノミの卵は、どのように駆除すればよいのでしょうか。
紹介する駆除方法はどれも簡単にできます。ぜひ取り入れてみてください。
掃除機や粘着ローラーでノミの卵を掃除する
部屋の中に潜むノミの卵は、掃除機や粘着ローラーで掃除をして駆除しましょう。
吸血する成虫と違い、ノミの幼虫はペットの毛やフケ、食べカスなどを餌にします。
どこに潜んでいるかわからないので床や家具、押し入れなど部屋の隅々まで、徹底的に綺麗にしましょう。
掃除機は表面がなめらかなノミの卵、粘着ローラーは表面がベタベタしているさなぎの駆除に有効です。
熱湯でノミの卵を死滅させる
ノミの卵は、熱湯で死滅させて駆除できます。
ノミは熱に弱いと言われており、死滅温度は60度以上。
ノミの卵や幼虫は乾燥にも弱いので、布製品に洗濯乾燥機やアイロンを使うことでも駆除効果を望めます。
布製品は洗濯して外に干す、熱湯につけておく、乾燥機にかけるなど、あらゆる手段で環境を洗浄して、ノミの卵を死滅させましょう。
ちなみに害虫対策として有名なバルサンはノミの卵には効果がありません。卵ではなくノミの成虫の駆除を目的に使用してください。
ノミを見つけたらまずは動物病院へ
ペットの体にノミを見つけた場合は、まず動物病院へ行きましょう。
診察を受けたうえで、ノミを駆除するためのお薬を処方してもらってください。
また、ノミを見つけたときに注意してほしいことがあります。それはノミを絶対に潰さないということ。潰した際に卵が飛び散り、増殖につながる可能性があるためです。
詳しくは、以下のコラムも参考にしてください。
ノミを予防するには?
ここまでノミを見つけたときの駆除方法について説明してきました。
ただ、そもそもノミを寄生させないためにどうすればよいのかも気になりますよね。
ここからは、ノミの予防に有効な方法を説明していきます。
また、ノミがどこにいるのかはこちらの記事で解説しています。
ノミの駆除薬を投与する
ノミは駆除薬を定期的に投与して予防しましょう。
駆除薬には、食べるタイプや背中に垂らすスポットタイプなど、さまざまな種類があります。
犬へ投与するお薬は食べるタイプが人気ですが、猫はスポットタイプが主流。
価格では食べるタイプの方が高額で、スポットタイプは比較的安価です。
対策できる寄生虫の範囲によっても費用に差があるので、愛犬や愛猫の性格や体質、効果や費用などを踏まえて適した駆除薬を選んであげましょう。
駆除薬の価格の相場は、以下の記事から確認できます。
シャンプー
ノミの予防には、シャンプーも効果的です。
定期的なシャンプーで毛の汚れやフケを落とせば、ノミのエサが除去され繁殖の予防につながります。
その際はノミ取りシャンプーを使用するのもおすすめ。ノミを弱らせることができます。
普段からおこなうシャンプーのケアは、ノミの早期発見につながるでしょう。
ブラッシング
ノミの予防には、ブラッシングも有効です。
ブラッシングすることで、物理的にノミを落とす効果が見込めます。
とくに犬の場合はお散歩後、家に入る前にブラッシングをしましょう。こうすることでノミが室内に侵入するリスクを減らせます。
ノミ取り用のクシでブラッシングすると、さらに効果的なのでおすすめです。
部屋を清潔に保つ
部屋を清潔に保つことも、ノミを予防するために有効です。
室内で使用する布団やソファーは、ノミにとって絶好の隠れ場所。
また、布製品には餌になるゴミやホコリ、ペットのフケなどが溜まりやすいためノミが群がります。
部屋の空気を入れ替えたり、寝具などの布製品は洗濯したり、清潔な状態を保てるように心がけましょう。
また、部屋の隅やカーテンの下なども、ノミの卵や幼虫が隠れやすいので要注意です。
掃除機をこまめにかけて部屋を清潔に保ち、ノミの繁殖を予防しましょう。
まとめ
犬や猫に寄生したノミが卵を産むと、約2日で孵化すると言われています。
孵化は体表だけでなく室内でもおこなわれるので、気づかないうちに家のなかでノミが繁殖していたということも……。
しかも卵は小さく見つけるのは困難。つまり定期的な駆除対策、普段からの予防対策が必要です。
ペットにはシャンプーやブラッシング、部屋は掃除をして清潔に保ち、ノミの繁殖を防ぎましょう。
ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。