1位
フラジール2,900円~
2位
メトロニダゾール錠2,400円~
3位
フラジールジェネリック1,200円~
4位
パナクールオーラルペースト4,000円~
5位
ストモルジール4,300円~
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猫に寄生する原虫には、トリコモナスとジアルジアなどがあります。
これらの原虫は猫の腸内に寄生し、トリコモナス症、ジアルジア症という感染症を引き起こします。
とくに1歳未満の子猫が発症しやすい傾向があり、主な症状は下痢です。
子猫の下痢症状が止まらない場合は、これらの感染症の疑いもあるので検査をしてみましょう。
この2つの原虫は、とても感染力が強いという特徴があり、多頭飼いの環境であれば感染症が蔓延してしまう恐れがあります。
さらに厄介なことに、大変しぶとい原虫ですので駆除が容易ではありません。
完全に駆除するまで根気強く治療を続け、また同時に他の猫への感染予防も必要になります。
この記事では「トリコモナス症」と「ジアルジア症」の原因や症状、治療、予防方法について説明します。
猫のトリコモナス症とは、トリコモナスフィータスという原虫が猫の小腸や大腸に寄生する感染症です。
1歳未満の子猫が発症しやすく、感染すると主に下痢の症状がでます。
成猫の場合は感染しても無症状であることが多いですが、免疫力が低下している成猫や老猫の場合は発症することがあります。
トリコモナス原虫は感染した猫の便から検出され、肉眼では見えない大きさなので顕微鏡で確認します。
原虫はなかなか確認しにくいため、発見できるまで何回も検査を要する場合もあります。
猫のお尻から直接採取した便や、排出直後の便の方が発見しやすいようです。
猫がトリコモナス症になると以下のような症状が出ます。
これらの症状は1歳未満の猫には症状が出ますが、成猫は感染していても無症状というケースもあります。
猫のトリコモナス症の原因は、口からの感染(経口感染)です。
トリコモナスは猫の小腸や大腸に寄生そして増殖していき、その一部は便と一緒に外へ排出されます。
猫の体外へ排出されたトリコモナスは、5日間ほど生きているので、その間に他の猫へ感染してしまいます。
トリコモナスが混じった排泄物が他の猫の体に付着して、毛づくろいを行ったときに口から体内へ取り入れて感染してしまうのです。
猫同士の毛づくろいからも感染が広がります。
また感染した猫の排出物によって、他の猫へと感染が広がっていくのです。
このように多頭飼いの環境では、他の猫へと感染を繰り返してしまい、慢性的な感染状態が続いてしまいます。
この感染サイクルを止めるためには、感染した猫に対して、原虫駆除の治療と隔離などの予防対策が必要です。
・猫のトリコモナス症│オリーブペットクリニック(外部リンク)
猫のトリコモナス症は人間にもうつることがありますが、猫の腸に寄生するトリコモナスの場合は人間にうつっても病状はでません。
ですが、膣トリコモナスを猫が保有していた場合は、人へうつりトリコモナス膣炎という性感染症を引き起こす恐れがあります。
トリコモナス膣炎は女性に感染する病気ですが、性交や他の感染経路によって男性にも感染し、尿道や前立腺などに炎症を起こします。
この感染症が悪化すると女性は不妊症などの可能性がありますので、早めの治療が必要です。
猫のトリコモナス症の治療には駆除薬が使用されており、 メトロニダゾール・チニダゾール・ロニダゾールなどの駆除剤があります。
海外ではロニダゾールが唯一の治療薬とされていますが、日本では承認されていないため、メトロニダゾールを使用することが多いです。
メトロニダゾールは、ロニダゾールに比べると再発する確率が高い傾向があります。
また、駆除薬を使用しない場合は約2ヶ月から2年で自然治癒するケースもあります。
ですが、その後症状はなくても排泄物の中に病原体が排出され続けるので、多頭飼いしている環境では他の猫に感染させてしまうのです。
そのため、トリコモナス症を発症したときは、駆除薬を使用し原虫を完全に駆除する必要があります。
猫のジアルジア症とは、ジアルジアという原虫が猫の小腸に寄生して起こる感染症です。
1歳未満の子猫が発症しやすく、おもに下痢の症状がでます。
成猫の場合は、感染しても無症状あるいは軽い下痢症状という程度で子猫ほどの症状はでません。
ジアルジアの原虫は、肉眼では確認することができないほどの小さな寄生虫で、トリコモナスと同様、検査でなかなか発見しづらいです。
ジアルジアは猫の小腸に寄生し小腸の粘膜から栄養を接種しながら増殖していきます。
その際に、小腸の粘膜にダメージを与えてしまい、猫に下痢や脱水などの症状が起こります。
そして便と一緒に排出されたジアルジアは感染力が高く、他の猫へと感染拡大していきます。
猫がジアルジア症を発症すると、以下のような症状がでます。
これらの症状は子猫に出やすく、成猫は感染していても症状がでない傾向があります。
猫のジアルジア症の原因は、口からの感染(経口感染)です。
ジアルジアは猫の小腸に寄生し、分裂しながら増殖していきます。
そのあとシストという殻に覆われたジアルジアの物質が、便と一緒に排出されます。
シスト状のジアルジアは、ジアルジアの卵のような状態で、活動性がないにもかかわらず、とても感染力の高い状態です。
このシストの混ざった排泄物が他の猫の体に付いた状態で毛づくろいをしたり、シストが混入した飲み水を口にしたりすることで他の猫へも感染します。
シスト状のジアルジアは外の環境でも長期間生存することができるので、そのぶん感染リスクも高いです。
感染力が強いため、多頭飼いの環境では感染サイクルが止まらなくなる恐れがあるので注意が必要です。
猫のジアルジア症は人間にもうつる危険性のある感染症です。
人間は以前、飲み水や食べ物などからジアルジアに感染していましたが、最近は猫から直接感染するようなケースも出ています。
現在ジアルジア症は、人と動物の共通感染症(人獣共通感染症)とされており、猫から人間へとうつるリスクがあるので注意が必要です。
たとえば愛猫がジアルジアに感染した場合は、飼い主にも感染する恐れがあるので、一緒のベッドで寝たりなどの接触は控えるようにしましょう。
猫にジアルジアが寄生している場合は、駆除薬を使用して治療します。
駆除薬によく使用されるのは、メトロニダゾールです。
一定期間薬を投与して様子をみていきますが、いったん完治したようにみえても、しばらくすると再発することがあります。
ジアルジアはとても感染力が強く、他の猫からの再感染や居住空間に残っているシストからの再感染・再発が起こりやすいです。
そのため、完全に駆除が完了するまでは、継続した治療と居住空間の掃除が必要になります。
次に猫の感染症に使用されるお薬について紹介します。
猫のトリコモナス症の治療に使用されるお薬は、メトロニダゾール・チニダゾール・ロニダゾールなどの駆除薬です。
猫のジアルジア症の治療に使用されるお薬は、メトロニダゾールの駆除薬です。
ここでは2つの感染症駆除薬のメトロニダゾールの詳細と、併せてフラジール、パナクールオーラペーストという駆除薬についても詳細をお伝えします。
メトロニダゾール錠は、猫・犬用の抗原虫薬です。
有効成分はメトロニダゾールで、トリコモナス・ジアルジア症の治療や細菌による疾患の治療に有効です。
メトロニダゾールは耐性菌が生じにくいため、高い駆除・抗菌効果が期待できます。
値段 | 1箱2,300円~ |
---|---|
有効成分 | メトロニダゾール |
効果 | 猫のトリコモナス症やジアルジア症の治療、炎症性腸疾患の治療、肝性脳症の治療、原虫駆除、細菌駆除 |
副作用 | 食欲不振、嘔吐、抑うつ、散瞳、斜頸、発作、前提障害など |
苦味が強いお薬なので、ペットに投与するときは食べ物に埋め込んだり、オブラートに包んだりなどの工夫が必要です。
>>メトロニダゾールの通販ページはこちらフラジールは動物用の抗菌・抗原虫薬です。
本来は人間用の医薬品ですが、猫、犬、小動物にも使用できます。
有効成分はメトロニダゾールで、トリコモナス症・ジアルジア症の治療や細菌感染による炎症性腸疾患の治療に有効です。
フラジールは耐性菌には生じにくい特徴があるので、高い駆除・抗菌効果が期待できます。
値段 | 1箱2,900円~ |
---|---|
有効成分 | メトロニダゾール |
効果 | 猫のトリコモナス症やジアルジア症の治療、炎症性腸疾患の治療、肝性脳症の治療、原虫駆除、細菌駆除 |
副作用 | 嘔吐、発作、食欲不振、傾眠、肝臓障害、前庭障害など |
苦味が強いお薬ですので、投与するときはペットが飲みやすいような工夫が必要です。
>>フラジールの通販ページはこちらパナクールオーラペーストは猫・犬用の寄生虫駆除薬です。
子猫・子犬の時期から使用可能です。
有効成分はフェンベンダゾールで、線虫類、鉤虫、鞭虫、条虫、原虫(ジアルジア属)などさまざま寄生虫の駆除効果があります。
薬の形状はペーストタイプで、専用のシリンジを使用してペットの口の中に投与します。
苦味が少ないので飲みやすいお薬です。
値段 | 1箱4,000円~ |
---|---|
有効成分 | フェンベンダゾール |
効果 | ジアルジア原虫の駆除、線虫・鉤虫・鞭虫の駆除、条虫類の駆除 |
副作用 | 嘔吐、軟便など |
もし、猫が薬を飲まない場合はこちらもご覧ください。
猫のトリコモナス、ジアルジアの予防は以下のような方法があります。
•ケージやトイレの消毒
有効な薬剤:次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、ポビドンヨード
•多頭飼いの場合はトイレの数を増やす
猫同士のトイレの共用は感染リスクが高いです
•排泄物を早く片付ける
感染した猫の排泄物は感染源となります
•感染した猫は別部屋に隔離
他の猫へと感染が広がらないように接触を遮断しましょう
•新しい猫をお迎えするときは事前検査
集団で過ごしていた猫は感染している恐れがあります
•室内飼いを徹底
外猫との接触は感染リスクが高くなります
以上の方法で感染症から愛猫をしっかりと守りましょう。
そして感染した猫に対しては駆除剤を使用した治療が必要です。
駆除剤は通販で簡単に購入できますので、必要に応じてご利用ください。
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