いつものようにいきなり結論ですが、猫はとうもろこしを食べても「大丈夫」です。
えっ、猫にとうもろこし!?と思われるかもしれませんが、意外ととうもろこし好きの猫ちゃんは多いです。
しかし、猫はとうもろこしを食べずとも生きていけるので、進んで与える必要はないです。
猫ちゃんが要求してきたら、少量あげる程度がよいでしょう。
あげるときは、茹でてあって味付けをしていないとうもろこしにしましょう。
目次
とうもろこしに含まれる栄養素
・炭水化物
・ビタミンB1、B2
・ビタミンB6
・ビタミンC
・ビタミンE
・ナイアシン
・葉酸
・パントテン酸
・モリブデン
・カリウム
・マグネシウム
・銅
・リン
・食物繊維
主な栄養素について解説します。
炭水化物
猫に炭水化物は不要と唱える人も多いですが、現代を生きる猫は多少の炭水化物の摂取は必要と考えます。
猫は肉食動物ではありますが、小動物を捕食していた時代でも、少量の炭水化物を獲物の内臓などから摂取していたと考えられるからです。
炭水化物はそれだけで糖質と食物繊維を摂ることができる栄養素です。
糖質は体のエネルギーとして即行で消費され、食物繊維は胃腸の働きを助けます。
ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸
これらは水溶性のビタミンB群です。
ナイアシンは「ビタミンB3」、パントテン酸は「ビタミンB5」、葉酸は「ビタミンB9」とも呼ばれます。
ビタミンB群は、神経の伝達や代謝、免疫機能の維持や体の成長の促進に欠かせない栄養素です。
疲労回復にも役立ちます。特に葉酸は、細胞分裂に重要な役割を果たす栄養素で、成長期や妊娠中の猫は積極的に摂取したい栄養素です。
カリウム
ナトリウムとともに、体内の細胞の浸透圧を保持しているほか、酸や塩基平衡の維持神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応を調節するなどの働きをします。
また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
体内のカリウムが不足してナトリウムばかりが過剰になると、体にむくみを生じたりします。
真ん中の胚芽部分には栄養がいっぱい
出典:日本スターチ・糖化工業会
とうもろこしの実は、真ん中の胚芽部分にビタミンB群をはじめとする栄養素が多く含まれています。
軸から実を外すとき、この部分を外せずに軸に残ったままになってしまうことがよくありますが、ここを食べないと、豊富な栄養素の恩恵を受けることができなくなってしまいます。
胚芽も頑張って外してくださいね。
とうもろこしを与える際の注意点
猫にとうもろこしを与える場合、いくつかの注意点があります。
安全に食べさせてあげるためにも、一緒に勉強しておきましょう。
生のとうもろこしはダメ!
猫はとうもろこしを食べても大丈夫ですが、生で与えるのはNGです。
とうもろこしには、細胞のひとつひとつにセルロースを主成分とする細胞壁があります。
猫にはこのセルロースを分解する能力が備わっていないため、生で与えると消化吸収が困難なのです。
必ず茹でたものを与えるようにしましょう。
もちろん茹でるときは、塩を使わないようにしてください。
薄皮はちょっと注意が必要
とうもろこしには薄皮がついていますが、この薄皮は繊維の部分になるので、食べすぎは消化不良の原因になります。
猫ちゃんにとうもろこしをあげる場合、この薄皮を取り除いてからすりつぶすのがベターです。
薄皮をつけたままあげる場合は、ひとつぶずつ口に入れるように促してあげましょう。
アレルギーに注意
穀物アレルギー持ちの猫ちゃんには与えてはいけません。
アレルギーがあるかどうかわからないときは、少量を食べさせてから様子を見るか、食べさせる前に動物病院で検査を受けることをおすすめします。
缶詰はNG!!
愛猫がとうもろこし好きだと判明したら、粒がたっぷり入っているとうもろこしの缶詰をあげたくなってしまいますが、あげるのはNGです。
缶詰は加工してあるものなので、塩分がたっぷり含まれている場合が少なくありません。
人間にとっては薄味でも、体の小さい猫に与えるのは塩分過多につながるのでやめましょう。
犬についてはこちらの記事をどうぞ
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猫にとうもろこしまとめ
犬だけではなく、猫もとうもろこしを食べても大丈夫だとわかりました。
でも、あげる際には、犬の時よりも少しだけ注意が必要みたいです。
世界的にも、とうもろこし好きな猫は少なくないようで、インターネットを検索していると、人間と一緒になってとうもろこしを齧っている猫を多く見かけました。
愛猫がとうもろこし好きなら、ぜひ一緒におやつタイムなんてどうでしょうか。
犬も猫も好き!ぽちたま薬局ライターです。ぽちたま薬局公式Twitter担当者でもあります!ぜひTwitterのフォローもよろしくお願いします♡→@pochi10tama