ノミは屋内外問わずどこにでも生息しており、猫や犬に寄生します。
ノミは肉眼で確認できるサイズではありますが、数ミリ程度とかなり小さいため、すぐに目視で見つけるのは難しいかもしれません。
かといって放置していると、どんどん繁殖して感染症を引き起こす危険があります。
そこで愛猫にノミがいるか調べる方法を本記事で解説します。ぜひペットの健康にお役立てください!
目次
猫にノミがいるか調べる方法は?
猫に寄生するノミは、おもに「ネコノミ」と呼ばれる種類です。
ネコノミは赤褐色の体で、体長はおよそ1.0〜3.5mmと肉眼でも確認できる大きさです。
卵は0.5〜1mmほどの光沢がある乳白色の楕円形で、床やカーペットに落ちて繁殖します。
こうしたノミが愛猫についているかどうかは、次の方法で調べられます。
ノミがいるときの症状がないか確認する

猫にノミが寄生したとき、以下のような症状があらわれます。
- 顔などを頻繁に掻くようになる
- 首や背中などに小さなカサブタや腫れがある
- 首の後ろやしっぽの付け根などに炎症が起こる
- ところどころ肌が赤くなる
- 毛繕いが多くなって毛玉を吐く回数が増える
- 抜け毛が増える
- 便中に瓜実条虫(サナダムシ)が排出される
- 貧血を起こす
愛猫がやけにかゆがったり、毛繕いが多くなったりしたら要注意。
ノミは吸血するため、猫が貧血を起こしてしまうこともあります。
また、ノミは条虫(サナダムシ)を媒介する寄生虫でもあります。
もし猫の糞に混ざって白い紐のような条虫類が出てきたら、ノミだけでなく条虫症にも感染しているということです。
糞の処理などでペットから人間に条虫症が感染することもあるので注意してください。
行動に異変がないか確認する

上記の症状のほか、いつもと違う行動をしていないかについても観察してみましょう。
- なんとなく落ちつきがない
- 頻繁に頭を振る
- 不機嫌な様子が見られる
- 今まで過ごしていた部屋に突然入らなくなる
一見するとノミとは関係なさそうな行動でも、実はノミに寄生されていることによる不快感で引き起こされていることもあります。
「なんかいつもと違うかも…」と感じることがあったら、ノミの寄生を疑ってみましょう。
黒い粒が落ちていないか確認する

ノミがいると黒い粒が猫の体についたり、周囲に落ちたりするようになります。
これは「ノミの糞」である可能性が高いです。
糞には血液が含まれ、濡らしたティッシュに置くと赤茶色に変色します。
簡単にチェックできるので、ぜひ試してみてください。
糞を見つけるには、白い布の上でブラッシングしてみるのが有効です。
根本から毛先へゆっくりとかすと、黒い粒が落ちてくることがあります。
もしこの糞が見つかれば、ほぼ確実に寄生されているといえます。
ノミがいた!すぐに対処が必要な理由は?
ノミを放置してしまうと、愛猫だけでなく、やがて飼い主さんにも健康被害が及ぶ恐れがあります。
猫に深刻な病気を引き起こす
ノミの寄生を放置すると、皮膚炎やアレルギー、消化器系の病気などを引き起こすことがあります。
- ノミアレルギー性皮膚炎
- ノミ刺咬症皮膚炎
- 瓜実状虫症
- 猫ひっかき病
ノミの唾液にアレルギーを起こし、ぶつぶつした発疹や激しいかゆみ、脱毛がみられる
噛まれた刺激で炎症が起きて紅斑や水疱ができる
ノミを媒介する瓜実状虫症(サナダムシ)が腸に寄生する病気で、下痢や腹痛などが起こることがある
ノミを媒介する細菌が原因で、稀に発熱やリンパ節の腫れなどが起こる
なかでも、激しいかゆみを伴う「ノミアレルギー性皮膚炎」は、愛猫のQOL(生活の質)を大きく低下させます。
また、ノミを介して「瓜実条虫(サナダムシ)」などの寄生虫に感染すれば、下痢や体重減少につながることも。
できるだけ迅速な対処が大切です。
飼い主さんの生活が脅かされる?
猫に寄生するノミは、人の血を吸うこともあり、強いかゆみを引き起こします。
とくに注意したいのが、ノミが媒介する「猫ひっかき病」です。
これは人獣共通感染症(ズーノーシス)の一つで、菌を保有する猫に引っかかれたり咬まれたりすると人に感染する可能性があります。
初期症状は虫刺されに似ていますが、1〜2週間ほどでリンパ節の腫れや発熱が現れるのが特徴です。
ノミ駆除薬で猫についたノミをしっかり駆除し、爪を定期的に切ることが予防につながります。
ノミを発見した時の適切な対処法とは?
愛猫にノミを見つけたら、まずは動物病院で診察を受けましょう。
安全で効果的なノミ駆除薬を処方してもらえますし、ノミが原因で他の病気になっていないか診てもらうこともできます。
このほか、飼い主さんがご自宅でできる対処法を3つご紹介します。
お部屋を掃除し清潔に保つ
お部屋にたまるホコリやフケは、ノミの大好物。
ノミを撃退するには、部屋をこまめに掃除して清潔に保つことが大切です。
- 掃除機で隅々まで掃除する
- 布製品は乾燥機で乾かす
- 燻煙剤を使う
とくに、猫がよく過ごしている猫用ベッドやキャットタワーは念入りに掃除しましょう。
ノミ駆除用のシャンプーで成虫を駆除
ノミは水に弱いため、ノミ取り用のシャンプーで洗うと、猫の体についている成虫はある程度取り除くことができます。
ただし、シャンプーだけでは完全に駆除することはできません。
根本的な解決にはならないため、あくまで一時的な対策と考えましょう。
ノミ駆除薬でノミのライフサイクルを断つ

ノミ対策の中で最も確実なのが、猫用のノミ駆除薬です。
どの駆除薬も数時間で効果が現れはじめ、体に寄生しているノミを死滅させます。
こうした駆除薬は、1回投与しただけでは十分ではありません。
残っていた卵が孵化して再びノミが寄生することがあるため、毎月1回の継続的な投与が必要です。
猫のノミ駆除薬は通販でも購入でき、自宅にいながら投与を続けられます。
ノミを見つけた時のダメ行動は?

ノミを見つけたとき、ついやってしまいがちなNG行動があります。
愛猫はもちろん飼い主さん自身のリスクを避けるためにも、正しい知識をもっておきましょう。
絶対にノミを潰してはダメ!
ノミを見つけても、指で潰すのは絶対にやめましょう。
もしそのノミがメスだった場合、卵が周囲に飛び散り、大繁殖させてしまう原因になります。
卵には殺虫剤も効きにくく、根絶がとても困難です。
見つけたノミは、ガムテープや粘着クリーナーでくっつけて取り、水に沈めて死滅させるなどして処理してください。
ちなみにノミの卵はとても小さいです。
卵を肉眼で確認できるかどうか、詳しい解説をこちらの記事で説明しています。
人間用の虫よけスプレーを振りかけちゃダメ!
猫にノミを見つけたら思わず人間用の虫よけスプレーを手に取ってしまうかもしれませんが、使用は避けてください。
最近の虫よけスプレーは「ピレスロイド系」の殺虫成分を含んでいるものが主流です。
この成分は猫や犬などの哺乳類には基本的に無害ですが、誤飲したり、大量に使用したりすると大変危険です。
ほかにも、アロマなど猫に有害な成分が含まれる商品もあるため、自己判断での使用はおすすめできません。
「ペット用」と表示された商品や、猫用のノミ駆除薬を使うようにしましょう。
何もせずに放置はダメ!
ノミは自然にいなくなることはありません。
放置すれば産卵と繁殖を繰り返し、数は増える一方です。
一度増え始めると根絶が難しくなり、愛猫や飼い主さんへの健康リスクも高まってしまいます。
この悪循環を防ぐためにも、ノミを見つけたらすぐに対策を始めましょう。
猫とのスキンシップを通して早期に発見を!
ノミの被害を最小限に抑えるには、早期発見が欠かせません。
普段からブラッシングやマッサージをしながら愛猫の体をよく観察し、小さな変化にも気づけるようにしておくことが大切です。
日々のスキンシップを習慣にし、愛猫の健康を守りましょう。
参考サイト(外部リンク)

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフです。
10年以上の犬の飼育経験と動物介護士の知識をもとに、ペットの病気やお薬の情報を発信します。













