猫も私たち人間と同じく、蚊に刺されます。
猫が蚊に刺されてしまうと、フィラリア症や皮膚炎などのリスクが生じ、最悪の場合は突然死を引き起こす危険性も。
愛猫を守るには、蚊の対策が欠かせません。
この記事では猫が蚊に刺されることで生じるリスクを解説するとともに、愛猫を守るための対策方法を紹介します。
\ペットのお薬はぽちたま薬局へ/
>>猫のフィラリア予防薬通販ページへ
目次
猫も蚊に刺される?
蚊に刺されるのは人間や犬だけでなく、猫も同じです。
犬が蚊に刺されるとフィラリア症の感染リスクがあることはよく知られていますが、実は猫も例外ではありません。
ちなみに猫は犬と比べると、フィラリアによる感染を確認することが難しいのが現状。
飼い主さんが異変に気づいた時には、危険な状態に陥っていることも珍しくありません。
猫が蚊に刺されやすい部位
猫の体の中でも耳や鼻、目のまわり、お腹、肉球など、被毛が少ないところは蚊に刺されやすい部位。
また、蚊は黒と白の2色を認識しており、そのうち黒を好むことがわかっています。
その影響で被毛が黒い猫は蚊に狙われやすいので、特に注意してあげましょう。
猫が蚊に刺されることで生じるリスク
猫が蚊に刺されると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に注意すべきなのが、フィラリア症の感染とアレルギー性皮膚炎。
猫のフィラリア症は重篤化し、命に関わる危険性もある病気です。
また、アレルギー性皮膚炎を引き起こした場合は強い痒みや炎症が伴うので、猫にとって大きな負担になります。
猫のフィラリア症
猫のフィラリア症は、犬に比べて感染例が少ないものの、決して甘く見てはいけません。
フィラリアに感染した場合、苦しそうな呼吸をする猫もいれば、何の前触れもなく突然死に至るケースも。
困ったことに、猫のフィラリア症には確立された治療法がなく、感染後の対処が難しいのが現状です。
そのため愛猫を確実に守るためには、フィラリア予防薬の投与が必須。
猫のフィラリア症対策では、蚊が活動を始める前に獣医師さんに相談し、フィラリア予防を行うことが大切です。
\ペットのお薬はぽちたま薬局へ/
>>猫のフィラリア予防薬通販ページへ
アレルギー性皮膚炎
猫が蚊に刺された場合、アレルギー性の皮膚炎「蚊刺咬性過敏症」を発症することがあります。
蚊刺咬性過敏症は蚊の唾液に対する過敏反応が原因で、強いかゆみや赤み、腫れを引き起こすのが特徴です。
さらに掻き壊すことで皮膚が傷ついてしまい、細菌による二次感染を引き起こす可能性もあります。
愛猫がしきりにかいていたり、触れられるのを嫌がったりする時は、皮膚の状態を確認してあげてください。
異常がある場合は、悪化する前に動物病院で診てもらいましょう。
愛猫を蚊から守るための対策方法
先述の通り、猫が蚊に刺されると健康に悪影響を及ぼしかねないので、蚊から愛猫を守ることは飼い主さんの大切な役目。
特にフィラリア症は猫の健康や命に関わるリスクがあるため、効果的な予防策が欠かせません。
ここからは、愛猫を蚊から守る対策方法を紹介します。
フィラリア予防薬
猫のフィラリア症対策として、最も確実で有効なのは「フィラリア予防薬」の投与。
フィラリア予防薬は、猫が蚊に刺されて体内にフィラリアが侵入した場合でも、早い段階で駆除できるので確実に発症を防げます。
基本的に月に1回の投与で効果を発揮し、種類は滴下タイプや飲み薬タイプなど様々。
愛猫の性格や体質などを考慮しつつ、動物病院で適切なフィラリア予防薬を処方してもらい、定期的に投与することが重要です。
\ペットのお薬はぽちたま薬局へ/
>>猫のフィラリア予防薬通販ページへ
蚊取り線香
一般的な蚊取り線香は、ペットがいる部屋でも問題なく使用できると言われています。
それでも「やっぱり心配」という方は、動物用の蚊取り線香を活用すると良いでしょう。
なお、使用する際は蚊取り線香での火傷を防ぐため、猫が近づいてしまわないよう注意することも大切です。
もし煙が気になるという場合には、液体タイプの蚊取り線香がおすすめです。
ただし、蚊取り線香を狭いスペースや閉めきったお部屋で使う場合は、定期的に換気も行いましょう。
虫除けスプレー
ペット用の虫除けスプレーは蚊を寄せ付けないだけでなく、ノミやマダニの駆除効果を併せ持つものがたくさんあります。
ただし犬用の虫除けスプレーの中は、猫が中毒を起こすアロマオイルが含まれている製品もあるので要注意。
天然由来成分配合の虫除けスプレーには、ティーツリーやラベンダー、ユーカリ、ベルガモットなど、猫に有害な成分が入っている場合があります。
愛猫に使う虫除けスプレーは必ず成分を確認する、もしくは猫用と記載された安全なものを選びましょう。
蚊よけの首輪
蚊よけの首輪は、虫除けスプレーと同じようにノミやマダニの駆除効果と、蚊の忌避効果を兼ね備えたアイテム。
愛猫に活用すれば、首輪に含まれる成分がゆっくりと広がって蚊から守ってくれます。
ただし蚊よけの首輪は、蚊を寄せ付けにくくする忌避効果を目的としたもの。
使うだけで蚊を確実に対策できるグッズではないので、注意してください。
お家でできる猫の蚊対策
猫を蚊から守るには、お薬やグッズを活用する以外の方法もあります。
ここでは、愛猫のためにお家でできる蚊の対策方法を紹介します。
お家でできる猫の蚊対策
- 完全室内飼いの徹底
- 蚊の発生を防ぐ
- 蚊の侵入を防ぐ
完全室内飼いの徹底
猫が外出して蚊に刺されるリスクを下げる最も効果的な対策は「完全室内飼いを徹底」すること。
蚊に刺されなければ、フィラリア症やアレルギー性皮膚炎のリスクが下がります。
飼い主さんとしては「外に出られなくなるのは可哀想…」と思うかもしれません。
でも愛猫にとって家の中は最も安全な場所。
猫が外に出ればノミやマダニなどの寄生虫感染、細菌感染、交通事故、野良猫とのケンカによる怪我など、危険がたくさんあります。
そのため、猫を守るためにも完全室内飼いが推奨されているのです。
適切な環境を用意してあげれば、猫は家の中だけでも十分満足できます。
参考
環境省 猫は室内で飼いましょう(外部リンク)
蚊の発生を防ぐ
蚊の発生を防ぐには水たまりをなくし、幼虫であるボウフラを生息させないことが有効。
ペットボトル1本程度の水が1週間以上たまっていれば、そこで幼虫のボウフラが成長して蚊になってしまいます。
お家の周りに物を置いたままにすると水がたまりやすいので、不要であれば片付けることも大切です。
他にも室内やベランダに植物を置いている場合は、受け皿の水をこまめに捨てるなどの対策を行い、蚊の発生を防ぎましょう。
蚊の侵入を防ぐ
室内飼いの猫でも、フィラリアに感染するリスクはあります。
愛猫が室内で過ごしていても、扉や窓の開閉時に蚊が侵入する可能性があるためです。
玄関や窓の開閉はできるだけ素早く行い、網戸は目の細かいタイプを選ぶと蚊も家の中に侵入しにくくなります。
愛猫が網戸で爪とぎしてしまう場合は、強度がある猫用の網戸を設置すると破れにくくなり、隙間からの蚊の侵入も防ぎやすくなるでしょう。
よくある質問
猫に蚊の対策をする際、
「虫除けスプレーは安全?」
「ノーマットは使える?」など、
疑問を持つ飼い主さんも多いでしょう。
そんな猫の蚊対策に関してよくある質問をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
虫除けスプレーは猫に害はない?
蚊の対策に有効な虫除けスプレーも、すべてが猫に安全とはいえません。
猫はアロマオイルの成分で中毒になる可能性があるので、ペット用の製品でも中には有害なものがあります。
虫除けスプレーはペット用でも成分をしっかり確認する、もしくは安心して使える「猫用」を選びましょう。
ノーマットは猫がいても使える?
ノーマットは猫がいても使用可能です。
一般的な蚊取り線香は、ペットに対する影響はないと言われています。
ただし、それでも心配という方には動物用の蚊取り線香がおすすめです。
蚊取り線香を使う際は愛猫が火傷しないよう十分注意し、適度に換気も行いましょう。
猫にダメな虫除けは?
ペット用のものでも植物性由来成分、アロマ系とされる虫除けグッズは、猫が使用すると危険なのでNGです。
猫は肉食動物なので、植物を消化分解する機能がほぼありません。
虫除けグッズにアロマオイルなどが含まれていると、猫が中毒症状を引き起こす原因になるので、使用する際は成分を必ず確認しましょう。
まとめ
猫も蚊に刺されることがあり、それが原因で皮膚炎や感染症になる可能性があります。
特にフィラリア症は命に関わるリスクがあり、定期的な予防薬の投与が欠かせません。
フィラリア予防薬の投与と併せて、室内の蚊を減らすための工夫や猫用の虫除けグッズを活用し、愛猫が安心して過ごせる環境を整えましょう。

ペットのお薬通販『ぽちたま薬局』スタッフのブログです。
このブログではペットのご飯を中心にペットの健康について考えたいと思います。