ノミは犬だけでなく猫にも寄生し、皮膚炎などさまざまな症状を引き起こします。
愛猫にノミがついていないか確認したいけれど、調べる方法を知らなかったり、見つけたときに自分で駆除していいかわからないという飼い主さんもいるのではないでしょうか。
この記事では、ノミがついているかの調べ方や見つけ方、対処法などについて解説していきます。
目次
猫がノミに寄生されるとかゆみや皮膚炎を引き起こす
ノミに寄生されると激しいかゆみが伴い、最も多い症状としてはアレルギーによる皮膚炎を発症します。
また、猫はグルーミングによってノミを舐めてしまうこともあり、それにより下痢や嘔吐などが起こる恐れもあります。
ノミを放置してしまうと、激しいかゆみを我慢できないため出血するまで掻き続けたり、病気を引き起こす危険も……。
愛猫がつらい思いをしないためにも、ノミに寄生されないように日ごろからチェックをしてあげることが大切です。
猫がノミに与える悪影響は他にもたくさん…気になる方はコチラをどうぞ。
猫にノミがいるか調べる方法は4つ
猫にノミがいるかの確認方法には、以下の4つが挙げられます。
ここから、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
ノミがいるときの症状が出ていないかチェック
猫にノミがいるかは、以下のような症状でチェックできます。
・顔などを頻繁に掻く状態が続く
・首や背中などに小さなカサブタや腫れがある
・首の後ろやしっぽの付け根などに炎症が起こる
・毛繕いが多くなって毛玉を吐く回数が増える
・抜け毛が増える
・便中に瓜実条虫(サナダムシ)が排出される
ノミは、寄生したあと猫の血を吸い終わるまで体から離れません。
そのため、小さいノミの姿を確認できない場合でも、症状の異変に気付いてあげることが重要です。
毛繕いの仕方に異変がないかチェック
猫にノミがいるかは、毛繕いの仕方に異変がないかでもチェックできます。
ノミに猫が刺されたとき、唾液成分が体内に入ることでアレルギー反応を引き起こす場合があります。
激しい痒みが伴うので、猫はしきりに毛繕いするようになり、重症化すると脱毛するほど舐めてしまうことも……。
猫が過剰に毛繕いをするようであれば、ノミが寄生している可能性があります。
普段から愛猫の毛繕いの仕方をチェックして、異変がある場合は獣医師の診断を受けましょう。
行動に異変がないかチェック
行動に異変がないか注意することでも、猫にノミがいるかはチェックできます。
ノミに寄生されたとき、猫は今まで過ごしていた部屋に突然入らなくなるという行動を取ることがあるそうです。
さらに、普段よりも落ち着かない、頭を振る、不機嫌な様子が見られるなども、ノミに寄生されることで引き起こされる行動と言われています。
ノミに寄生されている可能性があるので、猫の行動に異変が見られる場合は動物病院を受診しましょう。
ノミ取りクシを使用する
ノミ取りクシを使用するのもノミを確認するのに効果的。
白い布などの上で、根元から毛先までをノミ取りクシでゆっくりときましょう。
とくに寄生されやすいのは、腹部や首の後ろ、しっぽの付け根の部分です。
ノミがいなくても、塩の粒のような卵や黒い小さな粒である糞が白い布に落ちれば、ほぼ確実に寄生されていると言えます。その場合は速やかに動物病院へ。
黒く見える糞は水を含んだティッシュに置けば、溶けて血のような赤茶色に変わるので、それらしいものが猫の体についている場合は確認してみましょう。
ノミの取り方については、こちらの記事から詳しい情報を確認できます。
ノミを見つけたときの対処法
ノミを見つけたときの対処法は、シャンプーや駆除薬が効果的です。
シャンプーは水に弱い成虫のノミに有効で、ノミ取りシャンプーであれば忌避効果も期待できます。
また、最も有効な対処法として駆除薬の投与も挙げられるでしょう。
駆除効果は1回の投与で1ヶ月続くので、適切に使用すればノミが付着しない状態をキープできます。
ノミを見つけたときの注意点
ノミを見つけたときは、絶対につぶさないように注意してください。
メスをつかまえていた場合、つぶすことで卵が飛び散る恐れがあります。
つかまえたノミを駆除したいときは、つぶさないように食器用洗剤を薄めた水に入れましょう。
また、1匹ノミを見つけた場合、室内ですでに繁殖している可能性があります。
家の中は最低でも3週間徹底的に掃除して、ペットに影響がない殺虫剤を使用して除去する方法がおすすめ。
見つけたノミはつぶさないように注意して、室内は清潔な状態を保ちましょう。
完全室内飼いの猫にもノミのリスクはある
完全室内飼いの猫であっても、ノミのリスクはあります。
とくに、犬を一緒に飼っている場合は、散歩中に寄生されて室内に持ち込んでしまう可能性があります。
ペット以外にも人間に寄生したり、衣服に付着したりするので、猫が室内で寄生されるリスクは否定できません。
また、外に出ていなくても網戸越しに野良猫や見知らぬ猫と接触することで、ノミに寄生されるケースもあります。
完全室内飼いの猫も、ノミに寄生されるリスクはあるので注意しましょう。
ノミ対策はどんなものが効果的?
猫のノミ対策は、駆除薬の投与が効果的です。
ここまで説明したノミの見つけ方や取り方を知っておくことも大切ですが、まずは愛猫が寄生されないように予防してあげましょう。
猫への対策には、ノミ以外にフィラリア予防や耳ダニ、猫回虫などを1回でまとめて駆除できるレボスポットがおすすめです。
背中に垂らすタイプなので、飲み薬が苦手な猫でも簡単に投与できます。
まとめ
ノミに寄生された猫は、激しいかゆみや皮膚炎、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
ノミに気づくためにも、愛猫の毛繕いの仕方や行動、ノミ取りクシなどで日ごろからチェックしてあげましょう。
しかし、最も大切なのはノミの寄生を防ぐことです。
レボスポットは、ノミ以外にもフィラリア予防や耳ダニ、猫回虫駆除が同時に行えるのでおすすめ。
飼い主さんとして対策をおこない、ノミから愛猫を守ってあげましょう。
猫のノミ予防を検討しているかたは、コチラの記事も参考にどうぞ!
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